伴名練のレビュー一覧

  • 日本SFの臨界点 新城カズマ 月を買った御婦人

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    「月を買った貴婦人」以外は初読。多彩な作風ゆえに、個人的には好き嫌いが分かれるところ。「ギルガメッシュ叙事詩を読みすぎた男」はショートショートでありながら、はちゃめちゃな展開に強烈な印象を受けた。1番面白かったのは、SFではない「ジェラルド・L・エアーズ、最後の犯行」。作品を埋もれさせないために、SF傑作選にあえてSFでない作品を収録した編者の判断は素晴らしいと思う。

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    2021年07月22日
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

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    「山の上の交響楽」「見果てぬ風」「死んだ恋人からの手紙」は既読。「暴走バス」は既視感があると思えば、解説で伴名練の「ひかりより速く、ゆるやかに」に影響を与えた作品と知って、こういった形で編者に影響を与えた作品を読めるとは大変面白い趣向だと思う。個人的にはコミカルな「殴り合い」がとても好きだが、「花のなかであたしを殺して」がタイトルの通り切なくてとても印象に残る作品だった。できるなら、奇想度高めの次なる傑作選もぜひ読みたい。

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    2021年07月13日
  • 日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙

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    ネタバレ

    恋愛篇と言ってもコテコテのラブストーリーみたいなものはなく、基本はSF。ロマンス要素やほっこり要素があるSF、というものが集められてる。高野史緒と小田雅久仁が好きだった。(アンソロジーを読む時の一番の収穫は、好きな作家を発見すること)
    「怪奇篇」より、だいぶ良かったです。

    中井紀夫「死んだ恋人からの手紙」★★★★☆
    - はるか遠く離れた星にいる主人公が地球にいる恋人に手紙を送る。亜空間通信は送信した順で到着するのは限らない、という設定が面白い。また高次元な観点で見れば、生死も一時の状態で、繰り返しているのではないかという考え方も良い。

    藤田雅矢「奇跡の石」★★★★☆
    - 超能力を持つ人が多

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    2020年11月04日
  • 日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族

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    ネタバレ

    伴名練編の短編集、怪奇篇。初めのDECO-CHINから狂気的、文字通りデコチンで笑った。一番良かったのは「地球に磔にされた男」、少しずつ違う世界にタイムトラベル(世界線移動)する男の話。あとは「笑う宇宙」も良かった。狂気塗れの配役を演じる擬似家族、何が本当で何が嘘か。 伴名練氏の著書は短編の「彼岸花」しか読んだことないが、それも良かったので他の著書も読みたい…時間が足りない…

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    2022年01月16日
  • 日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族

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    かなりディープなSF短編集
    それぞれの短編の切り口もさふことながら気合の入った編者のコメントも見所あり
    SF読み、も極めればもはや学問と感じた

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    2020年10月11日
  • 日本SFの臨界点[恋愛篇] 死んだ恋人からの手紙

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     科学と論理の、先にあるもの。
     それを確かに捉えたとき、ひとはやっとそれらに追い付くのかもしれない。



     つくづく、ミステリとSFは似ているなぁと思う。
     よく考えてみると、ミステリを読み漁っていたらいつの間にかSFを手に取っていたり、その逆もまた何度もある。主に森博嗣と萩尾望都を軸足として。

     〇〇モノ、って括りがあったりとか、いくつかの定型のなかで多様なバリエーションを見せようとしたりだとか、そういう部分が同じ方向を向いてるのかなと思うんだけれど、やっぱり何より物語そのものよりも作家がきちんと論理に支配されている、というのが大きいんだろうなぁ。
     きちんと支配されている、ってな

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    2020年09月01日
  • 日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族

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    ホントSF好きなんだろうなぁ、判名さん。
    この解説の熱さはすごい!
    ある意味、本編より目立つ!
    その更に上をいくDECO-CHINのインパクトはエグい!

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    2020年08月31日
  • 伊藤計劃トリビュート

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    ネタバレ

    目次
    ・公正的戦闘規範 藤井太洋
    ・仮想(おもかげ)の在処 伏見完
    ・南十字星 柴田勝家
    ・未明の晩餐 吉上亮
    ・にんげんのくに Le Milieu Humain 仁木稔
    ・ノット・ワンダフル・ワールズ 王城夕紀
    ・フランケンシュタイン三原則、あるいは屍者の簒奪 伴名練
    ・怠惰の大罪 長谷敏司

    どの作品も伊藤計劃の気配を漂わせているけれど、特に濃厚なのは王城夕紀の作品(ハーモニーの世界観)と、伴名練の作品(屍者の帝国の世界観)。
    この2作品は好きだなあ。
    特に伴名練作品のナイチンゲールは夢に出てきそうなくらい恐ろしい。

    単純な幸福はない。
    幸福に正解はない。
    けれどどの作品も屈託があり

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    2019年08月14日
  • 伊藤計劃トリビュート

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    ページ数のボリューム感に感動した…気に入ったのは「未明の晩餐」「ノット・ワンダフル・ワールズ」「フランケンシュタイン三原則、あるいは屍者の簒奪」

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    2017年04月15日
  • 伊藤計劃トリビュート

