【感想・ネタバレ】この世で一番わかりやすい 宇宙Q&A―――人類が知りたくて知りたくてたまらない疑問ベスト20のレビュー

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Posted by ブクログ

「この世で一番わかりやすい」というリード文が当たっているかは読者に委ねられるところであり、ピンポイントに抽出された20のテーマでは語られていないことも多々あるも、普段考えることのない宇宙に思いを巡らすことを充分に楽しませてくれる。難しい内容が所々にあるも、日本語訳がこなれており、挿絵もユーモアに富んでおり娯楽書としてお勧め。

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2023年09月17日

Posted by ブクログ

親しみやすい口語調なのでテンポよく読める。
堅苦しい説明はなく、一緒に考えてみようよ、というスタンスの本。

前作 "We Have No Idea" は、分かっていないことの説明で、
本作 "Frequently Asked Questions About the Universe" は、よくある疑問に答える内容だ。

質問者は9歳から99歳と幅広く、本書の対象者も同様の年齢層だ。
文字だけでも読み易いが、ほぼ全ページにあるマンガが理解の手助けになっている。

タイトルに「この世で一番わかりやすい」とあるが、この手の読み物としては本当にわかりやすいと思う。

「宇宙の始まりの前には何があったの?」なんて考えるのは意味がない。
「北極点の北には何があるの?」と聞くようなもんだ。

のように、ズバリ答えが返って来ることはほぼないが、どのように考えるかの思考のアイデアを幾つも示してくれる。

本書の質問例、
・人類はいつまで生き延びられるの?
・時間はいつか止まるの?
・太陽はいつ燃え尽きるの?
のように、宇宙規模でいろんなことを考えるのは楽しい。

現実のことなんだけど、日々の生活には何の影響もないから「ふ~ん、そうなの」と軽く聞き流せる。
例えば、「宇宙にある天体が地球にぶつかったらどうなる?」という心配はしても、
「宇宙にある天体が地球の近くを通り過ぎたらどうなる?」と心配をする人はあまりいない。

「大きな天体が地球のそばを通り、地球が引っ張られ、太陽周回軌道がズレたら?」気候変動により生きていけなくなる可能性が高い。
だが、自分が生きている間にそんな心配はしなくて良さそうだから「そりゃ大変だ!」「SF映画のネタになりそうだ」と思っておしまい。

E=MC²の質量とは何か?の話は面白かった。
陽子はクォーク3個でできているが、クォーク自身の質量は陽子の1/100程度しかない。
つまり陽子の質量は、クォーク同士を結び付けるエネルギーから来ている。…「へ~、そうなんだ!」

こんな感じで、気楽に楽しめました(⌒▽⌒)

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8月8日の朝日新聞で、新しい観測装置を装備したすばる望遠鏡で来年からダークマターの分布を調べるというニュースを読んだ。
従来よりも100倍効率が良い観測ができるので、100年かかるデータ収集が1年でできるという。
ハワイの大規模山火事で心配したが、すばる望遠鏡はハワイ島だったので助かった。
宇宙の成り立ちの謎を解き明かす重要なデータを集め、精度を増した宇宙地図も作るらしいので楽しみだ。

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2023年08月26日

Posted by ブクログ

 宇宙で最初に思い浮かぶ疑問、タイムトラベルの可能性や宇宙人の存在、ブラックホール、宇宙の果て等、誰もが宇宙に持つ疑問について分かりやすく書かれている。これらの疑問の応用として、パラレルワールドやあの世の存在から相対性理論までを、宇宙に絡めて科学的な視点で書かれており、一般読者が興味を引く話題が、徹底して一般読者の目線で書かれていて、最初から最後まで興味深く読める。宇宙について考える時ついて回る、時間と空間や時空のゆがみ、文字通り天文学的な時間や距離などの数字については、どんなに考えても凡人には理解できず、結局宇宙を突き詰めると科学と哲学との境界が分からなくなってしまうように思えた。

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2024年03月12日

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