津村記久子のレビュー一覧

  • アレグリアとは仕事はできない

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    この本の登場人物は、みんな怒っている。その理由に初めは共感するけれども、だんだん「そんなに?」と思ってしまうほど、怒っている。でも、不思議と不快ではない。言いたいことを言ってくれているから。そして、それが過剰な表現になる程、読んでいる側は冷静になる。怒りのデトックスになる本である。

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    2023年03月07日
  • ウエストウイング

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    途中ちょっと飽きる感じもあった。なんでそこ描写したん?とかもちょこちょこ。けど総じて、そこそこ面白かった。いろんな人が出てきて、それぞれに仕事や日常があって、「椿ビルディング」で交わる感じが。あとがきは×。

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    2023年03月01日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    大人が読んでも楽しかったです。
    ちなみに夏休みの宿題はわたしは早めに終わらせるタイプでしたが会話のマナー的にはなってないのかな笑。

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    2023年01月25日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    7人の作家によるエッセイアンソロジー。
    もともと『考えるマナー』『楽しむマナー』という本の中からエッセイを抜き出して、子どもの悩みや質問に対する回答という形式で再編集されている。
    サブタイトルに「迷回答」とあるが、そもそも質問に答えるために書かれた文章ではないため、答えになっていない「迷回答」になるよね、とは思う。
    子どもの素朴な質問に対して作家が答えてくれた本だと思えば肩透かしを食らうし、一方で様々な作家たちの気軽なエッセイだと思えば楽しめる一冊。

    好きなエッセイは
    三浦しをんの「ボウリング最弱王決定戦」
    高野秀行の、ありがとうを言わない民族と褒めることについて。
    角田光代のクヨクヨしてしまう自分。
    町田康のおじさん的エッセイも面白かった。

    子どもにむけてエッセイという文種について教えることに使えそう。

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    2023年01月06日
  • 子どもお悩み相談会 作家7人の迷回答

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    謎の本である。

    買って読んでおいて、この感想は?と思うのだけど、まぁそんな予感で買ったとも言える。
    まず、ターゲットの子ども、とはどれくらいの年齢を対象にしているのか。
    受験のこととか、スマホの質問なんかが入っているので、小学校高学年から中学生くらいなのかなーという感じがする。

    質問が「積極性がないとダメか?」とか「大人になるって楽しいか?」というものなので、子どもの側は至って素朴なのだ。

    だけど、「迷回答」してくれる作家陣のラインナップが、ちょっと不思議。
    角田光代さんとか、三浦しをんさんは、あぁ!となるかもしれないが……。

    素朴な質問に、しっかり「迷回答」するものだから、なんだかもはやエッセイ味まで出て来る。
    妙味?の一冊。

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    2022年12月25日
  • 二度寝とは、遠くにありて想うもの

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    前作『やりたいことは二度寝だけ』よりもさらに淡々とした印象。前作の方がくだらなくて面白い。展覧会を取材した章は飄々としていて良い。

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    2022年09月13日
  • まともな家の子供はいない

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    強気なタイトルに惹かれて手にとりました。

    私の両親、とりわけ父親もまともではなく、家庭という小さな社会がとても居心地の悪い場所だったので、主人公に10代の自分を重ね、「普通の家庭の子」をうらやましく、時に妬ましく思う、そんな自分さえもあの頃は嫌だったことを思い出しました。

    家族の事って周りに相談し辛いので、この本を通してあえて言わないけど同じように悩んでいる人がいる。と気付いたり思えることで気持ちが軽くなるのではないでしょうか。

    ひとつ気になったのは、宿題を写す事に躍起になって時間を使っていたこと。学力は武器やスキルなので、レベルアップ出来るチャンスを自ら棒に振るなんて勿体無い。

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    2023年09月27日
  • 二度寝とは、遠くにありて想うもの

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    緩いけどちゃんと毒を持った生き方でそういう所が良い。
    ローカル小話は共感できるとこもあって面白かった。

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    2022年06月24日
  • 二度寝とは、遠くにありて想うもの

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    とても似たような感覚を持っている部分があり、共感したり笑い転げたりした。特に「本年もよろしくお願い致します」が好き。私も年賀状を書きながら毎年思うことだろう。

    引用 82ページより
    今年もわたしは、小さい遅刻をするでしょう。今年もわたしは、背後に誰がきてもコピー機を明け渡したりはしないでしょう。今年もわたしは、締め切り当日に「すみません明日になりそうです」というメールをお送りしたりするでしょう。今年もわたしは….…。ですがよろしくお願い致します、という不測の悪事の予約のような、悪びれに満ちた「今年もよろしくお願い致します」なのだった。

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    2022年02月11日
  • これからお祈りにいきます

