伴名練のレビュー一覧

  • 学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖

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    『学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖』。澤村伊智・内藤了・梨・伴名練・藤ダリオによる豪華書き下ろし短編集。高校生を主人公にした5つの物語は、怪談からデスゲーム、モキュメンタリーまで恐怖のバリエーション豊か。
    私は澤村伊智さんを目当てに買ったのだが、期待以上だった。大人ではなく、高校生に向けて書くならこの書き味で読み味になるだろうと思う
    ホラーは露悪や冷笑と距離が近いジャンルで、それ自体は悪いことではないのだけど、高校生へ向けるというのなら少し風通しのよさというか爽やかさがほしい。大人にあてて書いたものなら削がれてしまうような要素こそほしい
    そういう期待に華麗に応えてくれていて、

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    2025年08月21日
  • 学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖

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    伴名練と、澤村伊智の作品がなければ星は一つだろう。
    梨の作品は立て付けがかなり陳腐。内藤了の作品は物足りない。藤ダリオの作品は古くさく、いやにチープだ。

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    2025年07月31日
  • なめらかな世界と、その敵

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    SF小説は星新一くらいしか読んだことないSF初心者

    1話目から、これがSFか!と必死に設定を理解しながら読んだ。でも苦はなくどんどん惹き込まれる。

    特に印象に残ったのは、表題作の『なめらかな世界と、その敵』とラストの『ひかりより速く、ゆるやかに』の2つ。

    1話目の『なめらかな世界と、その敵』は、冒頭から何が起こってるのかの理解に必死だったけど、すごく惹き込まれた。
    どの話も元になったお話とかがあるのかもしれないけれど、まずこういう世界観を思いつくのがすごいし、そのうえでそこから弾き出された人間の心情を捉えすぎててすごい。
    当たり前にみんなが出来ることを自分が出来なくなったことで、それまで

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    2025年07月29日
  • 新しい世界を生きるための14のSF

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    文庫本で過去最厚かな。しかし、ジャンルが多様で全部違って、それぞれの作品が秀逸なんで、全然長いと思わずに読み終えた。特に好きだなと思ったのは以下。

    Final Anchors:意志を持ったAIが持つ葛藤っていう設定が好きなんだと思う

    回樹:身近な人の死ってテーマは重いよね…

    九月某日の誓い:どんでんがえしが秀逸

    くすんだ言語:すでにこういう侵食は始まってると思う

    ショッピング・エクスプロージョン:『ニューロマンサー』のオマージュもの、いいよ

    無脊椎動物の想像力と創造性について:神の御業って言葉を感じる

    夜警:ファンタジーと思いきや、ヘビーな世界に生きる村人の物語

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    2025年06月09日
  • 日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族

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    伴野練編集のSF11作品収録の「日本SFの臨界点[怪奇編]」。

    「怪奇フラクタル男」
    短編でテンポよく進むのが、作中のフラクタル構造が進行している様とシンクロしているようで楽しい。人面瘡が発現し続けるという気色悪い症状なのですが、なんというかコミカルな感じを覚えます。映像化されたら怖くてダメでしょうけどね。オチのメンジャー・スポンジも同じく映像で捉えていなかったので、気色悪さは控えめでした。メンジャー・スポンジとは?と検査して読んだので、無意識のうちに気色悪さを抑えるために、文章の映像化を避けたのかもしれない。
    『世にも奇妙な物語』にピッタシの作品だと思いましたね。

    「ぎゅうぎゅう」
    [恋

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    2025年05月20日
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

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    ネタバレ

    ほんタメで「山の上の交響楽」と「死んだ恋人からの手紙」をそれぞれ別の回で紹介していて、
    その両方が読めるということで購入。

    読んでみたところ、「殴り合い」が一番好きだった。
    最初はシュールすぎて「??」となっていたけど、
    読み終えてみると切なさや哀愁が残った。

    他には「絶壁」や「暴走バス」も良かった。

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    2025年05月16日
  • 日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙

