山の音(新潮文庫)

山の音(新潮文庫)

825円 (税込)

4pt

3.8

尾形信吾、六十二歳。近頃は物忘れや体力の低下により、迫りくる老いをひしひしと感じている。そんな信吾の心の支えは、一緒に暮らす息子の嫁、菊子だった。優しい菊子は、信吾がかつて恋をした女性によく似ていた、だが、息子は外に女がおり、さらに嫁に行った娘は二人の孫を連れ実家に帰ってきて……。家族のありようを父親の視点から描き、「戦後日本文学の最高峰」と評された傑作長編。(解説・山本健吉、辻原登)

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    日本的感性と評されるだけある…!
    主人公の教養の高さと節々の日本の情景が美しすぎて、日本の風景、そして美的感覚は良いなあと改めて思わされた。

    今じゃ到底あんな生活できないけれど、隠居したらこんな生活したいなと妄想してみたり。

    起承転結がないからこそ(連載作品ゆえらしい)、心の機微に注目してただ読

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    10/29/2025
    川端康成の鋭い感性、日本語の美しさが際立った作品だった。話は家で主に進むのだけれど、娼婦、男娼、アメリカ人など戦後の闇の部分も入れていた。ただ、修一は最低だと思った。確かに戦争は精神を崩壊に近い形にさせたかもしれない。でも、やっていいことと悪いことがある。絹子には同情しかない。

    0
    2025年10月29日

    Posted by ブクログ

    美しい四季折々の鎌倉を舞台に、初老の尾形信吾目線で、悩ましい家族のあれこれや死への恐れと哀愁が、情緒豊かに描かれていた。

    『雪国』の時も感じたが、川端康成は人の心の機微を、情景に写し込むのが本当に上手い。

    例えば、信吾が栄螺を3つ買うシーン。
    自分と妻・保子と嫁・菊子の分で、ここに息子・修一の分

    0
    2024年03月08日

    Posted by ブクログ

    ある時代の一つの家族の日常が家長の目線で描かれたストーリー。その舅と嫁の相互の愛情が描かれている。舅は嫁を見守り、嫁は舅を慕っている光景が浮かぶ。また、舅の妻、息子そして娘の性質や関係性などが何となくわかる。
    いずれにしても、1つの家族の日常が描かれている。この先どうなって行くのかを示唆するような終

    0
    2025年08月29日

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