Daisuke Izukaの作品一覧
「Daisuke Izuka」の「ゲート0-zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり」「ゲート―SEASON2 自衛隊 彼の海にて、斯く戦えり」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ラノベ
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Posted by ブクログ
「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」シリーズ
アニメではわずか第1話の前半でしか描かれなかった銀座事件の7日間の攻防の、かなりリアリティのあると思わせる詳細。
銀座に出現した異世界との門から、帝国の軍隊と魔獣部隊が攻め込んできて、手当たり次第に殺戮を始めた。たまたま休みで同人誌即売会に来ていた伊丹は、人々を皇居へ向かわせ、警視庁の現場と話をつけ避難させる。(過去に伊丹が自衛隊の特殊でSATとの鬼ごっこ(模擬戦)に勝った縁で信用される)
警視庁と警察庁のトップの乗ったヘリがワイバーン部隊に撃墜され、両庁の上層部は混乱して適切な手が打てない。総理は私用で銀座に居合わせて行方不明のため、自衛隊に出動が命じられない。現場の機動隊は盾で防御しつつ警棒で追い返すだけで、犠牲者だけが増えていく。ついに警視庁・霞ヶ関は敵に占領され、クズ政治家・クズ官僚・身勝手マスコミのどうしようもなさに読者の苛立ちはピークに達する。
都知事の要請で、首相の決定が要らない「災害出動」として自衛隊は他県の警察と協力して「災害」の範囲を線引きし、外側を守る。
自衛隊は異世界のゲートと敵の様子を探るため、伊丹に斥候を命じ、衛星からの監視によって支援して敵情を得ることができた。いくつかの作戦案を用意し、政治家のエゴと折り合いをつけ、ついに5日目になって首相代理の命令で「治安出動」に踏み切り、戦車を銀座の周囲の高速道路に並べ、狙撃部隊を高いビルの屋上に配置して攻撃開始、圧倒的な火力で粉砕する。
敵の捕虜となっていた人々を救出し、残る女性警察官と女子アナを救出する任務を受けた警察の部隊は、首相が生存して隠れていることがわかってそちらへ向かう。で、また伊丹が引っ張り出されて単独で救出に向かい、なんとか成功。
ファンタジーなのにこの現代日本の”困難な状況”のリアルさに拍手。
無知の知
一部ご紹介します。
・人間は、簡単に物事を知っているとも理解しているとも口にしてはいけない。
どれほどの書物を読み解いても、どれほどの先達から教えを受けても、それですべてを知ったとは言えないからだ。
だから何も知らない者であるという礼儀態度を忘れず、他人の話に耳を傾けるべきである。
そこに何か新しい発見があるかもしれないからだ。
さらに、相手が何を教えてくれるか、物事のどういった側面を強調して語るか、それで相手が信頼できる人物かを測ることができる。
自分にとって都合のいいことしか言わないようない相手ならば、相応に対応するしかない。
自助論
一部ご紹介します。
・能力に欠けた人間を、相応しくない地位に置くような国家、組織、家は確実に衰退する。それが現実だ。
・環境が違えば、同じだけ努力しても得られる結果は異なる。代々繰り返されることで格差はできていくかもしれない。
けれど、どんなに優秀な教師がついていても、当人にやる気がなければ何も身に付かない。学問や技術に王道はない。これは真理である。
・夢物語のような理想を説いたところで、靡いてくるのは精神の幼い者か、現実がよく見えていない夢想家だけだ。
・共産主義を始めとするグローバリズムの由来は一神教だ。すべては唯一神から恵まれるものとされる教えだ。
それ故、悦びも幸せも神から与えられる、ということになる。
けど、神にも感情があり、好き嫌いがあるなら、贔屓したくなる人間がいる。それにあぶれた人間に湧き上がる感情は、嫉妬心と憎悪だ。
「なぜ神は俺よりもあいつに多くの恵みを与えるのか?」と。
そうして神と世界を呪う。世界を憎み、世界の理を組み替えたいと思うようになる。
グローバリズムの行き着く先は、神を捕えて拘束し、その恩寵を乳牛のごとく搾り取って、皆に「平等」に分け与える社会だ。
その社会の仕組みは、分配を担当する者(独裁者)が、殆どを搾取した残りかすをそのほかの人々に「平等に」与えるというものだ。
・知識も教養も才能も、自分で積み上げるもの。自分の人生は自分で切り開くもの。幸せは、与えられるものではなく成るもの。
誰しも生まれた時から持っているものは異なる。
性別も、容姿も、頭の良し悪しも、身体が健康かどうかも、生まれた時の貧富も、運の良し悪しも、全員違っている。
そもそも魂からして全く違う。
ならば、人生の価値とは、与えられた条件の中でどれだけ頑張れたか、どれだけ己を高めたかによる。
鳥は深海に辿り着くことはできないが、空の高みを目指すことはできる。
獣は大空を飛ぶことはできないが、広い大地を駆け抜けることはできる。
魚は大空も大地も知ることはできないが、海の潤いを味わいつくすことはできるのだ。
・自殺は必ずしも悪とは言えない。強くなる意欲がない者が生きるには、この世界は厳しすぎるから。死ねば神のもとに召されるか、転生の機会はあるだろう。