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    伴野練編集のSF9作品収録の「日本SFの臨界点[恋愛編]」。
    各短編の前の著者紹介が濃いので、どれだけの熱量でこの本を認めたのかが知れるというものです。好きが高じて、の「高じて」を何度も何度も重ねないと届かないと思います。

    「死んだ恋人からの手紙」
    シンプルに希望と絶望が混交しているのがつらい。恋愛というテーマで集められた短編集なので、悲恋になるのでしょう。手紙を待つ女性が、あくび金魚姫という呼び方で提示されていますが、恋人の印象でそう呼ばれているので、どんな女性かの最終判断は読者にゆだねられている部分があるのが、余計に残酷さを増していると思います。手紙だけで構成されているので、受け取った感

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    2025年05月04日
  • 伊藤計劃トリビュート

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    伊藤計劃氏が亡くなってから16年
    この“トリビュート”が出版されてから10年

    その間、
    大きな地震や災害が続き、パンデミックが現実となる。
    理由のよくわからない戦争が続き、ドローンや無人兵器が実戦で用いられる。
    SNSを用いた世論誘導、生成AIの実用化やマルウェアなど、目に見えない相手の脅威が現実となる。
    現実がSFを超える日、それでも読まれる物語がある。
    『虐殺器官』から続く天国と地獄の薄っぺらな境界線上での綱渡り……現代ジャパニーズSFの王道となった感がある。

    多少の好き嫌いはあるもののどれも圧巻の出来栄えで、分厚い本の残ページが消えていく。

    最終話、長谷敏司『怠惰の大罪』が特に響い

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    2025年05月02日
  • 新しい世界を生きるための14のSF

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    濃い…!たいへん楽しく読みました。
    サブジャンルも新しめのものが多かったように思いましたが、SF色が強いサブジャンルのお話のほうがなんだか叙情的でした。

    特に好みだったのは、
    ○八島游舷「Final Anchors」
    ○夜来風音「大江戸しんぐらりてい」
    ○麦原遼「それはいきなり繋がった」
    ○琴柱遥「夜警」
    でした。短編だけれど世界の広がりがすごい。

    破茶滅茶になりそうな、大型ディスカウントストア“サンチョ・パンサ”による世界の終わりのお話は、意外と王道少年マンガみたいだったな〜と。ガチャガチャしてそうでしてない。
    編者の伴名練さんが1話ごとの後ろにつけられてるコラムの情報量に圧倒され、こん

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    2025年04月02日
  • 日本SFの臨界点 石黒達昌 冬至草/雪女

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    久々に読んだ、「平成3年…」、初読時の衝撃は薄れたけれど、不穏な静けさにゾクゾクさせられた。
    短編集のなかでは似たテイストに感じる、「冬至草」と「雪女」が好き。硬質で理論的科学的なのに猟奇的怪奇的で。偏執的なサイコな狂気と、それに相反する真摯で一途な静謐さが相反して両立してる、唯一無二な特異な世界だと思う。

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    2025年03月26日
  • なめらかな世界と、その敵

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    SFの短編集。難解なものもあって少し読みにくかったが、どれもSFの世界観がしっかりしていて読み応えがあった。「美亜羽へ送る拳銃」と「ひかりより速く、ゆるやかに」が面白かった。この2つは映像化しても面白いと思う。

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    2025年03月21日
  • なめらかな世界と、その敵

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    ネタバレ

    短編集。
    なめらかな世界と、その敵
    ゼロ年代の臨界点
    美亜羽へ贈る拳銃
    ホーリーアイアンメイデン
    シンギュラリティ・ソヴィエト
    ひかりより速く、ゆるやかに

    SFど真ん中の作品を初めて読んだ気がする。やはりSF……あまり得意ではないなぁ。と、ミステリー畑の人間は思うのであるが、その私をして悩んだ挙句、評価が星4である。面白かったんかい、というツッコミを自分で自分にしてしまうよな。

    というのも、短編集で読みやすいのと、SFを読み慣れていないが故にSF独特の世界設定を把握するのが容易でないため入りにくいものの、物語として綺麗にまとまり何かしらの印象を受けること、それらの総合点から「慣れぬし好みか

