川端康成のレビュー一覧

  • 少年(新潮文庫)

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    川端康成作品の中でもあまり整理されていない(いい意味で)、直球の表現が多い感じがする
    でもその表現が好きだった

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    2023年05月21日
  • 伊豆の踊子・温泉宿 他4篇

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    デビュー作を含む、川端康成の初期の作品集である。
    若さ故か、私の読解力不足か、所々で話者や情景がわかりにくい箇所があった。
    しかし、それでも後の文豪となる片鱗を見せ、毒のないサッパリとした文章でありながら、森や温泉の匂いが鼻先にツンと香ってくるような、艶かしい表現を併せ持っている。

    特に印象的だったのが『青い海黒い海』だ。自殺をした男の手記である。揺れ動く人間情緒を追った他作品とは一線を画した短編になっており、別の作家の作品だと勘違いしてしまいそうなほどだ。かなり哲学的な内容で、ハマる人はとことんハマるだろう。

    日本で2人しかいないノーベル文学賞受賞者は伊達じゃない。しかし、ここまで美しい

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    2023年05月16日
  • 山の音

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    読み始めたときは登場人物のことも、状況もわからないせいで何が言いたいのか分からない情景描写ばかりが続いて面白くないーーー!と思ったけど、話が進んできて展開がどんどん先へ先へと行く所まで読むと逆にそれが面白いと思った。
    慣れてきたのか、読み解けるようになったのかは分からないけども、時間置いてまたじっくり読み直したいなと思うくらいには面白かった。

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    2023年05月12日
  • 古都(新潮文庫)

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    川端康成文学忌 1899.6.14 ー1972.4.15
    川端忌 又は 康成忌

    川端康成が、京都の風景・伝統行事・四季折々の木花を美しく描き、京都弁を文字で読めます。(京都弁に関しては、手が加えられているとのこと)
    生き別れとなり、全く別の人生をたどった双子の姉妹の出会と別れの物語。
    捨て子だが、大切に育てられ呉服問屋の一人娘となった千恵子。親元に残されたが、早くに両親を亡くし家も失い山仕事で生計を立てる姉・苗子。
    二人は、祇園祭で偶然に出会う。二人は心通じ互いの幸せを願う。姉苗子は、自分の境遇が妹の幸せに影を落とすことを恐れて、一人山に戻っていく。
    メインのストーリーは、姉妹の互いを思いや

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    2023年04月16日
  • 伊豆の旅

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    伊豆旅行のお供にぴったりの1冊だった。

    竹西寛子は『川端康成 人と作品』で、「それらの作品を観光小説風に扱う冒瀆はまことに耐え難い。」と書いてはいるが、こちらのアンソロジーは「伊豆へ旅するひとにも 伊豆を旅したひとにも 伊豆の旅を想う人にも なつかしい愉しい本」。

    名作のもととなったエピソードが多く読めて面白い。たとえば『伊豆の踊子』で踊子が「私」を評する「いい人」という言葉について。私たちは「いい人どまり」などと言うように、「いい人」をあまり字面どおりに取れなくなっている。孤児根性をこじらせていた川端康成はこの「いい人」という言葉に心から救われたという。

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    2023年04月08日
  • 雪国

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    雪国
    川端康成

    物語の舞台は新潟県湯沢温泉
    無為徒食の男「島村」と雪国で芸者をしている「駒子」の物語。
    「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。…」の一文で始まる有名な作品ですが、初めて最後まで読みました。

    駒子が自分に好意を寄せているのを知りながら、最後まではぐらかし続ける島村。物語が進んで、関係が近づけば近づくほど、結びつかない二人の描写は読んでいてヤキモキしました。芸者という駒子の設定から少し大人びた表現もありますが、心情や動作、周囲の情景の変化などを文字だけで描写する川端康成の表現力に、文学の奥深さを感じました。
    学生時代に授業か何かで読んだ時はよく分からず食わず嫌いをしていま

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    2023年03月22日
  • 古都(新潮文庫)

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    "もみじの古木の幹に、すみれの花が開いたのを、千重子は見つけた。
    「ああ、今年も咲いた。」と、千重子は春のやさしさに出会った。

    シンプルで美しい書き出しですね。
    京都の四季、自然の美しさ、祭りを背景にストーリーが進んでいきます。
    セリフが全て京都弁なのも味があります。
    京都を訪れる前に読んでおくと、いいかなと思います。

    川端康成は、この美しい文章の作品を
    睡眠薬を常飲しており、自分でも何を書いたのかよく憶えていないと自身のあとがきに記しています。
    天才は凄いな!

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    2023年03月09日
  • 古都(新潮文庫)

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    川端康成の本は初めて読んだけど、想像してたより読みやすかった!

    京都の風景、行事の描写が本当に美しくてその空気感に引き込まれた。性格が悪い人も出てこなくてとても気持ちよく読めた。

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    2023年03月06日
  • 少年(新潮文庫)

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    50歳で、日記や手紙や小説で、10代後半から20代前半にかけての自身を紐解き振り返る。川端康成が幼い頃から両親や祖父母や兄弟との別離を繰り返していたことを知らなかった。美しい年下の少年が、孤独を癒しあるがままに受け入れ側にいることは、どんなに必要なことだったのだろう。どこかに別れや死を感じさせる既読の小説が、腑に落ちた。

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    2023年03月04日
  • 伊豆の踊子・温泉宿 他4篇

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    『十六歳の日記』
    奇を衒う表現がないので読みやすく、表現が簡素であるためか却って表現以上のものを感じる。

    『招魂祭一景』
    正直、情景が全く浮かばなかった。わざとわかり難く書いているのか、狙い通りに書くとわかりにくくなってしまうのか、それとも当時の著者に表現力が足りないのか。単純に若いだけとも感じられる。

