川端康成のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この作品は教科書で読む定番の小説だが、それは学生と踊り子の少女の淡い恋愛感情が端正に表現されているからだと思う。学生は親族を亡くした孤児で、寂しさや世間への反抗心などを持っているが、伊豆への一人旅で逢った旅芸人たち、特にその中の踊り子に心が惹かれ、道中常に彼女に思慕を募らせる。そんな彼の気持ちに応える様に踊り子も彼に親切にし、二人の心が徐々に通じ合っていく。その様子が自然に優しい目でもって描かれていくので、読んでいてドキドキするが、安心感もある。ただエンディングは急にきて、東京へ帰る船の中で学生が泣きじゃくるだけなので、良い小説なのにもったいない感じがした。しかし著者にとっては自然な終わり方な