川端康成のレビュー一覧

  • 少年(新潮文庫)

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    文豪川端康成の若き日の知られざる一面をのぞきみるようなエッセイ?回顧記録。旧制中学時代に綴ったリアルな日記が特に秀逸。
    とてつもなく私的なことを綴っているが、若い頃から文才が光りまくり、日本語の美しさによって文学的な情緒を醸し出してる。
    湯ヶ島の温存宿でみた巫女の入浴の散々なこけおろしと、宗教自体を冷ややかにとらえつつも、同宗教に属する清野少年の滝行に妬みすらおぼえる清廉さをみたときの感想があまりにも鮮明に対照的でおもしろすぎる。
    『伊豆の踊り子』を改めて読みなおしたくなった。

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    2025年06月21日
  • 雪国(新潮文庫)

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    川端康成を初めて一冊ちゃんと読んだ。

    風景や人物の描写が、文豪に普通期待するレベルの何倍も繊細でレベチ。最初の列車を降りるまででもう異常。て、天才。

    雪国での暮らしぶりについても、小説でありながら価値の高い記録となっている。もう死んじゃったのか。しかも自死とはなぁ。あまりに貴重な才能。

    内容自体は「私はいったい何を読まされている」とずっと思ってしまうくらいどうでもいいしハッキリ言って軽蔑するが、こんな風に世界を観察できる人にはそういった体験すらもこんなに美しく映るのかと、感受性の底力を思い知らされた。

    山の風景の描写が大好きだし、途中から急に蛾で不穏になってくる辺りも大好き。大丈夫!?

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    2025年06月18日
  • 雪国

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    国境の長いトンネルをぬけるとそこは雪国であった。

    ここしか知らない「雪国」。学校では作者とタイトルと有名な一節を丸暗記して終わっていたが、もったいなかった!
    特殊な状況や登場人物は登場しない、ありふれた人物のやり取りや心情が、情景とともに流れ込んでくる様子に、飽きる事なく一気に読めてしまった。

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    2025年05月17日
  • みずうみ(新潮文庫)

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    湿り気、夢、女
    解説にもあるけど意識の流れ(水の流れ)

    「どなたです。」
    「お客さまですから、お母さま、あげないでちょうだい。」
    「先生です。」と久子は小さいが張りのある声できっぱりと言った。そのとたんに銀平は狂わしい幸福の火を浴びたように、びんと立った。ピストルでも持っていたら、うしろから久子をうったかもしれない。玉は久子の胸を貫いて、扉の向うの母 にあたった。久子は銀平の方へ倒れ母は向うへ倒れた。久子と母は扉をへだてて向 い合っているから、二人ともうしろへのけざまに倒れたわけだ。しかし久子は倒れながらなにかきれいに身をまわして向きかわると、銀平の脛に抱きついた。久子の傷口から噴き出す血が

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    2025年05月12日
  • 雪国(新潮文庫)

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    まだ自分にはこの物語を形容するほどの力が無いことに絶望した。理解しようとすることすら本来は徒労なのかもしれない。しかし、物語序盤から情景の美しさや様々な感情を目に浮かべることが出来るように印象的な表現をしてくれることによって一気に引き込まれた。
    物語終了後の著者以外の解説を読むことで様々な予感についても気付かされることになりここでも自分の読み解く力の無さを悔いた。
    また期間を空けて読むことでこの物語の純粋さや予感に浸りたい

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    2025年05月05日
  • 千羽鶴(新潮文庫)

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    川端康成文学忌、川端忌
    1952年日本芸術院賞受賞で
    ノーベル文学賞対象作品だそうです。

    北鎌倉円覚寺の茶室が小説の舞台のひとつとなっています。川端康成は、当時の寺にあった庵で寝泊まりして書いたそうです。
    ストーリーは、謎めいた流れがあり
    崩れた家庭の拠所を探し続けているような
    どこに向かっていくのかわからない。
    昭和なら許されたかもしれない不倫。
    亡き父親の愛人だった女性との情交。
    その愛人の娘への情愛。

    幾つかの茶道具が男女の仲を象徴していたのかと思う。
    庭で割られた志野茶碗は、別れを
    売却された茶碗は、絶縁を
    所有続けた水差しは、未練を

    続編の「浜千鳥」続千羽鶴が併録されているけれ

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    2025年04月16日
  • 雪国(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読解力がないのか、ようこがどうして駒子からキチガイと言われていて、また、まさに火事である所にいたのか分からずじまいで読み終わった。(オーディオブックにて聴いた)

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    2025年03月20日
  • 小公子(新潮文庫)

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    セドリックの心の清らかさが頑固な伯爵の心をも溶かしていく様が、気持ちがよかったです!
    あんなに親切で人を疑わない、優しくフレンドリーなセドリックのまま成長してほしいと願わずにいられないです…
    疲れた心に効く、いいお話でした。

    これを機に、世界や日本の名作も読んでいきたいと思いました!

