池田邦彦のレビュー一覧

  • でんしゃ通り一丁目 2

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    すっかり恋人同士のマサヨシとノン子ちゃん。電気自動車の話は、科学技術と時代の不一致を示す少し哀しい話だった。掘割での水上生活者の話では宮本輝『泥の河』が思い出された。第15話から最終話の33話目まで、少ないページ数でテンポよく話が進み、読んでいて楽しかった。二人の幸せな結婚という展開もあっただろうが、それは都電が衰退していく時代の流れも描くことになるはず。この巻で区切りをつけるのも、読者としては仕方のないことと思う。

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    2017年08月16日
  • カレチ(1)

    USA

    購入済み

    乗り鉄見鉄

    鉄分の多い僕にとっては、凄く面白かったです。

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    2017年06月30日
  • おもいで停留所

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    昭和20年代の戦後、バスガールの少女を主人公にした連作短編集。どうもかつてはこういった「バスもの」「職業もの」の伝統があったと思われるが、本作はその伝統にのっとって、現代にも通じるメッセージを描こうとしている。かつての・・・おそらく東京オリンピック以前までの日本映画や小説には、「有りがたうさん」「暁の合唱」などバスガールやバス運転手を主人公にした映画や小説が定番として存在していたようだ(谷口千吉「吹けよ春風」ではタクシー運転手が狂言回しとなっている)。それにしても昭和30年代までの日本映画を観たあと、そのまま読んで違和感を感じないような作品を現在描け、なおかつ同時代性をも感じさせるのは、ただな

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    2015年03月18日
  • シャーロッキアン! 1巻

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    ホームズのエピソード、シャーロキアンならではのエピソードをうまく盛り込んで、ほっこりとしたストーリーに仕上がっています。ホームズ・ファンなら楽しめること間違いなし!

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    2015年02月22日
  • カレチ(1)

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    良くも悪くも、国鉄は「古かった」んだなと思う。
    いいことばかりじゃなかったとは思うけれど、こんな伝え方があってもいいと思った。

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    2013年11月17日
  • カレチ(5)

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    おそらく国鉄最後の時期は、すべての職員が自分の働く国鉄だけでなくこの国に対して不信感、閉塞感、不安を抱きながら働いていたのだと思う。

    ひたすらに誇りを持ってカレチとしての仕事に勤しみ、自分も成長してきた荻野だが、最後の最後になってひとつの大きな決心をする。しかしそこでの仕事は他と対立し自分の意思さえも揺るぎかねない辛いものであった。

    荻野だけでなく長年一緒に働いてきたチーフや後輩、その他の職員たち…ある者は不本意に、ある者は思っていた通りに、それぞれがそれぞれの選択をする。最終章の国鉄民営化のストーリーは、それぞれの登場人物のそれぞれの思いすべてが、ある意味では正しくある意味では間違ってお

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    2013年09月07日
  • シャーロッキアン! 1巻

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    シャーロック ホームズの物語をモチーフに、シャーロキアンの大学生と教授の活躍の物語。
    淡いタッチの絵柄とストーリーが
    しんみりとさせます。

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    2013年03月10日
  • カレチ(3)

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    昭和40年代…特急の乗務で全国を駆け巡る新米カレチ荻野とその周りのたくさんの人々の仕事や生活、触れ合いを描きながら、プロの仕事とは何なのかを問う読み切りシリーズ。
    1話1話がそれぞれ完結ものなので、独立で読んでも十分楽しめますが、やはり単行本で一気に読んでいくと荻野だけでなく周りの人たちの成長、また企業としての国鉄の変化がひしひしと伝わってきます。続きも楽しみ。

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    2013年01月07日
  • カレチ(1)

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    新米カレチ(客扱専務車掌)、荻野が様々な先輩や同僚、お客さんと出会いながら鉄道というものについて考え、また自分らしい乗務を模索していく読み切りシリーズの単行本。

    鉄道が守らなければならない定時性は、ときにお客さんや乗務している人間を苦しめることがある。何かを得ようとすると何かを失わなければならない…それが人の世の常ではあるけれど、荻野は多くの人とふれあいながら両者をどこまでも追い続けようとする。

    一作一作、感動の作品の連続です。同時に収録されている簡易委託駅の女の子のお話も素敵。おすすめです。

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    2013年01月03日
  • カレチ(1)

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     昭和40年代後半。まだまだ未熟だけれども常に乗客のために身を削る新米カレチ・荻野の奮闘を描いた読みきりシリーズ。

     暖かい絵柄で描かれる、鉄道に関わる人間の決意がとても気持ちがいいです。仕事がイヤになった日はこれを読みたいな、と思いました。荻野カレチみたくひたむきに頑張ってみよう、という元気が貰える気がします。

