ケン・リュウのレビュー一覧

  • 蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ一

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    とんでもない壮大な世界観。その頭の中だけに広がるスケールの大きさは絶対映画化しないで欲しい。(まあ絶対するだろうけど、そして絶対失望するだろうけど)

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    2016年09月18日
  • 宇宙の春

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    日本オリジナル刊行のケン・リュウ作品集
    ◎◯□△☓の順で


    1「宇宙の春」□
    中国での企画「春節SF祭り」にて発表されたとのことだけれど、そうと知らないで読むと2002年の科学論文から着想された膨大な時間経過を宇宙の四季に見立てたのが美しい。本文最後の言葉は短い作品なのにも関わらず旅をし終えたような気持ちになる。相変わらずこの人、言葉選びセンスが抜けてる。ただ「春節SF祭り」という企画で書かれたと知ってしまうと…まあ、こういう風になるよねっていう


    2「マクスウェルの悪魔」◎
    な、なんだこれ。凄すぎる。よく見るタイトルでつまらなさそうなのに笑
    沖縄から米国に来た日系移民2世で第二次世界大戦中に日系米国人強制収容所に収容されている女性科学者が主人公。ちょっと、ヨダレ出てきませんか?
    というか訳者あとがきにもありますけど、どう考えても日本人の為に書いたような内容を中国系米国人の作家が書いているということ、こりゃ凄いぞ
    頭からおしりまで読む価値あり。


    3「ブックセイヴァ」□
    導入が面白い。【千夜一夜】という1001語毎に超低額の決済をするブックサイトがあった。そこにはユーザーが自分で設定出来るプラグインがあり、例えば【画面読み上げ】【速読者用にテキストを再フォーマット】【イラスト表示にウィキペディアから合う画像を引っ張ってくる(ラノベのように読める)】【見たくない表現を自動で削除、書き直ししてくれる(ジェンダーや人種、性的指向など)】
    つまるところ作家の著作(権)vs読者のより良い読者ライフ の問答が読める
    AI技術の行く末と読書という行為。書かれている文字以上に考えたことはたくさんあった
    何より本文の最後、どう思ったかで読書観が出る。クリエイト側の答えは多分、これだろう。でも怖い未来像だ


    4「思いと祈り」△
    自由銃社会、AR,VR,MR技術が日常に溢れているアメリカ、ある家族の姉妹の姉が音楽フェスティバル会場で銃乱射に巻き込まれ死亡する
    これだけの要素で心情をベースにこの文量書かれていることがすごいと思うけれど、はて。なんでこんな暴力的な民衆しか出て来ないのだろう
    もし、デジタル技術が今以上に日常化したらこうなると思うんです という発想が出発点なのなら僕はまったくそうは思わない。多分違うとは思うけど…よくわからなかった。設定と話が噛み合ってないような。何か、読み間違いしたと思う


    5「切り取り」□
    ミステリ作家がアンソロジーで書いた筒井康隆
    という印象。こういうノリは好き


    6「充実した時間」□
    ドラミちゃんが主役の映画【アララ♡少年山賊団】という映画でセワシ君が壁に向かって「イス、テーブル」と言うとウィンウィン!と出て来てそこに座りSWのライトセーバーのように持ち手しかないナイフをシュッと出しホットケーキを食べるシーンがある
    滅茶苦茶幕間のどうでもいいシーンなのだが、未来はこんな風になるのかと幼少時震えるほど興奮した。そしてこの話、そういうシーンが出て来る
    そして滅茶苦茶どうでもいいシーンである。ちなみに僕はトマトが大嫌いだったがそのドラミちゃん映画のおかげで食べられるようになった。傑作だ(映画が)



    7「灰色の兎、深紅の牝馬、漆黒の豹」◯
    このタイトルを見て、はっはーん三国志ね
    とわかる人なんているのか。少なくとも日本人は難しい。しかし本国の作家による三国志オマージュ、何気に読んだことが恐らく今までないので大変興味深かった。やはりかっこよくなっちゃうのな


    8「メッセージ」△
    あれっ??これ、訳しきれてない何かない??気のせい??欠陥過ぎない?そんなミスする著者じゃないと思うからやはり翻訳?でも中国語読めないし確認出来ない 無念


