水谷淳のレビュー一覧

  • この世界を知るための 人類と科学の400万年史

    mac

    ネタバレ

    ・人間の思考パターンが形作られる上で、科学が重要な役割を果たしていると同時に、
    科学理論を作る上で人間の思考パターンが重要な役割を果たしている。
    ・型にはまった考え方は、科学者や革新を目指す人にとって好ましい態度ではない。
    科学は、先入観や権威の天敵だ。
    革新的なブレークスルーを起こすには、誰もが真実だと信じている事柄に逆らって、
    古い考え方を新しい信頼できる考え方に、置き換えようとする意欲がどうしても必要である。
    科学の歴史および人間の思考全般の歴史に立ちふさがる、前進を妨げる障壁が一つあるとしたら、
    それは過去や現在の考え方に対して、必要以上に忠実であることだ。
    かつて、古

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    2022年12月19日
  • 「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた―――「ネコの空中立ち直り反射」という驚くべき謎に迫る

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    こんなに分厚い本、しかも超一流科学者が考えた内容なんて、ちゃんと最後まで読めるかなーーー???と思いつつまえがきを読み始めたところ、そのまま引き込まれて一気読みしました。

    詳しい科学の内容が理解できたわけではないけれど、「ネコひねり」が写真術から始まって、宇宙やロボットetc.といろんなところへ広がっていくのがすごい。
    いやーーー、科学者ってすごい。

    ネコが愛されているってこともよく分かりました!

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    2022年09月04日
  • 「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた―――「ネコの空中立ち直り反射」という驚くべき謎に迫る

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    著者は頭の子音を揃えた、原題「Falling Felines & Fundamental Physics」というタイトルがお気に召しているようだけれど、もし書店の本棚にこの背表紙の本が在ったとしても目にとまるか微妙だなと、まず思う。それは米国流のエスプリなんだろうと思いつつ、邦題の少々くどい言い回しの方がより多くの人の好奇心を刺激するだろう(猫だけに)。ただし、本の内容としては原題の方が正確に内容を要約していて、うっかり「ネコひねり」の問題のみ取り上げた本だと思って読み始めると、あちらこちら寄り道するように語られる物理の基礎的な法則に関連する逸話とかが少々余計に思えてしまうかも知れない

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    2022年09月02日
  • 「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた―――「ネコの空中立ち直り反射」という驚くべき謎に迫る

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    「ネコひねり問題」を真剣に考える有名科学者たちという絵面がシュールで、かなり愉快な気持ちで読んでました。読み進めるにつれて、「ネコひねり問題」の思わぬ奥深さに、気付けば真剣に本書を読んでいました。とても面白かったです。著者の前書きで猫への敬愛を感じたので、終始安心して読めました

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    2022年08月05日
  • この世界を知るための 人類と科学の400万年史

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    単なる科学史だけでなく人類が何を信仰しそして何を打ち壊すのか、応用だけでなくヒトの
    所謂whyという思想、心理学用語でクリティカルシンキングともに言いますが、何かに疑問を持ち更に極め新たな文明の機知を生み出すに到ったのか又これからの人間社会が、現在は僕の持論で言う思考温暖期だとしたら次の当時のガリレオやニュートンと言った世紀の天才によって訪れたそれ以前に、宗教革命や産業革命が要因でもあるが、彼らによって訪れた思考氷河期は、次何時訪れるのか、次来るとしたら長期的なものなのか其れとも所謂スモールアイスエイジなのか考えさせられる内容でした。

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    2022年07月13日
  • 「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた―――「ネコの空中立ち直り反射」という驚くべき謎に迫る

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    「落下した猫が必ず足から着地するのはなぜか?」

    答えは、「怪我をしたくないから!」などと言うと、チコちゃんに叱られる!じゃねーんだよ、と怒られますね♪

    著名な科学者の面々が、この「ネコひねり」問題に対峙している。
    外力が加えられない限り落下中の物体が回転することはあり得ない。と、ニュートン力学を知っている人は考える。

    猫はおかしい。

    4本の足が全て上を向いていても、そのままだと頭から落ちてしまいそうでも、たいてい足から着地する。
    頭を上にしても下にしても、少し勢いを付けたり回転を付けたりして放り投げても、四つ足で着地する態勢を作る。

    恐怖を感じた猫たちは必死で態勢を立て直しているのだ

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    2022年06月30日
  • 僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない―――この世で一番おもしろい宇宙入門

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    宇宙に対する素朴な疑問を、対話形式で教えてくれるので読んでいて飽きない。数式等も使われないので大まかな概念を理解するにはオススメだと思う

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    2021年12月12日
  • 僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない―――この世で一番おもしろい宇宙入門

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    いろいろ一般向けの宇宙物理学とか量子力学関連の書籍を読もうとするも難しすぎてどれも挫折してしまったけど、これは何もわからない人でもなんとなく想像できるような書き方で解説されていて結構わかりやすかった。この本のおかげで前に読んでわからなかった量子力学の話も少しわかった。

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    2021年11月16日
  • この世界を知るための 人類と科学の400万年史

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     この本を再読しました。この本の素晴らしさは、歴史学と物理学を統合的に語ってくれるところです。物理学的な観点からだと「これこそ正しい」というニュアンスの書き方になってしまいます。
     「どんな時代に生きているにせよ、我々人間は、自分たちは知識の頂点に立っていると信じたがる」のだ。「かつての人々の考え方は間違っていたが、自分たちの答えは正しく、今後もそれが覆されることはないだろうと信じる」のである。
     ニュートンの運動法則は宇宙の果てどころか、未来の予測さえ確実に可能とする確信を私たちに与えてくれていたが、これは単にその対象が大きくて、私たちに明瞭に見える世界だけで通用する法則だった。アインシュタ