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    文句なく面白かった。伊藤計劃と同時代のSF作家はこういう世界を作る ということがよく知らされたと思う。第三世界、AI、ドローンなど共通アイテムを持ちながら、それぞれが興味をそそられつつ読んだし、短編ながら充足感があった。
    長編が気に入らなかった某作家が、意外にもここではめっぽうひきこまれるものを読ませてくれたのも発見だった。

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    2016年04月12日
  • 伊藤計劃トリビュート

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    読んでてダルくなる話が多いなと思ったのは私の読解力のせいとして…。未明の晩餐とフランケンシュタイン三原則はとても素敵な香りがしました。

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    2015年10月17日
  • 伊藤計劃トリビュート

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    収録作のどの作家の作品も読んだことがない
    と思うけど、トリビュートという縁で知ったからには
    少し手を出してみようか、と思うくらいに
    どの作品も面白く読める。
    勿論、伊藤計劃という対象があってのことだけど。

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    2015年09月24日
  • 伊藤計劃トリビュート

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    SFって踏み込んでしまうとエラいことになりそうで、星新一→筒井康隆→清水義範、小林恭二以外には手を出さないようにしてました、伊藤計劃まで。まぁ伊藤計劃も「ハーモニー」「虐殺器官」「屍者の帝国」しか読んでないけど。
    というSFあまり読まない人間の感想。一番伊藤計劃っぽいなと思って気に入ったのが藤井太洋、次が柴田勝家かな。機械による戦争というか殺戮への反発、中国辺境のムスリムテロリストとか伊藤計劃好きそう、と思いました。どうもファンタジー系は苦手みたいで伏見完と仁木稔はちょっと苦手。王城夕紀と長谷敏司は単独でおもしろいけど、前2人も含め伊藤計劃あまり関係ない印象。
    伴名練は屍者の帝国のスピンアウト

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    2015年09月16日
  • 伊藤計劃トリビュート

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    ネタバレ

    伊藤計劃をテーマに、影響を受けた作家たちが集まったアンソロジー作品。

    伊藤計劃の作品、虐殺器官、ハーモニー、メタルギアソリッド、屍者の帝国とどこかで繋がるようなとても面白い素晴らしい作品が集まった。

    テクノロジーが人間をどう変えていくかを追求しているらしいが、あまりそこにこだわることなく、伊藤計劃が内包しようとした世界観にワクワクしつつ集まった新しい作家たちの物語を楽しむだけで良い作品だと思う。

    個人的に「未明の晩餐」が秀逸で、テクノロジーと人間との関わりはもちろん、退廃した未来の東京を描くSFらしさ、その世界観における人間模様、食の話を中心にし、その全てが綺麗にまとめられている。

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    2015年09月13日
  • 新しい世界を生きるための14のSF

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    ネタバレ

    読み応えのある14作品。
    クモの話は、文明の危機にある人間が自分達の知性を改めて信じて未来を託す希望を持った終わり方で後味が良かった。

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    2026年06月20日
  • 日本SFの臨界点 中井紀夫 山の上の交響楽

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    それぞれ味わい深いが、やはり表題作が一番好きかな。これ読んで「聴きたい!」と思わない人はいないのではないだろうか。次点が「満員電車」。毎日体感してるシチュエーションなだけにリアルに伝わる。動けないんだよホント。読書率下がってる一因じゃないかと半ば本気で思うぐらいに。だって文庫本開けないけどスマホはギリ見れるから。見れない場合もあるけど。そしてそんな時にこんな事になるんだろう。
    あと相変わらず編者のSF愛が熱くて楽しい。

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    2026年06月12日
  • 日本SFの臨界点[怪奇篇] ちまみれ家族

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    「笑う宇宙」が面白かったのだが、インパクトで頭に焼きつき度々映像で脳裏をよぎるようになったのは「ぎゅうぎゅう」。標題(?)作は私には良さがピンとこず。まあ、それはそれとして、各解説や後書きからほとばしる、編者の熱いSF愛が微笑ましく楽しくなんとも好きだなぁ。

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    2026年06月07日
  • なめらかな世界と、その敵

    購入済み

    現実の制約に縛られたSF

    SFとして、夢と飛躍性に欠ける。

    #じれったい

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    2026年05月11日
  • 学校の怪談じゃ、ものたりない? 君に綴る5つの恐怖

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    怪談プラスαのアンソロジー
    イオ/梨
    CHU RCH 恐界/内藤了
    サイコロあそび/藤ダリオ
    押し入れの宇宙船/伴名練
    しゃぐらどりの娘/澤村伊智

    それぞれ趣向や視点の違う怖い5話

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    2026年05月06日
  • 伊藤計劃トリビュート

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    伊藤計劃の作品に沼った結果読んでみたトリビュート
    作風や新たな作家の本を読むにはいい手段だった
    ただ人によってこれ好き!というものはまちまちだろうなと
    トリビュート2も気になるけどまずは1で書かれた作家の本を読み漁ってみたいね


    個人的刺さったストーリー(☆が最も好き)
    ・公正的戦闘規範
    ・仮想の在処
    ・南十字星
    ⭐︎未明の晩餐
    ⭐︎ノット・ワンダフル・ワールズ
    ⭐︎フランケンシュタイン三原則、あるいは屍者の簒奪

    自分には刺さらなかったストーリー
    ・にんげんのくに
    ・怠惰の大罪

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    2026年04月21日