池田邦彦のレビュー一覧

  • でんしゃ通り一丁目 1
    著者の鉄道漫画を読むのは2作目。カレチよりも時代は少しだけ遡る、東京の都電を舞台にしたノン子と都電車掌マサヨシのラブコメか? 東京はオリンピックを契機に都市計画を誤ったのではないかと思う。都内を縦横無尽に走る都電は、自動車の台頭で肩身が狭くなっていく。平成の今、都電荒川線だけしか残っていないが、もし...続きを読む
  • でんしゃ通り一丁目 2
    すっかり恋人同士のマサヨシとノン子ちゃん。電気自動車の話は、科学技術と時代の不一致を示す少し哀しい話だった。掘割での水上生活者の話では宮本輝『泥の河』が思い出された。第15話から最終話の33話目まで、少ないページ数でテンポよく話が進み、読んでいて楽しかった。二人の幸せな結婚という展開もあっただろうが...続きを読む
  • カレチ(1)

    乗り鉄見鉄

    鉄分の多い僕にとっては、凄く面白かったです。
  • おもいで停留所
    昭和20年代の戦後、バスガールの少女を主人公にした連作短編集。どうもかつてはこういった「バスもの」「職業もの」の伝統があったと思われるが、本作はその伝統にのっとって、現代にも通じるメッセージを描こうとしている。かつての・・・おそらく東京オリンピック以前までの日本映画や小説には、「有りがたうさん」「暁...続きを読む
  • シャーロッキアン! 1巻
    ホームズのエピソード、シャーロキアンならではのエピソードをうまく盛り込んで、ほっこりとしたストーリーに仕上がっています。ホームズ・ファンなら楽しめること間違いなし!
  • カレチ(1)
    良くも悪くも、国鉄は「古かった」んだなと思う。
    いいことばかりじゃなかったとは思うけれど、こんな伝え方があってもいいと思った。
  • カレチ(5)
    おそらく国鉄最後の時期は、すべての職員が自分の働く国鉄だけでなくこの国に対して不信感、閉塞感、不安を抱きながら働いていたのだと思う。

    ひたすらに誇りを持ってカレチとしての仕事に勤しみ、自分も成長してきた荻野だが、最後の最後になってひとつの大きな決心をする。しかしそこでの仕事は他と対立し自分の意思さ...続きを読む
  • シャーロッキアン! 1巻
    シャーロック ホームズの物語をモチーフに、シャーロキアンの大学生と教授の活躍の物語。
    淡いタッチの絵柄とストーリーが
    しんみりとさせます。
  • カレチ(3)
    昭和40年代…特急の乗務で全国を駆け巡る新米カレチ荻野とその周りのたくさんの人々の仕事や生活、触れ合いを描きながら、プロの仕事とは何なのかを問う読み切りシリーズ。
    1話1話がそれぞれ完結ものなので、独立で読んでも十分楽しめますが、やはり単行本で一気に読んでいくと荻野だけでなく周りの人たちの成長、また...続きを読む
  • カレチ(1)
    新米カレチ(客扱専務車掌)、荻野が様々な先輩や同僚、お客さんと出会いながら鉄道というものについて考え、また自分らしい乗務を模索していく読み切りシリーズの単行本。

    鉄道が守らなければならない定時性は、ときにお客さんや乗務している人間を苦しめることがある。何かを得ようとすると何かを失わなければならない...続きを読む
  • カレチ(1)
     昭和40年代後半。まだまだ未熟だけれども常に乗客のために身を削る新米カレチ・荻野の奮闘を描いた読みきりシリーズ。

     暖かい絵柄で描かれる、鉄道に関わる人間の決意がとても気持ちがいいです。仕事がイヤになった日はこれを読みたいな、と思いました。荻野カレチみたくひたむきに頑張ってみよう、という元気が貰...続きを読む
  • シャーロッキアン! 1巻
    NHK BSで放送してた現代版『シャーロック』の再放送と重なる形で読んだこともあって、いろいろと興味深い。ドラマ版もそうだけど、シャーロック・ホームズシリーズの奥深さをこういう形でも知れるというのは面白い。原本(シャーロキアンとしては聖典か)をちゃんと読んだ方がよさそうだなぁ…。
  • シャーロッキアン! 2巻
    ちょっと色恋が強くなった感はあるけど、それでもじっくりとシャーロック・ホームズの世界にも思いを馳せさせてくれる。(1)の時にも書いたけど、現代版『シャーロック』ともシンクロして面白く読めました。早く3巻を買わなきゃ。
  • カレチ(3)
    1巻も、2巻も、そしてこの3巻も涙なしでは読めない。いい人しかいない。中でも全てを乗客のために捧げる荻野カレチは、車掌の…いや、車掌だけでなく鉄道員の鑑だ。僕も将来、荻野カレチのように自分の仕事に誇りを持った鉄道員になりたいと思った。
  • シャーロッキアン! 3巻
    教授と愛里ちゃんの微妙な関係、完結編。ヒューマンドラマとしてもホロリとするイイ話だが、ホームズネタがうまく使われていて、ここでこのエピソードか!と唸らされる感じ。
  • シャーロッキアン! 1巻
    これ好き。
    「『ホームズは実在した。ホームズ物語はワトソン医師が書いた実際にあった事件の記録だ。』……であれば、この言い回しこの書き損じそしてこの言葉の意味は……????」
    シャーロッキアンである大学教授とシャーロックホームズ好きの女子学生が、ホームズ物語に内包された数多の謎や秘密を解きながら、...続きを読む
  • カレチ(2)
    「マルス」にも思い出が。
    大阪から青森まで行って、青森から国鉄バスで十和田湖に行き、三沢に出て、東京まで急行。東京から大阪まで急行で。という切符を今でいう「みどりの窓口」へたのみにいった。40年も昔のはなし。そのころ「マルス」が使われていた。パタパタとページをくるようにして穴に棒をさしこんでいた。
    ...続きを読む
  • カレチ(1)
    「国鉄時代」がよかった。というのは単なる「ノスタルジー」か。
    車両はきれいになり速くなり、目的の駅について、降りたホームで顔を洗わなくてもよくなった(いつの時代や)。分割されて、長距離列車がなくなっていく。
     「あのころはもっとなんとかならんのか」と思っていたはず、それが「あのころはよかった」にかわ...続きを読む
  • シャーロッキアン! 1巻
    小学生の頃、どっぷり名探偵ホームズにはまっていたのを思い出しました。
    女子大生と大学教授のシャーロキアンコンビがホームズを絡めながら身の回りの謎を解いていきます。
    といってもバイオレンスなものではなく、人間ドラマ的な感じ。

    ホームズシリーズを揃えたくなりました。
  • シャーロッキアン! 1巻
    シャーロッキアンとは一般的にはシャーロックホームズ愛好家の事だけど、作中の言葉を借りれば「ホームズ物語の中から、人が生きる上で大切なメッセージを読み取って教えてくれる」優しい人たちの事。

    そう、とっても優しい人たちが出てくる本です。身の回りで起きるいろんな事件を、車教授と教え子の愛里がシャーロッキ...続きを読む