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    2021年11月11日
  • ファースト・マン 下 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生

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    上は夢を見させてくれるのに対して、下は背筋を伸ばして心して読む作品になっている、と思う。
    読者によっては、上だけ読む方がいいのかもしれない。下は偉人らしさより、人間らしいニール・アームストロングが描かれている。
    個人的には、○○エンジニアとして生きるということの一つの物語を最後まで知ることができて、とても勉強になったので、星5つ。

    この作品を読んでて素敵だなと思ったのは、ニール以外の操縦士の自伝からも、場面場面の解釈を載せていること。ニールを立たせるため、という効果はもちろんあるけれど、著者のジェームズ・R・ハンセンが公平性を気にしているところが伺える。ジャーナリズムの大事なところだと思う。

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    2021年10月09日
  • ファースト・マン 上 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生

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    ○○エンジニアと呼ばれる職業に就いている人なら、誰でもワクワクしながら読むことができる作品だと思う。

    読む前は疑問だった。
    ニールアームストロングはどんな人だったのか。
    なぜ海軍飛行士が宇宙飛行士になったのか。
    NASAはどうやってThe first manの選出をしたのか。
    ロケット開発はどのように段階的に進めるのか。
    どんな事故があったのか。事故をどうやって対応したのか。
    なぜアメリカはベトナム戦争中にアポロ計画を進めたのか。
    家族のサポートはどれくらい必要だったのか。
    これらの疑問に対して、丁寧に答えてくれる作品だった。

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    2021年10月09日
  • 最も賢い億万長者〈下〉―――数学者シモンズはいかにしてマーケットを解読したか

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    上巻と比べますと14章以降の政治関連はいらなかったんじゃないかと思うのですが、13章まではアルゴリズムがさらに改良されてマーケットを解読している感が伝わってきて面白かったです。

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    2021年05月10日
  • 最も賢い億万長者〈上〉―――数学者シモンズはいかにしてマーケットを解読したか

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    上下巻に分かれていますが、上巻はシモンズの生い立ちから、起動に載っていよいよ株式の投資にも乗り出すというところまでが描かれてます。
    個人的には生い立ちから描かれてる上巻の方が読み物としては面白いかなと思いました。
    30年前はアルゴリズムが間違えてる可能性もあるとシモンズも感じているのか、システムの判断に従わずに主観を入れて売買して失敗しているのは興味深かったです。

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    2021年05月10日
  • 最も賢い億万長者〈上〉―――数学者シモンズはいかにしてマーケットを解読したか

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    まずは身近な話から。
    娘の中学受験のとき、ネットのクチコミサイトみたいなものを覗いたことがある。今、うちの子は偏差値が40なのですが、あと一年でxx中学に受かるでしょうか、みたいな聞いてどうする系のトピックが溢れ、それは無理ですだの、いや、うちの子はラスト数ヶ月でどうだのという論争があちこちで勃発していた。
    そこでひとつわかったことは、一般的な傾向と個別のサンプルとはしばしば混同して語られているということだった(子どもの教育、という切実な問題ではとくに)。早々にその掲示板に見切りをつけたことは、自分自身の精神衛生上はよかったと思う。

    さて、複雑怪奇な株式市場に博打好きの天才数学者が挑んだとき

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    2021年04月05日
  • 楽しみながら学ぶベイズ統計

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    ベイズ推定は本当に単純な論理なんだけど、とても強力。でも私の直感とは数式が違うように感じられる。そのように感じる人は多いようで、この本では練習問題を解いているうちに、その感覚がきちんと身につくようになる。練習問題がとても味わい深くて最高。

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    2021年02月18日
  • 僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない―――この世で一番おもしろい宇宙入門

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    宇宙論に関する非常に分かりやすく、読みやすい本。ただし、多くの疑問は疑問のままになる。
    宇宙はまだまだ謎だらけという事を再認識させられる。
    それだけでワクワクする。

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    2019年11月29日
  • 僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない―――この世で一番おもしろい宇宙入門

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    これまで読んだ宇宙の本の中でも秀逸だと思いました。宇宙と数学。無限の広がりと極小の世界と数学が 「この世」の解明に繋がるんですね。想像もできない広大な世界を解く鍵は、超ミクロ世界。その道具が数学。 文系の自分にも興味深く読めました。ありがとうございました。

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    2019年09月04日
  • 僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない―――この世で一番おもしろい宇宙入門

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    人間がこの世の中についてわかっていない。95%はわかっていない。難しい数式や物理については書かれていないし、ボリューム満点なので単純に読み物として楽しめる一冊。

    実際我々には解明されていない謎が多すぎる。実際に我々が利用しているものですら、どうしてそうなるのかわからず使用しているものもあるのが現状だ。それを「まだわかっていないことばかりなんて!情けない」と捉えるか「まだわからいことばかりか!解明したい!」と捉えるかは人それぞれかもしれない。

    そこが面白いと感じる人は必ず読んだほうが良いと思います。ただ我々が生きているこの時代って個人的には非常に残念でもあります。科学が圧倒的に進歩している過

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    2019年08月06日
  • 僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない―――この世で一番おもしろい宇宙入門

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    最近読んだ宇宙関連の本の中では一番わかりやすかったです。解明されている部分と未知の部分がクリアに記載されているのが良かった。昔から持っていた空間って何と言う疑問に少しだけ答えてくれた気がします。

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    2019年07月28日
  • 僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない―――この世で一番おもしろい宇宙入門

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    物理学の公式が出てこないため、文系の読者でも楽しんで読むことが出来ると思います。
    科学の力で、どこまで宇宙について理解できるのか、理解できないかを教えてくれます。

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    2019年07月26日