みずうみ(新潮文庫)

みずうみ(新潮文庫)

小説・文芸
605円 (税込)

3pt

誰にも言っちゃ、だめだよ。ふたりだけの秘密……高校教師の桃井銀平は、教え子の久子と密かに愛し合うようになる。だが、二人の幸福は長く続かなかった――。湖畔で暮らしていた初恋の従姉、蛍狩りに訪れた少女など、銀平が思いを寄せた女性たちの面影や情景が、中世の連歌のように連想されていく。作家の中村真一郎が「戦後の日本小説の最も注目すべき見事な達成」と評した衝撃的問題作。(解説・中村真一郎、角田光代)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    みずうみ(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1942682
  • 電子版発売日
    :
    2025年07月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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みずうみ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    入り組んだ現実と、記憶の閃きや幻想を1:1でまぜたような作品。描かれるのはプロットではなく、主人公の意識の流れだ。何の前触れもなく過去の光景や実際には聴こえていない幻聴が飛び交う映像的な進行は現代でも新しく、小説の可能性にめまいがする。

    0
    2026年01月24日

    Posted by ブクログ

    一言でまとめると、中年ストーカー男の執着と妄想を描いただけ、
    の話なのだが、川端が書くと一流の文学作品になってしまう。
    上手さに唸るしかない。

    0
    2026年01月20日

    Posted by ブクログ

    人間の内部にひっそりと沈んでいる欲望が、誰にも止められず、ついに形を持ってしまう瞬間を描いた物語だと感じた。 その“内部”を、みずうみの描写によって表現することで、言葉にできないイメージが静かに膨らみ、気づけば一気に読み進めてしまっていた。

    0
    2025年12月20日

    Posted by ブクログ

    銀平は一途のように見えて、気の多すぎるところが信用ならないし、久子の卒業式の日に恩田に対して髪の話をした時など
    気持ち悪くてゾッとした。

    赤ちゃん事件も、不誠実で女の私からすると銀平は
    どうしようもなくキモくて嫌な奴だった。

    個人的には宮子と過ごしている老人の方が私は好きだ。

    0
    2025年07月31日

    Posted by ブクログ

    主人公(もしかして川端自身?)の異様な性癖とも言える行動を追体験できる面白さもありつつ、現実と空想が入り交じる世界観の不思議さもあり読んでいて複雑な心持になる作品であった。
    とりわけ、主人公の醜さと女性の美しさの対比を面白く読むことができた。

    0
    2024年12月30日

    Posted by ブクログ

    現実の世界に唐突にはさまれる主人公の見る幻、無意識の世界は、彼が危うい世界に片足、いや、ほとんど両足を突っ込んでいるのを感じさせる。発表当時でも嫌悪を示す読者がいたようだが、今の若い世代はどうだろうか。

    0
    2024年06月21日

    Posted by ブクログ

    川端康成はじめてで、しかも彼の作品の中ではちょっと異端だったっぽい
    がかなりよかったな
    シンプルにこんなに読みやすいと思っていなかった

    異色の変態小説なんて裏表紙に書かれてたもんだから何かと思ったけど、本当にその通りだった
    全然共感できないはずの異常性なのに、手に取るようにわかってしまうような感情の動きが読んでいて不思議な気持ちだった

    そして解説に三島由紀夫の名前があり、私がこの本を手に取ったのは自然なことだったのかもと、ちょっとにやついちゃった

    0
    2026年03月10日

    Posted by ブクログ

    湿り気、夢、女
    解説にもあるけど意識の流れ(水の流れ)

    「どなたです。」
    「お客さまですから、お母さま、あげないでちょうだい。」
    「先生です。」と久子は小さいが張りのある声できっぱりと言った。そのとたんに銀平は狂わしい幸福の火を浴びたように、びんと立った。ピストルでも持っていたら、うしろから久子をうったかもしれない。玉は久子の胸を貫いて、扉の向うの母 にあたった。久子は銀平の方へ倒れ母は向うへ倒れた。久子と母は扉をへだてて向 い合っているから、二人ともうしろへのけざまに倒れたわけだ。しかし久子は倒れながらなにかきれいに身をまわして向きかわると、銀平の脛に抱きついた。久子の傷口から噴き出す血がその胚を伝わり流れて、銀平の足の甲をぬらすと、そこのくろずんだ厚い皮はすうっと薔薇の花びらのように美しくなり、土ふまずの皺はのびて桜貝のようになめらかとなり、彼の指みたいに長くて、節立って、まがって、しなびた足もやがて久子の温い血に洗われて、マネキン人形の指のように形よくなった。ふと、久子の血がそんなにあるはずはないという気がすると、銀平自身の血から流れ落ちていることに気がついた。銀平は来迎仏の乗った五色の雲につつまれたように気が遠くなった。この幸福の狂想もしかし一瞬であった。 「久子がな、学校へ持って行きよった、水虫の塗り薬には、娘の血がまざっとるん ですがな。」

    あとは蛍のイメージから光が流線型(わずかに水)に移って、最後に上野の居酒屋のぼんやりとした光が点滅してラスト灯のない暗い路地に渡るのが上手だなあと思った
    オチ自体が微妙なのは道中の夢(人生最後の燈の瞬間)(走馬灯)を描きたかったからで、要は衰の始まりで終わる(描く必要がない)で描くことが夢の終わりとしてちょうど良いんだなと考えると納得のいく構成ではある。

    0
    2025年05月12日

    Posted by ブクログ

    冒頭からしばらくは状況・登場人物の把握に時間がかかった
    後半にかけての伏線回収が素晴らしく、震えた

    幻と現実の境を感じた

    0
    2025年02月16日

    Posted by ブクログ

    これが初めて読む川端作品でしたが、文章が美しく好きだった。現実と幻のシャトルランすぎて銀平大丈夫か?これからどうなってしまうの、、、。創作の国語教師って変態率多いよね。そのようなものを好んで読むので、有難い。

    0
    2026年08月28日

みずうみ(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    みずうみ(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1942682
  • 電子版発売日
    :
    2025年07月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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