小川糸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今日も糸さんのエッセイ。
東京の自宅を改装している間の、鎌倉での暮らし。小さなお友達、ららちゃんとの親子のようなほっこりする交流。読書の皆さんとのお茶会。不妊治療のお話…など、沢山の人に感謝して、沢山の友人たちのことを大切に想い、日々丁寧に暮らしを送る糸さんの生活の描写が心地良い。
ららちゃんのお泊まりのお話が好きかな。こんな歳の離れたお友達、素敵だね。
文中にも何度も登場する「食堂かたつむり」も今度読んでみなきゃ。
糸さんが、自分の作品を確認する時、完全に読者のような気持ちで読み、感動する、と語っていた部分が印象的だった。自分の作品を、まるで我が子のように思う気持ちが伝わって来た。
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Posted by ブクログ
2020年最後の読書は、温かい雰囲気の小川糸さんの小説で締めました。(レビューだけ年を跨ぎました)
両親を離婚がきっかけでグランマと2人貧しい暮らしをしていた13歳の少年。幼い頃にした病気の治療の影響で成長が止まり、10歳ほどの容姿にしか見えない彼は、ある日これまでの暮らしに決別し憧れのサーカス団・レインボーサーカスに飛び込んだ。
個性豊かな団員たちに囲まれて、体の小さな少年は自分の居場所を見つけていく。
10歳で体の成長が止まり、将来の苦難が見えた少年の「サーカス団に入って自分の道を見つける」という切ない決意から始まる物語。
いわゆる移動式のサーカスを私も昔何度か観に行ったことがあるけれ