池田邦彦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昭和40年代、錦糸町、キャバレー。
この漫画が描くのはまさに「人生劇場」、喧騒と紫煙の向こうに男女の生き様が垣間見えて来る。
大人のオヤジの遊び方ってのが実に良い。
第1話「金のありがたみ」の楢崎さんは典型的なヒールかと思いきやめちゃくちゃ男気溢れる粋人。カッコいい。
第3話「涙をちょっぴり」の今野先生も紳士だなあ。また、ラストで沙織が唇をジンでちょっと湿らせて別れのキスをするシーンは構図が素晴らしい。あえて客でごった返す店の奥側に2人を点のような大きさで配置する事で、騒の中に静の空間を際立たせる効果を感じ取った。
第7話「時のすぎゆくままに」では戦争で運命が分たれた江美里と元・婚約 -
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購入済み
「JRの全身の会社」としか知らない「国鉄」という組織。
同じ仕事内容のようで、現在とは違う部分がいろいろと見えてきます。
アナログなことが多いからこそ見えてくる人間味を、この作品から感じられると思います。 -
購入済み
リアルな分断日本
二次大戦に負けて東西に分断された日本、そして東京。東トウキョウで脱出請負人として活動する少女・エミーリャの活躍を中心に物語は展開する。鉄のカーテンの向こう側としての東日本、東トウキョウがリアルに描かれる。細かな設定も興味深く、何度読み返しても細かく作りこまれた設定に新しい発見がある。架空だが、もしかしたらこんな過去があったかもしれないと思わせてしまうような東京があると感じらえる作品だ。
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購入済み
戦後の街
でも主人公の頑張りは、今と何も変わらない。
懐かしい街並みにほっこりしながらも、厳しい時代があったことを身近に感じられて、日本を立ち直した全ての人に感謝したい気持ちになりました。
最後はちょっと泣いたな…
もう少し続きが読みたい。一巻だけなのがもったいないです。 -
購入済み
心が揺り動かされる!
このひと変な鉄オタネタのマンガ専門と思っていましたが、大間違い。鉄オタを深めて人の心を揺り動かす実力があった。何より機関車とその仕事を緻密に描き切っていること眼を話せない。暗くなりがちの戦争話を一本、筋の通ったものにしている。小説であったとしても文句ない出来栄え。絶対の推し。