伴名練のレビュー一覧

  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

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    面白かった!
    ホラーっぽいのからガチのSFまでいっぱい読めて良い。
    1作品だけよく分からんのあったけど既存作品の外伝だったから納得した。花の中で〜が印象深かったです。
    巻末の解説読んだら他の作品も読みたくなったので、編集部ほんとお願いします…!

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    2022年08月21日
  • 日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族

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    “怪奇篇”というほどにガチなSFホラーではなく、むしろ幻想、ファンタジー色の濃いSF作品が多いような印象。
    ・雑誌編集者が取材中に偶然目撃した異形のバンドとパフォーマンスに魂を奪われる「DECO-CHIN」は、中島らもの遺作にして文字通りの怪作。
    ・身体のフラクタル現象に襲われた男の運命「怪奇フラクタル男」(山本弘)、
    ・人口過密状態の大阪で人同士の衝突を避ける為用いられた妙案が、意外な計画に「大阪ヌル計画」(田中哲弥)、
    ・密集状態で座ることすらままならない世界「ぎゅうぎゅう」(岡崎弘明)、
    ・亡父の友人が遺した時間跳躍機構。作動させた行先は過去でも未来でもなく……。時間テーマSFと思わせて

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    2022年08月11日
  • 新しい世界を生きるための14のSF

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    八島游舷「Final Anchors」★★★
    斜線堂有紀「回樹」★★★
    murashit「点対」★★★★
    宮西建礼「もしもぼくらが生まれていたら」★★★
    高橋文樹「あなたの空が見たくて」★★★
    蜂本みさ「冬眠世代」★★★
    芦沢央「九月某日の誓い」★★★★
    夜来風音「大江戸しんぐらりてい」★★★
    黒石迩守「くすんだ言語」★★★
    天沢時生「ショッピング・エクスプロージョン」★★
    佐伯真洋「青い瞳がきこえるうちは」★★★
    麦原遼「それはいきなり繋がった」★★★★
    坂永雄一「無脊椎動物の想像力と創造性について」★★★
    琴柱遥「夜警」★★★★

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    2022年08月20日
  • 日本SFの臨界点 新城カズマ 月を買った御婦人

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    短編集。読みづらい。
    書評で情報過多、とあったのを見て納得している。
    オマージュやわかりやすいテーマで物語の概要はすぐにわかるのに、後から足される情報が進行を妨げる、という感じた。情報過多は嫌いではないのだけれど、何というか、邪魔なところに置いてあって気が逸れる。

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    2022年05月24日
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

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    短編集。日常で体験するような場面に、オカルトが混じったらどうなるだろう?という、作家の遊び心を感じた。

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    2022年01月07日
  • 日本SFの臨界点 石黒達昌 冬至草/雪女

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    主に自然科学、生物化学的なテーマをルポタージュ調の文体を以て俯瞰的な視点からノンフィクション風に淡々と綴る作品集。人の血液を養分とする植物の生態を描いた「冬至草」と妖怪譚を特異体質という観点から描く「雪女」の二作が表題作で、人智を超えた種のメカニズムを研究者の執着的な探究心と共に紐解いていく。併録作「希望ホヤ」と「平成3年5月2日〜」もまた然り、人間の傲慢さによって滅び行く種を通し、自滅という形での人類滅亡を暗喩するという冷徹さ。人間の驕りと科学の限界、生命の摂理を前にして人間の力は如何に無力であろうか。

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    2021年09月13日
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

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    「山の上の交響楽」★★★
    「山手線のあやとり娘」★★★
    「暴走バス」★★★★
    「殴り合い」★★★
    「神々の将棋盤」★★
    「絶壁」★★★★
    「満員電車」★★★
    「見果てぬ風」★★★★
    「例の席」★★★
    「花のなかであたしを殺して」★★★
    「死んだ恋人からの手紙」★★★★

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    2021年09月05日
  • 日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族

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    好きな話は「DECO-CHIN」「大阪ヌル計画」「黄金珊瑚」「ちまみれ家族」「笑う宇宙」。スッと読める話から何度か本を置いて休憩を挟みつつ読破した話まで様々。伴名練氏による作者解説は大変面白く読ませて頂いた一方、その作品の読む上でのポイントというより作者の経歴紹介だったので作品を読み終わる頃にはいまいち頭の中に残ってなかった感があるかも……。もっと様々なSF作品に触れて色々分かるようになったら更に楽しめるんだろうなと思います。

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    2021年07月28日
  • 日本SFの臨界点 新城カズマ 月を買った御婦人