     絵柄は好き嫌いが分かれるかもしれませんが、柔らかく、雰囲気があって私は大変良いと思いました。

     収録作『RAIL GIRL~三河の花~』がまた素晴らしかったです。

     短編漫画でありながら、主人公である女の子の成長や、。特に、雨中のシーン(詳しく書けませんが)は白眉。傑作だと

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    2012年12月23日
  • シャーロッキアン! 2巻

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    ちょっと色恋が強くなった感はあるけど、それでもじっくりとシャーロック・ホームズの世界にも思いを馳せさせてくれる。(1)の時にも書いたけど、現代版『シャーロック』ともシンクロして面白く読めました。早く3巻を買わなきゃ。

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    2012年07月24日
  • シャーロッキアン! 1巻

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    NHK BSで放送してた現代版『シャーロック』の再放送と重なる形で読んだこともあって、いろいろと興味深い。ドラマ版もそうだけど、シャーロック・ホームズシリーズの奥深さをこういう形でも知れるというのは面白い。原本(シャーロキアンとしては聖典か)をちゃんと読んだ方がよさそうだなぁ…。

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    2012年07月24日
  • カレチ(3)

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    1巻も、2巻も、そしてこの3巻も涙なしでは読めない。いい人しかいない。中でも全てを乗客のために捧げる荻野カレチは、車掌の…いや、車掌だけでなく鉄道員の鑑だ。僕も将来、荻野カレチのように自分の仕事に誇りを持った鉄道員になりたいと思った。

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    2012年07月22日
  • シャーロッキアン! 3巻

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    教授と愛里ちゃんの微妙な関係、完結編。ヒューマンドラマとしてもホロリとするイイ話だが、ホームズネタがうまく使われていて、ここでこのエピソードか!と唸らされる感じ。

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    2012年04月29日
  • シャーロッキアン! 1巻

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    これ好き。
    「『ホームズは実在した。ホームズ物語はワトソン医師が書いた実際にあった事件の記録だ。』……であれば、この言い回しこの書き損じそしてこの言葉の意味は……????」
    シャーロッキアンである大学教授とシャーロックホームズ好きの女子学生が、ホームズ物語に内包された数多の謎や秘密を解きながら、 同時に社会の、人間の、謎や不思議、誤解や痛みを解き解してゆく。
    事件の謎以上に魅力的でさえある、「ホームズ世界」の謎が(断片的に、徐々に)解明される快感と、
    そして、人が人を思いやる温かさへの感動。

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    2012年04月27日
  • カレチ(2)

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    「マルス」にも思い出が。
    大阪から青森まで行って、青森から国鉄バスで十和田湖に行き、三沢に出て、東京まで急行。東京から大阪まで急行で。という切符を今でいう「みどりの窓口」へたのみにいった。40年も昔のはなし。そのころ「マルス」が使われていた。パタパタとページをくるようにして穴に棒をさしこんでいた。
     大阪発大阪行きの切符は二枚になり、作成に40分待たされた。
    学割で旅行費用は泊まり食事も含みで、一万円で少しのおつりがきたことを覚えている。郵便局のアルバイトが時給100円だったころのこと。
     本の感想からずれてしまった。すまぬ。

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    2012年01月03日
  • カレチ(1)

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    「国鉄時代」がよかった。というのは単なる「ノスタルジー」か。
    車両はきれいになり速くなり、目的の駅について、降りたホームで顔を洗わなくてもよくなった(いつの時代や)。分割されて、長距離列車がなくなっていく。
     「あのころはもっとなんとかならんのか」と思っていたはず、それが「あのころはよかった」にかわってくるのはなぜ。

    「あのころはよかった」とおもいださせてくれる一冊。
    若い人には、わからないところもあるだろうけれど。

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    2012年01月03日
  • シャーロッキアン! 1巻

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    小学生の頃、どっぷり名探偵ホームズにはまっていたのを思い出しました。
    女子大生と大学教授のシャーロキアンコンビがホームズを絡めながら身の回りの謎を解いていきます。
    といってもバイオレンスなものではなく、人間ドラマ的な感じ。

    ホームズシリーズを揃えたくなりました。

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    2011年09月08日
  • シャーロッキアン! 1巻

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    シャーロッキアンとは一般的にはシャーロックホームズ愛好家の事だけど、作中の言葉を借りれば「ホームズ物語の中から、人が生きる上で大切なメッセージを読み取って教えてくれる」優しい人たちの事。

    そう、とっても優しい人たちが出てくる本です。身の回りで起きるいろんな事件を、車教授と教え子の愛里がシャーロッキアンならではの知恵で優しく解決していきます。

    枯れ専・シャーロッキアン・下町人情がミックスされた、珍しいジャンルだけど、どこか懐かしい感じのするお勧め漫画です。

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    2011年03月03日
  • カレチ(1)

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    国鉄時代の車掌さんのいろいろなエピソードを漫画化。車掌さんサイド
    から見た作風が新鮮で面白いです。絵の方は決して上手くはないけど、味のあるタッチでこれも良いかと思います。

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    2010年08月02日