水谷淳のレビュー一覧

  • この世で一番わかりやすい 宇宙Q&A―――人類が知りたくて知りたくてたまらない疑問ベスト20

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    親しみやすい口語調なのでテンポよく読める。
    堅苦しい説明はなく、一緒に考えてみようよ、というスタンスの本。

    前作 "We Have No Idea" は、分かっていないことの説明で、
    本作 "Frequently Asked Questions About the Universe" は、よくある疑問に答える内容だ。

    質問者は9歳から99歳と幅広く、本書の対象者も同様の年齢層だ。
    文字だけでも読み易いが、ほぼ全ページにあるマンガが理解の手助けになっている。

    タイトルに「この世で一番わかりやすい」とあるが、この手の読み物としては本当にわかりやすいと思う。

    「宇宙の始まりの前には何があったの?」なんて考えるのは意味がない。
    「北極点の北には何があるの?」と聞くようなもんだ。

    のように、ズバリ答えが返って来ることはほぼないが、どのように考えるかの思考のアイデアを幾つも示してくれる。

    本書の質問例、
    ・人類はいつまで生き延びられるの?
    ・時間はいつか止まるの?
    ・太陽はいつ燃え尽きるの?
    のように、宇宙規模でいろんなことを考えるのは楽しい。

    現実のことなんだけど、日々の生活には何の影響もないから「ふ~ん、そうなの」と軽く聞き流せる。
    例えば、「宇宙にある天体が地球にぶつかったらどうなる?」という心配はしても、
    「宇宙にある天体が地球の近くを通り過ぎたらどうなる?」と心配をする人はあまりいない。

    「大きな天体が地球のそばを通り、地球が引っ張られ、太陽周回軌道がズレたら?」気候変動により生きていけなくなる可能性が高い。
    だが、自分が生きている間にそんな心配はしなくて良さそうだから「そりゃ大変だ!」「SF映画のネタになりそうだ」と思っておしまい。

    E=MC²の質量とは何か?の話は面白かった。
    陽子はクォーク3個でできているが、クォーク自身の質量は陽子の1/100程度しかない。
    つまり陽子の質量は、クォーク同士を結び付けるエネルギーから来ている。…「へ~、そうなんだ!」

    こんな感じで、気楽に楽しめました(⌒▽⌒)

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    8月8日の朝日新聞で、新しい観測装置を装備したすばる望遠鏡で来年からダークマターの分布を調べるというニュースを読んだ。
    従来よりも100倍効率が良い観測ができるので、100年かかるデータ収集が1年でできるという。
    ハワイの大規模山火事で心配したが、すばる望遠鏡はハワイ島だったので助かった。
    宇宙の成り立ちの謎を解き明かす重要なデータを集め、精度を増した宇宙地図も作るらしいので楽しみだ。

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    2023年08月26日
  • 僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない―――この世で一番おもしろい宇宙入門

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    翻訳者の水谷淳さんて気にしたことなかったけれど、読みやすいということに気が付いた。
    今までに、
    『「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた』
    『量子力学で生命の謎を解く』
    『宇宙を解くパズル』
    の3冊を読んでいたが、どれもこなれた日本語だったという印象が残っている。

    本書の内容は、宇宙の「わからない」部分について「わかりやすく」説明したものだ。
    ・何が分かっていないのか?
    ・どうして謎のままなのか?
    が、書いてある。

    宇宙に関しては、観測できて「分かっている」ことになっている部分は5%しかない。
    残りの95%の「わからない」部分とは、27%のダークマターと68%のダークエネルギーだ。

    ・ダークマター: 見えないから「ダーク」、質量があるから「マター(物質)」
    銀河の回転スピードが速すぎる。→ 星が銀河から飛び出てしまうことを防ぐために引っ張っている何か大きな質量を想定しないと説明がつかない。

    ・ダークエネルギー: 見えないから「ダーク」、あらゆるものを押しやっているから「エネルギー」
    宇宙は膨張を続けている。→ 全宇宙の重力で膨張速度が落ちるはずだが、どんどんスピードを上げて大きくなろうという未知の力が働いている。

    「分かっている」部分で「わからない」ことも沢山あるので、宇宙についてはほとんど何も分かっていないに等しい。

    生物学者が「生命って何」と言ったり、神経科学者が「意識って何」と言うとき、学者によって定義がバラバラだ。
    物理学でも同じで、議論の対象となる概念の定義が厳密に統一されているわけではない。
    ・重力って何
    ・空間って何
    ・時間って何
    ・次元って何
    ・光より早く進むことはできる?どうしてこの速さなの?
    ・ビッグバンについて何がわかっているの?
    ・宇宙はどれくらい大きいの?

