ケン・リュウのレビュー一覧
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ケン・リュウ / 桜坂洋 / アンディ ウィアー / デヴィッド・バー・カートリー / ホリー・ブラック / チャールズ・ユウ / チャーリー・ジェーン・アンダース / ダニエル・H・ウィルソン / ミッキー・ニールソン / ショーナン・マグワイア / ヒュー・ハウイー / コリイ・ドクトロウ / アーネスト・クライン / D・H・ウィルソン / J・J・アダムズ / 中原尚哉 / 古沢嘉通3.6 (31)
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Posted by ブクログ
ネタバレ読書備忘録583号。
★★★★。
じわ~と来るSF短編集。カチコチのSFではなく、どの作品もファンタジー的で、東洋的で細やかな情感で、叙事詩的な雰囲気を感じさせる。
アメリカSF界の旗手で、本のタイトルになっている紙の動物園でヒューゴー賞、ネビュラ賞、世界幻想文学大賞の3冠達成。史上初。
紙の動物園:生きていくためにカタログに載り、アメリカ人に買われて結婚した台湾人の母。ハーフとして生まれた主人公。幼い頃、おもちゃが欲しいとねだった。母はチラシの紙で動物を折り、ふぅ~っと息を吹き込み命を与えた。動き出す紙の動物たち。成長した主人公はいつまでも英語を話せない母にイラつく。そして母は亡くなり、動物 -
ケン・リュウ / 桜坂洋 / アンディ ウィアー / デヴィッド・バー・カートリー / ホリー・ブラック / チャールズ・ユウ / チャーリー・ジェーン・アンダース / ダニエル・H・ウィルソン / ミッキー・ニールソン / ショーナン・マグワイア / ヒュー・ハウイー / コリイ・ドクトロウ / アーネスト・クライン / D・H・ウィルソン / J・J・アダムズ / 中原尚哉 / 古沢嘉通3.6 (31)
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Posted by ブクログ
「三体」を読んでなんか、もういいやというけだるさを覚え遠ざかっていたが、又好奇心がむくむくと。
今回も期待に違わず、圧倒される「膨大な人口と国土を持つ」国の人物が描いた世界だった。執筆陣は30歳代がメインということもあって読んでいてパワーが迸る。如何せん、どうしても背後に習近平の顔がちらつくのは仕方ないか。ペンを握ると国家間に壁がないと言うが、私はそうじゃないと思う・・良きにつけ悪しきにつけ、生まれ育った文化と風土、流れるDNAは「豊穣の極み」
そして通奏底音の如く流れる文化としての詩歌の韻律の美しさ。
一番好きな作家は誰と言えないくらい、どの方も素晴らしいものを持っている。
作品として好 -
Posted by ブクログ
「紙の動物園」を読んで中国SFに関心が高まっていたこと、以前知人にオススメされていたこともあって手に取った(三体もそのうち読もうと思いつつなかなか手が出ないのが恥ずかしい)。
アンソロジーのいいところは何かしら自分の好みにあった作品がひとつは見つかるということと、表題作目当てで読んだら思わぬ出会いがあるということが挙げられると思うが、これもまさにそのようなアンソロジーだった。
そのような観点からでは、「円」と「童童の夏」が良かった。前者は何といっても人間コンピュータを使って円周率を求めようとするというSF要素に古代中国の歴史ネタを混ぜるという壮大な設定に面食らったが、ハッタリもここまでくれ -
Posted by ブクログ
『紙の動物園』は選りすぐりの短編集で、ベストセラーになったため、残った作品でこの本を編んだようだ。
前と同じくらい読みやすく、情緒的だったり、ストーリーが追いやすかったりというのを期待すると、読みにくい、分かりにくいと感じる人が多くなるのは当然だと思うが、だからこちらが劣っているとは思わない。むしろ、よりケン・リュウという作家の上手さを堪能できる作品集となっている。前作は「紙の動物園」「もののあはれ」がSFに興味のない層にも訴えかけるものがあった(そこまでしか読んでない人もいるようだ)が、こちらはテイストは似ていても、情緒性は押さえられている。
最初の「烏蘓里羆」は前作の「良い狩りを」に似たス -
Posted by ブクログ
中国SFのアンソロジー。
陳楸帆(チェン・チウファン)「鼠年」「麗江(リージャン)の魚」「沙嘴(シャーズイ)の花」
夏笳(シア・ジア)「百鬼夜行街」「童童(トントン)の夏」「龍馬夜行」
馬伯庸(マー・ボーヨン)「沈黙都市」
郝景芳(ハオ・ジンファン)「見えない惑星」「折りたたみ北京」
程●(女へんに靑)波(チョン・ジンボー)「蛍火の墓」
劉慈欣(リウ・ツーシン)「円」(「三体」から抜粋した章の改作)「神様の介護係」
劉慈欣の「神様の介護係」がいい。「円」も面白く「三体」が読みたくなった。
次に若手の陳楸帆。「荒潮」が出版されたら読みたい。
女性だったとはしらなかった郝景芳の「折りたたみ北京」 -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白い……なんでもっと早く読まなかったんだ〜〜!!!!どの作品が好きか選ぶの悩むな〜〜……表題作も大好きだし、「月へ」「結縄」「文字占い師」もショックを受けたけどそれがまたすごいなと思ったし、「円弧」とか「愛のアルゴリズム」みたいな、技術の発展ゆえの悲しさみたいなものを描く設定大好きだし、「1ビットのエラー」とか「良い狩りを」とか美しすぎるし……「選抜宇宙種族の本づくり習性」とか「心智五行」とかは最初ついていけないかな?って思ったらどんどん引き込まれてしまったし……どれも選び難いけどこの本でのマイベストはやっぱり表題作の「紙の動物園」かなと思います。あんまりSF読んでないからという