小川糸のレビュー一覧
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ネタバレ外国の童話みたいなお話。両親の離婚でひとりぼっちになった少年は、13歳の誕生日に、レイボーサーカスに飛び込んだ。
病気の治療のためにつかった薬が原因で、10歳の体から成長しなくなってしまい、自分の居場所を探すために、育て親であるグランマのもとを飛び出した。
1年間のサーカスでの生活を通じて、少年も仲間たちとの絆を深め、成長していく。
個性豊かなサーカスの団員たちがそれぞれ魅力的で、華やかで明るく見える面々が、それぞれの過去を抱えていて、なんだかとってもよかった。
クリスマス公演で初公演の少年が、ソリャンカとして綱の上を歩き出すところで幕が降りるの、綺麗な終わり方でよかった。 -
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小川さんはご両親との関係がかなり良くなかったらしい。
そんなお母様が亡くなり、闘病中から心境の変化があったそうだ。
そういう親との関係性が小川さんの日々の考え方に影響している背景が今回でなんとなくわかった気がする。
小川さんの日記3冊目でやっと小川糸さん像が掴めてきた。知り合いになれて来た感じ。
相変わらず日本政府やアメリカ大統領など、国の組織への批判は所々出てくる。
ドイツ大好き、ラトビア大好き、でも日本に帰るとやっぱりホッとするらしい。
ベルリンでのフリーマーケットの描写で
『何でも簡単に捨ててしまう日本人とは、物に対する感覚が違うのだろう。』
とあったが、一部の日本人じゃないか?と解 -
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全体的に読みやすい。
小川糸さんが何に重きを置いて過ごしているのか、思想・人生観がわかる本。
犬のゆりねちゃんのことや食べ物のこと、季節のことはほのぼの読める。
急な政治批判や、「たいていの場合、日本人の家は、狭いのに物にあふれている。」と分母を大きくして語る所は面食らってしまった。
あと「もし生まれ変わったとして、日本かラトビアかどちらかの国民にならないといけないとしたら、私はラトビアを選ぶ。」とあり、ラトビアが心の底から尊敬する国だと言いたいのはわかるのだけど、そんなに日本嫌かぁ(笑)と思ってしまった。
きっと、とっても真面目で一本気な方なのだろうけれど、時々ある正しさの押し売りを息苦しく -
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ネタバレ気になる本
『沢村貞子の献立日記』
主人が亡くなるまで作り続けた手料理。
主人が亡くなってからは書かれない日記。
感動の予感。
雪は人を寡黙に、内省的にする。
確かに、動かずじっとして、身を守る姿勢に知らず知らずなっているかも。
声を出さず、物思いに耽る。
隣に誰かいればその人を思う。それは心地いい、安心できる場所だよね。
本に移った匂いって素敵。その本が今までどこにいたのか、自分がどんな場所でいつ読んだか思いを馳せる時間っていいな。
気になる映画
かぞくのくに
トガニ
ハンナ・アーレント
哲学の意味
フランスでは学校で幼い頃から哲学を教えている。
自分で考える、人生の永遠のテーマ。
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自分の居場所を求めた少年がサーカス団の一員となり過ごした1年間の成長物語。
少年は成長することのない自身の身体にコンプレックスを抱えていた。だけど、サーカス団にはさまざまな人たちがいた。
少年は両親の離婚により孤独を感じていた。だけど、もっと深い孤独と闘っている人たちがいることを知る。
少年は働けることの難しさを知らずにいた。だけど、講演をひとつ開催するにも障壁が立ちはだかることがあることを知る。
少年は恋を知らなかった。だけど、人を愛することの苦しみや喜び、情けなさを知る。
少年は死は遠い場所のものだと思っていた。だけど、死は身近にあり大切な人を失う哀しみを知る。
少年は自分が何をしたいの -
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ネタバレ気になる映画が沢山紹介されてた。
殺人の追憶
シークレット・サンシャイン
母なる証明
トガニ 幼き瞳の告発
年賀状の考え方に共感。
自分を犠牲にして、徹夜してまで書くようなものじゃない。新年を迎える喜びを味わいたい。前年のお礼をしたい。義務ではなく、感謝の気持ちで書きたいな。
カルボナーラ作りたい。オリーブオイルでニンニク、ベーコンを炒める。ボウルに生卵をとき、茹でたパスタを入れる炒めておいた具を入れ、味を整える。
チーズはないみたい。コツは卵は常温にしておくこと。
ガザに地下鉄が走る日
人が時に暴力的になることは説明がつかない。ただ事実とひて受け止める。全ての人の行動に答えがあるわけじ -
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2011年、震災が起こった年の内容で、それを悼むお話も多かった。エッセイを読むと歴史や過去をそれとなく振り返ることができる。
旅に出れない時は本の中を旅しよう。
気になる本をいくつか紹介されてたので読んでみたい。
クロード・K・デュボア『わたし、ぜんぜんかわいくない』
ベルディーナ・ヘンリヒス『チェスをする女』
大島真寿美『ピエタ』
『蝶々喃々』…男女が親しげに小声でおしゃべりをする様子。
パリのメトロの話、外国だと駅周辺、地下の通り道で音楽をしている人を確かに見かけた。パリはオーディションしてちゃんと選んでるんだね。
ベルリンは芸事に富んでいるそう。ピアノコンサート、サマーナイトオペ