    結局のところ、相対性理論や量子力学などから分かってきた宇宙の姿を説明し、
    分かっていない部分について考えを巡らせているという内容になっている。

    根底には物理学の確固たる理論があるので、難しいと感じる部分も出てくるが、ハードルは低く設定していて面白く読める。
    続編にあたる
    『この世で一番わかりやすい 宇宙Q&A 人類が知りたくて知りたくてたまらない疑問ベスト20』
    が、今年の4月に発行されており、「ちょっと分かった」ことが書かれているようなので、これも読みます!

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    2023年07月22日
  • 宇宙を解くパズル 「真理」は直観に反している

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    ハーバード大学の1年生向けの講義で使っているテキストというので、難しいのだろうと覚悟して手に取ってみた。
    確かに難しいが、いくつかやってみたところ、どの問題も考えることはできる。
    こんなパズルの本が欲しかった。という内容で面白い。なので買った。

    難しいと感じる理由の1つに、問題自体の意味がわからないというのがある。

    例えば、「半減期が1時間の放射性物質がある。3時間経過すると、この放射性物質はどれだけ崩壊するか。元々の全体量に対しての量を答えよ。」
    みたいな問題だと、「半減期」「放射性物質」「崩壊」を知らないと考えようがなく、答えを見ても理解できないだろう。

    本書のパズルは、問われている内容は分かり易く、それをどうやって解こうとしたのかの思考力を試される。

    問題はこんな感じ。

    【パズル28】
    地球の赤道のまわりに、巨大なベルトをきつく巻いたとしよう。
    そのベルトの長さを1m延ばす。
    すると、ベルトは地表からどれだけ浮き上がるか?
    下に紙を通せるか?ネズミがくぐれるか?高層ビルなら?

    答えに数式も出てくるので、数学アレルギーの人には辛いかもしれないが、結果を知るだけでも楽しめる内容だ。

    ちなみに、この問題の答えは、
    ベルトを全方向に一様に持ち上げると、地表から16㎝になり猫でもくぐれる。
    一か所だけ引っ張り上げた場合は、121mにもなり、自由の女神も通せる高さになる。

    もうひとつ、紹介しておこう。

    【パズル32】
    2種類の薬(AとB)をそれぞれ一日1錠ずつ飲んでいるとする。
    薬は見ただけでは区別できない。
    ある日、1錠のAと2錠のBを、うっかり一緒にしてしまった。
    この3錠を捨てずに、正しい用量を守って飲むには、どうすればいいだろうか?

    答えは言いません。
    (二日だと2錠ずつ飲んでいるということは…)
    (一日分は二日分の半分だから…)

    本書と「はまると深い!数学クイズ」で、クイズ・パズル本を2冊常備することになった。
    今年はこれらで脳みそに刺激を与えられそうです。

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    2023年04月06日
  • 宇宙を解くパズル 「真理」は直観に反している

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    一見難しいパズルが、見方を変えることで簡単な問題に置き換えられる様を体験できる。パズルはすぐに覚えられる短いもので、本を閉じて他のことをしながらゆっくり考えることができる。自力で解けた時も楽しいし、より簡単に解ける解答を読むのも楽しい。発想の転換はどれも物理や数学で重宝されるもので、その一端を知れるのもよき。

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    2023年02月25日
  • 世界を支えるすごい数学 CGから気候変動まで

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    やさしそうな見た目とは裏腹になかなか読み応えのある難しさの本でした。


    かつて、数学とは何かを数値化するために使うものでありましたが、現在、さまざまなことが自動化されたおかげで、使うものではなくなってきています。

    例えば、お釣りの計算はレジでやってくれますし、目的地の最短ルートはわざわざ地図と睨めっこする必要もなくなりました。
    数学はこうして使うのではなく、「欠かせないもの」として変化していった、と冒頭で述べられています。

