枡野俊明のレビュー一覧
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購入済み
心の庭って?
結局、心の庭の具体的な作成方法などわからない.
どんな庭を作るか、イメージが湧かない。
著者のプロデュースした庭について、
写真やその意図があったらいいかも.
いかんせん自分の心の庭ってどんなんだろ〜とか
余計な物を削ぎ落として、また奇抜を狙わず、など琴線に響く言葉が心地良かったです。
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Posted by ブクログ
禅僧でありながら大学教授で庭園デザイナーの著者が、
その道で得た経験や知見をもとに、
日々の暮らしを、より平静なこころで過ごすこと、
その方法や考え方を示してくれる本です。
考え方を変えて、それを実践することで、
タイトルにあるように、心配事の9割を、
無駄に案じて汲々とした日々を過ごさないですむようにしたらいかがですか、
というように、柔らかな文体と文章で仏教的・東洋的生き方を提唱しています。
ひとつの項が数ページですし、
引用される仏教用語などもわかりやすいかたちの現代語に噛み砕いてくれていますし、
論理も明快で、すらすら読めながらも沁みてくる感じの読書でした。
そして、ひとつひとつの -
Posted by ブクログ
所作の美しさを
『上品』とか『気品がある』などと
表現していいのであれば、
それは
年を重ねるほど、内側から滲み出てくる輝きの様なものではないか?
と、私は感じている。
と、言うのは、
おそらく先日偶然バスで隣り合わせた御夫人の『所作』が、
見惚れてしまうほど美しく、可憐であったのを思い出しているからなんだろうなぁ~
不快にならない程の距離は保ちつつ、気遣いや時折ユーモアも交えて会話される。
(どうやら『愛語』というらしい。)
そこには見知らぬ人との気詰まりな時間、など微塵もなく、
ほんの一時ではあったが、心地よい時間を過ごす事が出来た。
(あ~、年をとったら私もあんな風に…。)
と、本を -
Posted by ブクログ
ネタバレ縁を結ぶ・深めるとは相手の人生にどこまでかかわるか
気の合わない人とは結ばなくていい
例え数人でも共有できる人が居れば安心感をえられる
縁とは追いかけるものではなく、招き入れるもの
って言葉が印象に残りました
ネットの中に何百人のアドレスがあったとしても
間口を広げれば奥行きは狭くなる
見極めずに大切な人と縁を結ぶ
頑張っても自然に離れる事もある
それが「運」の流れる所。私達はその流れに
逆らう事はできない
運って思うようにはいかないけど
縁って逢っていなくても、気持ちで繋がれる気がしました
離れてる幼馴染がよく話す「自分と関わりのあった人が
幸せでありますように」そういう気持ちを思 -
Posted by ブクログ
仏教とは「エントロピー」を増大させない行動指針であり、そのためのスローガンを例示解説したものが本書である。
この本で取り上げられている言葉に多くの人が共感するのは、その人達のほとんどがその言葉とは逆をしていると言うことだ。心の奥底では違和感を感じつつも自動思考でやってしまっていることが多いと思われる。
これは本能に根ざしたものが多そうだ。しかし、哺乳類特にヒトは集団で繁栄したのだから他者との競争より協力を強化することが、より良く生きることと同義である。しかし、我々の判断の多くはそれに沿ってはいない。
そういう意味ではより良く生きるための行動指針として、世界にも誇れる。 -
Posted by ブクログ
あるがままを尊ぼうという思想が現代社会の生き方とは相いれない。しかし、本来人間とはそういう生き物なのではないかということを、長い時を経て洗練されてきたであろう教えが教えてくれている。
巻頭に著者がデザインした庭園の写真がカラーで収められているのが、安らかな気持ちにさせてくれる。見開きで右側に一言ずつまとめてあるのも読みやすい。
何度か読み直したいと思う。
・生まれて死ぬ。ただ、それだけ。
・身の丈で生きる。
・やりたいことを一生懸命にやっていけばよい。
・得意なことをがんばればよい。
・自分がいる場所で本分を出し切る。
・評価は他人が決めること。結果はついてこなくてもいい。 -
Posted by ブクログ
・あらゆる所作に心理が表れる
・当たり前のことを当たり前に丁寧に行う
・すぐに動いてひとつきちんとやってみる
・全ての物事には原因があって、縁が訪れて因縁が結ばれ物事が生じる
・運やツキではなく、準備をしているか。
よい行いを積み重ね、所作を整えているか。
・自因自果、今ある結果は全て自分が作りだしたもの
・縁はいつくるかわからない。だから常に正しい所作で良い縁を迎える準備
・おじぎ、あいさつ、ことば、あいづち、もてなしの心、笑顔
・なんでも両手を使って行う
・食事を丁寧に丹念に
・輝ける場所はどこなにあるのではなく、自分が輝く
・利他、他人のために何かをすること -
Posted by ブクログ
人生の答えとは?
→それぞれの人たちにそれぞれの答えがあり、さらに人生を歩く中でどんどん移り変わっていくもの
人からの評価ばかり気にするのではなく、自分自身を磨くために仕事と向き合う
自分がやってみたいと思うことに対して一歩ずつ階段を上がる努力をする
自分がどんな道を歩みたいかは自分で決めればいいだけ
そして行動を起こす時には覚悟をもって臨む
今置かれている状況をしっかり見つめ、今の自分にできることやるべきことを考える
苦しみの大小は自分で決めている
人生は同じことの繰り返しのように見えて、実はまったく違うもの
死を考えることはどう生きるかを考え続けることでもある
今を生きることは先送りしな -
Posted by ブクログ
前作に続き、子どもの頃の一度は教えられた当たり前の教えに溢れています。
当たり前のことを為すことがいかに難しいかを改めて痛感すると同時に、ボロボロの自分の所作を少しでも整えたいと切に思います。
本書のテーマである「智慧」。
「真理を明らかにして悟りを開く働き」のこと。
そして、所作を重ねることでしか「智慧」は身につかない、と教えてくれます。
前作を通して、一貫した教え。
それは、前作で記された以下の言葉に尽きると思います。
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「これって美しい?」と自問してみる。
理屈なんかいりません。
問いかけの返答に「No」が出たら、「しない」と決めたらいいのです。
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美しき生きたい。