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    何かの終わりを、単なる破局でなく、別の何かの始まりと捉えられるような感受性はSF作家には珍しくないが、そういう変化への偏愛みたいなものを、この短編集からは強く感じる。逆に過剰にイモーラルに振る舞うことを、自分は古い道徳に縛られない=かっこいいと、安直に考えてそうな危うさも感じる。時事ネタで申し訳ないが小○田氏の一件なんかを反面教師にしてもらいたいモンだ(後で吊し上げられるから、ではなくて、そのかっこよさなんてものが、所詮エコーチェンバー内の木霊に過ぎないことが明らかになった事例だと思うので)。

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    2021年07月21日
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

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    初期作品からのセレクトだから当然なのだけれど、昔のSFだなあという気がする。昭和の頃の日本SFって日常描写がとにかくベタなのよ。この感じは懐かしいなあ。SF系では表題作や「山手線のあやとり娘」、ホラーでは「例の席」が好み。

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    2021年06月29日
  • 日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族

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    中島らも「DECO-CHIN」★★★
    山本弘「怪奇フラクタル男」★★★
    田中哲弥「大阪ヌル計画」★★★
    岡崎弘明「ぎゅうぎゅう」★★★★
    中田永一「地球に磔にされた男」★★★
    光波耀子「黄金珊瑚」★★★
    津原泰水「ちまみれ家族」★★★
    中原涼「笑う宇宙」★★
    森岡浩之「A Boy Meets A Girl」★★★★
    谷口裕貴「貂の女伯爵、万年城を攻略す」★
    石黒達昌「雪女」★★★★

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    2020年11月21日
  • 日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙

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    現役SF作家である伴名練氏がアンソロジストとして腕を振るっただけあり、商業流通では入手が困難なマニアックで尖った作品を厳選した、読み応えのあるアンソロジーです。中堅どころから新しめの作家が中心。鴨もこれまで存じ上げなかった作家さんの作品もあり、「へー、こんな作家さんもいるのねー」と楽しく読むことができました。円城塔作品が、さすがの貫禄ですねー。

    ただですね、ひとつ気になる点もありまして。
    これ、「恋愛篇」と銘打っていますけど、その必要ありますか?無理やり「恋愛」にこじつけて収録した作品が多く、わざわざ「恋愛篇」としてまとめる意義が今一つよくわからず。わかりやすく売り出して初心者の心を掴もうと

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    2020年09月06日
  • 日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族

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    たぶんほぼ全て未読。
    印象に残ったのは
    『ぎゅうぎゅう』
    『黄金珊瑚』
    『A Boy Meets A Girl』
    『雪女』

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    2020年08月30日
  • 伊藤計劃トリビュート

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    藤井太洋「公正的戦闘規範」★★★
    伏見完「仮想の在処」★★★★
    柴田勝家「南十字星」★★
    吉上亮「未明の晩餐」★★★
    仁木稔「にんげんのくに」★★★
    王城夕紀「ノット・ワンダフル・ワールズ」★★★
    伴名練「フランケンシュタイン三原則、あるいは屍者の簒奪」★★★★★
    長谷敏司「怠惰の大罪」★★★

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    2019年09月04日
  • 伊藤計劃トリビュート

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    いろんな作家さんの短編集。
    伊藤計画っぽさとかは問うていないらしい。
    伊藤計画らしいのもあれば、全く違うものも。
    影響を受けて書いた作品というところでまとめてもこれだけ幅のある短編になるんだなあと感心しました。

    個人的には、「怠惰の大罪」という作品が面白く、「公正的戦闘規範」という作品が伊藤計画っぽいかなと思いました。

    読むのに結構時間かかってしまいましたが、その他の作品もお薦めです。

    伊藤計画さんの本を読んでなくても楽しめると思う。

    短編集なのに長編の冒頭だという作品が複数有り、(「怠惰の大罪」もだけど・・・)何だよ~という感じだったので星3つ。

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    2016年07月01日
  • 伊藤計劃トリビュート

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     今は亡き伊藤計劃。
     彼に贈る儚さに満ちた物語。
     サイコパスまんまだなぁ、とか、ブレードランナーだなぁ、とか、ディックだなぁ、とか。
     藤井さんのゲームの大元が、っていうのは実際ありそうだなー、とか。
     殆どが、血にまみれ肉にまみれ、痛々しい箇所もありますがそれもご愛嬌。

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    2016年04月06日
  • 伊藤計劃トリビュート

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    「未明の晩餐」「仮想の在処」「フランケンシュタイン三原則」がよかった。「ノット・ワンダフル〜」は露悪的すぎて感心しないけど、後期クィーン的問題なのはよかった。

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    2015年09月03日