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マンガ家・西原理恵子が「カネ」と自らの人生について、赤裸々に語った本。
「カネ」で家族が崩壊するという壮絶な経験をしたのち、高知から上京。貧乏生活を続けながら美大の予備校に通うも、成績は最下位…。そんな状況で「絵でお金を稼ぐ」という信念を持ち続けるのは容易ではなかったはずですが、彼女は自分のやり方で道を切り拓き、徐々に「絵を描くこと」でお金をもらえるようになっていきます。やがてマンガ家になった西原さんは、またしても「カネ」に翻弄されてしまうのですが…。
才能がある人と自分を比べて落ち込む暇があったら、自分が戦える場所を探し、そこで勝負する…そんな生き方を選択できたのも、お金を得ることの厳しさを幼い頃から身に染みてわかっていたからこそ。逆境から這い上がり成功した西原さんの生き方には敬服。お金や仕事への向き合い方を改めて考えさせられました。
Posted by ブクログ 2024年01月28日
仕事にやりがいがない、自分のやりたいことが分からない、というのは多くを選択できるようになった贅沢な悩みなんだということが良く分かった。
特に終盤で書かれている海外の貧困層の例は非常に心に刺さるものがあった。この世界には生きることも死ぬことも選択できない人たちがいること。身売りをされるためにこの世に...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月01日
正直、今なんで仕事してるのか、なんの仕事したいのか分かんない。西原理恵子さんの言葉はとても胸に響く。
「この人に負けたという人に出会ったら悔しがらずに喜ぶ。それが世間を知ること」「お金で自由を買う」「何かをやり始める時の最初の壁は自分の実力を知ること」「お金との接し方は人間関係と同じ」
これらのたく...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月14日
貧困の話、ギャンブルの話、アル中の話、アジアの話、お仕事の話、お金にまつわる絶望と希望の話。すべてのお話は切実で心を鷲掴みにされました。確かに働くことって救済なのかもしれないしお金で誰かを守るって事はそれもまた救済なのかもしれない。自分の子供時代を考えると貧乏だと思っていたが、本物の貧困というものと...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月10日
西原氏の体験を基に、お金に絡む話が赤裸々に語られている。日本人はとかく金にまつわる話は下品だということにして語ることをしない。もっと友人知人はともかく、少なく都の家族とはお金について率直に話をするべきだと思う。5章の話、胸が痛む。中高生に読んでもらいたい本だ。自分もそのころに読んでおきたかった。当時...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月20日
良くも悪くも衝撃が走った。作品というより、本での活字を通して生き様と経験を伝承、発信、打ち明けたいという気概が伝わってきた。
貧困に対しての基礎知識となっている20歳までの経験と、その後のお金を手に入れてからのギャンブルにハマるという急転換があまり結びつきはしないが、スタンスがはっきりしていて潔い。...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月10日
単行本が出たのが理論社からだから、ヤングアダルトに向けて書かれたんだろう。読んでいてもそんな感じがする。
無頼ではちゃめちゃな生き方をしているようにも見える著者だけど、生まれ育った境遇とか、自分で道を切り拓いた若い頃の経験とか、わが子への思いやだんなとの関係とか、濃い経験から導かれるカッコつけてない...続きを読む
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