堂場瞬一のレビュー一覧
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アメリカ大リーグを舞台の野球小説で、GM(ゼネラルマネージャ)が主人公という、かつてない切り口のお話。
スモールベースを掲げた新チーム編成で好発進したニューヨーク・メッツだったが、最下位スタートだったアトランタ・ブレーブスの猛追で、最終戦プレーオフの決戦までもつれこむ。
メッツを率いるのは、数字ですべてを計算しつくし、選手を駒だと言い切る若手でしかも日本人。
片やブレーブス率いるのは、経験と直感、人情の機微に通じた老練GM。
巻末の解説に、
ーービジネス書のコーナーにおいてもらいたい本ーー
とあったが、ビジネス書を読み慣れた読者には、ようやくラス前あたりで出てきた、
ーー「人を動かすのは -
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野球の試合の1イニング、ピッチャーが20球を投げる間だけに起こるプレーを様々な登場人物の視点から物語る小説。新人投手がプロ初先発の試合でノーヒットノーランを達成しかけている9回のマウンドを舞台にした小説です。1試合、1シーズンなどの長い時間ではなく、実時間では30分にも満たない出来事を、これほど多様な切り口で描くことができるとは。サッカー、バスケットボールなどと違い、野球が1球ごとにプレーが止まり、選手、観客、みんなが考える時間がある故に成り立つ小説か。野球の好きな人ならどの視点からも「こういうのあるやろうなぁ」と思いながら読めると思います。山際淳司氏の「江夏の21球」を読み返したくなりました
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堂場瞬一先生の野球小説を久々に堪能。
過去の野球小説とのリンクもあり、少々ニヤニヤ…
名門球団 スターズ の高卒ルーキーがシーズン最終戦の『消化試合』でノーヒットノーランを達成しそうになる最終回での20球を本人を含む各関係者の視点から描いた作品。
おそらく時間にすれば20分程度のお話をここまで濃密に描写したスポーツ小説は他にはなかったのではないでしょうか⁉
読後は、やはり 野球は良いなァ と思わせてくれる作品です。
有原、分かるか? 野球は人の心や生き様を変えることもあるんだぜ。
お前の今の一球で、人生が変わったと感じた人間は、俺以外にも何人もいるはずだ。 -
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堂場瞬一氏の警視庁失踪課高城賢吾シリーズ。
作品はまだまだ続いてるのですが、同じチームの六条舞のお父さんが失踪するというお話。
大人を誘拐?
何が狙いなのか、愉快犯なのか?
今ひとつ絞り込めない中、事件は進む。
また、そこにロートル刑事を教育するという難題も追加される。
大金持ち?なのに何故警察で働いてるの?という六条舞は掴みどころがないキャラとして非常に貴重な存在でしたが、本作品を通じて大きく成長して、次作では本当に主役を張っちゃうかも。
愛美の気持ちが見え隠れするのだが、高城は気づかないふりをしているのか、本当に鈍感なのか。
益々この先が面白くなってきたわ。 -
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ネタバレロートルと言うと自分と同世代なので寂しいのですが40を超えた野球選手を中心にストーリーは進む。
一人はドラフト二位入団ではありながら、一軍と二軍を行ったり来たりのキャッチャー、もう一人は五位入団で怪我はありながらも、一軍で優秀な成績を収めたピッチャー。
同期入団でも道は交わることなく18年を過ごしたのだが、この二人の野球人生の終焉をどのように迎えるのか。
「真田劇場」と称し引退の花道を作ろうとした真田の意を汲んだわけではないがペナントレース終盤で優勝争いを繰り広げ、手に汗握る中最終戦へ。
マスコミを巻き込み、自分中心、わがままと言われ、チームでは若干浮きつつありながらも、野球人としては