川端康成のレビュー一覧

  • 雪国

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    主人公の何をしているかわからない日常と、その割に奥さんをほおって温泉宿で浮気をしている生活にどうにも感情移入ができないと思って、人に話したら、それが「高等遊民」というもんだと説明された。この時代のあるインテリ男子の憧れの生活スタイルだったようだ。それが学べる小説とも言える。

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    2025年09月16日
  • 山の音(新潮文庫)

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    ある時代の一つの家族の日常が家長の目線で描かれたストーリー。その舅と嫁の相互の愛情が描かれている。舅は嫁を見守り、嫁は舅を慕っている光景が浮かぶ。また、舅の妻、息子そして娘の性質や関係性などが何となくわかる。
    いずれにしても、1つの家族の日常が描かれている。この先どうなって行くのかを示唆するような終わり方でもないし、このストーリーが何を訴えたいかはわからなかった。

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    2025年08月29日
  • 古都(新潮文庫)

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    京都を舞台にしたゆったりしているが、厳しい現実を知って生きてきた双子の姉妹。お互いの存在を知ってからの相手に対する愛情が伝わってきた。その後、どういう人生を歩んで行くのだろうか?助け合って幸せに生きて行くだろう。

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    2025年08月18日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    伊豆の踊り子って、こんなに短編なんだ。文庫本で50ページ弱。恥ずかしながら知らなかった。20歳の旅人と踊り子の純な恋。その後、どうなるんだろう。

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    2025年07月30日
  • みずうみ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    美しい少女の後を追ってしまうという性癖を持つ主人公銀平。
    トルコ風呂(今は使われない言葉となったが)のシーンから始まる。そ、そんな赤裸々な〜と焦りながらもぐいぐい読まされた。
    そして銀平は、犯罪スレスレで今なら完全アウトの言動の数々。
    ヤバい。教職も解かれ、無敵の人になりつつある。
    自らの醜い足に対するコンプレックスや不幸な生い立ちが彼をそうさせているのか。
    生きづらそうだ。
    故郷のみずうみや過去の女性達の思い出が時々蘇る。現実と幻が交錯し、最後の蛍狩りの夜ではわからなくなってしまう。狂っていきそうで正気に戻りそうで銀平がどうなっていくのか…。不思議な小説。読後、ずっとモヤモヤ感をかみしめている。

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    2025年07月27日
  • みずうみ(新潮文庫)

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    酒を飲んで寝た日の、あんまり嬉しくない夢みたいな一冊。
    銀平は足にコンプレックスを抱えたストーカー。しかもロリコン。川端康成の文章が美しく読みやすいからこそ、活字の中で存在することを許された男である。

    「夢幻の少女を求めるためにこの現実の女と飲んでいるような気もした」
    アイドルのご尊顔を拝むために労働に勤しむ私みたい。一緒にしたくないけど。

    谷崎潤一郎も川端康成も、足が好きなのね。

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    2025年07月26日
  • 少年(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最初の方、愛の言葉があられもなさすぎて目の玉が飛び出た。
    当時の寄宿舎ってこんなに乱れてたの? 明治大正って今より男色文化が色濃く残っていたのかな。

    恋文を三十余枚書いて、前半は作文として提出、後半は本人に送り、老いてから全集に収録するとか。
    今とは常識が違いすぎてちょっと雰囲気が掴めない。

    大本教祖三代目への描写がめちゃくちゃ辛辣で、美しい人しか愛せない人なんだな。催しに呼ばれた時にもまず自分の容姿を気にしているし。

    これって人物名などにフェイクは入ってるのだろうか。色々と差し障りがありそうな描写が多いんだけど…。
    孤児であることが原因で屈折したというのもあるんだろうな。

    良かったのは後半、清野の手紙。美しくて無垢で信心深い。
    その宗教はたぶんトンデモ教なんだけど、そうかそうなんだね…ってなってしまう。
    志と愛が一緒になっている、若さゆえの心持ちは美しいものだなあ。と思った。