    9「古生代で老後を過ごしましょう」◯
    実に、実に星新一の世界観。
    老後どこで過ごしたいか。月?火星?低重力で関節にも優しいですね、でも再利用された空気吸いながらガラスのドームの中で生活送りたいですか?
    この冒頭の台詞がたまらん。そしてオチもキュート。愛おしい。とても美味な小品


    10「歴史を終わらせた男−ドキュメンタリー」◯
    どっかで読んだことのある読み心地だな、と思ったらあとがきで判明、テッド・チャンだ
    この手法、というか書き方まだまだ面白いパターンありそうだなあ。特にSFとは相性よさそう


    ほぼ全て平均以上。良い読書でした

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    2026年05月15日
  • 紙の動物園

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    ネタバレ

    紙の動物園

    表題作の「紙の動物園」は史上初めてヒューゴー、ネビュラ、世界幻想文学大賞の3冠に輝いた作品とのこと。
    たまにハードSF的なガジェット中心の作品もありますが、どちらかというと幻想的でウェットな作品が多いです。
    お金で香港から買われてきた中国人の母、思春期にそれを疎ましく思う息子。小さいころお気に入りだった、お母さんが折紙で折って命を吹き込んだ虎や水牛たち。そんな虎にしたためられたお母さんからの手紙には・・・
    思わず涙が止まらない小品です。
    他には、「もののあはれ」、「文字占い師」、「良い狩りを」などが気に入りました。
    いくつかの短編は政治的なものもあり、中国語に訳されていないというのもさもありなんと思いました。
    普段はあまりSFを読まない人にもお勧めします。

    作品名は以下の通り。
    紙の動物園
    もののあはれ
    月へ
    結縄(けつじょう)
    太平洋横断海底トンネル小史
    潮汐
    選抜宇宙種族の本づくり習性
    心智五行
    どこかまったく別な場所でトナカイの大群が
    円弧(アーク)
    波
    1ビットのエラー
    愛のアルゴリズム
    文字占い師
    良い狩りを

    竹蔵

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    2026年05月05日
  • 紙の動物園

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    中国系アメリカ人の作家が描く15のSF短編集
    表題作と日本人の精神性に触れた物語が一番心に残った

    「紙の動物園」
    親の心子知らず
    孝行したい時に親はなし
    日本の諺が頭に浮かんだ
    親子の関係性 今の自分に直球で返ってきた

    「もののあはれ」
    地球から脱出した人類 移住先に向かう途中
    アクシデントに見舞われる
    日本人ヒロトは父から教えられた
    もののあはれを思い出し勇気ある決断をする

    万物は流転し命あるものは全て儚い
    古代から受け継ぐ自然や死への眼差し
    私の心の中にもあるのか
    どこかにいってしまったのかわからない

    他に
    不老不死が幸せに繋がるのか問われる
    「円弧」 「波」
    子を亡くした喪失感を埋めるためアンドロイドを生み出すことに没頭する
    「愛のアルゴリズム」
    中国と台湾の複雑でシビアな関係
    理解し信頼し合うことができない人間同士の悲劇をアメリカの諜報員の娘の視点で描いた
    「文字占い師」
    など
    中国の文化の香りを感じながら
    大切な人への想いが込められた物語全てに
    深い余韻が残った

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    2026年03月28日
  • 折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー

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    SFといえば宇宙や科学というイメージだったが身近な題材や怪談のような話もあり思ったより親しみやすかった。これは中華SFの特徴なのだろうか?無知なだけで他の国にもあるのだろうか?こういうSFなら苦手感なく読める。

    表題作の他、鼠年、百鬼夜行街、沈黙都市、蛍火の墓、円が良かった。

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    2026年03月25日
  • 紙の動物園

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    ネタバレ

    表題作「紙の動物園」は全くSF色がなく、完全なファンタジーで驚いた。幻想小説という言葉がぴったりの作品ばかりで、日本人を主役にした作品以外ではSF感を感じなかったが一作目を読んですぐに名作の予感が感じられ久しぶりにワクワクしながら読めた。作品もそうだがこれは翻訳の巧さもあると思う。勝手に「三体」のような世界観を期待して読み始めたが、これはこれで非常に面白かった。というかこの作者は三体の翻訳にも携わっていたそうで、改めて著者の多才さに感じ入った。