    『伊豆の踊子』
    大学の頃に一度読んで「だから何なんだ」と感じた以来で二度目。『雪国』ほどの胸一杯感はなかったが、それでも今回は、踊子の駆け引きのない少女らしい言動にキュンキュンした。踊子は結局主人公に惚れていたのだろうか。少女から女性への成長の途中といった感じで、場面によって言動に揺れがあ

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    2023年03月04日
  • 虹いくたび(新潮文庫)

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    ネタバレ

    (以下コピペ)
    建築家水原のそれぞれ母の違う三人の娘、自殺した母の悲劇と戦争に恋人を奪われた心の傷(いた)みのために次々と年下の美少年を愛する姉百子、京都の芸者の子である妹若子、全く性格の違う姉や妹をはらはらと見守る優しい麻子。大徳寺、都踊、四条から桂離宮――雅(みやび)やかな京風俗を背景に、琵琶の湖面に浮かんだ虹のはかなさ美しさにも似た三姉妹の愛と生命(いのち)の哀しみを詩情豊かに描く名作。
    (コピペ以上)

    とあらすじにあるので三姉妹に平等にスポットが当たるかと思いきや、
    三女・若子はちょっと絡んでくる程度。
    前半のメインはイイコチャンの次女・麻子。
    後半は魔的な長女・百子がメインになる。

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    2023年01月31日
  • 少年(新潮文庫)

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    神奈川近代文学館「没後50年 川端康成展 虹をつむぐ人」に足を運び、この方の人となりに強く興味を持った。
    悲しいけれど今までまともに読んだことがなかったのが、
    先入観なく、かえって良かったのかもしれない。
    この作品も小説というよりも随想のような感じなのが好ましく、彼に抱いた印象がますます色濃くなったように思う。
    今年は川端康成を沢山読みたい。

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    2023年01月27日
  • 雪国

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    難しい・・・。文学とは物語のドラマチックさではい別の何かで魅せるものだというが、この作品はそういうものだった。日本語ならではの曖昧な表現の妙味とか、愛や生活の無常さとか、それらが寂れた景色に沈んでいく様とか、そういうのなのかなぁ?巻末の、英国人による解説が秀逸だ。作品についての講義でも受けないと、魅力を知り尽くすのは難しそうだ。

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    2022年12月31日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    「雪国」に次いで川端康成第二弾。
    書店で文庫を購入してあったのを読む。多分、初読。
    帯には「時を超え読み継がれる永遠の青春小説」と書かれている。
    「伊豆の踊子」ほか3編が収録。

    読み終えて無性に夏目漱石の「三四郎」を読み返したくなる。多分私のなかでは「永遠の青春小説」は「三四郎」なのだ。

    男性の読者ならば共感できるのかもしれないが、私にはこの作品の中の踊子の描写は無理みたいだ。

    ひたすら残念。
    とはいえ、ノーベル賞作家の作品だし、読んで良かった。

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    2022年12月28日
  • 古都(新潮文庫)

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    たゆやかで美しき日本語。
    後半「幻」にこだわるシーンがあったのは
    川端康成が当時ゆめうつつであったからだろうか。

    近くにいる。
    されど、交わることはない2人。

    それもまた美しいのである。

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    2022年11月29日
  • 小公子(新潮文庫)

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    名前は知っていたが読んだことのなかった「小公子」児童向けの小説と思っていた。少年セドリックの優しさや清らかな心、意地悪な伯爵に心からぶつかっていく姿。シンプルなストーリーだけど、読みやすいのでぐいぐい読めました。人に親切にすれば自分も幸せになる。読んでるとなんか心が洗われます。

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    2022年10月18日
  • 少年(新潮文庫)

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    小説というより随筆だった。川端康成が生まれ育ちから人とは異なる自分を後ろめたく思っていた頃に、寄宿舎でであった少年がその自分を受け入れてくれたことから自分を認められるようになった原点の話。心の中では性的な思いも抱えていたらしい描写もあったが、少年とのふれあいは純粋なもので、ただ乾いた紙に湿った手で触れるような、そういう微妙な湿度があった。書簡のやりとりが本文の大半を占めていて、少年の頃のあどけない言葉が微笑ましくて、そして少し羞恥を煽られた。あんな、世界が君だけみたいな時代、たしかに自分にもあったなぁという。

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    2022年09月28日
  • 現代語訳 竹取物語

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    ネタバレ

    ノーベル賞作家の川端康成による現代語訳の本編と、川端本人による解説からなる一冊。
    子供の頃に『かぐや姫』の絵本は読んだけど、『竹取物語』の全編を読むのは初めてです。

    結婚をしたくないため、かぐや姫は5人の貴公子それぞれにある品を持ってくるように言い渡しますが、これがこの世に存在しない(と思われる)代物。貴公子たちはお題の品物を探しますが、インチキしたり、騙されて偽物を掴まされたり、或いは品物を求めるにあたって怪我をしてしまったり…。
    結局、この5人はかぐや姫の婿にはなれず。
    かぐや姫の勝ちです。

    かぐや姫が帝と相対したときに消えて影のようになってしまうのにはびっくりしました。人間ではない存

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    2022年08月29日
  • 掌の小説(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ここへ来る汽車の窓に、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)が一ぱい咲いていたわ。
    あら曼珠沙華をごぞんじないの?あすこのあの花よ。
    葉が枯れてから、花茎が生えるのよ。
    別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。
    花は毎年必ず咲きます。

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    2022年08月09日
  • 伊豆の旅

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    4月のGuruGuruBooks読書会で使用
    伊豆の踊子を課題図書にしたので、伊豆の踊子を読むからにはセットで読みたいこの本の中からも、いろいろと紹介をして読書会を進めた。
    担当より

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    2022年08月07日