山の音

山の音

作者名 :
通常価格 671円 (610円+税)
紙の本 [参考] 737円 (税込)
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作品内容

深夜ふと響いてくる山の音を死の予告と恐れながら、信吾の胸には昔あこがれた人の美しいイメージが消えない。息子の嫁の可憐な姿に若々しい恋心をゆさぶられるという老人のくすんだ心境を地模様として、老妻、息子、嫁、出戻りの娘たちの心理的葛藤を影に、日本の家の名状しがたい悲しさが、感情の微細なひだに至るまで巧みに描き出されている。戦後文学の最高峰に位する名作である。

カテゴリ
小説・文芸
ジャンル
小説 / 国内小説
出版社
新潮社
掲載誌・レーベル
新潮文庫
電子版発売日
2013年06月14日
紙の本の発売
1957年04月
コンテンツ形式
XMDF
サイズ(目安)
1MB

山の音 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年07月29日

    深夜ふと響いてくる山の音を死の予告と恐れながら、信吾の胸には昔あこがれた人の美しいイメージが消えない。息子の嫁の可憐な姿に若々しい恋心をゆさぶられるという老人のくすんだ心境を地模様として、老妻、息子、嫁、出戻りの娘たちの心理的葛藤を影に、日本の家の名状しがたい悲しさが、感情の微細なひだに至るまで巧み...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月29日

    かつてそれが当たり前だと思われていた家族像が瓦解してゆく様と主人公である信吾の死の予感、彼が睡眠中に見る数々の夢が折り重なった本作品はある時代の終焉を告げているかのようです。息子の嫁である可憐な菊子の存在によって、信吾が今でも忘れられない、昔憧れていた美しい女性のイメージが幾度も喚起され、彼女の面影...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月02日

    『山の音』は、日本の家庭の複雑な人間の心情を巧みな表現で描き出しています。

    主人公、信吾の悲しみは、死の予告とも感じられる山の音を聞くことに始まる。死に恐怖しながら老境に至りより鮮明に美の観念に傾倒してゆく。

    美しさを愛するが故に、信吾の不幸せがあるとも思われ悩ましいところでもあります。

    信吾...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年11月06日

    草木への心象描写は作者の自然美に対する精神性が垣間見れた。まさに四季に寄り添う家族の肖象があった。
    初老の男が亡き者の美しい面影を義娘へ投影し、淡い恋慕に戸惑うのだが...死を目前にしても迷いがあり、侘び寂びがあると「山の音」が囁きに聞こえた...

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    Posted by ブクログ 2019年01月05日

    昭和のどこにでもある二世帯住居家族の物語。浮気、出戻りなどいろんな事件が起きる。老化を実感しはじめている60代の老主人はそれらにおろおろとしながら日々を過ごしていく。文体は淡々としているのですが、登場人物の細かな感情が、季節の風景や小物たちを絶妙に使いながら、見事に描かれているのがすごいところ。さす...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年10月09日

    海外の小説ばかり読んでいたので、久しぶりに日本の小説をと思い、読み始めた。
    明快で論理だてて語られることが多い海外の小説と比べて、この作品はとにかく、行間の妙、とでも言うべきか、風景や会話などを通して、人物の心情が巧みに、繊細に描かれている。決して直接的に語られることはないが、読みながら場面をイメー...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月08日

    老いを感じる今日この頃の主人公の心境が淡々とつづられている作品。
    しかしまあ、息子は美人の妻を放っておいて浮気する、娘は出戻りで帰ってくるなど家族を巡る事件は多発。主人公にとっての癒しは息子の嫁。嫁を見ていると若かりし頃の初恋を思い出すのでしょう。
    昔の家族の形ってこうなんだと感じる一方で、それを鋭...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年12月31日

    初めての川端康成。老いと男女がテーマであるが、燃え上がるようなものではなくて、主人公の老いを描写しながら、それを取り巻く環境と関係の中で男女を描く。人生をきりもみしながら進む中で、灰汁のように浮かび縁にたまった感情を救い上げたような、とってもセンシティブな小説。淡々と進む、主人公の感情を中心とした物...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年10月28日

    川端康成の作品の中で特に一番大好きな話。
    信吾の菊子への感情については、色恋の印象無しで読んだ。
    舅から嫁への愛情、泣ける。

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    Posted by ブクログ 2014年05月11日

    戦後日本の鎌倉を背景に、息子夫婦と同居する老紳士の家で次々と巻き起こる家族の問題。しみじみとした会話と物語進行だったのに加え、鎌倉の自然とともに生きる穏やかな性格の夫であり父であり舅である主人公の信吾と嫁の菊子の心の交流を主軸に描いているものと思いきや、豈図らんや、次第に昼ドラや渡鬼顔負けのドロドロ...続きを読む

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