伴名練のレビュー一覧

  • 日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙

    Posted by ブクログ

    恋愛(だけに限らず人のつながりも)主軸に置いたSF愛の塊とも言えるSFアンソロジー。
    怪奇編を随分前に読んだが、恋愛編も良い作品が多く大変楽しめた。
    読んでいて思ったのは私自身が歴史改変ものが好きだということ。知る歴史ベースにSFの世界になっていくことで想像がしやすく、私のようなSFはたまに読みますくらいの人にとっつきやすいのかもしれない。選出はマニアックなのだろうが、だからこそ新たな出会いがあるのがこういったアンソロジーの良いところだ。G線上のアリアが私には刺さっていた。
    本書の後書きでは怪奇編同様アンソロジーガイドもある。さらなる出会いを求めてそれらを読むのも良さそうだ。

    0
    2024年09月19日
  • なめらかな世界と、その敵

    Posted by ブクログ

    SF小説を始めて読みました
    『ウ~ン?!』『どういう事( ・ั﹏・ั)』等、読み出しは、世界観が理解出来ず??がいっぱいでしたが、文章は読みやすくスラスラ読み進む事が出来ました。
    結果……凄く良かったです✨始めて読んだSF小説がこの本で本当に良かった!タイトル作品の『ひかりより……』は、気がつけば涙流してました

    0
    2024年08月23日
  • なめらかな世界と、その敵

    Posted by ブクログ

    面白かったけど、SFが初な自分には少し難解なところがあった。最初に謎が提示され、話が進むにつれて回収される形式

    0
    2024年08月20日
  • なめらかな世界と、その敵

    Posted by ブクログ

    不慣れなSFで、はじめ設定を理解するまで難しく感じたが、「美亜羽に贈る拳銃」でしっかり世界観にハマり、キャラ立ちも良し、攻防入れ替わりのワクワクもあり、SFの面白さが少しわかった気がした。

    「ホーリーアイアンメイデン」も良かった。妹からの手紙のみで進行する設定の中で、ここまで不穏でやな感じが描けるとは。
    各短編同じ作者とは思えない、全く異なる語り口や手法でSFへの造詣の深さが伺える。

    0
    2024年08月11日
  • なめらかな世界と、その敵

    Posted by ブクログ

    たまに題名を目にするので読みたかった。
    なめらかな世界とその敵、並行世界もの。短編の中で複雑な設定を齟齬なく読者に簡単に理解させるのって難しいと思ったけどうまくいってる。
    シンギュラリティソビエト、高度な人工知能。人の会話が人工知能同士の代理戦争になってる。
    全体的に設定がユニークだけど話の膨らませかたがそうくるのかー(ちょっと物足りない)という感じ。あと後書きで膨大なSF小説が羅列してあってこの人はSF小説作家というよりSFオタクなんだなと思った。

    0
    2024年07月30日
  • 日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙

    Posted by ブクログ

    恋愛編?
    人と人との繋がりには色々な種類がある。
    恋とか愛というのもその中のもの。この本にある物語には、それぞれの繋がりがあり、一括りに恋愛と束ねるのは難しいが、人間同士の関係がメインなので、広義の恋愛、人間讃歌と思っていいかな。

    0
    2024年05月31日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    「歴史改変」という言葉からはある一部分で歴史ががらっと変わって現代ではこうなって〜…てイメージだったけど、これは改編された歴史の一部分、場面に焦点を当てている。ちょっとコンパクトな歴史改変。
    でもそれぞれ正史の知識があったら比較が出来て楽しいんだろうな〜と思う。
    元々は「二〇〇〇一周目のジャンヌ」を読みたくて(webで既読していたけれど)購入したのだけれど、「一一六二年のlovi'n life」も面白かった。ラストであの歌が出てきたときはあっ、ここに繋がるのかて思いました。

    0
    2024年03月20日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    歴史改変をテーマにしたSF短編集。作家陣が豪華で手に取りました。伴名練「二〇〇〇〇一周目のジャンヌ」がお気に入り。

    量子計算機の発達により過去を高精度に再現できるようになった社会が舞台。歴史改変のターゲットにされたジャンヌ・ダルクは何度も処刑されるが、そのジャンヌも同じシーンを何度も繰り返し経験することで、歴史改変を目論む者の意図を意図せずくぐり抜けてしまう様が面白かった。

    0
    2024年03月09日
  • 新しい世界を生きるための14のSF

    Posted by ブクログ

    ここ5年間に発表されたSF短編の傑作集。まだ単著を刊行していない作家限定、新人SF作家たち。70年代以来の黄金時代を迎えつつある日本SF界、その歴史を10年早めるためのアンソロジー。

    各作品の後に掲載されているコラム、短編と同じく14点がすごいです。たくさん名前があがっているSF、読んでみたいと思わせられます。コラムは最初の方しか読み切れていませんが。。

    0
    2023年08月23日
  • 日本SFの臨界点 新城カズマ 月を買った御婦人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    伴名練セレクションの新城カズマ短編集(SF中心、一部ミステリー含む)。ともかく情報量が多い。表題作は、かぐや姫の雰囲気を感じる。月世界人ではないため月からの迎えは来ない代わりに、月へ行くための科学が発展する国。月が欲しいという無理難題に対し、最初は愛を勝ち取るために頑張る人々も、だんだんその目的は薄れ……。かぐや姫の帝なら、もっと早くもう少しロマンチックな答えを用意できただろうに。

