中村明日美子のレビュー一覧
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人魚をめぐる物語。
人魚というか、<血>か。
どうして、日本の人魚はえぐいというか、…えぐいよな。
って、本質が妖怪だからか。西洋のものは、妖精かなんかで、その辺の差なのかもしれない。
依頼されたからというだけでなく、どんどん巻き込まれていく伊織は危険な目にあうのだが、それをどこか容認している雰囲気がある。
で、最後にその理由が明らかになるのだが、その出し方が上手い。
うむ。
ちょいちょいポエミーな表現が気になるときもあるのだが、ここでシメ、というか、暗転するというか、そういう一言を投げ込むのが上手い。
で、気が付くと、奈落にいるような感覚になる。
で、宿敵ともい -
Posted by ブクログ
占い師と謎の子供の話。
いわゆる毒親で、その犠牲になってということなのだろうが、それだけで片付けられないものを感じさせるところが上手い。
妖人だからどうのというのは、薬味みたいなものだなと思う。
かといって、その設定がないと物語が成立しないのだけどね。
と、相変わらずやたらご飯が美味そうなのだ。
やっぱ、食は生きていくことに直結していると思う。
ああ、そうか。
このシリーズ、生きていくことを真正面から肯定していこうとしているのか、と感じる。
だからこそ、主人公のちょっとした危うさが気になってしまうのだけどね。
うまいことやられたもんだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今の時代となってはBLという言葉も世間に出回り、同性愛もむしろ認める方向に動いているけど、中村明日美子さんが描くような『耽美』の中では『同性愛』まして『近親』は本当に死にも近い禁忌なのだと思う。それがあのラスト。
兄が弟を遠ざけたのは、近づいたら『禁忌』を犯して全てが崩壊してしまうことを自覚してたからなのだろう。
目隠しをすることで、『弟だとわかっていなかった』と言い聞かせ、弟と交わることへの罪悪感をなくす。
あのラストが耽美らしい、とはわかっていても、やはり別の幸せの形があったのではないか?と思ってしまう(……のはハピエンBLに浸かりすぎたせいだろう)
弟はこれからどうなるのか、
救わ -
Posted by ブクログ
中村明日美子さんの踊るような輪郭線はいつ見ても感情がほぐされそうになる。
読む前は「同級生」のサイドストーリーとして原先生が適当な新規キャラに心ほぐされて救われるんだろう、といったものを想像していましたが、実際は原先生という人物の掘り下げもさることながら、ソラノの過去の恋愛、更には原先生の過去の片思いの相手と更にその相手の現在の恋人へと、物語が佳境に近づくにつれ幾重にも増していく関係性の縦走感と、最後には畳み掛けるようにそれぞれの場所に落ち着いていく一連のもつれ、その美しいカスケーディングの様相に非常によく練られた作品だと思わされました。
物語を読み終えた後にこの表紙を見ると、こうして二人
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