岡井隆のレビュー一覧
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岡井隆(1928~2020年)氏は、慶大医学部卒で内科医も務めた歌人で、塚本邦雄、寺山修司とともに前衛短歌の三雄の一人。1946年に「アララギ」に参加し、浪漫的な作風から出発したが、1955年頃の塚本、寺山らとの出会いから、先鋭的な主題を表現して現代短歌に思想性を導入し、前衛短歌運動の旗手の一人とな...続きを読むPosted by ブクログ
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説明的になるな、お話、散文は要らないというところのメッセージは伝わってきた。
それから、読み手は詠み手であるという主張は、確かにと思わされるところがあった。
現代の歌人と違って権威主義の時代という感じ。初心の人、殊に女性を下に見ていたんだろうな、特に悪気もなく。
これについてはまた違う機会にと...続きを読むPosted by ブクログ -
ひと言でまとめられない内容が多いが、三十一文字を守ることが大切なのはかなり印象に残った。手あかのついた言葉を使うな、お話や散文や説明を作るな。瞬間や動きを読め、近代短歌の良い作例を学べ、生き生きとした比喩や意外な言葉を使え。などという感じだろうかPosted by ブクログ
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初心者の疑問に答えていったり、初心者の作品を手直しながら、短歌の基本的な知識、手法や表現の特徴を教えてくれる本。
相手に想像させる
新たな切り口を見せる
自分を肯定しすぎない、孫や子供自慢は読者がひく
これ、日本人の文芸の局地だなと思った次第。
好きな歌
をさなごの泣くさまみれば幼きより悲し...続きを読むPosted by ブクログ -
原本は1984年に出ていて、その後1988年に発刊された『今はじめる人のための短歌入門』がこの本の続編にあたるとのことです。私の場合、『今はじめる人のための短歌入門』を読んでからこの本を読んだので、書かれている内容のわりに定価が高く感じられました。角川学芸出版には、商業主義的になりすぎないで頂きたい...続きを読むPosted by ブクログ