ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
お前の指を、腕を、舌を、愛着した。僕はお前に恋していた――。相手は旧制中学の美しい後輩、清野少年。寄宿舎での特別な関係と青春の懊悩を、五十歳の川端は追想し書き進めていく。互いにゆるしあった胸や唇、震えるような時間、唐突に訪れた京都嵯峨の別れ。自分の心を「畸形」と思っていた著者がかけがえのない日々を綴り、人生の愛惜と寂寞が滲む。川端文学の原点に触れる知られざる名編。(解説・宇能鴻一郎)
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
理解に苦しむ場面もあったが、新鮮な感じだった。空気感や感情を読み取りやすかった。少年がきれいだった。
川端康成のノロケです 学生時代に同室の少年と添い寝していた思い出が綴られています 唇まで許していたとありますが、挿入描写とかはなかったです とことん愛撫描写で留まっており、性欲が指先に集まっていました 回想を見るなり、川端康成は体育会系気質な作家だと思いました 少年から向けられる思慕に痛く快感を...続きを読む覚えられているようで、気持ちよさそうでした 少年はまるで神のごとく偶像のように敬意を向けられ、それを受け止めている様子から、器が人と違うなと思いました 自分に陶酔しているワケではなく、少年のもつ信仰心に萌えているところが作家性なのかなとおもいました 翻って少年が帰依している宗教は平熱でディスっており、巫女の醜さをこれでもかと書いていました 青年となった少年をみるに、少し女々しいところに少し萎えたのかなと思いました 少年から送られてくる手紙はどれも助けを乞うような内容ばかりで、おそらく家族よりもアテにしてる様子が伺えました 川端康成も変に距離を取らず、すぐに迎えに行っていれば少年との関係性を手に入れることが出来たのに、勿体ないなと思いました
旧制中学のころの川端康成の文章がうますぎる。ノーベル文学賞をとることになる素地が垣間見える。しかし、文通相手の清野少年の文章も美しい。全体を通して日本語の美しい響きを教えてくれる。そのうえに、川端少年の思春期の心模様が映し出されて、なお美しい。
川端康成作品の中でもあまり整理されていない(いい意味で)、直球の表現が多い感じがする でもその表現が好きだった
50歳で、日記や手紙や小説で、10代後半から20代前半にかけての自身を紐解き振り返る。川端康成が幼い頃から両親や祖父母や兄弟との別離を繰り返していたことを知らなかった。美しい年下の少年が、孤独を癒しあるがままに受け入れ側にいることは、どんなに必要なことだったのだろう。どこかに別れや死を感じさせる既読...続きを読むの小説が、腑に落ちた。
神奈川近代文学館「没後50年 川端康成展 虹をつむぐ人」に足を運び、この方の人となりに強く興味を持った。 悲しいけれど今までまともに読んだことがなかったのが、 先入観なく、かえって良かったのかもしれない。 この作品も小説というよりも随想のような感じなのが好ましく、彼に抱いた印象がますます色濃くなった...続きを読むように思う。 今年は川端康成を沢山読みたい。
小説というより随筆だった。川端康成が生まれ育ちから人とは異なる自分を後ろめたく思っていた頃に、寄宿舎でであった少年がその自分を受け入れてくれたことから自分を認められるようになった原点の話。心の中では性的な思いも抱えていたらしい描写もあったが、少年とのふれあいは純粋なもので、ただ乾いた紙に湿った手で触...続きを読むれるような、そういう微妙な湿度があった。書簡のやりとりが本文の大半を占めていて、少年の頃のあどけない言葉が微笑ましくて、そして少し羞恥を煽られた。あんな、世界が君だけみたいな時代、たしかに自分にもあったなぁという。
恥ずかしながら、源氏物語を愛読されていた事をこの本を読んで知りました。 かな文学のような、やわらかな美しさがあると感じていたので納得。 文章が静かでとてもきれい。 やはり思春期には生い立ちや孤独、人への希求があったんだなぁ。
帯には『旧制中学。寄宿舎。美しい後輩との<少年愛>』とあり、巻末にエッセイを寄せている宇能鴻一郎さんもその面を強調していますが、その美しい後輩の清野が入信していた大本教の影が非常に濃く、単なる少年愛小説ではなく、当時の新興宗教に一家で没入している後輩との恋愛を振り返った作品であると感じました。大本教...続きを読むの教義を信じきっている清野はそれ故に純粋で無垢であり、それが川端の彼に対する欲望と幻想を呼び起こしているように読めます。川端の作り出した清野の虚像と、実際の清野の内面とのすれ違いの連続が物悲しいです。
日本語が美しくてうっとりした。 下級生への一途な純愛かと思いきや、他の美少年(複数)に見惚れたり少女にも興味があったりと、川端先生は自分の欲望に素直すぎます。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
少年(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
川端康成
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
愛する人達
試し読み
浅草紅団
浅草日記
伊豆の踊子
伊豆の踊子・温泉宿 他4篇
「川端康成」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲少年(新潮文庫) ページトップヘ