    また、数学は、作られた当初の目的とは思いもよらない形で利用されていることが多く、この本においても、そんな数学が主に取り扱われております。


    何か新しいものを生み出すとき、予想もしていない使われ方をすることはよくあります。もちろん悪用も含まれています。

    しかし、技術を自分のものだけとせず(ただし、誰が作ったか、は明確に残す必要はあります。)誰もが使えるようにすることで、驚くほど快適に過ごす環境づくりの役に立つかもしれません。

    …ただし、この本はやはり難解で、読み終わりましたが消化不良に陥りました。時間をおいて再トライしてみようかと思います。

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    2023年01月22日
  • この世界を知るための 人類と科学の400万年史

    mac

    ネタバレ

    ・人間の思考パターンが形作られる上で、科学が重要な役割を果たしていると同時に、
    科学理論を作る上で人間の思考パターンが重要な役割を果たしている。
    ・型にはまった考え方は、科学者や革新を目指す人にとって好ましい態度ではない。
    科学は、先入観や権威の天敵だ。
    革新的なブレークスルーを起こすには、誰もが真実だと信じている事柄に逆らって、
    古い考え方を新しい信頼できる考え方に、置き換えようとする意欲がどうしても必要である。
    科学の歴史および人間の思考全般の歴史に立ちふさがる、前進を妨げる障壁が一つあるとしたら、
    それは過去や現在の考え方に対して、必要以上に忠実であることだ。
    かつて、古代ギリシアのアリストテレスが奴隷制を擁護していたように。
    ・「すべての出来事には理由がある」という考え方は、
    自然災害などの惨事を受け入れようとしている人を慰めてくれるかもしれない。
    科学の考え方は違う。我々の人生は、偏見を持たない法則の結果だ。
    良かれ悪しかれ究極的には、この世界を支配する中立的な数式から生まれた賜物、奇跡であるとする考え方だ。
    ・社会、ビジネスの世界では、他人にうまく溶け込めない人は避けられがちだ。
    しかし、他人が気付かないことを見抜けるのは、そういう人たちに他ならない。
    ・革新は、それにふさわしい物理的および社会的環境の中で起こるもので、
    遠い地の人たちが革新にほとんど貢献しないのは偶然ではない。
    ・我々人間は、自然の中に美を見出し、その意味を探す。
    宇宙の仕組みを知りたいだけでなく、自分がその中にどのように調和しているかも理解したい。
    自分の人生とその限りある存在を他のものと関連付けて、他人やその喜びと悲しみ、
    そしてその喜びと悲しみがちっぽけな役割しか果たさない広大な宇宙とのつながりを感じたい。
    ・成功した科学者は柔軟で型破りな考え方をし、忍耐強く取り組み、他人の考えに拘らず、
    見方を変えることを重んじ、答えは確かにあってそれを見つけられると信じていた。
    ・科学に終わりはない。

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    2022年12月19日
  • 「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた―――「ネコの空中立ち直り反射」という驚くべき謎に迫る

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    著者は頭の子音を揃えた、原題「Falling Felines & Fundamental Physics」というタイトルがお気に召しているようだけれど、もし書店の本棚にこの背表紙の本が在ったとしても目にとまるか微妙だなと、まず思う。それは米国流のエスプリなんだろうと思いつつ、邦題の少々くどい言い回しの方がより多くの人の好奇心を刺激するだろう(猫だけに)。ただし、本の内容としては原題の方が正確に内容を要約していて、うっかり「ネコひねり」の問題のみ取り上げた本だと思って読み始めると、あちらこちら寄り道するように語られる物理の基礎的な法則に関連する逸話とかが少々余計に思えてしまうかも知れない。でも基本的に著者が目論んでいるのは日常の些細と思える現象に実は物理学の根本に関わるような問題が絡んでいるってことに専門家以外の読者にも気付いて欲しい、興味を持って欲しい、ってこと。

    「ご冗談でしょう、ファインマンさん」で有名な物理学者ファインマンも、自身の研究対象であった量子電磁力学に関する啓蒙書を書いているけれど(そのタイトルはズバリQED。量子電磁理学、Quantam ElectroーDynamicsの略でもあるけれど、もちろん証明終わり、Quod Erat Demonstrandumも意識はしているんだろう)、こういう科学啓蒙書を欧米の科学者は比較的熱心に出版するという印象はあって、なるほどこれもそういう一冊なのか、と読み終えて腑に落ちた。確かに、特に米国では、そういう出版物はポピュラーだしね。

