水谷淳のレビュー一覧
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情動的知能という不思議な機能について解説している本。科学的根拠とストーリーを織り交ぜて書かれていて、科学的読み物として面白く読めた。
【面白かった内容】
・心と体のつながり
身体状態や環境が、感情や思考・意思決定に無意識に影響している。よりよい決断をするためには環境も大事。
・欲求と嗜好の関係
欲...続きを読むPosted by ブクログ -
「この世で一番わかりやすい」というリード文が当たっているかは読者に委ねられるところであり、ピンポイントに抽出された20のテーマでは語られていないことも多々あるも、普段考えることのない宇宙に思いを巡らすことを充分に楽しませてくれる。難しい内容が所々にあるも、日本語訳がこなれており、挿絵もユーモアに富ん...続きを読むPosted by ブクログ
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でかまま的に、大当たりな一冊でした。
構成が素晴らしく、タイトルとは一見無関係な事柄が有機的に絡み合い、取りこぼされることなく、総括されていく様は見事としか言いようがない。
著名な物理学者たちが、猫という不思議な存在と意外なところで結ばれていたり、自然というか、進化の賜物を前にして戸惑ったりしている...続きを読むPosted by ブクログ -
宇宙に関する調査研究の最前線を、分かりやすくかみ砕いた語り口調で平易に読むことのできる一般書。
サブタイトルにある「この世で一番おもしろい宇宙入門」というのがこの本の読者層を一番親切に伝えているが、メインタイトルもよく本書の内容を伝えている。
つまり、いま現在の科学で、宇宙について「わかっていない...続きを読むPosted by ブクログ -
親しみやすい口語調なのでテンポよく読める。
堅苦しい説明はなく、一緒に考えてみようよ、というスタンスの本。
前作 "We Have No Idea" は、分かっていないことの説明で、
本作 "Frequently Asked Questions About the Universe" は、よくある...続きを読むPosted by ブクログ -
生命の謎に量子力学が関わっていると言われると、いかにも胡散臭い。しかし、シュレディンガーが言うには、マクロなものを考える古典物理学の観点から考えると、遺伝子は1000回に1度エラーを起こす程度にはサイズの小さい代物だが、実際にはエラーは十億分の1未満で、ここには量子レベルの厳密さが関わっているはずだ...続きを読むPosted by ブクログ
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翻訳者の水谷淳さんて気にしたことなかったけれど、読みやすいということに気が付いた。
今までに、
『「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた』
『量子力学で生命の謎を解く』
『宇宙を解くパズル』
の3冊を読んでいたが、どれもこなれた日本語だったという印象が残っている。
本書の内容は、...続きを読むPosted by ブクログ -
ハーバード大学の1年生向けの講義で使っているテキストというので、難しいのだろうと覚悟して手に取ってみた。
確かに難しいが、いくつかやってみたところ、どの問題も考えることはできる。
こんなパズルの本が欲しかった。という内容で面白い。なので買った。
難しいと感じる理由の1つに、問題自体の意味がわからな...続きを読むPosted by ブクログ -
一見難しいパズルが、見方を変えることで簡単な問題に置き換えられる様を体験できる。パズルはすぐに覚えられる短いもので、本を閉じて他のことをしながらゆっくり考えることができる。自力で解けた時も楽しいし、より簡単に解ける解答を読むのも楽しい。発想の転換はどれも物理や数学で重宝されるもので、その一端を知れる...続きを読むPosted by ブクログ
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やさしそうな見た目とは裏腹になかなか読み応えのある難しさの本でした。
かつて、数学とは何かを数値化するために使うものでありましたが、現在、さまざまなことが自動化されたおかげで、使うものではなくなってきています。
例えば、お釣りの計算はレジでやってくれますし、目的地の最短ルートはわざわざ地図と睨...続きを読むPosted by ブクログ -
・人間の思考パターンが形作られる上で、科学が重要な役割を果たしていると同時に、
科学理論を作る上で人間の思考パターンが重要な役割を果たしている。
・型にはまった考え方は、科学者や革新を目指す人にとって好ましい態度ではない。
科学は、先入観や権威の天敵だ。
革新的なブレークスルーを起こすには、...続きを読む -
こんなに分厚い本、しかも超一流科学者が考えた内容なんて、ちゃんと最後まで読めるかなーーー???と思いつつまえがきを読み始めたところ、そのまま引き込まれて一気読みしました。
詳しい科学の内容が理解できたわけではないけれど、「ネコひねり」が写真術から始まって、宇宙やロボットetc.といろんなところへ広...続きを読むPosted by ブクログ -
著者は頭の子音を揃えた、原題「Falling Felines & Fundamental Physics」というタイトルがお気に召しているようだけれど、もし書店の本棚にこの背表紙の本が在ったとしても目にとまるか微妙だなと、まず思う。それは米国流のエスプリなんだろうと思いつつ、邦題の少々くどい言い回し...続きを読むPosted by ブクログ
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「ネコひねり問題」を真剣に考える有名科学者たちという絵面がシュールで、かなり愉快な気持ちで読んでました。読み進めるにつれて、「ネコひねり問題」の思わぬ奥深さに、気付けば真剣に本書を読んでいました。とても面白かったです。著者の前書きで猫への敬愛を感じたので、終始安心して読めましたPosted by ブクログ
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単なる科学史だけでなく人類が何を信仰しそして何を打ち壊すのか、応用だけでなくヒトの
所謂whyという思想、心理学用語でクリティカルシンキングともに言いますが、何かに疑問を持ち更に極め新たな文明の機知を生み出すに到ったのか又これからの人間社会が、現在は僕の持論で言う思考温暖期だとしたら次の当時のガリレ...続きを読むPosted by ブクログ -
「落下した猫が必ず足から着地するのはなぜか?」
答えは、「怪我をしたくないから!」などと言うと、チコちゃんに叱られる!じゃねーんだよ、と怒られますね♪
著名な科学者の面々が、この「ネコひねり」問題に対峙している。
外力が加えられない限り落下中の物体が回転することはあり得ない。と、ニュートン力学を...続きを読むPosted by ブクログ -
状態依存性とトップダウンの因果関係
生命の本質を理解するためには、既知の物理法則と矛盾しない、状態依存性とトップダウンの因果関係を含む情報の理論の研究が必要である。また、どのような初期条件のもとで、そのような物理系が出現するのか、その後どのように展開するのかも。(ポール・デイヴィス(1946-))
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宇宙に対する素朴な疑問を、対話形式で教えてくれるので読んでいて飽きない。数式等も使われないので大まかな概念を理解するにはオススメだと思うPosted by ブクログ
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いろいろ一般向けの宇宙物理学とか量子力学関連の書籍を読もうとするも難しすぎてどれも挫折してしまったけど、これは何もわからない人でもなんとなく想像できるような書き方で解説されていて結構わかりやすかった。この本のおかげで前に読んでわからなかった量子力学の話も少しわかった。Posted by ブクログ
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この本一冊で人類が、苦労して獲得した科学の全体を大まかに理解できるのですから、凄い本でした。しかも専門知識のない私が、ニュートンからダーウィンから量子科学まで興味深く学ぶことができました。
量子論の世界を発見することによって、私たちは自然の世界に対して「謙虚」にならなければならないことを学ん...続きを読むPosted by ブクログ