ケン・リュウのレビュー一覧

  • 折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー

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    表題作の他、数篇を読んだ。「折りたたみ北京」は、わかりやすいディストピア小説だが、その発想とそれを読みやすい作品にする構想力には畏れ入る。

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    2022年05月26日
  • 紙の動物園

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    『心智五行』が一番好き。
    人間は科学で説明できるものじゃないと思っているので、ロマンを感じた。
    説明できないけど感じるものをうまく表現できていて胸が熱くなった。

    『1ビットのエラー』の中の「成熟を価値あることと見なすというよくあるミス(p272)」という所ははっとさせられた。

    SFを使って「人間とは」ということを表現するのが得意な作家さんなんだなぁと思った。

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    2022年05月21日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    ネタバレ

    もともとビデオゲームを題材にした26篇が収録されていた米国のアンソロジーから、12篇を邦訳した日本版再編集アンソロジー。全体的に読みやすい文体で短めの短編作品が多い。ゲームSF縛りだけど全く飽きず。

    「リスポーン」★★★☆☆
    - 本アンソロジー唯一の日本人作家、桜坂洋。ラノベ出身なだけあってサラッと読みやすい。死ぬと近くにいる誰かに乗り移って、死ねない男。

    「救助よろ」★★☆☆☆
    - ゲームにのめり込んだ元カレ、デボンと連絡を取るためにメグはそのゲームに参加してみると「助けてくれ」という連絡。彼女は元カレのためにゲームを勝ち進み、彼氏を救出するが、それは毎回記憶(記録)をリセットして繰り返

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    2022年04月05日
  • 紙の動物園

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    SFというよりもファンタジーに近い雰囲気の短編集。
    自伝的な要素が感じられる作品がいくつもあり、アジア系ならではの表現が随所に感じられた。
    どの作品も一級品の出来で、この一冊でケン・リュウの世界観を存分に堪能できる。
    「紙の動物園」「もののあはれ」「月へ」「円弧」「文字占い師」「良い狩りを」
    が特によかった。

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    2022年01月20日
  • 紙の動物園

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    移民の母親と、母親が周りと馴染めないことに憤りを感じる息子との間で、距離が広がっていく表題作でぼろぼろ泣いた。しかもその下地に文化大革命での複数の死があるのだから。

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    2021年12月24日
  • 母の記憶に

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    一編一編がおそろしく練られた、まるで宝石箱のような短編集。取り上げる題材や時代は実に多彩でバラエティに富んでいるが、メッセージは根底では統一されている。それは“融合”。多様性の意義と実践が叫ばれる現代においてその輝きはさらに増して見える。特に「万味調和」は珠玉。

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    2021年11月20日
  • 紙の動物園

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    ファンタジーなものからハードSFまで楽しめます。日本が舞台になっていたり、漢字が主題だったりで海外作品ですが身近に感じるのが多かったです。表題作はたくさんの賞を取ったそうですが、スチームパンクっぽい「良い狩りを」がお気に入りです。?

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    2021年11月18日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    ゲームがしたくなる!
    ゲーム好きには人間ドラマがドラマチックに目の前に映し出され、ゲーム未経験にはゲームの妄想が膨らむ傑作短編!

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    2021年08月03日
  • 母の記憶に

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    粒揃いの短編集。ケン・リュウの短編小説には何とも言えない余韻があり、次の話に取り掛かるまで浸る時間を要することが多い。悲しい結末の話も多いけれど、人物やその思想へのスポットの当て方には作者の温かみが感じられる。「草を結びて環を銜えん」「シミュラクラ」「訴訟師と猿の王」がかなり良かった。ミステリ要素を孕んだ「レギュラー」はこんな話も書けるのかと驚かされる。

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    2021年07月28日
  • 紙の動物園

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    ネタバレ

    読書備忘録583号。
    ★★★★。
    じわ~と来るSF短編集。カチコチのSFではなく、どの作品もファンタジー的で、東洋的で細やかな情感で、叙事詩的な雰囲気を感じさせる。
    アメリカSF界の旗手で、本のタイトルになっている紙の動物園でヒューゴー賞、ネビュラ賞、世界幻想文学大賞の3冠達成。史上初。
    紙の動物園:生きていくためにカタログに載り、アメリカ人に買われて結婚した台湾人の母。ハーフとして生まれた主人公。幼い頃、おもちゃが欲しいとねだった。母はチラシの紙で動物を折り、ふぅ~っと息を吹き込み命を与えた。動き出す紙の動物たち。成長した主人公はいつまでも英語を話せない母にイラつく。そして母は亡くなり、動物

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    2021年05月08日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    すごく読みたいと思いつつずっと寝かせてあったのを、今モンハンにハマっているので読んだ。もっと早く読んでおけばよかったとも思うし、面白い本読む機会を今得られて良かったとも思う。 殺伐とした雰囲気の中にどこかユーモアのある「リスポーン」、フィクションが段々リアルに置き換わっていくのが切ない「救助よろ」や、「1アップ」「キャラクター選択」は王道の面白さで、短いテキストにたっぷりユーモアを効かせた「ツウォリア」などが好みだった。 『レディ・プレイヤー1』が好きなら絶対ハマるはず。