    日本でも講談社がブルーバックス・シリーズを出し続けて、いわゆるポピュラー・サイエンスというジャンルの本はあるにはあるけれど、少々残念なのは、新書ではなく単行本として本格的にそのジャンルを手掛ける専門家が少ないこと。また海外で話題となって翻訳されて日本で紹介される際にも、どうかすると「話題性」のようなものに焦点が先に当たった形で紹介されることが多く、科学的好奇心が喚起されるかどうかは二の次的な感じがしてしまうところ(出版社の責任ではないけれど)。例えば少し前に話題となったカルロ・ロヴェッリの「時間は存在しない」とか、更に遡ればスティーヴン・ホーキングの「ホーキング、宇宙を語る」とか。もちろん、それはそれで専門家が考えていることが広く知られるようになったという意義はあっただろうけど、読んだ人が自分でも考えてみるように仕向けた本というのは、日本では余り人気がないような気がする。ファインマンが「QED」を道端で嬉しそうに読む少年の写真を研究室に飾っていたという逸話を何処かで読んだ記憶があるけれど、そういうレベルで科学に対する啓蒙活動というのがもっと盛んになればいいのにといつも思う。なんて言いつつ、自分も原題通りの邦題なら手に取ってないかも知れないので、他人事じゃないんだけれど。そんなことを考えていて思い出したけれど、ポピュラー・サイエンスの本を何冊も翻訳している青木薫さんの仕事にはいつも感心しているってことは書いておきたい。

    さて、本の内容としては、確かに猫が空中で行うくるり一回転の宙返り(ニャンコ先生は三回転もできるけど)は、どんな力学的な運動として説明できるかということを中心に書かれており、それが思いの他深遠な物理学的難問であることが徐々に明かされていくという筋立て。そういうと何だかハリウッド映画の宣伝みたいな「ストーリー」に聴こえてしまうけれど、実際には、如何に人間が物事をなるべく単純な原理で説明したがる生き物であるかということの裏返しの話とも言える。実際、物事を深く理解すればする程、実態はより複雑であることが解ってくるというのは、きっとあらゆる分野の実務経験者が実感していることなんじゃないだろうか。データ解析の例を取ると、最初は直線回帰で推定することで満足していたものを、より精度よく推定できる関係式を導こうと多次元化、非線形化して推定誤差を小さくしようとするのはよくあること。けれど、それが実際の現象の「正確な」描写なのかは別問題。実は、本書のいいところは、その視点をちゃんと押さえているところだと思う。

    世の中ビッグデータ解析だのマシンラーニングだのと人が単純にイメージできる関係を越えたデータ解析の結果を志向する方向に流れているけれど、現象を再現することと現象を理解することは違うってことがはっきり認識されていないことが多い気がしてならない。理解とは所詮人間の脳が持つ能力で因果関係を見出すということなのだから、ともすればカオス的なふるまいが絡んでくる自然現象の詳細全てを説明することとは自ずと意味が異なっていて当然だ。本書の話で言えば、猫が角運動量や重力場の影響や流体力学を駆使して空中で回転する筈もないけれど、その動きの大まかな必然性を物理の言葉で言うこともできるというのが、本書の提示する「理解」であり、Fundamental Physicsという言葉のニュアンスでもある。一方で、猫は進化の結果得た生物学的能力や個体の経験値(当然、宙返りにだって個体差はある)を基に何気なく宙返りをやってのける。人間の体操選手だってもっと複雑な動きを、訓練で覚え込ませた身体と脳の出力結果としてやってのける。もしも違いがあるとすれば、人なら力学的に分析した結果を運動野ではなく前頭葉でも理解して改善できるってことかも知れないけれど、猫の宙返りの研究を体操選手が参考にしたという話は本書では少なくとも取り上げられていない(ただし宇宙飛行士が宇宙空間に漂う船内でどう姿勢を制御するかに応用したという話は出てきます)。

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    2022年09月02日
  • 「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた―――「ネコの空中立ち直り反射」という驚くべき謎に迫る

