中村明日美子のレビュー一覧

  • 妖奇庵夜話 花闇の来訪者

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    シリーズ第6弾。待ってました。
    やっぱり人の心って怖いなーと実感。
    職場で皆でイジメをするとか、心が麻痺してその痛みと恐怖をまた別な誰かにぶつけたてしまったりとキリがない。
    青目の伊織への執着もまた怖い。
    さらに怖いのは、飲み込まれそうになる伊織さんか。

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    2017年08月03日
  • 妖奇庵夜話 花闇の来訪者

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    シリーズ第6弾。
    相変わらず伊織にのみ執着する青目。
    伊織を手に入れるため、他人を傷つけることに何の罪悪感を持たず、なぜ罪悪感を持つのかも理解できない。それが〈悪鬼〉の生まれながらの性なのか、育った環境のせいなのか。
    いずれにしても、作を重ねるごとに、青目を単なる悪者として憎めなくなってきている。

    次で7作目。そろそろ進展が欲しいところだけれど、根本的なところで相容れない2人に和解の道はあるのか、次作以降に期待。

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    2017年07月31日
  • 空と原

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    2017/04/19
    原先生、私も好きです!
    タイトルで察しろと言われるが、まさかソラノがこんなに大人になるなんて。
    そしてこんな話が交差するとは思わなんだ。
    好きだ嫌だをソラノと原先生がわちゃわちゃすんのかな位にしか考えてなかったので読み応えがあった。
    誰かを好きになって、それを貫くのは気力も労力もいるよなーーー。片思いでも両思いでも。
    原先生が幸せになるならもう何も言わない(´;ω;`)頼むよソラノ

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    2019年03月21日
  • ウツボラ 1巻

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    2017/04/20
    一巻を一度読んだだけじゃ何も書けねぇよ!
    みんな怖いよ!!!
    糸が各々の前に垂れ下がってる、そんな一巻。
    主人公ナイスミドル。枯れそうな物書きの紳士なんてツボ過ぎるわい

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    2017年04月20日
  • 薫りの継承 下

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    2017/04/15
    下巻は忍の奥さんもチラホラ出てきたけど中でも印象的だったのは今までずっと顔は描かれてなかったのに、あのシーンで真正面から描かれていた奥さんの顔が怖い恐い…。
    顔から滲み出る嫉妬や悔しさ、忍や竹蔵を見下している感の凄いこと…コワイヨー_(:3 」∠)_
    ラストはアンハッピーなの?バッドエンドなの?とウロウロしたけど、私は不思議にストンと落ちた。幸せに暮らせる程甘くは出来てないやな。
    いい本に出会えた。中村明日美子先生良いです!

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    2017年04月17日
  • 妖奇庵夜話 グッドナイトベイビー

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    マメの隠された過去を利用して暗躍する青目.翻弄されるかに見えるいろいろな事件も強い信頼の中で,さらに新しい信頼を築いていく.伊織がその優しさと厳しさで青目の闇を払えるといいのだけれど.

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    2017年04月11日
  • ウツボラ 2巻

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    ネタバレ

    よくできたミステリー。
    顔のない死体→双子、とくれば陳腐になりがちだが、
    ここに創作物への過剰な愛、という要素を入れ込むことで、
    「登場人物になりたい自分」という胸をうつ展開に。
    一種の創作論にもなっている。
    さらには種を残せない身体というギミックは、同性愛というテーマにも重ねられている。
    蠱惑的重層的。

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    2017年02月22日
  • 薫りの継承 下

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    ネタバレ

    今の時代となってはBLという言葉も世間に出回り、同性愛もむしろ認める方向に動いているけど、中村明日美子さんが描くような『耽美』の中では『同性愛』まして『近親』は本当に死にも近い禁忌なのだと思う。それがあのラスト。

    兄が弟を遠ざけたのは、近づいたら『禁忌』を犯して全てが崩壊してしまうことを自覚してたからなのだろう。
    目隠しをすることで、『弟だとわかっていなかった』と言い聞かせ、弟と交わることへの罪悪感をなくす。

    あのラストが耽美らしい、とはわかっていても、やはり別の幸せの形があったのではないか?と思ってしまう(……のはハピエンBLに浸かりすぎたせいだろう)

    弟はこれからどうなるのか、
    救わ

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    2017年03月19日
  • 薫りの継承 上

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    ネタバレ

    同級生シリーズを読み、他にも中村明日美子先生の本を読みたい……と、いろいろレビュー回ってたどり着き購入。
    表紙からもっとドロドロしてるのかと思いきや、肌色シーンは多いですがあまり痛々しくなく見れました(結構苦手なので……)。恐らく互いに会話がないからある意味行為的にはサラッとしてるのかな??

