感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2012年03月21日
この作品と「Jの総て」までは明日美子さんの初期作品の集大成なんだろうな。初期作品でこの独自性を貫いていからの「同級生」「あなどこ」に行くから凄い。共通しているのは、悲惨さを日劇で終わらせず、前へ向かって行く部分が描かれて作品が終わる、と言うところ。コミカルさえ感じる。
Posted by ブクログ 2011年10月31日
やっぱりこの人の漫画(というかコペルニクスの呼吸)すごすぎる。
手塚治虫、萩尾聖都、のように漫画を塗りかえたひとたちがいるけれど、中村明日美子もその1人に入れて良さそうだ。
Posted by ブクログ 2010年05月17日
1巻読んで相当トラウマになったので続きを読むのを敬遠していたのですが、ふとしたきっかけで最後まで読み終えました。
神だった。これは、やばい。これはやばい漫画です。むしろ超漫画。漫画じゃない。
これは最後まで一気にガーッと読むべき芸術作品のような気がする。作品のほとんどが鬱展開なので、嫌になってページ...続きを読むを捲る手が止まる前に、読んでしまえばいいと思う。そうすれば、とことん鬱な耽美が楽しめます。
掲載誌がアレということもあり各話にエロ要素は付き物ですが、「エロを書きたいがゆえの作品」でなく、「エロを無理矢理に入れている作品」でもなく、「エロありきの作品」であるところもすごいです。そしてエロい。
なんだかなあ。漫画ってすごいところまで来ちゃいましたね、って思う漫画だった。
Posted by ブクログ 2013年11月04日
絵が気に入っていた作家さん、初めて読みましたが、ストーリーも流れるような吹き出しも、リズムが良く、絵の力強さがある。どろどろの人間関係なのに美しい。
Posted by ブクログ 2010年09月25日
中村明日美子さんのマンガ。上巻。
70年代のサーカスが一応の舞台の、ちょうどこのマンガによれば昔ながらのサーカスから今のシルク・ドゥ・ソレイユのような現代的なサーカスに移り変わる時代の節目のような時期だとか。
とても面白かった。
だけど、人を選ぶ漫画です。
Posted by ブクログ 2010年09月03日
明日美子さん既刊(2010年06月20日現在)作品の中で最後に呼んだ作品。
ずっとずっと読みたかった作品だったので読めてすごく幸せ。
「好き好き、でも。」がすごく表現されている気がする。
Posted by ブクログ 2010年02月05日
美しいです。
絵が好きでなんとなく購入したのですが
ジャケ買い成功でした。
サーカスを舞台に描かれていて
画面は華やかです。
構図やキャラデザイン、台詞などから
非常にアート的な印象を受けます。
ジャンルではBLとなっていますが
ジャンル問わず一度読んで欲しいです。
人間の心の動き方を描く...続きを読むのが上手い作者だなと思います。
ラストは切なくなりましたが
納得のいくラストでした。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
出てくるキャラクター全員が愛らしい。
皆が、幸せ。それだけのこともこんなに難しいんだ。
忘れたくない、足のくぼみと失った弟を背負った、サーカスのピエロのお話。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
詩的でエロスの詰まった作品。
サーカスってのはこうなんだ!
夢とドロめいた毒々しさで出来ているんだ!
ひとこまひとこまが耽美。
台詞がなくても、あの線で描かれる雰囲気そのものが魅力的。
あの曲線はエロいわ。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
画面の使い方で圧倒されたまんがなんてこれが初めてだよ…
2もあるけど、1の方がすき。画面構成が。
お話は耽美寄りなのでひとを選ぶとおもいますが。
Posted by ブクログ 2011年07月25日
中村明日美子さんのお話はどれもすきなのですが、とりわけ印象深い。
ダーク、っていうよりも、裏側って感じがする。なんとなく。凄く力がある…他のお話よりも乱暴に世界に引きずり込まれる感じです。
これはむしろ内容がメンタル。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
友人に貸してもらって読んだのですが、基本BL苦手なんですけどコレは別格です。耽美。詩のような台詞。流れるような線に凄い色気が・・・。こういうのもいけるんだ、と、今まで自分の中に無かった感覚を開発されたような気分。メロディのも読んだけどエロを書かなきゃ中村明日美子じゃねーって思いました。話の作りも上手...続きを読むいし、絵も独特だけどめっちゃ綺麗だし、もっと評価されてもいい作家だと思うんですけど、エロ過ぎるからなんでしょうか・・・。
Posted by ブクログ 2017年11月12日
2017/11/11
中村御台の他作品はほぼ読破済みだったけど、なぜだがこれだけは中々手が出ず。