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    2026年02月25日
  • 紙の動物園

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    表題作がやばすぎるSF短編集
    魔法のような母さんの折り紙だけがずっとぼくの友達だった
    なんて美しい物語だろう
    子供の頃に読めば反抗期は終わり
    大人になって読めば親に会いたくなり、子供が愛おしくなる
    SFとファンタジーにしかできない物語がこの本にはある

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    2025年07月28日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    ゲーム×SFという、好きな物同士の掛け合わせで面白くないわけがなかった。
    アンディ・ウィアー目当てで買ったものの、他の作家さんの短編も面白いものがたくさんあって大満足。

    「1アップ」「リコイル!」「アンダのゲーム」「キャラクター選択」が特に良かった。

    MMOを長く遊んでいるし、FPSやテキストアドベンチャーもある程度通ってきているから想像がつきやすく楽しめた。この本を手に取っている時点でゲームが好きな人が多いとは思うけれど、ゲームに馴染みが無さすぎるとあんまり楽しめないような気はする。

    ゲームだしSFだしで、絶対に現実ではないんだけど、でもそこで繰り広げられる人間同士の会話や感情はフィクションではないような感覚があって、温度のない冷たい物語はひとつも無かった。

    ゲームは結局のところあくまでも開発者の意図した範囲での自由しか得られないけれど、SFと掛け合わせることでその檻を踏み越えて現実がゆらぐような物語がいくつかあって楽しい。
    私のままならないこの日常にも具現の杖が落ちてきたりしないかな。

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    2025年06月08日
  • 紙の動物園

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    SFのレーベルから出てるし、SFっぽい話が多いから、一応ジャンルはSFなんかな?1話が程よい長さで、訳もきれいで読みやすいんだが、全体的に社会風刺がビシビシなので、読んでで楽しくはない。が、おもしろかった。1話ずつ、間を開けて読んだ方がよいと思う。あと、デット・チャンみたいやな〜と思いながら読んでたら、作者注でデット・チャンについて語ってたし、あと訳者さんも同じでしたわ。

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    2025年04月27日
  • 紙の動物園

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    ケン・リュウの作品はテーマがストレートに描かれていてわかりやすい。ディズニー映画級にわかりやすい。日本人が主人公の表題作など顔が赤らんでしまうほどだ。
    わかりやすく説明的に描かれている分想像の余地は当然薄れてしまい、自分的には物足りなさを感じてしまう要因となるのだけれど。
    SF味の薄い「文字占い師」のような作品の方が印象に残っています。空虚なただの言葉であるはずのものが強カな力をもち人々を動かしはじめる。ル・グインを思わせる読後感。言葉は大事に使わないとね。
    ラストのオカルト・スチーム・パンクといった趣の「良い狩を」が哀愁もあり一番おもしろいかな。

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    2024年11月15日
  • 神々は繫がれてはいない

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    短編集6冊目。レコードのA面とB面のように前半と後半で色が違う。

    前半4編はひと繋がりのお話。これまで何回か出てきた、ヒトの頭脳・意識・心が
    シリコン・クラウド上に載せられてしまう設定。高速演算と稠密なネットワークによってクラウド上のヒトは人智を超えた「神々」となる。
    そして、テーマは家族愛。どこまで行っても、世紀末的世界でも、守るべきは家族みたいだ。

    後半は、作者のルーツである中国・漢民族が題材の4編。
    理不尽な世の中に、立ち向かう個人の強さは、漢民族の文化や考え方が背景にあるんだろうか?

    最後の、仮想通貨による反権威主義的リソース配分の話は、先に読んだ『差別の教室』と関連して、色々考えさせられた。全てを知ってるわけじゃないから断定的に言いたくないけれど、ODAなんかも、既存権益化してて予算に群がってる人たちの
    ためのものになっちゃてるものな…
    民族自決権、分離独立、力による現状変更・・・正義なのか、悪なのか、なんて議論よりも、地政学的なパワーバランスに翻弄されないよう、この仮想通貨システムのような仕組みで立ち向かっていけるようにならないだろうか?

