川端康成のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
初めて読む川端康成の文章。日本に生まれてよかったと思った。日本人の感性、そしてその表現の仕方は、この国が誇るべきものなのだろう。
数学者の藤原正彦さんが、人は感動をするために生きている、とエッセイに書いていた。日本人は自然や日常から感動を見出す力が長けている。
わたしの中で繋がった!
小さな感動を日頃から積み重ねていたら、幸せに生きられるだろうな、と。
.
.
この小説の舞台は古き都、京都。歴史が刻まれる建築物や四季折々植物が見せる姿が、読むだけでありありと浮かんでくる。
そして実際にその場所へ向かうことができるという環境…感謝。なんて美しい場所で過ごしているのか…
京都に来て早3年。や -
Posted by ブクログ
暑い夏は『雪国』ですよねー。悲しいほど涼しいです!
新潮文庫の100冊に第一回(1976年/昭和51年)から選ばれているだけあって、さすがのおもしろさです。
なぜ川端康成さんなのか?ちょっと長いけど説明させてください。プレミアムカバー欲しさじゃないですよ。
以前わたしが「日本文学案内」として読んだ、東京在住のチェコ人作家で日本文学研究者のアンナ・ツィマさん『シブヤで目覚めて』が選書のきっかけです。
アンナさんは『シブヤで目覚めて』で、新感覚派の作家「川下清丸」を創りだし、彼の短編小説を作中にチェコ語で書きました。
この短編のモチーフのひとつは島崎藤村のスキャンダルです。一方、文章 -
Posted by ブクログ
すごく好みの作品でした。川端康成さん特有の美しく惹かれる文章や世界観がすごく好きです。新潟を舞台にした銀世界の広がるしんしんとした風景が川端康成さんの文章から伝わってきます。なにより、本作に出てくる女性が言葉遣いが柔らかく丁寧で、女性の面倒臭い部分(失礼にあたる言動ですがご了承ください)が忠実に表現されて流石だなと感嘆しました。文章もすごく読みやすく世界観に惹き込まれやすくなっていて万人におすすめできます。ただ、島村という主人公が妻子持ちなのにも関わらず2人の女性と恋をしているというお話なので、主人公がクズなのは嫌という人にはおすすめし難いです。
ご興味あればご一読ください。 -
Posted by ブクログ
ええ……待って……凄い……というのが正直な感想。
ストーリーはともかく、日本画のようであり、読む人の頭の中から山の景色を引っ張り出す、あまりに美しい情景描写。
視線の動きを追うので、まるで一緒に旅をしているようだった。肌に当たる熱や、寒さ、田舎の景色や湿度、山の匂いを感じるようだ。そして、文字というものは、言語というものは、こんなにも美しく天の河を描けるのかと、他人の脳裏に映し出せるのかと、純粋に驚いた。
それと、久しぶりに田舎に帰ったような気にもなった。
杉林の前の蜻蛉の群れや、淡い翅を持つ蛾たち。冬に向かうにつれて居間にやってきては力尽きる虫たち、部屋に迷い込んでよろめく蜂。私も掘り炬燵に