水谷淳のレビュー一覧
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【非凡なる凡人】人類史上初めて月に降り立った「ファースト・マン」ことニール・アームストロングの生涯を記した伝記作品。著者は、本作がアームストロング本人が公認する唯一の伝記となったジェイムズ・R・ハンセン。訳者は、本書の主に前後半を分担して共訳した日暮雅通と水谷淳。原題は、『First Man: The Life of Neil A. Armstrong』。
圧倒的な分量があるのですが、読み終えた後の清々しさがなんとも言えない作品でした。変に上からの感想になりますが、月に降り立った最初の人間がニール・アームストロング氏だったというのは、人類の歴史において本当に幸福な出来事だったのではないかと思 -
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結論に飛びつくな。
直観を繰り返しチェックしなければならない。そこで数学が役に立つことがある。
暗黙の考えに光を当てる。
現代数学の重要な流れは抽象化に向かっている。抽象を理解できるようにする。
意見をすり合わせることもできるけれど、違う意見を持っていても構わない。
違う見方同士を比べないと、不変のものについて語ることさえできない。
そうすることで、孤立主義や偏狭さが馬鹿げたものになり、寛容さがとても重要になる。
人間の知識は不確かなので、変化に対して心構えをしておかなければならない。
明快な思考と注意深い観察の組み合わせが人間の最も現実的な武器である。
特徴的な文章でとても示唆に富んだ書で -
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最高!笑った。
数学者は5階の屋根裏に現代芸術家と一緒に住んでいる。らしい。目が血走っていておかしくなったんじゃないかっていうぐらいに。最上階は人間は無限の可能性を持っていると教えてくれる。
意見をすり合わせることもできるけれど、違う意見を持っても構わない。
どの場所にいても最善を尽くす。
人間は自分なりの道義しか持てない。変化に対しての心構え。
伝統を尊重しながらもその奴隷になってはいけない。
明快な思考と注意深い観察の組み合わせ。
無秩序でなくとも自由を手に入れることはできる。
ロングアイランド大学か。。
芸術や数学はエリーティシズムに陥りがちだけど、混乱の昨今にあっては、効率的で -
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人々の思考の「モデル」の違いを、ヒューリスティック(≒観点)等の概念を使って説明し、なぜ多様なモデルは、ベターな解答を生むのかを数学モデルを使って示した。著者はミシガン大学の政治学教授。多様性が「集合知」となり良い結果を生む場合と、「衆愚」となり悪い結果となる場合の条件についても述べているが、その条件の1つに「微積分を知っている人が微分係数を計算できる」というイシューについての一定の「賢さ」を挙げている。しかし、何をもって賢いとするかについては示唆がなく曖昧性が残る。また、多様性には、コミュニケーションの難易度を増す、対立を増すともしており、「多様性の正味の恩恵=多様なツールの恩恵の合計ー多様
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これはすごい!!数学に抵抗のある日本国民は必読の書。これを読んで科学に対する開明的態度を身につけましょう。特に学校で学ぶ古典数学と、魅力的な、しかしとっつきにくい現代数学を華麗にかけ橋している術に脱帽。
<特記事項>
・鉄のベルトが地球に取り巻いていて、それに約3メートルを附け足すと、ティッシュが通るくらい、それとも這っていけるくらい、それとも立って通れるくらい?
・算数と数学の違い:一般化と抽象化。一般化:Xとかを使う。
・「二等辺三角形でない三角形は二等辺三角形でなければならない」。これはおかしいが、適当な図を描くとこれが証明できてしまう。図を根拠として使うことがだめ。
・矛盾しない前提な -
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理論物理学者であり宇宙生物学者でもあるサラ・イマリ・ウォーカー氏による「生命の起源」に迫る新理論。まるでレゴを築き上げるように複雑に規律立って構成した分子を「アセンブリ指数」「コピー数」という指標を持って定量的に測ることで、「生命とは何か?」ではなく「何が生命か?」というコペルニクス的転回で生命の起源を解き明かそうと試みる。「アセンブリ理論」は物理学と生物学に精通した著者ならではの理論といえよう。
著者は「生命とは存在しうるもののなかから選択を行うメカニズム」としており、ケムピューターなるものを使って実験を持って実証しようとしている。生物と非生物からバックキャスト的にアプローチするのではなく、 -
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算数が苦手すぎる自分には、フェルミ推定の話よりも、暗算のテクニックの方が参考になったかも。
以下メモ
(一般的には常識なのかも、、、)
・AのB%を計算するときは、AとBをひっくり返してもOK
例)25の16%は、16の25%と同じ
そうすると、答えは4と暗算できる。
・お金を2倍に増やすには、72の法則
どんな増加率の場合でも、問題の量が2倍になるのにかかる時間は、72をその増加率で割る
例)利率4%の場合
72÷4=18年で2倍になる
(厳密には69の法則らしいが、割りやすいので72らしい)
・平方根の暗算
例)170423の平方根
右端から左に向かって数字を2つずつペアにする
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