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    2024年11月07日
  • 紙の動物園

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    海外SFは今まで古典的なディック、ハインライン、クラーク等の長編しか読んだことがなかったのですが、短編で作品ごとに全く違う世界が繰り広げられる本作に圧倒されました。
    読む人やタイミングで、1番心に残る作品は変わってくると思います。「結縄」「文字占い師」にショックを受け、「紙の動物園」に涙しました。「良い狩りを」も好きです。
    問題に向かって進むSFばかりに慣れていたので、こんな終わり方があるのか!と驚かされるものも多かったです。
    個人的にはNetflixで連続ドラマ化して欲しいと思いました。作品によって長さが違っても融通がきくのが配信なので。

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    2024年07月10日
  • 紙の動物園

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    15作もの短編集で、魔法や呪い的な要素が入った作品、生命の定義を問うもの、システマティックなもの、歴史認識に関するものなど幅広い作品が収録されていました
    読み応えのある作品が多く、読む時間は長くなりました

    【特に好印象だった作品】
    ・良い狩りを
    ・紙の動物園
    ・結縄
    ・波

    【歴史認識を高めた作品】
    ・文字占い師
     
    訳者の後書きは、あらすじに触れずに作者の略歴や収録の経緯を解説されていて秀逸、先に読んでも問題はなさそうです

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    2024年04月28日
  • 母の記憶に

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    やはりケン・リュウ、いいですね。短編集ですが、どれもニヤリとさせられる作品ばかりで、違うテイストの物語をたくさん楽しめるお得な一冊です。

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    2023年09月02日
  • 金色昔日【こんじきせきじつ】 現代中国SFアンソロジー

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    作品紹介・あらすじ

    北京五輪の開会式を彼女と見たあの日から、世界はあまりにも変わってしまった――『三体X』の著者・宝樹が、中国の歴史とある男女の運命を重ね合わせた表題作、『三体』の劉慈欣が描く環境SFの佳品「月の光」、春節シーズンに突如消えた列車の謎を追う「折りたたみ北京」著者の郝景芳による「正月列車」など、14作家による中国SF16篇を収録。ケン・リュウ編による綺羅星のごときアンソロジー第2弾。解説/立原透耶 本書は新☆ハヤカワ・SF・シリーズ『月の光 現代中国SFアンソロジー』を改題・文庫化したものです。
    〈収録作品〉
    序文
    ケン・リュウ
    夏笳(シアジア)「おやすみなさい、メランコリー」
    劉慈欣(リウ・ツーシン)「月の光」
    糖匪(タンフェイ)「壊れた星」
    韓松(ハン・ソン)「潜水艇」「サリンジャーと朝鮮人」
    程婧波(チョン・ジンボー)「さかさまの空」
    宝樹(バオシュー)「金色昔日」
    郝景芳(ハオ・ジンファン)「正月列車」
    飛氘(フェイダオ)「ほら吹きロボット」
    張冉(ジャン・ラン)「晋陽の雪」
    吴霜(アンナ・ウー)「宇宙の果てのレストラン――臘八粥」
    馬伯庸(マー・ボーヨン)「始皇帝の休日」
    顧適(グー・シー)「鏡」
    王侃瑜(レジーナ・カンユー・ワン)「ブレインボックス」
    陳楸帆(チェン・チウファン)「開光」「未来病史」
    エッセイ 王侃瑜/宋明煒(ソン・ミンウェイ)/飛氘

    *****

    中国SF短篇集で「折りたたみ北京」に続く第2弾とのこと。
    色々なタイプの作品が収められているので玉石混交なのだけれど、僕にとっては玉の方が多かった。
    「折りたたみ北京」は積読状態だし「三体」は長編過ぎて読むのを躊躇しているのだけれど、俄然読みたくなってきた。
    ただ700頁を超える文庫なので、上下巻に分けても良かったような気がする。
    読んでいてちょっと手が疲れてしまった(体力付けろ! ってことだろうか)。

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    2023年07月05日
  • 生まれ変わり ケン・リュウ短篇傑作選5

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    介護士,隠遁者,七度の誕生日は,少し前までならSF以外の何者でもなかった設定だが,ここ数年の世の中の動きを見ていると,本当にこういった世界になりそうで怖い.

