あらすじ
【電子版限定! カラーイラストギャラリーを巻末に収録!】愛しい人に贈り物を届ける少年の聖夜の奇跡。身体の変化に怯える少年“アリス”と、彼を永遠に愛するウサギさん。幽閉された敵国の姫と、砦の兵士との密やかな交流。街角に立つ“幸福な王子”が結ぶ、少年少女の恋。読む者の心を揺さぶる、至高の全14編。
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Posted by ブクログ
Aの劇場を読んで、翌日即購入。
前作同様、独特な世界観と、短編なのにじっくり読めて余韻に浸れるストーリー。作者うまいなぁ……。
Aで出てきたキャラクターがまた出てきたのが嬉しい。
表紙も去ることながらとにかく性癖に刺さりまくる1冊でした。
読み終わったあとの満足感すごい。
以下濃いめのネタバレと妄想
女装男子に欠かせない第二次性徴期の葛藤。
幻だったオチかと思いすこし寂しく思ったところで最後ぶっ込んできたー!!!!
黒うさぎ白うさぎのような『迎え入れる側』になったアリスとシモン。ダイヤの国、ということはハートの国の双子は健在ですね???
なんだかんだ黒うさぎが1番なアリスにやきもきするシモンが目に浮かびますね……
吸血鬼シリーズは、師匠も『同輩』ってことは吸血鬼でありながら聖職者やってんのかな???
不意にvassaload.がよぎりました。
吸血(未遂だけど)シーンってどうしてあんなに耽美なんでしょうね……んんんんん師匠おおおお!!!!
ほんとシリーズ化してくれないかしら。
Posted by ブクログ
1年ほど前に読んだ「Aの劇場」の姉妹版。
アリスことアリステア・モリス・ボーランド……。
ビスクドール作り。
夢見心地になる題材ばっかり。
今回9ページの1コマと1コマ目、なんでもない顔を見て気づいたのだが、この作家、眼の中をキラキラにせず真っ黒にするか三白眼にするか、だ。
この真っ黒で真ん丸な眼、全体の絵柄がまずければへたくそに感じてしまうはず。
とても絶妙なバランスで、この真っ黒真ん丸な眼を用いているのだ。
また、線が一本一本、かすれることがない。
この律義さ。
また、顔や衣服や装飾や、吹き出しに至るまですべて、丸みを帯びている、絵柄。
たった10ページ前後の短編が14入った本だが、すべてがもっともっと膨らみを持って、読まれることを待っている、とでもいおうか。
まあ好きなんだな。