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    2025年02月09日
  • なめらかな世界と、その敵

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    SF小説
    世界観に引き込まれましたけど、難しかった。
    読み慣れていないジャンルだからでしょうか。

    他の作品にも触れてみたいと感じました。

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    2024年11月20日
  • なめらかな世界と、その敵

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    SFに明るければもっと楽しめただろうなと思いながら、読みました。物語として楽しめたのは最後のひかりより速く。
    ・並行世界を行き来する事が当たり前の世界で行き来できない病にかかる学生
    ・3人の女性のSF史
    ・好意を定着させる技術
    ・シンギュラリティの訪れた世界
    ・神童の姉に宛てた手紙
    ・修学旅行の新幹線が低速化してしまい行けなかった学生の話

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    2024年10月13日
  • なめらかな世界と、その敵

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    SFタイムトラベル物好きです。伊藤計劃さんの作品は「ハーモニー」を読んだことがありますが、独特の世界観、設定に驚かされます。久しぶりに(いい意味で)込み入ったこちらの作品を読んだので頭がパンクしそうでしたが、短編集で読みやすかったです。最後の「ひかりより速く、ゆるやかに」がお気に入りでした。

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    2024年10月12日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

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    ガッツリハードSFで良かった。
    特に気に入ったのは、和歌を『詠語』(えいご)で詠む世界の平安時代の物語、斜線堂有紀「一一六二年のlovin' life」。あり得ない設定なのに、迫ってくるような現実感。

    伴名 練 「二〇〇〇一周目のジャンヌ」は、無限とも思われる回数人生を、記憶を保ったままシミュレートされる。その無慈悲な繰り返しのあいだ、ジャンヌダルクはどのように過ごすのか。ジャンヌダルクの繰り返しの中の変化、そしてさいごが切ない。

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    2024年08月31日
  • なめらかな世界と、その敵

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    SFって好きだったなあ。筒井康隆、星新一、小松左京、光瀬龍、眉村卓、平井和正、、、新井素子も、、。この作家さんのあとがきで触れられる膨大な情報に驚く。
    6つの短編中編は、それぞれ違ったテーマの作品で、パラレルワールド、脳の改変、超能力、人工知能同士の戦い、時間の流れなど、隔たりと繋がりという解説は言い得て妙だ。中でも最後の「ひかりより速く、ゆるやかに」はなかなかエモーショナルだった。

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    2024年07月30日
  • 日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族

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    雪女の様な、歴史ミステリー風味な作品が好み。
    この本は、色々な風味の作品が掲載されているので、自分の好みを選ぶのも楽しい。

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    2024年07月29日
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

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    初作家。伴名練『なめらかな世界〜』からこちらにやってき。中短編あわせて11篇あるが、なんと言っても「暴走バス」がいっちばん好き。いろんな想いを抱くこの結末を胸に——「ひかりより速く〜」は生まれたんだなぁと。この他だと「絶壁」「見果てぬ風」「例の席」など…筒井康隆風味を感じさせる作品も多く、わたし好みの作品集でした。

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    2024年05月04日
  • 新しい世界を生きるための14のSF

    購入済み

    SF小説入門書

    SF小説に詳しくない人におすすめできる1冊。
    14のテーマごとに1作品ずつ掲載し、関連する作品の紹介をしてくれる。

    普段SF小説を読まないので様々なジャンルに触れて、気に入った作品に類似するものを知れるのは有り難い。
    私も何作品かフォローした。

    掲載作は初心者にも読みやすいように感じる。
    幾度か検索は掛けたが、難しすぎて挫折することはなかった。
    短編小説だが14作品もあると読み応えがある。
    当然合わない作品も出てくるが、そこは仕方ない。


    ・Final Anchors
    ・九月某日の誓い
    ・夜警

    この3作品が特におすすめ。
    読み進める手が止まらなかった。

    #アツい #ドキドキハラハラ #怖い

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    2023年12月25日