ヨネダコウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
山田ユギセンセの挿絵からヨネダコウセンセにお色直しして、書下ろしも収録された新装版です。
表題作は、世間が盛り上がっているイベントとは裏腹に、別離を余儀なくされるシマとアマチの20年愛で、かなり重いストーリーです。
20年という長い歳月の間、ずっと想いあっている同士のシマとアマチ。その想いの大きさや形は違って見えますが、忘れられなかったというのは一緒なのです。
人生ドラマですね。
二人の10年後、20年後、そして書き下ろしでは30年後の関係が描かれています。
20年あれば、恋愛も結婚も子供も、仕事も、いろいろあって、「愛しているから」だけではどうにもならない大人の事情が、常識を超えられなくさせられるんだなと思いました。
シマの10年前への後悔が、切なくさせられます。でも、その悔やむ気持ちがあったからこそ、20年後にどこまでもアマチを捜し求める決意ができたのかと感じさせられました。
アマチの想いには、胸が苦しくて掻き乱されました…すごく、シマのことを想っているのが、どのシーンからも伝わってきます。
時代背景が30年にわたっているだけあって、昭和から平成の激動の変遷が甦ってきたり、二人の出会いの場所も北海道から東京、沖縄と移動していくので、その奥行きと幅広さに圧倒されます。BL的大河ドラマで読み応えあり。
重くて苦しい恋愛が延々と描かれているのに、その先にきっと何かがありそうな予感があるので、ものすごく引き込まれてしまいました。
二人が愛し合うシーンも仔細には描写されていないけど、とても萌え上がります。上手いです。
同時収録の「名前のない色」は、ようやく担当作家を持つようになった編集者と、過去の恋に縛られたままの挿絵画家の話。
失恋や家族との確執で、投げやりになっていたミサに誘われて寝てしまった藤野。藤野は以前からミサの作品に惚れこんでいて、体の関係ができたことでいっそう彼に溺れていきます。でも、ミサは藤野を愛してはいないようで…
同じ色、同じ景色を見ていても、本当にそれが同一なのか?愛し合っている、心が通じ合っていると思い込んでいても、相手は違うかもしれない。
そんな根本的な感情に、心を揺さぶられます。
愛していれば、例え同じ色や同じ景色の見え方が違っていても、気持ちはひとつになれるということなんですよね。
考えさせられました。 -
Posted by ブクログ
さすが、ストーリーテラーの作家さん。今回はとっても男くさいハードボイルドな話で、引き込まれました。
オヤジの街、新橋が舞台というのもロマンスからは程遠く尻込みしかけましたが、とある花婿のボディガードを恐そうな893から報酬500万で強要される…という展開に、先が気になってしまい思わずぶっ通しで読んじゃいました。
そんな依頼を受けたのは、新橋で小さな鉄板焼き屋を営む元プロボクサーの桐島。訳あって893の飴屋に多額の借金をしていて、そのために5日間の仕事を引き受けるのです。
その花婿の結婚式までの5日間が、濃密に描かれています。なぜ飴屋が花婿の警護を桐島に頼んできたのか、というところから次々と謎が深まってきます。893が絡むことでバイオレンスもてんこ盛り。かなりハードです。大金の行方をめぐってハラハラドキドキの攻防が息詰まる展開でした。
登場人物が全員とても魅力的。桐島は腕っ節が強く一匹狼のようでありながら、情が深くてイイ男。
桐島が運命的な再会を果たす零もつかみどころがなく謎が多いけど、強さと弱さを併せ持っていて、何者であろうと放っておけないタイプです。
そして、お気に入りは飴屋ですね。
やさしい紳士のような物腰で、実はとても893らしい男。歯切れよくてスッパリいっちゃってくれて、爽快感がありました。
脇キャラも、実写映画にできそうなほどの実在感がよかったです。女性キャラが生きていた。
ヨネダコウセンセのイラストが秀逸。表紙に萌え萌えしますよね~飴屋の目つきも最高。
この事件は一応終結しているけど、まだ回収されていない謎が残っているので、ぜひ続きも期待しています。
毎度のことですが、高遠センセの話には美味しい食べ物が必ず登場してきます。今回も思わず食べたくなる料理の数々は必見!特に桐島の作る広島風お好み焼きは絶対に食べたくなりますよ。 -
Posted by ブクログ
短編集。
担当さんからボツにされたり、到底書けないと思われたものを集めたもの。
…そのコンセプトに惹かれて発売日までドキドキしていました。市内にある大きめの本屋に発売日にいったらなくて、迷った末にネットで注文。
届いた瞬間にがっちり読みました。
「ちょっとだけ!最初のだけ読むだけだからね!」と思って開いたのに、雲田さんの足フェチマンガでスッコーーーンと落ち、15分かけて全部読んじゃいました……。
恐るべしダメBL…。
一人で立つぐらい自立した子なのに、なんだろうこの魔力…。
読んだ感想ですが…「どこがダメなのかさっぱりわからない」という…(笑)
たしかにアンケートはとれないかもしれない、でもこの作品たちが受け入れられる土台は、とっくにBL読者層持ってると思うんですが!!
少なくとも私は入手してから~6回読み返しました。
今すっごい満ち足りてます。
今回収録しきれなかったものもあると聞いてますので、これがシリーズ化してくれることを祈ってます。 -
購入済み
名作
BL作品の中でも長く愛され続けている理由がよく分かる名作でした。
派手な展開に頼るのではなく、登場人物の心の動きを丁寧に積み重ねていく作品です。過去の傷や恋愛への恐れ、自分の気持ちに戸惑いながらも少しずつ距離を縮めていく二人の姿に、何度も胸が締め付けられました。
お互いを大切に思うからこそ踏み出せなかったり、言葉にできなかったりする心理描写がとてもリアルで、気付けば物語に引き込まれていました。甘いだけではない切なさがあり、それでも最後には温かい気持ちになれる作品です。
ヨネダコウ先生ならではの空気感や間の取り方、繊細で色気のある絵柄も本当に魅力的でした。大人同士の恋愛だからこその落ち着いた雰囲気があり、何度読み返しても新しい発見があります。
BLが好きな方はもちろん、心理描写をじっくり楽しみたい方にも自信を持っておすすめできる一冊です。 -
購入済み
『〜触れたくない』の小野田さんだ〜。報われてほしかったから嬉しい。でも今回は出口さんが頑張った!お互いに大事なことがわかったので、ただイチャラブな所も見たいです。
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購入済み
消化不良な感じ
どのキャラクターもクセが強いと感じるけど、まだ表面だけをなぞっているみたいな、モヤモヤしている印象かな。
今のところはまだ物語の導入部分のようで消化不良な感じです。
主人公がミステリアス過ぎるので、せめて玄の方はもう少し分かり易いと良いかなとは思うけど。
続きを読んでスッキリしたい、そう思わせる作品かな。 -
購入済み
男の一途
多分、実際の男の人の一途ってこんな感じだよね、 出口さんの、一人でばっかり処理してらんない。って言うのはリアルな感じがしてしまった。
小野田の線引きが寂しいも出口さんの試すような電話も全部がわかるからストーリーに違和感なく入り込めた。
最後のダブルデートって表現が何か可愛くて良かったww