堂場瞬一のレビュー一覧
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16年務めた現職県知事・安川が引退表明。彼が後継に指名する予定だった副知事が選挙告示前に急死し、後継者選びは混迷を極める。 そんな中、地元出身の元オリンピックメダリスト・中司涼子が突然、無所属での出馬を表明し、一気に有力候補に躍り出る。現知事派の思惑、地元新聞記者や地元フィクサーの暗躍、そして利権を争う人々の思惑が交錯し、「地方の王様」を決める熾烈な選挙戦が繰り広げれられ、結果は思わぬ方向へ。。。特徴は、選挙告示前に焦点をあて、誰か一人に焦点を絞るのではなく、選挙に絡む関係者たちの動きを綿密に描き切った点かな。筆者お得意の警察小説と異なり、迫真の選挙政治作品として一級品の切れ味かと。出馬を検討
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サーガとは歴史や偉人に纏わる一大叙事詩とか散文的物語群だそうだけど、このシリーズは北関東らしい地方都市を舞台にしたという共通点で結んだ警察小説というところ。最初の文庫本が出たのが13年前、新装版を出すってどうなのか、というのが、一連の小説を読んできて思うところだけど、その答えは第三弾上巻でもわからない。
20年前の一家殺人事件、今回起こった殺人事件にはとても似通った状況がある。昔の事件の被害者の家族、犯人の家族、警察や地域の関係者など。バラバラのような出来事を繋いでいく、繋がっていくという前半のストーリー。
自分にとってはこの事件の繋がりよりも新装版の成り立ちを見つけたいという気持ちで最終章の -
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総合支援課シリーズ第2弾。
今回は幼い2歳の子供が殺されるという事件。
容疑者として内縁の夫が取り調べを受けているが、罪は認めておらず、黙秘を続けている。
子供を失った母親の夏海は虚脱状態で、支援を申し出ている晶にも全く心を開こうとしない。
そんな状態の中、夏海の母親にも連絡を取るが絶縁状態で、全く埒が明かない。
誰か夏海の力になれる人を探そうとするが、子供の父親が誰かも言おうとしない。
しかし、父親の件は徐々に明らかになっていくが…
支援の難しさが、晶を追い詰めていく。
気の強さが、更に拍車をかけている気もするが…
弁護士の上岡との関係もまだまだ微妙。
2025.12.12 -
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出だしが暇を持て余す刑事が本庁から緊急呼び出しを受けて、所轄以外の警察署へ出向になるとか謎だらけですごい惹きつけられた。主人公の過去や誰が何の目的で呼びつけたのか分からず、知りたい欲求を上手くくすぐってくる。
呼び出された内容はすぐわかるのだけど、何の目的で誰が集めたのかはまだ謎のまま進むし、寄せ集めのチームが歯車が噛み合わないまま仕事をするのもなんだか面白い。
主人公のハードボイルドさがまたよい。今時のヘビースモーカーならではの、肩身の狭さが感じさせられてくたびれ感がよい。
ヒロインとちょっといい感じになったり、時に挑発に乗せられて激昂したりとやや昭和感が見え隠れするけど、刑事小説ではそこま -
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海岸で発見された女性の変死体からストーリーは展開する。汐灘シリーズは今回も暗いムードだ。政治絡みの小説はドロドロしていて好きだったりするけど、自殺か殺人かという話に絡むとまあ何と、と想像通りの展開となっていく。
シリーズ1作目は20年後の時代に映す人間の生業みたいなところもあったが、今回初めてどっぷりと昭和で地方ローカル。
結末はやはりそうなのかからの裏切り、策略、抗争、保身などなど。後味の悪さもこの小説の魅了といえばそうだ。断絶というタイトルは断ち切ることのできないものに囚われた人と、断ち切らねばならないと強い思いを持った人たちのせめぎ合いというところか。
シリーズ最終戦に挑む前に少し時間を -
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ドラマを見て興味を持って初めて警察小説を読む。
先にドラマを見たせいで俳優さんの顔が浮かんだ状態で読み進めたので、途中からはドラマを見ずに先に本を読み終えた。
役職や肩書きの知識がないままで読んでいたので、力関係が今ひとつ理解できていないが、あくまでも「能力はあるのにうまく活かせていない若者を導く」というテーマもあり、思ったより読みやすかった。
登場人物の人物像について、もう少しイメージが膨らむような描写があるといいなと感じてしまった。特に木崎という人間の言葉がまるでなかったのが個人的に残念。
読み終えた後、ドラマの第二部を見たが話が全然変わっていたので、ドラマならではのストーリーとして今後