しっわしわのおじさんが若い綺麗な男を貪るのは中村御台の作品とは言え、毎回ヒーとなる。
しかし他の方も書かれているように、絵?線がスマートなので展開がドロドロしていても案外読める。
一巻ではトリノスとサー...続きを読むカスについて描いてある。
まぁトリノスはフラフラフラフラしやがる。
あと、レオが主人公なのかと思った。モブでもなく要?の脇役だったんだけど。
初めて知った事は昔のサーカスと売春が繋がっていた事。
Posted by ブクログ 2012年10月30日
ずっとずっといつか読もうって思ってた。
明日美子先生の作品はいつも、ひとつひとつが本当の意味で「作品」だと思う。だからこそ、読む前に自然と深く呼吸をしてしまう。時間潰しなんかじゃなく、そのために時間をつくって読みたいのだ。
Posted by ブクログ 2012年08月30日
一度好きになった作家の作品は出来る限り買い続ける「作家買い」が基本なので、商業BLは殆ど作家買いです。明日美子さんもその一人。
『Jの総て』ですっかりハマったので、そのまますぐにこっちも読破。重いわ辛いわ肉体的に痛いわ…で、相変わらず読んでいて気持ちが沈んできますが、それでも読むことをやめられない。
Posted by ブクログ 2012年07月17日
たかが、道化師の存在価値。
私の大好きな、ダークエロの世界でした。
結構ハードな内容になっているので、苦手な方は苦手かなと思います。
ですが、絵の構図などがかなり面白く描かれているのでそういった部分だけでも楽しめるかと思います。
Posted by ブクログ 2012年02月20日
醜悪な風貌に散りばめた切なさと狂おしさを、のびやかでアーティスティックな絵で物語る。一概ではなく、本来のグロテスクというものはこういうものではないだろうか。
Posted by ブクログ 2013年02月07日
本当に、美しい線。
「あたしは ミナはそれでもかまわない ここが好きだ」
「ぼくは サーカスのアーティストなんです」
「サーカスはサーカスであらねばならない それは演劇化されてはならない 演劇は演劇であるべきで オペラはオペラであるべきだ バレエがバレエであるのと同じく サーカスはサーカスなの...続きを読むです」
Art a part entier
Posted by ブクログ 2010年05月11日
すごいなって思います。どろどろで堕ちてゆくところをとことん見せられますが、意外なところに光がある。。
人間の美しいところ、暗闇からの脱出、強さが描れているのがいい。
Posted by ブクログ 2009年10月07日
わたしは痛かったり辛かったりが苦手だと再認識したよ。
絵もやっぱり最近の方が好きだな(上達?してるよね)
でもお話は嫌いじゃない、好き。ひきこまれてしまう。
もうちょっと痛くなかったらいいのにって思っただけです。
Posted by ブクログ 2012年12月22日
サーカスの世界を舞台に描かれるお話。
Jのときも思ったけれど、ラストに向かって勢いが素晴らしい。のっけから下巻途中まではエログロ三昧で、正直トラウマになりそうな場面もあって辛かったけれど、最後の数十ページでもう「ああ、読んでよかった」と思える。読んでよかった。絵(でも今とタッチは結構違いますね)も言...続きを読む葉選びも美しい。
きっとトラウマ場面に慣れて再読したら、☆五つ。笑
Posted by ブクログ 2012年08月07日
前からずっと読みたくて、ようやく手に入れました。
最初読んだ時の衝撃が強すぎて、なかなか2回目にいけませんでした…線はすごく綺麗です。
表がきれいであればあるほどその裏の影は暗いんですかね…ただのグロともエロともいいきれず、うーん、うまく言えません…;;これが「耽美」ってやつですか…
早いうちに続き...続きを読むを買おうと思います。
1回読んだらもう忘れられません。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
『コペルニクスは呼吸する
地動を唱えた聖なる愚者は 華麗なる発想の展開でもって
キチガイとみなされ そして死んだ
コペルニクスは呼吸する
コペルニクス呼吸のリズムが 虫喰いテントを星空にする』(本編より)
昔から映画より舞台が好きだった。
ごまかしのきかないたった一度きりの空間がすき。
だんだんと...続きを読む落ちていく照明がすき。
外の世界から隔絶された、あの空間がすき。
だってそこは、日常の中の非日常。わくわくしない方がおかしい。
このお話を読んだとき、まるで舞台を観ているかのような感覚に陥った。
物語の舞台がサーカスだからかもしれない。私の脳は単純だ。笑
ある登場人物の、「サーカスとは非現実だ 現実と非現実のパラドックスだ」という台詞が頭から離れない。
浅野いにお作品を読んだときとおんなじ感覚。
読んだ直後はもう、ひたすら鬱・・・。(褒めてます)
たまにはその鬱な感じを体験せねば、だめなのです。
現実の世界で、心地よい言葉だけに耳を傾けていられないように。
悶々としている時間も、私にはいとおしい。