西原理恵子のレビュー一覧
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ネタバレサイバラさんの漫画は子育てを面白おかしく描くことをベースに、突然叙情的なセリフやト書きが入る。現実にも、子どもの発想や行動に笑ったり怒ったりする中で、急に涙腺を刺激することがあったり、自分の子ども時代の記憶を重ねたりするので、「子育てってホントそうだよなあ」と共感できて、サイバラさんの感性が好き。となっている。
でもこの巻では、途中に差し込まれる元夫を含めた家族の漫画が全体的に切ない基調にしていると思った。
うちの子どもと息子くんの年齢が離れてきたので、このまま最終巻まで読んじゃうか、子どもの年齢が追いついてくるまで少しお休みするか、ちょっと揺れている。
印象に残ったエピソードは、
「母の教 -
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ネタバレ小学生に上がると自然とそうなるのか、天賦の才能か、息子くんのエピソードが豊富。サイバラさんみたいな人、息子の友達のお母さんにいないかな。
同郷対談「やなせたかし×サイバラ」も面白かった。「『正義というのは信じ難い』ということ」「『正義の味方』だったら、まず、食べさせること。飢えを助ける」という部分は改めて考えたい。
元夫のこの先についてはもう知っているので、なんとも切ない気持ちで読んでしまう。
印象に残ったエピソードは、
挿絵「家族の1コマ②」
「発言者」給食の献立も保護者会の発言で動くのな。
「大親友」ちょくちょく登場するまあくん。『そこからみる空のいろはきっと違うんだろなあ。』
「突進小 -
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長男くんが小学校へ入学、でも相変わらずのドタバタ。全体としては男の子を育てる親として共感しながら笑えるものの方が多いけど、印象に残ったエピソードを並べてみると感傷的なものの方が多い(当然か)。
あと、子育て中にふと思い起こされる西原さんが子どもの頃の記憶にも共感した。確かに、自分も息子の背中を見ながら自分の記憶も引っ張り出していることに気づいた。
特に印象的だったのは、
挿絵「うしろからみるのがすき」
『むこうの空』アルコール依存症の元夫。
『セミの音』いつもきみたちをさがしてしまう。
『青いところ』藍色はお彼岸のいろ。
『夜道』迷子になっても放さなかった手。
『アジアのこどもたち』別の仕事 -
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樹木希林さんと内田也哉子さんの「9月1日」の元ネタとも言える『不登校新聞』。その編集部員達によるインタビュー集。
不登校にまつわる不安や悩みをさまざまな著名人にぶつけてみる、その会話が凄く面白くて、素敵な言葉がたくさん引き出されていた。
私自身は親だから、もちろん不登校の子の親目線で考えることもあったけれど。そういえば自分も小学校のころ特に理由もなく学校に行きたくない時期があったなぁなんて思い出したり、、どちらかというと自らの価値観を揺さぶられることの方が多かった。
一番強烈だったのは、
リリーフランキーさんの『本当に頭に来るのは、自分のことより、自分が美しいと思っていることを汚されたと -
購入済み
雑なようで実は深い
私は女の子ではなくなった年齢ですが、まだ人生に残り時間が少しはある年齢です。改めていろいろ教えをもらったと思う。遅いけど気がついてよかった。電子書籍で買ったのはスマホの中に置いていつでも読めるようにしておきたかったから。いろいろな年齢の女性が読んでいろいろな受け取り方を出来る本かなと思います。
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表も裏も知り尽くした猫組長と漫画家の西原理恵子の「異色コンビ」 による今回の本。コロナウイルス感染拡大で起こっている世の中の出来事をひと味違った視点から見ている。
コロナウイルスでムンクの叫びのような表情になった所もあれば、その一方で笑いが止まらない所もあった。その中には、PCR検査をしているクリニックもあった。
抗体検査のキットは原価4000円なので、猫組長が受けたクリニックでは、PCR検査が4万円、抗体検査が2万5000円なので、おいしい商売だ。
検査結果について「せいぜい6割くらいの精度や」と言ったそうだ。
そう言えば、元旦の新聞に闇ワクチンが日本に入ってい -
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佐野洋子の対談集。本書の発行は2011年2月。佐野さんが亡くなられたのが2010年11月なので、佐野さんの死後の発行であり、人生の最晩年の対談。対談の相手は、西原理恵子とリリー・フランキー。佐野さんを含め、3人ともが武蔵野美術大学、いわゆる「むさび」のご出身。リリー・フランキーとの対談では、佐野さんはベッドでということだったようなので、体調も相当悪くなっていた時期だったのだろう。ただ、対談内容は、佐野さんの他の対談集と変わらず愉快なものであった。
西原理恵子は、デビュー作の「まあじゃんほうろうき」をたまたま愛読していた。とても面白い漫画だったし、何よりも作品中に出てくる本人が面白かった。その後 -
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ネタバレCOVID-19の影響で移動がままならず、あー旅行に行きたいなあと思っていたところ、再読。いやあ、なかなか良い。不良上がりの筆者が綴る下品でドタバタな紀行エピソードではあるけど、彼の心根は実はそんなに擦れていないように感じてしまいました。そんな素直な(隠し立てのない!?)現地ローカルとのやり取りが旅情を誘います。
この本は、いわば雑誌の企画的なノリなので、お気楽に読めます。手乗り鹿を食べさせてくれる店を探す、抱きビアでぼったくられる、おかまの中学生にインタビューする、おかまディスコに乗り込む、ベトナム戦争の砲弾跡に流れ込んだ天然のエビ穴を探しに行く、相部屋相手が夜中にオナニーしている等々