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    2021年04月25日
  • 宇宙の春

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    読むのがつらい作品も。つらいというのは読みにくいとかつまらないとか言うのではなくて、かつて日本がしてきた史実を突きつけられるようで。

    星新一っぽい『古生代で老後を過ごしましょう』○

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    2021年04月19日
  • 神々は繫がれてはいない

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    ネタバレ

    『神々は繋がれてはいない』の連作は凄かったですね。

    もしかしたら、世界はいつかこんな風になるのかもと考えると怖いな。

    『隠女』は原典が『唐代伝奇集』なんですね、確認してみよう。女任侠のような姉弟子達との剣戟シーン、好みです(//∇//)

    まだ『生まれ変わり』を読んでいないので、それを先に読むか、時代小説が読みたいので、そちらを先に読むか検討中(^◇^;)

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    2021年02月15日
  • 紙の動物園

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    とても面白かった。東洋の世界観が見事に反映されたSFで、このレベルの作品はなかなか出るものではないと思う。織り込まれている歴史背景や人種観のメッセージ性が深く、SFの枠を飛び越えて面白いと思う。 テッド・チャンの『あなたの人生の物語』のなかでも「地獄とは神の不在なり」が好きだったので、「1ビットのエラー」を読んでピンときた。一番お気に入りの短編は「良い狩りを」で、訳者さんがトリに持ってきただけあるなと思った。訳者あとがきを読めば、この短編集への愛が感じられる。

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    2020年11月02日
  • 折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー

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    「紙の動物園」を読んで中国SFに関心が高まっていたこと、以前知人にオススメされていたこともあって手に取った(三体もそのうち読もうと思いつつなかなか手が出ないのが恥ずかしい)。

    アンソロジーのいいところは何かしら自分の好みにあった作品がひとつは見つかるということと、表題作目当てで読んだら思わぬ出会いがあるということが挙げられると思うが、これもまさにそのようなアンソロジーだった。

    そのような観点からでは、「円」と「童童の夏」が良かった。前者は何といっても人間コンピュータを使って円周率を求めようとするというSF要素に古代中国の歴史ネタを混ぜるという壮大な設定に面食らったが、ハッタリもここまでくれ

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    2020年07月03日
  • 折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー

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     最近、中国の作家のSFが面白い。
    面白くてしょうがない。
     たくさん読みたいと言う時に幸せな一本。
    短編集なのでおもいきりひたりこめる。
     おススメ。

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    2020年05月11日
  • 母の記憶に

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    『紙の動物園』は選りすぐりの短編集で、ベストセラーになったため、残った作品でこの本を編んだようだ。
    前と同じくらい読みやすく、情緒的だったり、ストーリーが追いやすかったりというのを期待すると、読みにくい、分かりにくいと感じる人が多くなるのは当然だと思うが、だからこちらが劣っているとは思わない。むしろ、よりケン・リュウという作家の上手さを堪能できる作品集となっている。前作は「紙の動物園」「もののあはれ」がSFに興味のない層にも訴えかけるものがあった(そこまでしか読んでない人もいるようだ)が、こちらはテイストは似ていても、情緒性は押さえられている。
    最初の「烏蘓里羆」は前作の「良い狩りを」に似たス

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    2020年04月25日
  • 折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー

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    ちょっと解釈が難しいのもあったが、どの話も情景をありありと想像できた。SFの楽しさを久々に味わった。
    はじめての中国SFだったが、特に読みづらさを感じることもなかった。

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    2020年04月19日
  • 折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー

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    中国SFのアンソロジー。
    陳楸帆(チェン・チウファン)「鼠年」「麗江(リージャン)の魚」「沙嘴(シャーズイ)の花」
    夏笳(シア・ジア)「百鬼夜行街」「童童(トントン)の夏」「龍馬夜行」
    馬伯庸(マー・ボーヨン)「沈黙都市」
    郝景芳(ハオ・ジンファン)「見えない惑星」「折りたたみ北京」
    程●(女へんに靑)波(チョン・ジンボー)「蛍火の墓」
    劉慈欣(リウ・ツーシン)「円」(「三体」から抜粋した章の改作)「神様の介護係」

    劉慈欣の「神様の介護係」がいい。「円」も面白く「三体」が読みたくなった。
    次に若手の陳楸帆。「荒潮」が出版されたら読みたい。
    女性だったとはしらなかった郝景芳の「折りたたみ北京」

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    2019年12月04日
  • 折りたたみ北京 現代中国SFアンソロジー

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    表題作「折りたたみ北京」「神様の介護係」「童童の夏」「沈黙都市」が個人的に好み。
    イメージとしてあり得そうなディストピア感があるものや、文化的なものか、老人がいい味を出している作品が多い印象。

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    2019年11月10日