あらすじ
「要介護5」のコラムニストが描く、愛と介護の日々。
9年前にくも膜下出血で倒れ、半身麻痺および高次脳機能障害の後遺症が残る神足氏は、現在、奥様に支えられてリハビリの日々を送っています。
当初は、前日の食事を忘れるどころか、食べ方も忘れるほどでしたが、積極的に最新型の車椅子や介護食を試したり、家族でハワイを旅したり、ディズニーリゾートや新国立競技場の進んだバリアフリーな設備を訪れるなど、ポジティブに生活するうち、何と梨を剥けるまでに回復しました。そんな日常が、ユーモラスに描かれています。
さらに、ベストセラー『恨ミシュラン』以来の相棒である西原理恵子氏のイラストが、絵本的魅力を演出しています。
介護に関係されている方は勿論のこと、今は介護に縁のない方にもお楽しみいただけると思います。
あっという間に読めて理解が深まる、いまだかつてない“介護本”です!
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Posted by ブクログ
身近に介護を必要とする(した)人がこれまでいなかったので、本当に知らない事だらけでした。
当事者である神足さん視点の話は、孤独な心持ちを吐露される箇所もありますが、新しいものを試したり出かけたり結構ポジティブな感じで、変な言い方ですが「自分が介護する・介護される立場になったら試してみたいな、やってみたいな」と思うことが多くありました。
また、この本で「みんなの介護」のサイトを初めて知りチェックしました。
神足さんの連載以外にも興味深いコンテンツが多かったので、ここで「介護」を少しずつ知っていこうと思います。
Posted by ブクログ
みんなの介護というサイトをみて、神足裕司氏と西原理恵子氏が介護本を著したことを知り、早速購入した。コータリ氏が要介護5レベルの大変なリハビリ生活を素直に語っており、随所に介護に関する課題を投げかけている。介護の世界を知りたいと思う人には、気軽に手に取ることのできる本であると思う。サイバラの絵は毒を含みつつ優しい。
Posted by ブクログ
老いや障害によって生きる意味を見いだせなくなったり、したいことを諦めてしまったりする人も多いだろうが、要介護5になろうがこうやって貴重な情報発信をしてくれる人もいる。今後いつか老いて体も動かなくなるであろう身として、ありがたい。
文字も大きくて読みやすいので、同じような被介護者やその周りの方々にもぜひ読んでいただきたい。個人的にはやはりその人らしく生きるためには社会交流が重要であるし、そのためにはテクノロジーにはアンテナを張っておかんといけないなと思った。
あと西原さんの絵があることで著者の神足さんの人生のワンシーンが見えるので、親近感が持てて面白かった。
Posted by ブクログ
伝説のベストセラー古典「恨ミシュラン」を世に送り出した黄金コンビが書いた、明るく笑える闘病介護本。いやはやしかしスサマジイ。著者・神足氏の闘病・介護を支える家族を含めた周囲の人々の善意と情熱の温度が高い!やはり本人の魅力と人徳が全てであろう。やはり恨まれるヤツは、病気になったり介護が必要になってもダメなのだ。たぶん。