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    「ネコひねり問題」を真剣に考える有名科学者たちという絵面がシュールで、かなり愉快な気持ちで読んでました。読み進めるにつれて、「ネコひねり問題」の思わぬ奥深さに、気付けば真剣に本書を読んでいました。とても面白かったです。著者の前書きで猫への敬愛を感じたので、終始安心して読めました

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    2022年08月05日
  • この世界を知るための 人類と科学の400万年史

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    単なる科学史だけでなく人類が何を信仰しそして何を打ち壊すのか、応用だけでなくヒトの
    所謂whyという思想、心理学用語でクリティカルシンキングともに言いますが、何かに疑問を持ち更に極め新たな文明の機知を生み出すに到ったのか又これからの人間社会が、現在は僕の持論で言う思考温暖期だとしたら次の当時のガリレオやニュートンと言った世紀の天才によって訪れたそれ以前に、宗教革命や産業革命が要因でもあるが、彼らによって訪れた思考氷河期は、次何時訪れるのか、次来るとしたら長期的なものなのか其れとも所謂スモールアイスエイジなのか考えさせられる内容でした。

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    2022年07月13日
  • 「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた―――「ネコの空中立ち直り反射」という驚くべき謎に迫る

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    「落下した猫が必ず足から着地するのはなぜか?」

    答えは、「怪我をしたくないから!」などと言うと、チコちゃんに叱られる!じゃねーんだよ、と怒られますね♪

    著名な科学者の面々が、この「ネコひねり」問題に対峙している。
    外力が加えられない限り落下中の物体が回転することはあり得ない。と、ニュートン力学を知っている人は考える。

    猫はおかしい。

    4本の足が全て上を向いていても、そのままだと頭から落ちてしまいそうでも、たいてい足から着地する。
    頭を上にしても下にしても、少し勢いを付けたり回転を付けたりして放り投げても、四つ足で着地する態勢を作る。

    恐怖を感じた猫たちは必死で態勢を立て直しているのだ。
    猫は何分の1秒かで宙返りができてしまう。

    重力を感知し、生命の危険から身を守るという目的を達成するための「反射」反応のなせる技だ。
    相対性理論によると、自由落下中は重力を感じない。
    上下左右の識別はできないはずなのに猫はわかる。視覚に頼っているわけでもないのだ。目隠ししても分かる。

    物理学だけの問題ではない。神経科学の観点からも随分と調べられている。
    どうやら猫は、6秒程前の重力の記憶を頼りにしているらしい。

    1700年の「液体中で泳ぐ物体について」という論文に、猫の落下問題に対する説明が出てきた。
    このころから「ネコひねり」の問題に真面目に言及する科学者が現れる。
    しかし、猫の空中での回転速度があまりに早いので、解析のために高速写真の技術向上を待つことになる。
    1894年、猫の宙返りの連続写真が撮影される。この写真に、フランス科学アカデミーの物理学者が関心を寄せた。
    それでも、猫の宙返りを科学的に説明するのは難しかった。

    現在では、落下するロボット猫の研究も盛んに行われているが、宙返りの詳細に関する見解がいまだに大きく異なっているのに驚く。
    なぜ猫の動きの解明にいまだに苦労しているのか。
    多分一つの戦法ではないのだと思う。
    落下の瞬間に、頭の位置が下がっていたり、少し前後左右に回転していたり、条件が異なる状況の全てにいろんな技で対応しているのだろう。

    ネコひねりは、水泳の高飛び込みでも研究材料になっていて、人間も0.5秒で一回転できるようになった。
    空中で身体をひねる競技は多い。走り高跳びなども猫の宙返りが人間の宙返りの新たな可能性を開いてきているのだ。

    NASAでも無重力で宇宙飛行士が向きを変えるのに役立てるべく研究していた。

    本書は、500ページ弱あって、かなりのボリューム感がある。
    「ネコひねり」以外の話題もかなりあるので、興味がない箇所は読み飛ばしてもいい。

    猫の落下に関しては、高層ビルが出来てから猫の高層階からの落下も当然増えたが、
    不思議なことに8階以上の高い階からの落下の方が怪我の箇所が少なくなることが分かった。
    この理由の解明と考察も面白い。

    落下以外では、猫の水舐め行動。
    舌を水面に少し付けてから素早く引っ込める。すると、空中に細い水柱が立ち上がる。その水柱が落下する前にかじり取る。
    という表面張力を巧みに利用した技も持ち合わせているとは知らなかった。

    最後に、本書の著者からのお願いを書いておきます。

    『どうか、猫を高いところから落とさないでください。』
    ・うまく宙返りできない猫もいるかも知れない。
    ・落とした人に恨みを抱く猫がいるかも知れない。

    くれぐれも、お宅のネコちゃんで落下実験はなさらぬように!

