堂場瞬一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
警察小説の原点とも言うべき〈87分署シリーズ〉
その中でちょっと異彩を放つ『キングの身代金』は、先日一気見したwowow連続ドラマに出てきて、ちょっと興味を持って読んでみた。
しかも新訳は堂場瞬一
たまたま間違えて誘拐したものを強引に身代金要求すると言う設定は、なかなかのもの(もともと誘拐は成功しにくい犯罪)
これで誘拐が成り立つとすれば、それから誘拐犯は誰でもいいから子供を誘拐して、適当な金持ちか企業に「身代金を払え」って言えばいい。
あ!イスラエルでハマスが行った大量誘拐は「金払え」では無いがこの方式だ。
タカ派のイスラエルのネタニヤフ首相は「テロに屈しない」と言って戦争を始めた。
一方でこの本のキングは「なぜ私に払う義務があると言うのか」と怒りながら苦悩する。
その結末は……
エド・マクベインの警察小説には、北欧ミステリーにあるような特徴のある一匹狼の刑事はいない。どちらかと言えば「普通の警察署のお仕事」物語(湾岸署を思い出してしまった)
そこにマクベイン独特のスマートで軽快なリズムが加わり、いつのまにか取り込まれてしまう。
いつまでも古さを感じさせない。 -
Posted by ブクログ
富む日本、惑う警察。
この国は、守る価値があるのか――。
地検特捜部がやろうとしているのは「国を守る」捜査ではない。「国を正す」「政財界の膿を出す」ための捜査だ。
一方公安一課の中には、「先輩」である市川を守ろうとする動きがある。自分は、腐った政府を守ることに意味を見いだせるか……高峰は、こういう話をするのに相応しい相手ではある。
1970年。大阪万博を控え、高度経済成長で沸き立つ日本。捜査一課と公安一課を対立させたある事件以降、袂を分かった刑事の高峰と公安の海老沢は、それぞれ理事官に出世し、国と市民を守ってきた。だが、かつてふたりの親友だった週刊誌編集長の息子の自殺をきっかけに、再び互いの線が交わっていく。単なる自殺と思われたが、独自に調べを進めるうち、日本全土を揺るがすスキャンダルの存在が、徐々に明るみに出る。尊重すべきは国家なのか、それとも名もなき個人なのか。「警察の正義」を巡り、苦悩してきた高峰と海老沢の答えは――。
戦後警察の光と闇を炙り出す一大叙事詩、待望の第三幕!