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    2025年03月16日
  • 雪国

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    登場人物の心情と特定の状況、景色をマッチさせて綺麗に文章化されてて読み応えがあった。駒子の純粋で繊細な心と島村、、気持ちはわかるけどもさぁ……と。わがままですよ、わかってるならケジメつけましょうよ、と。終盤は少し展開が早くて理解が追いつかなかったが、再読しようと思う。モデルになった湯沢温泉にも是非行きたいですね。

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    2025年02月18日
  • みずうみ(新潮文庫)

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    冒頭からしばらくは状況・登場人物の把握に時間がかかった
    後半にかけての伏線回収が素晴らしく、震えた

    幻と現実の境を感じた

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    2025年02月16日
  • 雪国(新潮文庫)

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    綺麗な風景が脳内に再生される。

    今でこそ簡単に国内を移動できるけど、
    当時はそうではない。

    そんななか、トンネルを抜けたら雪国
    という風景を想像しながら読み進めると
    より異世界に踏み入れた気持ちになる。

    駒子に会うために定期的に読みたい。

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    2025年02月19日
  • 名人(新潮文庫)

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    後半勝負が佳境になるにつれてどんどんおもしろくなっていった……すごいなぁ。読み終わってから本当の話だということに気付いた……
    ちなみに碁はルールも怪しいくらいわからない……笑

    わたしも、芸事のあり方に人間性が出るとは必ずしも思わないけれど、しかし人の営みであるよなぁとしみじみ思わされた。おもしろかった。

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    2025年01月11日
  • 小公子(新潮文庫)

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    ネタバレ

    小野不由美さんの帯を見て購入しました。セドリックが本当に可愛くて可愛くて!彼が大好きになりむした。その真っ直ぐ美しい心によって、周りの人たちが、世界がどんどん優しくなっていくのがとても良かったです。
    綺麗な心を取り戻したくなる。そんな温かいお話でした。

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    2024年12月31日
  • 愛する人達

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    「母の初恋」
    こんなに儚くかなしい愛の告白が、ほかにあるだろうか。
    結婚しても何をしても滅びない存在。つまりは永遠。それは雪子にとって幸せなのかもしれないけど、私は読んでいてひたすら苦しかった。

    「ゆくひと」
    浅間山の噴火の描写がもう…秀逸すぎて…。
    文章の美しさで心臓ゴリゴリ抉ってくるの最高としか言いようがない。
    ラストの美しさ、切なさにため息が出てしまった。

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    2024年11月26日
  • 少年(新潮文庫)

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    川端康成のノロケです

    学生時代に同室の少年と添い寝していた思い出が綴られています
    唇まで許していたとありますが、挿入描写とかはなかったです
    とことん愛撫描写で留まっており、性欲が指先に集まっていました
    回想を見るなり、川端康成は体育会系気質な作家だと思いました

    少年から向けられる思慕に痛く快感を覚えられているようで、気持ちよさそうでした
    少年はまるで神のごとく偶像のように敬意を向けられ、それを受け止めている様子から、器が人と違うなと思いました
    自分に陶酔しているワケではなく、少年のもつ信仰心に萌えているところが作家性なのかなとおもいました

    翻って少年が帰依している宗教は平熱でディスってお

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    2024年10月14日
  • 雪国

    購入済み

    難しい

    直接的な表現が少なかったため内容を理解するのが難しかったです。
    でも、最後の展開は驚きで面白かったです。

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    2024年10月11日
  • 掌の小説(新潮文庫)

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    今さらの 川端康成ですが…「伊豆の踊り子」や「雪国」とは違って 最初は ちょっと!ちょっと!の気分。
    でも 日本語の美しさに溺れていく感じが なかなかな感じで、あ〜日本人でよかった!と。どの作品も でてくる女性が魅力的。短編より短いのを 掌編と名付けた人は天才だと思う。

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    2024年10月10日
  • 古都(新潮文庫)

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    ネタバレ

    四季折々の神社仏閣や伝統的なお祭り、西陣織や北山杉など古都の風情がたっぷりに描かれている。はんなりした京言葉も優しく響く。古き良き京都…なんとまぁ美しいのだろう。
    複雑な生い立ちを抱えた千重子と苗子。祇園祭の夜に運命の出会いを果たし、双子であるお互いの存在を知る事となる。捨てられた子と捨てられなかった子。育ての親だが裕福に育てられた千重子と実の親だが早くに死に別れ、貧しく働くしかなかった苗子。
    どちらが幸せだったのだろうか。
    初めて枕を並べ一晩を過ごすが、姉妹一緒の時間はそう長くは無かった…。
    千重子の幸せを願い、邪魔にならないように身を引く苗子が奥ゆかしい。その気持ちを理解し見送るしかなかっ

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    2024年10月05日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    ★★★★☆昔、教科書でも読んだ覚えがあります。記憶中には「私は、朗らかな喜びでことことと笑い続けた」この一節の前後が教科書に載っていたことをよく覚えています。国語の先生が特に「ことことと笑い」と表現されていることが評価されていると話していた(確か?)記憶があります。

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    2024年07月14日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    こういう昔の有名作家の本を読むのはほぼ初めて?かな。記憶の中では。

    川端康成の伊豆の踊り子。
    日本人で初のノーベル文学賞を受賞した人。日本独特の美学のタッチで執筆されていてすごい、とのこと。
    物語自体は短編。1人の少年が伊豆の踊り子に惹かれて一緒に旅をしていると、実はまだ幼い子だった、最初はちょっと女性として見てたけど、最後は同情というか微笑ましい気持ちを描いた小説と理解。

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    2024年06月08日