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    2022年06月30日
  • 僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない―――この世で一番おもしろい宇宙入門

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    宇宙に対する素朴な疑問を、対話形式で教えてくれるので読んでいて飽きない。数式等も使われないので大まかな概念を理解するにはオススメだと思う

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    2021年12月12日
  • 僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない―――この世で一番おもしろい宇宙入門

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    いろいろ一般向けの宇宙物理学とか量子力学関連の書籍を読もうとするも難しすぎてどれも挫折してしまったけど、これは何もわからない人でもなんとなく想像できるような書き方で解説されていて結構わかりやすかった。この本のおかげで前に読んでわからなかった量子力学の話も少しわかった。

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    2021年11月16日
  • この世界を知るための 人類と科学の400万年史

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     この本を再再読しました。とてもいい本です。


    この本を再読しました。この本の素晴らしさは、歴史学と物理学を統合的に語ってくれるところです。物理学的な観点からだと「これこそ正しい」というニュアンスの書き方になってしまいます。
     「どんな時代に生きているにせよ、我々人間は、自分たちは知識の頂点に立っていると信じたがる」のだ。「かつての人々の考え方は間違っていたが、自分たちの答えは正しく、今後もそれが覆されることはないだろうと信じる」のである。
     ニュートンの運動法則は宇宙の果てどころか、未来の予測さえ確実に可能とする確信を私たちに与えてくれていたが、これは単にその対象が大きくて、私たちに明瞭に見える世界だけで通用する法則だった。アインシュタインの相対性理論も、宇宙や素粒子のことまでカバーすることはできなかったのだ。
     量子の世界を知ると、世界には確実なことなど何もなくて、単に確率しか存在しないと思えるのだが、これだって我々が何も知らないからそう思えるだけなのだろう。

    歴史と物理の両方を一緒に学ぶにはとても良い本だと改めて思いました。

    以下は、最初に書いた感想です。
    この本一冊で人類が、苦労して獲得した科学の全体を大まかに理解できるのですから、凄い本でした。しかも専門知識のない私が、ニュートンからダーウィンから量子科学まで興味深く学ぶことができました。
     
     量子論の世界を発見することによって、私たちは自然の世界に対して「謙虚」にならなければならないことを学んだ。人類が400万年かけて学んできたことは、「人間の感覚や実験室で検知される通常の物質と光エネルギーは、宇宙に存在する物質とエネルギーのわずか5%しか占めておらず、残りは、目に見えず決して検出できない「ダークマター」呼ばれる種類の物質と、目に見えず決して検出できない「ダークエネルギー」と呼ばれる種類のエネルギーでできているらしいのだ」ということなのです。

     この一冊で、今までチンプンカンプンだった世界を大まかではあるけれども理解することができるのだからありがたい本です。

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    2021年11月11日
  • ファースト・マン 下 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生

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    上は夢を見させてくれるのに対して、下は背筋を伸ばして心して読む作品になっている、と思う。
    読者によっては、上だけ読む方がいいのかもしれない。下は偉人らしさより、人間らしいニール・アームストロングが描かれている。
    個人的には、○○エンジニアとして生きるということの一つの物語を最後まで知ることができて、とても勉強になったので、星5つ。

    この作品を読んでて素敵だなと思ったのは、ニール以外の操縦士の自伝からも、場面場面の解釈を載せていること。ニールを立たせるため、という効果はもちろんあるけれど、著者のジェームズ・R・ハンセンが公平性を気にしているところが伺える。ジャーナリズムの大事なところだと思う。

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    2021年10月09日
  • ファースト・マン 上 初めて月に降り立った男、ニール・アームストロングの人生

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    ○○エンジニアと呼ばれる職業に就いている人なら、誰でもワクワクしながら読むことができる作品だと思う。