    先日読んだ新潮の文庫にはこまごまと注釈がしてあったけど、この本には一切なくて読みづらかった。
    あと解説。宇能鴻一郎という作家は名前しか知らないのだけど、ギリシャ神話の話と下劣な下ネタを交互に語るだけで、構成も内容も感性が合わなかった。

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    2025年07月20日
  • 古都(新潮文庫)

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     最初は京都弁の読み方に手間取ったとこはあるけど読み進めていくうちになんとかなってきた。
     内容も面白くて京都の描き方も魅力的だったし、様々な登場人物の絡み合いも良かった。終わり方はこれが文学というものなんだなと思いました。

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    2025年07月16日
  • 少年(新潮文庫)

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    ネタバレ

    川端康成に興味を持っているタイミングで川端康成のBL小説があるらしいと知り読んでみた。寮生活で相部屋のうちはいちゃいちゃしてたのに清野が宗教にのめり込んでいく過程で宮本の心がどんどん離れていくのがリアルで、清野を神格化しすぎていたが故というのもあるかもしれないが、なんかその自分勝手な内面が描かれているのが「うわぁ、、、嫌だけどわかる、、、」になった。
    アトロクの元トモのコーナー思い出した。

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    2025年06月08日
  • 伊豆の踊子

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    コ゚コ゚コ゚コ゚コ゚!

    うっ、美しい

    心臓がトクンっと跳ねた

    しかも、なんて妖艶なんだ

    身体中の血液が、ところ狭しと右往左往する

    芸術家が創り出す作品は、脳ではなく

    心が揺く

    勿論、全ての芸術家に当て嵌まるものではない

    どう自身と呼応し共鳴出来るかだ

    そして、その共鳴が小さな波紋を呼び起こす


    もう一度、そっと覗き見る


    小さな波紋が、ドプラー効果によって波紋疾走を発生させ、電流が身体を駆け巡るゥッッ!


    舞っているのは、早咲き桜の“伊豆の踊り子”なのか

    踊り子から、放たれる指先は幽波紋のそれか

    指先の芸術性は、尋常ではない

    そして、この奇妙な“立ち姿勢”!

    通常の人間ではあり得ない!


    そう、これは、ジョジョ立ちではないかッーーッ!
    HEEEEYYY!!!


    “世界”によって時が止められたようだ

    身体が動かない

    必死にもがこうとするが

    無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄

    の声が



    “だが断る”



    “星の白金 世界”で反撃だ

    オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ



    あっ、金縛りから解放された!



    以上が、本書を手に取ってから表紙を眺めた時に起こった8秒間の事の顛末だ!



    荒木飛呂彦氏による“伊豆の踊り子”
    カバーイラスト

    “スタープラチナ”だけにオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ、、、、、の★無限




    で、本書のレビューは?

    えっ、本書ってなにィーーーーッッ!?





    本書『伊豆の踊り子』★3?

    所謂、古典純文学と言うものに初めて触れたかもしれない

    当然、学生時代は、受験勉強や何やらで多少触れたかもしれないが記憶に無い


    川端氏が創り出す、この美しい文体が、後の純文学の礎を築いたか否かは分かりかねるが、鬱陶しく、何度も読み返さなければならない程、叙情的だ(jojo的)



    そういった意味では、荒木飛呂彦氏が創り出すジョジョと相通ずるものがあるのではないだろうか


    個人的には、『温泉宿』がお気に入りだ!

    全体としては、多分に文学的ではあるが、物語としては面白くはない、といった印象だ



    世の中に怒られるだろうか




    私は、酒瓶を拾って、力いっぱいに投げた

    眼の前の竹の幹にあたって、ガラスのかけらが飛び散った

    飛び散ったかけらが案の定、私の方に跳ね返ってきた!



