川端康成のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
有名な『伊豆の踊り子』を早速読んだ。語彙が時代を感じさせるが、文体は瑞々しく、大正期の作品とは思えないほど映像的な文章で驚いた。
当時の高校生は今の大学生に当たるだろうか。勉学に励むなかで、青少年にありがちな自意識による若さが何となく共感できる。やっぱり、女の子の気を引きたいけど躊躇してしまうことあるよね、的な。
温泉宿巡りの旅も、どこか感傷的な衝動から始まり、その途中で出会った旅芸人達の一行と道を共にし、情が移っていき、なんとかしてやらなければという心で動く彼は、お人好し以外の何物でもないが、愛すべき人である。
その繊細さ故に、彼は旅芸人一行と別れるとき、例の踊り子と別れるとき、静かに泣く -
Posted by ブクログ
映画化もされているので、長編かと思っていたら、なーーんと、40ページくらいしかない短編であった・・・(つまり、この本は、たの短編をいくつか含んでいる)
40ページで、なんか登場人物と友だちに成れた感を作ってしまうんだから、やっぱり川端康成はすごいんだと思った。
孤児で育ったことによる感情、一高(東大)の学生と旅芸人に対する差別感、男尊女卑の世界、そして素直に好きと言えない恋愛。
これらを40ページの中に全て入れて話をまとめてしまうのはすごい。というか、一緒にしようという発想が普通は出ない。
普通に読んだだけでは、ただの物語で終わってしまうので、読み終わったら是非解説も読んでみて下さ -
Posted by ブクログ
「伊豆の踊子」川端康成
抒情文学。淡い白。
角川文庫の短編集です。
伊豆の踊子/青い海黒い海/驢馬に乗る妻/禽獣/慰霊歌/二十歳/むすめごころ/父母
解説と年譜の付録つき。
すうっと染み入るように読めた作と、さらっと素通りして目を流れてしまった作と、ぱっと見読みづらかったけどじっくり読めた作がありました。
男が、女を語るのが多いですが、「むすめごころ」の機微とか、「禽獣」で読める昔の日本人の冷淡さ残酷さ。知りませんでした。
表題作以外では、「慰霊歌」が印象に残りました。
読んでみるもんだねえ、大人になってから読むんで十分いいと思った。心が濯がれた感じです。(5)
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以下メモ