    個人的に学生時代の兄がくっそ美人ですきです。
    中村明日美子先生は年齢に寄る変化を描くのが好きなのかしら……(OBとか)

    甥くんもいい絡みができている……

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    2017年01月28日
  • 妖奇庵夜話 空蝉の少年

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    ネタバレ

    2作目。
    件(くだん)の血を引く占い師のお話。本物の件は・・・。
    誰が殺したのか・・・。

    この巻は非常に読みやすかった。13歳の咲耶姫がいたすぎる。
    自分好きすぎるやろ。

    洗足家のマメが捨て猫を介して仲良くなったテル。
    大食いの女。それぞれ進むけど最後にぴしゃりとまとまってすっきり。
    テルがこういうこととは、びっくりした。

    脇坂君もかなりなじんでいて、伊織が脇坂に言う台詞が面白い。雑だけど愛がある感じ。

    1作目より楽しかった。

    青目の属性が 「悪鬼」と判明。これに関しては納得。

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    2017年01月25日
  • 妖奇庵夜話 人魚を喰らう者

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    ネタバレ

    どんどん惹き込まれていく。

    シリーズを通しての『女の醜さ』がいい感じ。

    脇坂くんのキャラクターが濃くなってきた。ウロさんとのコンビの安定感、そして妖琦庵に新しい仲間(自称)がきて賑やかに。

    シリーズ全体の展開が読めないのが面白い。あと伊織と青目の関係が耽美を掠っていてたまらない。最後の発言で、目からウロコ(人魚だけに)。
    今後どうなっていくのか、気になります。

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    2017年01月08日
  • 卒業生-冬-

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    恋が、愛しさに変わるまで。
    草壁光×佐条利人

    大学受験を控えた佐条は、予備校帰りに草壁とのデートの時間を重ねていた。そんなある日、佐条の母が入院することになる。病院への往復、家事、そして受験に追われ、心身ともに疲れていた佐条は、「今、お前に会いたい」と、だれもいない自宅に草壁を呼んだ…。

    収録
    冬のはじまり
    げに大人というものは
    手ぶくろをかいに
    Fitting
    気になるあの子
    気になる先生
    雨に宿る
    泣きそうなとき

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    2016年11月28日
  • 妖奇庵夜話 グッドナイトベイビー

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    今までのあれこれががしゃーん!とひっくり返されて読んでいる途中まで大丈夫なのこれ読み終わった後もこのシリーズ大好きでいられるのかなと心配になりながら読み進め読み終わりました。
    ますます好き。続きを楽しみに待ちます。

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    2016年11月04日
  • 妖奇庵夜話 魔女の鳥籠

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    母と娘と兄と弟の話。
    直接の登場が少なかったのに青目の存在感が薄ら寒く重い。
    物語も大きく動いて続きがますます楽しみになった。早く次を読む!

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    2016年10月19日
  • 空と原

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    中村明日美子さんの踊るような輪郭線はいつ見ても感情がほぐされそうになる。

    読む前は「同級生」のサイドストーリーとして原先生が適当な新規キャラに心ほぐされて救われるんだろう、といったものを想像していましたが、実際は原先生という人物の掘り下げもさることながら、ソラノの過去の恋愛、更には原先生の過去の片思いの相手と更にその相手の現在の恋人へと、物語が佳境に近づくにつれ幾重にも増していく関係性の縦走感と、最後には畳み掛けるようにそれぞれの場所に落ち着いていく一連のもつれ、その美しいカスケーディングの様相に非常によく練られた作品だと思わされました。

    物語を読み終えた後にこの表紙を見ると、こうして二人

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    2016年06月23日
  • あなたのためならどこまでも

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    ひたすらアホエロ(※軽め)なBL漫画本。明日美子せんせ、いろんな作品描けるんだなあ……いいなあ……。犯人×刑事BL表題作「あなたのためならどこまでも」は真面目っぽい流れも含みつつ終始アホエロ展開で、男子高校生BL「のんのん」はなかなか初々しいおばかっぷりで、どちらもたいへんかわいい。美味しゅうございました。

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    2016年06月04日
  • O.B.2

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    ネタバレ

    幼さは残ってるけれど、素敵な男、、、青年になったね,ソラノ。  一番 大人かもしれない。 フジノ、、、 惜しいなぁ。 惜しいなぁ。
    草壁と佐条は どちらかが一方的にというのでなく 絶妙のバランスで支えあってる。繋いだ手をかたく握りしめてというより あの黄色いリボンに結ばれている感じ! うん うん いいね!

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    2016年06月01日
  • 卒業生-春-

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    ネタバレ

    ネタばれです。



    手術を前に、 告白する佐条の気持と お母さんの「よろしくね」という想いに泣ける。一番 泣ける。

    お互いを思いやるゆえ 草壁は進もうとするが、佐条は踏みとどまろうとする。

    その佐条が お母さんに告白したのだ。

    「潔い美しさを描きたかった。」は あとがきの言葉。「不自由な制服にきっちりと身を包んでいる」佐条。

    学生時代というのは美しい、、、「未熟で清々しく熱をおびた透明な美しさだと思う」と。

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    2016年05月22日
  • ばら色の頬のころ

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    スピンオフなんですね。いきなりこれを読んでしまったので色々モヤモヤ。それでも満足できちゃうってスゴいわ

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    2016年05月11日
  • 妖奇庵夜話 グッドナイトベイビー

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    妖奇庵のマスコット的存在、マメが今回の主役でした。
    マメをはじめ、夷、脇坂等、伊織を取り巻く人々とのお茶の間風景が毎回楽しみなんですが、今回は胸がとても痛くなる出来事が…

    きっかけは柳沼一家が受けている差別のことを伊織に相談しにやって来たところから。
    その前後にも伏線があって、あちこちにはっとさせられるものが。
    黒いページと白いページと、そしてもうひとつのページに隠された意味も深いです。
    人は孤独と寂しさに追い込まれる生き物なのかも…
    グッドナイトベイビーというサブタイトルに、じーんときました。

    全体的には偏見によるいじめや差別が大テーマとなっていたのですごく重い印象でした。最後の最後まで

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    2016年05月08日