中村明日美子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ今の時代となってはBLという言葉も世間に出回り、同性愛もむしろ認める方向に動いているけど、中村明日美子さんが描くような『耽美』の中では『同性愛』まして『近親』は本当に死にも近い禁忌なのだと思う。それがあのラスト。
兄が弟を遠ざけたのは、近づいたら『禁忌』を犯して全てが崩壊してしまうことを自覚してたからなのだろう。
目隠しをすることで、『弟だとわかっていなかった』と言い聞かせ、弟と交わることへの罪悪感をなくす。
あのラストが耽美らしい、とはわかっていても、やはり別の幸せの形があったのではないか?と思ってしまう(……のはハピエンBLに浸かりすぎたせいだろう)
弟はこれからどうなるのか、
救わ -
Posted by ブクログ
中村明日美子さんの踊るような輪郭線はいつ見ても感情がほぐされそうになる。
読む前は「同級生」のサイドストーリーとして原先生が適当な新規キャラに心ほぐされて救われるんだろう、といったものを想像していましたが、実際は原先生という人物の掘り下げもさることながら、ソラノの過去の恋愛、更には原先生の過去の片思いの相手と更にその相手の現在の恋人へと、物語が佳境に近づくにつれ幾重にも増していく関係性の縦走感と、最後には畳み掛けるようにそれぞれの場所に落ち着いていく一連のもつれ、その美しいカスケーディングの様相に非常によく練られた作品だと思わされました。
物語を読み終えた後にこの表紙を見ると、こうして二人 -
Posted by ブクログ
妖奇庵のマスコット的存在、マメが今回の主役でした。
マメをはじめ、夷、脇坂等、伊織を取り巻く人々とのお茶の間風景が毎回楽しみなんですが、今回は胸がとても痛くなる出来事が…
きっかけは柳沼一家が受けている差別のことを伊織に相談しにやって来たところから。
その前後にも伏線があって、あちこちにはっとさせられるものが。
黒いページと白いページと、そしてもうひとつのページに隠された意味も深いです。
人は孤独と寂しさに追い込まれる生き物なのかも…
グッドナイトベイビーというサブタイトルに、じーんときました。
全体的には偏見によるいじめや差別が大テーマとなっていたのですごく重い印象でした。最後の最後まで
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。