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    2023年06月06日
  • 金色昔日【こんじきせきじつ】 現代中国SFアンソロジー

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    『金色昔日』は良かった。
    この手法で読ませるストーリーになっている。
    『月の光』もありそうな未来で面白かった。

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    2023年02月19日
  • 金色昔日【こんじきせきじつ】 現代中国SFアンソロジー

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    全体的に見てやや分かりにくい作品が多い印象。『折りたたみ北京』の方が分かりやすく面白い。だからマストバイとは言いにくいのだけど、糖匪(タンフェイ)「壊れた星」の一編だけは怪奇SFとして至極の出来なのでぜひ読んで欲しい。お気に入りは「壊れた星」「金色昔日」「開光」。

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    2022年12月20日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    「リスポーン」行動心理学によれば人間の行動は大きくレスポンポンデント条件付けとオペラント条件付けに分けられる、簡単に言うと環境に対して行動が発現する。それの極端な形が”ゲーム”である、というところからアイデアとったのかな?と思われる短編。ゲームの中でプレイヤーはどんな人にでもなれる。でも所詮それだって、条件付けの産物にすぎない。じゃあ、俺は俺のままでもなんだってできる。そういうことだろ?みたいな話。ゲームSFの懐の深さを見せつける読みやすい良作。

    「救助よろ」ケン・リュウは別格なので置いておくとしたら、これが一番面白かった。最初から現社会と異世界の合いの子みたいな世界観で、まあ、SFなんだしこういうこともあるかなぁ、と思いながら読んでいたら意外な仕掛け。ゲームみたいな世界だったらなあ、とは誰しも一度は思うこと(多分)。でもラストのオチはお約束みたいでイマイチだったかな。そんなに悪い世界とも思えないし……。

    「1アップ」ゲーム好きが、ゲーム好きならではの発想や推理力から、大きな敵に打ち勝つという王道ながら感動のストーリー。レディプレイヤーワンに求めてたのはこれだったのに……(その話は今は関係ないでしょ)。

    「猫の王権」認知症とゲームの未来について、といった解説がなされていたけど、着想はゲームばかりでコミュニケーションを取ってくれなくなってしまった隣人からなのでは? ある意味どこにでもある話なのだと思う。ラストの解釈は難しいんだけど、そういう方向から考えたら、「ゲームは確かにコミュニケーションを奪う、でもそこにはそれだけの魔力も確かに存在している」ってことかな?

    「神モード」セカイ系! 崩壊していくセカイ、そこに残されるきみとぼく。よくあるストーリーだけど、それでも好きなものは好き。コメント以上。

    「リコイル!」MGSが好きなんだろうなあと思いました。

    「キャラクター選択」ゲームがスカウトの役割を果たす、というアイデアは「The video game with no name」にもありましたね。こっちはちょっとひねってある。ネットの感想で「なぜわざわざガーデニングの上手い人をとるのか、オチが雑」というのを見たけど、多分「戦うことを求められる場においても人々の幸せを求めて違った選択肢を見つけられる人こそが平和を守るためには必要」。泣ける。

    「時計仕掛けの兵隊」ゲームを進めるに連れて、ゲーム世界と作中世界、そして現実世界までもが交錯していく様は、まさに”ナラティブ”なゲーム体験。抑圧され、知ることを許されず、自己選択を制限されることの苦しみ、それに不自由な身でありながらも少しでも抵抗しようと試みるのは、何よりもそれが自分自身の問題であるから。「無知であることと、知ろうとしないことは、別物である」これはアレックスに向けた、そして私たち読者に向けたメッセージ。その読後の余韻の重さにしびれる。

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    2022年12月20日
  • 金色昔日【こんじきせきじつ】 現代中国SFアンソロジー

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    時間をテーマにした作品が目立つのが興味深かった。時の進み方は相対的なんだよ、と諭されてるようで。また、多次元宇宙というのは昨今の流行りなのかな。

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    2022年12月11日