    0
    2023年08月05日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    最近よく聞く改変歴史SFってどんなの?と気になったら読んでみるといいですよと人に薦められる5人の作家さんによる短編集。伴名練氏の「二〇〇〇一周目のジャンヌ」が印象的だか、他の作品もバラエティに富んでいて、さくっと読めて良いです。

    0
    2023年05月17日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    SFは普段全く読まないジャンルだが、斜線堂有紀さんの『1162年のlovin life』が面白そうだったので購入。
    帥は本当に死んだのだろうか?それともタイムトラベラー的な何かなのか?なと面白く読めた。改変歴史と謳ってるが、私の教養が足らず元の歴史を調べながら読んだりしたが、最初の二篇はスラスラとは読み進めることができなかった。

    0
    2023年04月17日
  • 新しい世界を生きるための14のSF

    Posted by ブクログ

    全て読み切ったわけではないので、当てにならない評価ですが。

    人工知能が登場する小説が好きで、この作品にも収録されていると聞いたのでそこだけ読みました。

    期待外れとはいいませんが、イメージしてたのと違うなと思いました。
    面白かったといえばそうなのですが、結末が予測できるものだったので、新しいワクワク感はありません。どんでん返しも無し。

    ふむふむ、そうなるよね。という感じで読み終わりました。

    全部読めば感想が変わると思いますが、あまり興味が惹かれなかったので読んでません。

    0
    2023年03月07日
  • 新しい世界を生きるための14のSF

    Posted by ブクログ

    超分厚い。新人作家のアンソロジーなので14冊が1冊にまとまっていると思えば。

    普段、自分では手に取らないようなものがサブスク的に供給されて読むことは興味深い体験だ。形としてはアンソロジーであるが、様々なSFのジャンルの解説にもなっている。新人作家の気合が入った表現も面白かった。とくに、切れ味の良いオチが優れる作品が多い。

    0
    2023年02月05日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    H

    購入済み

    歴史改変の6つの物語です。私は、最後の
    ジャンヌ・ダルクが楽しく読めましたが、残念ながらその他は少しもの足りませんでした。

    0
    2023年02月02日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

     そうそうたる執筆陣なので期待したが、今一つ物足りない。内容が軽いのだ。ラノベ系文庫のレーベルから出版されているし、表紙カバーのイラストもそれっぽい。

     そんな中でも、 小川一水氏の「大江戸石廓突破仕留(おおえどいしのくるわをつきやぶりしとめる)」は、お薦めできるかな。

    0
    2023年01月10日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    それぞれの作品は面白かったですし,確かに全作品"改変歴史SF"です.ただ,ちょっとまとまりが無い感じが気になりました.

    0
    2022年12月19日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    竹を加えた御三家以外の出版社から「SF」と銘打ったアンソロジーが出版されるなど、一昔前なら珍事の類いだった。この慶事をまずは言祝ぎたい。その上で、このメンツの中ではプロパーのSF作家と呼ばれるべき小川・伴名両氏の作が、出来においても、お題(改変歴史)に対する正面からの向き合い方においても、まずは一枚上と見なせること(まあ、好みもあるけどね)も上々吉と見た。いや、めでたい。

    0
    2022年11月13日
  • ifの世界線  改変歴史SFアンソロジー

    Posted by ブクログ

    改変歴史SFに特化した短編集。テーマが一貫しているので、SFアンソロジーの中でも読みやすい部類かと思います。

    中でも印象的なのは、伴名練さんの「20001周目のジャンヌ」。様々な思惑のもとジャンヌダルクの火炙りをシュミレート上で繰り返すという酷い話なのですが、結果としてシュミレーション上の歴史改変に止まらず、実際の歴史にも影響を及ぼすという流れがとても興味深かったです。ラストの展開も綺麗で、印象的な作品でした。

    異常論文に掲載された「解説──最後のレナディアン語通訳」もそうでしたが、こういった作風も描けるところが伴名練さんの大きな魅力ですね。他作品も素晴らしかったですが、この作品を読めただ

    0
    2022年10月25日
  • 新しい世界を生きるための14のSF

    Posted by ブクログ

    文庫本の800ページ…。久しぶりに一冊で3日目突入してしまいました。SF好きな人や、これから読んだり書いたりしたい人には、同じ系統の過去作品のこれでもか!っていう量の解説ついてるので、超おすすめなんだけど、ちょっと読みにくい作品の方が多かったように感じます。
    ◆作品として好きだったのは、
    ・斜線堂有紀「回樹」
    百合とファンタジーの融合。人体吸収する樹。
    これは、SFっていうより、拗れ愛小説。
    ・芹沢央「九月某日の誓い」
    超能力のある世界で、科学者である父の自殺により奉公することになり、その家のお嬢様の能力、そして意外な結末。
    ・琴柱遥「夜警」
    夜に空から降る星の話。子どもが願うと叶うのだが、そ

    0
    2022年08月28日