少年(新潮文庫)

少年(新潮文庫)

539円 (税込)

2pt

お前の指を、腕を、舌を、愛着した。僕はお前に恋していた――。相手は旧制中学の美しい後輩、清野少年。寄宿舎での特別な関係と青春の懊悩を、五十歳の川端は追想し書き進めていく。互いにゆるしあった胸や唇、震えるような時間、唐突に訪れた京都嵯峨の別れ。自分の心を「畸形」と思っていた著者がかけがえのない日々を綴り、人生の愛惜と寂寞が滲む。川端文学の原点に触れる知られざる名編。(解説・宇能鴻一郎)

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

少年(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    理解に苦しむ場面もあったが、新鮮な感じだった。空気感や感情を読み取りやすかった。少年がきれいだった。

    0
    2022年04月27日

    Posted by ブクログ

    川端康成のノロケです

    学生時代に同室の少年と添い寝していた思い出が綴られています
    唇まで許していたとありますが、挿入描写とかはなかったです
    とことん愛撫描写で留まっており、性欲が指先に集まっていました
    回想を見るなり、川端康成は体育会系気質な作家だと思いました

    少年から向けられる思慕に痛く快感を

    0
    2024年10月14日

    Posted by ブクログ

    旧制中学のころの川端康成の文章がうますぎる。ノーベル文学賞をとることになる素地が垣間見える。しかし、文通相手の清野少年の文章も美しい。全体を通して日本語の美しい響きを教えてくれる。そのうえに、川端少年の思春期の心模様が映し出されて、なお美しい。

    0
    2024年01月23日

    Posted by ブクログ

    川端康成作品の中でもあまり整理されていない(いい意味で)、直球の表現が多い感じがする
    でもその表現が好きだった

    0
    2023年05月21日

    Posted by ブクログ

    50歳で、日記や手紙や小説で、10代後半から20代前半にかけての自身を紐解き振り返る。川端康成が幼い頃から両親や祖父母や兄弟との別離を繰り返していたことを知らなかった。美しい年下の少年が、孤独を癒しあるがままに受け入れ側にいることは、どんなに必要なことだったのだろう。どこかに別れや死を感じさせる既読

    0
    2023年03月04日

    Posted by ブクログ

    神奈川近代文学館「没後50年 川端康成展 虹をつむぐ人」に足を運び、この方の人となりに強く興味を持った。
    悲しいけれど今までまともに読んだことがなかったのが、
    先入観なく、かえって良かったのかもしれない。
    この作品も小説というよりも随想のような感じなのが好ましく、彼に抱いた印象がますます色濃くなった

    0
    2023年01月27日

    Posted by ブクログ

    小説というより随筆だった。川端康成が生まれ育ちから人とは異なる自分を後ろめたく思っていた頃に、寄宿舎でであった少年がその自分を受け入れてくれたことから自分を認められるようになった原点の話。心の中では性的な思いも抱えていたらしい描写もあったが、少年とのふれあいは純粋なもので、ただ乾いた紙に湿った手で触

    0
    2022年09月28日

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながら、源氏物語を愛読されていた事をこの本を読んで知りました。
    かな文学のような、やわらかな美しさがあると感じていたので納得。
    文章が静かでとてもきれい。
    やはり思春期には生い立ちや孤独、人への希求があったんだなぁ。

    0
    2022年07月21日

    Posted by ブクログ

    帯には『旧制中学。寄宿舎。美しい後輩との<少年愛>』とあり、巻末にエッセイを寄せている宇能鴻一郎さんもその面を強調していますが、その美しい後輩の清野が入信していた大本教の影が非常に濃く、単なる少年愛小説ではなく、当時の新興宗教に一家で没入している後輩との恋愛を振り返った作品であると感じました。大本教

    0
    2023年06月16日

    Posted by ブクログ

    日本語が美しくてうっとりした。

    下級生への一途な純愛かと思いきや、他の美少年(複数)に見惚れたり少女にも興味があったりと、川端先生は自分の欲望に素直すぎます。

    0
    2022年05月29日

少年(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

川端康成 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す