                          完

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    2025年06月06日
  • 伊豆の踊子

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    可憐な女性たちと、日本の美しい情景の描写が素敵。
    川端康成文学は予想より深くて、それ故に難解でもある。

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    2025年05月11日
  • 少年(新潮文庫)

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    〇感想
    ・部分的な日記や手紙の書き写しなので、全体的に靄がかかってる感があり、イメージしにくい。再読する必要がありそう。
    ・若い頃の川端の言語感覚や情景描写に触れられて興味深い
    ・若い川端、若い少年や少女を見ると興奮していた模様。その自分のいやらしさに悩んでいたようだ。
    ・高い銀時計を買ったが、時計の針が狂っていて時計屋に文句を言おうと向かったがなかなか店の者が出てこずイライラしていたシーンが面白かった。
    川端は借金しまくっていたそうだが、若い頃から浪費癖(いちばん高いものを買ってしまう、欲しいと思うと欲しくてたまらなくなる)は存分に発揮されていたようだ。

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    2025年05月02日
  • 掌の小説(新潮文庫)

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    短編集。
    原田ひ香さんの古本食堂で出てきた三等待合室が気になって読んだ。
    難しくて、え?どういうことだったの?なんで?これはどういう意味?となったけど、
    それを他の人と「これってこういう意味なの?」とか話すのが楽しかった。
    いろんな解釈ができるので、最近読んだ行間を読むとか、伝えたいことを考えるとかを楽しみながら読める本。
    とはいえ今の自分には読み慣れなくてなかなか進まなかったので、慣れとか集中力がいりそう。

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    2025年04月10日
  • 雪国

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    生きていることの儚さとか意味のなさとか、そのなかでの虚ろな戯れの美しさを感じる物語。曇天の北海道旅行には最適な本だった。日本語の繊細さを噛み締めにまた戻ってきたい。

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    2025年04月04日
  • 山の音

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    嫁の菊子に恋しているかのような信吾に嫌悪を感じました。昔の嫁はこんなふうに家に尽くさなければならなかったのだなあと菊子が気の毒になりました。

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    2025年02月24日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    この有名なタイトルはこんなにも短いお話だったのか。

    二十歳の学生のオヤジなこと。
    もう一度、一気に読まないとつかめそうにない。

    併録の三作品はわかりにくくて。
    川端康成の中では一番読みにくかった。

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    2025年02月13日
  • 伊豆の踊子

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    ネタバレ

    「伊豆の踊り子」「禽獣」「青い海黒い海」他の短編集。
    川端の描く女性はみんな古き良き美しき日本女性、という感じだが、それゆえにこそ、なんだか川端の女性への執着みたいなものを感じでちょっと怖い。耽美派じゃないけど耽美派っぽいものを感じた。「伊豆の踊り子」も、二十歳の私と十四歳の踊り子薫との爽やかな出会いと別れといえば聞こえはいいけれど、処女性への執着がちょっとキモイな。恋でもなく性愛でもないその中間地点みたいな。人と別れてきたのです、といって涙を流す最後のシーンは綺麗といえば綺麗だけど。天城峠や修善寺・湯ヶ島温泉あたりを舞台にしていて、文学散歩できそう。

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    2025年02月06日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    100年近く前に出版された本が果たして読める(読み解く)のか…?と言うところからだが、意外とスラスラといけた。どのエピソードも男尊女卑著しく、共感できない部分が多すぎてストーリーがすんなり入ってこない。ただ令和の今でも読めるって事は、きっとその時代では革新的な読み物だったのだろうなと思う。10年、20年後に読んだらきっと抱く感情は変化する、そんな本。

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    2025年01月15日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    頭には山口百恵と吉永小百合がちらついていた笑
    文章が情景をありありと映し出すようで
    小説だからこその美しさがある
    なぜ映像化?ぜひ観てみたいと思った

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    2025年01月12日
  • 舞姫(新潮文庫)

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    とりあえずめちゃくちゃな家庭。
    妻は昔のからの恋を引きずっていて、それに気付いている旦那はしっかりと金を握り最終的に妻の財産の家も自分名義にしているという。娘も倅も母の恋に気付いていて黙認すらしているし、今でいうw不倫。
    最後娘も恋に生きそうな怪しげな感じを残しつつ小説は終わる。
    見た目は良いが中ドロドロ。

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    2025年01月04日