竹岡葉月のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私がこの作者の本を「信用できる」と確信した一冊。主人公が上手くいかないなりに卑屈にならず、人生の道を自ら切り開いていく物語…といえばありきたりに感じるかもしれないが、この物語はそれでいいような気さえしている。「平凡」であること、「普遍」であること。それは本当に手に入っている状態では無価値に思え、欲しいと思った頃には苦労せねばえられぬもの。
この作者は書きたいものが明確になっているために、食事描写をはじめとして登場人物の心理描写も細すぎず省きすぎずで心地よい。小気味よい文体のためすっと入ってくる文章というのはいいものだなぁと思ったり。全面的にこの作者の作品は信用することにしたため、ほかシリーズ -
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Posted by ブクログ
ネタバレ良すぎた!!!!
青山美智子さんと小川糸さんのお話を読みたくて買ったけど、それ以外の初めて出会った作家さんたちのお話があまりにも良すぎて、1話1話余韻に浸ってたら読むのに時間がかかってしまった…。
どのお話もすごく素敵なお店(喫茶店)が舞台で、ああこんなところに行きたいなあ…と思いながら物語に吸い込まれていった。
元々お目当てだったお二人の短編ももちろん良かったけど、個人的に斎藤千輪さんと竹岡葉月さんのお話が刺さった。
特に竹内さんのお話、いいお話だ〜と思ってたら「!?!」な展開になって、そしてさらに「???」となって…。
こんなほっこり話で一転二転することあるのかとびっくり。
ここで出会 -
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Posted by ブクログ
ついにおいしいベランダの最終刊、読み終わりました。今の心境を一言で言えというのであれば、やはり感無量ですかね。
亜潟さんは、なんだかんだ言って、まもりに惚れていて、まもりのことを一番に考えている。言葉遣いが少々乱暴でも彼なりの愛情は伝わっていて。時折、少年のような仕草を見せるときがあるんです。クールで冷静な亜潟さんがまもりに甘える姿に胸がキュンとします…!
必要なとき、野菜があればザルを持ってベランダへ。夫婦仲良く採取する姿もほほえましい。ベランダの限られたスペースを有効活用して食べるものを育て、2人で調理して、食卓に並べていく過程は何回読んでも楽しい。『おいしいベランダ。』と名付けられ