    読む前は疑問だった。
    ニールアームストロングはどんな人だったのか。
    なぜ海軍飛行士が宇宙飛行士になったのか。
    NASAはどうやってThe first manの選出をしたのか。
    ロケット開発はどのように段階的に進めるのか。
    どんな事故があったのか。事故をどうやって対応したのか。
    なぜアメリカはベトナム戦争中にアポロ計画を進めたのか。
    家族のサポートはどれくらい必要だったのか。
    これらの疑問に対して、丁寧に答えてくれる作品だった。

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    2021年10月09日
  • 最も賢い億万長者〈下〉―――数学者シモンズはいかにしてマーケットを解読したか

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    上巻と比べますと14章以降の政治関連はいらなかったんじゃないかと思うのですが、13章まではアルゴリズムがさらに改良されてマーケットを解読している感が伝わってきて面白かったです。

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    2021年05月10日
  • 最も賢い億万長者〈上〉―――数学者シモンズはいかにしてマーケットを解読したか

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    上下巻に分かれていますが、上巻はシモンズの生い立ちから、起動に載っていよいよ株式の投資にも乗り出すというところまでが描かれてます。
    個人的には生い立ちから描かれてる上巻の方が読み物としては面白いかなと思いました。
    30年前はアルゴリズムが間違えてる可能性もあるとシモンズも感じているのか、システムの判断に従わずに主観を入れて売買して失敗しているのは興味深かったです。

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    2021年05月10日
  • 最も賢い億万長者〈上〉―――数学者シモンズはいかにしてマーケットを解読したか

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    まずは身近な話から。
    娘の中学受験のとき、ネットのクチコミサイトみたいなものを覗いたことがある。今、うちの子は偏差値が40なのですが、あと一年でxx中学に受かるでしょうか、みたいな聞いてどうする系のトピックが溢れ、それは無理ですだの、いや、うちの子はラスト数ヶ月でどうだのという論争があちこちで勃発していた。
    そこでひとつわかったことは、一般的な傾向と個別のサンプルとはしばしば混同して語られているということだった(子どもの教育、という切実な問題ではとくに)。早々にその掲示板に見切りをつけたことは、自分自身の精神衛生上はよかったと思う。

    さて、複雑怪奇な株式市場に博打好きの天才数学者が挑んだとき、どんな個別サンプルからどんな一般的傾向を発見できたのか、というのが本書のテーマである。
    コンピュータの性能も悪く、株価のデータを手で書き写すような時代に、今まさに人工知能がかかりきりになるような戦いが行われていた。

    大学で基本を習った方には馴染み深いと思うが、経済学の現場では、効率的市場仮説、すなわち市場では皆が正確な情報を持っていて誤りは瞬時に訂正される、というややウソくさい仮定が(行動経済学がノーベル賞を取った今でも)重宝されている。これは、要するにこの仮定のもとでは理系っぽい数学を使いやすいからだ。

    本書の登場人物、シモンズをはじめ全員変人の数学者集団は、美しい数式を操れる知性でもって市場の効率性を疑い、文字通り一つずつ集めた手作りの株価データをもとに市場参加者を出し抜いた。「傾向」を見抜いたのだ。

    「目標は、何か数学モデルを考え出して、それを枠組みとして使って何らかの結果や結論を推測することだった。、、、一番大事なのは、つねに正解じゃなくても、十分に多くの場合に正解であることだ」(p147)。

    まだ上巻、本当の試練はどうやらこれからだ。

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    2021年04月05日
  • 楽しみながら学ぶベイズ統計

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    ベイズ推定は本当に単純な論理なんだけど、とても強力。でも私の直感とは数式が違うように感じられる。そのように感じる人は多いようで、この本では練習問題を解いているうちに、その感覚がきちんと身につくようになる。練習問題がとても味わい深くて最高。

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    2021年02月18日
  • 僕たちは、宇宙のことぜんぜんわからない―――この世で一番おもしろい宇宙入門

    Posted by ブクログ

    宇宙論に関する非常に分かりやすく、読みやすい本。ただし、多くの疑問は疑問のままになる。
    宇宙はまだまだ謎だらけという事を再認識させられる。
    それだけでワクワクする。

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    2019年11月29日