西原理恵子のレビュー一覧
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最終回。連載終了。もちろん受けるために大げさに誇張されてはいてずっと面白くて、ほとんど全巻読んだけど、最後ということで、いろいろな感想がわいてくる。子供が小さいころって、かわいくて、愛情をたっぷり注ぎながら、見守って。大きくなってくると個性が出てきて、兄、妹、それぞれ意思表示、首長がはっきりしてきて。青春期になって、それぞれがそろそろ親離れ、子離れが近づいてきて、将来の道を選び始めて。それをまだ見守って。
自分には経験がない子育て。過剰に干渉することはなかったみたいで、子供の自主性を尊重するような子育ての仕方。海外にもたくさん連れていって、いろんな体験をさせて。娘は娘、兄は兄で、自分達がやり -
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「卒母」についての意見募集に対し寄せられた投稿から、百篇あまりが収録されている。かなり大胆に「母」から踏み出している人もいれば、それはちょっとまずいんじゃ?というくらい子供にベッタリの人もいる。しかし、総じて「親離れ子離れ」は必要なものだという考えはほぼ共通しているように思う。これからの世の中で「家族」がどういうものになっていくか、それはよく見えないが、良かれ悪しかれ、いっそう個と個の関係になっていくんだろうという気がした。
一生懸命育ててきた子どもが手元を離れていくときの気持ちを、たくさんの人が綴っている。もう一緒に暮らすことはないのだというたまらない寂しさを私も味わったし、今もそう思うと -
Posted by ブクログ
入学を迎えたおにいちゃんに対する、妹の嫉妬とかね。あぁ、あるんだろうな、なんて子ども達をとりまく風景がほほえましい。この人のパワーもあふれている。一方で、「だいじょうぶ ぜんぶもってる」とかね。そういうことを書かれることに、なにか複雑なものを感じてしまうところもある。切ない、でもないし、そんなこというなよ、でもないし、そういうこというの、なんかずるい、でもないし、といって満たされている、というものでもまた、ないだろう。ほんとに複雑としかいいようがない。これだけ、パワフルだったり、ほほえましかったり、クスクス笑っちゃうようなものを見せられたあとだとなおさらね。なんか、いろんな思いを感じさせる本だ