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    お祈りがベースにある中編と短編
    中編の「さいがさまのウィッカーマン」の主人公の住む町のサイガサマのお祭り。ウィッカーマンだなんて怖すぎる。こぶとりじいさんのこぶだったらいいけれど、でもこの町の人々は引き換えになっても叶えたいことのために、むしろ喜んで受け入れる。シゲルのたんたんとした人間観察も面白いし、きっとこうなると思っていた酷いニキビの落ちが半分だけなのには笑ってしまった。

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    2022年02月07日
  • 二度寝とは、遠くにありて想うもの

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    ネタバレ

    前回のエッセイから3年後で、会社員を辞めてフリーランスになったので自由に時間が使えるようになったのに二度寝どころか海外ドラマにハマったとか‥

    布団への懲りない敬愛 
    布団のすごさとは、電気、ガス、石油は不要なまま、人間の体温のフィードバックのみで暖かくしてくれる素敵な人間の発明であると断言せざる得ない。
    に読んでる時期が冬という事もあり、拍手を送りたいくらい納得し、私も布団に話しかけて感謝の気持ちを述べて最後に「ふーとーん」と布団コールで締める。
    自分が少し幸福になったような気分になりそう!

    正しい死に方なんて誰も知らない
    「無縁死」について思うことを書いていて、自分が、無縁で死ぬ事が怖いのか、誰もいない部屋で腐ることが怖いのか、孤独な老後がこわいのかごっちゃにしてとらえているところがあるので、興味深く読めました。

    コロナになって世の中が変わっているので、コロナ前の世の中の感覚とは違ってきているという気づきもあり、前回よりも興味深い内容が多い本でした。

    ゆる〜い挿し絵を眺めるのが楽しい本でした。

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    2022年01月13日
  • やりたいことは二度寝だけ

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    題名が気に入って読んでみました。3ページ程のエッセイがたくさん入っていて、どこから読んでも良いしササッと読めて良かったです。

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    2022年01月11日
  • やりたいことは二度寝だけ

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    どうでもよすぎて気にもしない、ただの日常でしかないできごとだからこそ、優しい。頭からっぽで読める、何も考えたくない時に手に取りたいエッセイ。

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    2022年01月08日
  • アレグリアとは仕事はできない

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    アレグリアを苦手な同僚(人間)と読み替えるのが自分的正解読み方!
    いらつく対象に自分しかいらついていない状況って本当にいらいらを増大させるんだよなぁ

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    2021年11月20日
  • やりたいことは二度寝だけ

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    エッセイは、合う合わないが全てだと思う。
    そしてさらに言えば、好きな作家さんのエッセイがそのまますごく好きか、と言われればそうではない。

    津村記久子さんという作家さんが好きだ。彼女の文章は淡々としているように見えて、主人公の正義感が強く、内に秘めたエネルギーが溢れ出していて、いつも圧倒される。くだけた文体でユーモアを言ってきたかと思えば、皮肉っぽく鋭い指摘をしてきたり。そういうところが結構好きだ。わたしにとっては初めての津村さんのエッセイ。わくわく。

    日常の細々したことに対する見方にクスッと笑ってしまう作品がたくさん入っていて読んでいて飽きないが、こちら側の持っている知識量と、彼女が好きなものに対して抱いている執着心についてゆけずに、いくつかの作品で置いてけぼりを喰らっている…!ドラクエとかは特にそうだ。

    独特のリズム感やものの見方には津村さんらしさを感じるものの、わたしは彼女のエッセイよりも、小説の方が好きだなぁ、と改めて認識する。
    でも、津村さんがこのエッセイでわたしたちに届けたいものは、「何も得られない読書」「どうでもよさ」であることのようだ。

    となると、どうでもいいものを書いた津村さんに対して、わたしが改めて小説の方が好きだなぁ、なんて思うのは、これはたぶん、わたしが読書から得たいものがどうでもいい、ではないからなんだろう。
    ちょっと息抜きに、とか思いながら、結局わたしは何かを期待してこの作品を手に取った!
    が!しかし!
    ここには何もない!
    本当に!何も残っていないし、何も残らない!
    でもそのことの素晴らしさよ…!

