ケン・リュウのレビュー一覧
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家族の話が多い(個人の話が少ない)のが叙情的に感じるのだろうか。
・紙の動物園 中国母の折り紙の魔法
・もののあはれ 宇宙船を直すヒーロー
・月へ 土地と亡命申請者 中国語訳なし
・結縄 タンパク質構造解析とターミネーター種子
・太平洋横断海底トンネル小史
・潮汐 満潮と塔
・選抜宇宙種族の本づくり習性 口吻手記 石の脳
・心智五行 腸内細菌群と脳内化学
・どこか全く別な場所でトナカイの大群が
・円弧 ボディワークス社 不死
・波 おかえりなさい 数世紀前に追い越された
・1ビットのエラー
・愛のアルゴリズム
・文字占い師 秋 羊 制海権 freeze 中国語訳なし
・良い狩りを 機械になった妖狐
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Posted by ブクログ
読書備忘録620号。
★★★。
う~ん。私の感性が衰えたのか・・・。
叙事詩的な雰囲気をもったケン・リュウのSF短編集にあまり感じるものが無かった・・・。
何篇かに触れる。
「宇宙の春」宇宙には春夏秋冬があるというお話。
「ブックセイヴァ」作者が必ず入れてくる図書もの。
「灰色の兎、深紅の牝馬、漆黒の豹」なんか知らんけど文明が滅んだ後のファンタジー戦争モノ。女性3人が人間と動物の形態をとって戦う?
「歴史を終わらせた男-ドキュメンタリー」過去を覗き見ることが出来る技術開発。大日本帝国陸軍731部隊の真実を暴く。中国人らしい作品。
紙の動物園が素晴らしかっただけに、ちょっと期待してしまった。
自分には合わなかった。
さて次を読みまっせ! -
Posted by ブクログ
ケン・リュウの傑作短篇集第5段。
表題作は、テセウスの舟を人間の記憶に当てはめ(ちょっと違うか)、サスペンスに仕上げた作品です。異星からの訪問者トウニン人により罪を犯した人間は悪い記憶を除去され、新しい人間に生まれ変わる。果たして記憶を失くした人間は別人なのか?記憶がなくなれば罪もまたなくなるのか?このあたりはとても興味深い問いです。もちろんイエスかノーで答えられる問いではないでしょう。加えて、記憶とはデータのように上書きしたり、新しく置き換えたりできるものではありません。本作では終盤にある人物が除去されていた記憶を取り戻します。別人に生まれ変わっていた人物が元の記憶を取り戻すとき、果たしてどちらの記憶が優先されるのでしょうか。
本書では他にもコミカルなタッチの「化学調味料ゴーレム」だったり、意思疎通の皮肉を描く「悪疫」、異星開発+ファーストコンタクトな「ペレの住民」など、楽しく読める作品が続きます。
特段コレ!といった作品はありませんでしたが、可もなく不可もなく安定して楽しめる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ケン・リュウを読むのはこれで3冊目で、贅沢な言い方をするならば、その読み口に慣れてきてしまったなという気持ちはあった。特に、SFに東洋文化を絡めながらウェットな読み口に仕上げるような作品群において。
その中でも光るものはやはりあって、今回で言えば『思いと祈り』『歴史を終わらせた男』の2編については、今の現実から地続きの近未来をドキュメンタリー形式で描きつつ、いずれもマクロな社会と個人の物語との対比というものをかなり残酷な形で描いていて痛烈だった。
前者は銃乱射事件被害者遺族が、銃抗議活動の一端として、被害にあった娘の人生をVRで追体験できるコンテンツに仕立てたところ、つまるところ「炎上」「荒らし」に晒される顛末が描かれる。後者は731部隊の真相を明らかにするべく、「過去を実際に見る」技術を用いた歴史学者が、客観的な歴史研究と、個人の物語という主観との間で揺れ動く世論に飲み込まれていく。いずれも物語の構造としては近しいのかもしれないが、特に後者。731部隊を中国系の作家が描くとなると、日本人としては身構える部分があるし、実際それを危惧して翻訳を遅らせたとも書かれているが、しかし過度に政治的なわけではなく、絶妙なバランス感で仕上げられていて、非常に読み応えがあった。本書ではこれがベストだった。 -
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SFはコンピューターネットワークが舞台になりつつあるな
宇宙ではなく、より現実的な舞台だと言える。でも、面白くないな。デビュー作品の紙の動物園に対して感じた緩やかさというかじれったさが作風なのかも。今回も感じたから。
でも、表題作関連の3短編は力作だと思う。映画で言えばマトリクス的かな。よくある設定のよくある展開なんだけど、読ませる。
本作で感じたことは時間外ループするのではないかということ。未来を突き詰めるとビッグバンに戻り、ビッグバンを研究するとその先には未来が見える感じ。神はネットワーク上の仮想人格だって想定から思いついたことね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレゲーム小説だけどSF集じゃないかも。
最後の短編のケン・リュウは読んだことがなかったけど、ありきたりなテーマなのに見せ方が良くて、単純に小説が上手いなぁと思う。
一番面白かったのはお葬式にいくゲームキッズの話で、プロットの秀逸さを土台に、勧善懲悪と友情要素のバランスがいい小説だった。
「アンダのゲーム」も、有名小説のパロディに収まらない、やや苦い後味と女の子の可愛さがいいコントラスト。
テレビゲームで何かを表現する、またはゲームを表現する短編集だけど、小説の多くがテレビゲームを世界と結びつけているのが興味深い。私はあまりテレビゲームをしたことがないけど、一方的に鑑賞する小説や映画とは違い、コントローラーによってアバターを操作てきるゲームはより空間的に感じられるのかな。そこから発展して、立体感のある人工的な箱庭としてのゲーム空間の魅力、また現実との差や侵食をテーマとしたゲーム小説があったら読んでみたいと思った。この短編集では、女の子がエルフの王妃になっちゃう短編が一番近い?