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Posted by ブクログ
50歳の記念に全集を刊行するにあたり
過去の作品を見直す作家
少年の頃の日記や手紙も見直される
そこには中学の寄宿舎での美しい後輩との
同性愛のような関係が
綴られている
『床に入って、清野の温かい腕を取り、
胸を抱き、うなじを擁する。
清野も夢現のように私の頸を
強く抱いて自分の顔の上にのせる。
私の頬が彼の頬に重みをかけたり、
私の渇いた脣が彼の額やまぶたに落ちている
‥‥清野は時々無心に眼を開いては私の頭を抱きしめる。私はしげしげ彼の閉じたまぶたを
見る。別に何も思っていようとは見えぬ。
半時間もこんなありさまがつづく
私はそれだけしかもとめぬ。
清野ももとめてもらおうとは思っていぬ』
この清野との関係はわずかな期間で
離ればなれになってからは
手紙のやり取りがあるのみ
美しい後輩に慕われてお互いの
寂しさを埋めていたようなそんな
関係はよくある話なのかもしれない
普段のはかなげな清野の姿と
滝にうたれる清野のキリリとした姿が
対照的で
この不安定さが少年なのかなと
思わせる
ちょっとぞわぞわしてしまう
また、装画が素敵です
遠藤竜太さんの版画のようです
Posted by ブクログ
川端康成のノロケです
学生時代に同室の少年と添い寝していた思い出が綴られています
唇まで許していたとありますが、挿入描写とかはなかったです
とことん愛撫描写で留まっており、性欲が指先に集まっていました
回想を見るなり、川端康成は体育会系気質な作家だと思いました
少年から向けられる思慕に痛く快感を覚えられているようで、気持ちよさそうでした
少年はまるで神のごとく偶像のように敬意を向けられ、それを受け止めている様子から、器が人と違うなと思いました
自分に陶酔しているワケではなく、少年のもつ信仰心に萌えているところが作家性なのかなとおもいました
翻って少年が帰依している宗教は平熱でディスっており、巫女の醜さをこれでもかと書いていました
青年となった少年をみるに、少し女々しいところに少し萎えたのかなと思いました
少年から送られてくる手紙はどれも助けを乞うような内容ばかりで、おそらく家族よりもアテにしてる様子が伺えました
川端康成も変に距離を取らず、すぐに迎えに行っていれば少年との関係性を手に入れることが出来たのに、勿体ないなと思いました
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