    最近は重ための読書に疲れていたので、ちょっと小道に逸れる予定が、小道の手前で足踏みをしていたらしい。
    読書を続けることで、やっぱりわたしは読書から何かを得たいんだなってことに改めて気付かされたし、そういう気付きがあるから、読書に疲れても、読書を続けるって大切なんだなって思った。
    読むことを完全にやめていたら得られなかった感覚が、そこにはあった。
    津村さん、ありがとうございます。
    あとがきで津村さんが仰った通り、次は津村さんの小説で、お会いしたいと思います。

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    2021年09月13日
  • 枕元の本棚

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    ネタバレ

    こここ、これは凄い。何が凄いって、この本の中で、津村さんが紹介されている本、ほぼ1冊も、自分は、読んだことが無い!という衝撃の事実が、凄い。自分的に。

    津村さんの著書は、好きなものが多いのです。ですので、勝手に、津村さんと自分の読書体験というか読書傾向は、ちかいもんだと思ってたんです。勝手に。津村記久子さん、1978年の1月生まれという事で。で、自分、1978年の3月生まれなんですよね。ですので、この世の中を見てきた過ごしてきた期間と世の中の雰囲気、ほぼほぼ一緒のはずなので、なんか、勝手に、似たような傾向の本を、読んできている筈、とか、勝手に一方的に思っておりました。マジすみません。

    いやもう、津村さんの読書量が、マジぱねえな、ってのが如実に分かりましたね。これらの本も読みつつ、いわゆるきっとおそらく、メジャーどころの小説とかも、ガンガン読んできて来られたでしょうし。多分、ウルトラ読書家なんじゃねえのか?とね、思う次第です。感服する次第です。いやしかし、自分も、まあまあ読書家の方だと、勝手に自負してたんですが、こら全然アカンわ。津村さんの足元にも及ばんわ。井の中の蛙ですわ。はあ、、、もっといろいろ、本、読もうっと。

    ただ、実は、実は、津村さん、ホンマにすみません。マジすみません。この本を読んで、津村さんが紹介されている、色んな本の数々を、、、「俺も読みてえ!」って思ったかというと。すみません。実は、そんなことは、なく。ただただ「津村さん、俺の全然知らん本ばっか読んでるやん!?マジすげえ!」って、驚くばかり、という読書感想でした。なんか「俺もこの本読んでみようっと」とはならんかったのが、、、なんでやろ?マジ不思議。

    又吉直樹さんの「第2図書係補佐」を読んだ時は、「ああ、なんかこの又吉さんの紹介してる本、俺も読んでみたいなあ~」ってね、結構ね、思ったんですけどねえ、、、うーむ。不思議。不思議でござるよ。

    あと、津村さんは、いわゆる1990年代~2000年初期年代当たりの洋楽に、ウルトラ詳しいみたい、なのですが、、、そうですよね?確か。違ったらこめんなさいです。ま、そのあたりの洋楽は、自分にとってもスゲエ思い入れは深いので、いっぺん、津村さんの、その年代の洋楽のディスクレビューなんかも、著作出してみて欲しいなあ~。アレだ、村上春樹さんで言うところの「意味がなければスイングはない」の津村記久子さん版、みたいなヤツ。それはまた、すげえ興味深い。うん。興味深い。

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    2021年07月12日
  • 婚礼、葬礼、その他

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    ネタバレ

    ヨシノの話はとにかくにやにやがとまらないくらい好きな話。
    友だちの結婚式に幹事として行ったのにその最中に会社全員参加型の葬式に呼ばれる
    空腹の中、全く知らない人の葬式にでてる心中が面白くて。津村さんの言葉選びが好き。

    ただ2話目の話は主人公が短い間に何人もでてきて、、そして1話目の話が面白かった分すこしスピードダウンしてしまった。
    自転車で事故ったカップルの2人乗りの女の子が気になる存在だった。。

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    2021年07月04日
  • ウエストウイング

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    ちょっと長く感じたけどやっぱり心地良い読後感。津村さん。

    登場人物みんな嫌味がなくてほんと好き。

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    2021年05月09日
  • やりたいことは二度寝だけ

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    収録されているのは全て10年以上前のもので、著者がまだ兼業で作家をされていたころのエッセイ集。ドラクエにも造詣が深いことを知りました。
    3が好きな著者は、小5くらいの時に遊んだドラクエがその人の人生を支配するドラクエになってる気がすると書いており、確かに僕がいちばん好きなのは小4の時に初めてリアルタイムで買ったもらった5と、その少し前に遅れて遊んだ4なのだった。小5の時には新作が出ず、6が出たのは中1だった。親に言えない金で買った(悪いことはしていない)。その他サッカーファン向けのものあり。

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    2021年03月16日
  • まともな家の子供はいない

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    なぜかこの本だけ読む気がなくずっと残ってた津村作品、静かに過ごす年末年始に取り掛かる。最初はあまり物語の世界に入り込めなかったが中盤からなるほど…と思えるようになってきた。
    こういう家族、イラつくだろうな。しかし中学生ぐらいだとまだ自分の家が正しいもの、あるべきものだと思っていた自分にとっては主人公はずいぶん達観しよその家族まで冷静に見ていられるなと。

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    2021年01月07日