川端康成のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
[※旧新潮文庫版による]
完成度の高い珠玉のリアリズム短編集。
「母の初恋」
今は盛りを過ぎたシナリオ作家の佐山は、過去に民子と婚約していたが、寝取られてしまい破局していた。その民子と再会したがやがて彼女は死に、娘の雪子の面倒をみていた。雪子は結婚するが、失踪してしまう……雪子の最も親しい女学校友達は、彼女から「初恋は、結婚によっても、なにによっても、滅びない」ことを自分の母親から教わっていたと話していた。繊細な感情の糸。
「女の夢」
医者で欠点もない久原は36歳まで独身であったが、27まで独身であった美しい令嬢の治子と結婚する。治子は過去に、自分を慕って自殺してしまった従兄の思い出が -
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川端康成自身が短編を選び、解説を加えたもの。
以下の感想以外の短編も目を通しましたが、
言い回しや、歴史背景などがよくわからず、挫折しました・・・。
☆伊豆の踊子
自分が孤独根性で歪んでいると、反省を重ね、
その憂鬱に堪えかねず旅をしたが、
旅で出会った踊子がとても純粋で可憐であり、
恋愛ともまた違う好意が芽生え、
主人公を心身ともに清らかな気持ちにさせてくれた。
読んでいて、きれいなきもちにさせてくれると思いました。
今のロリコンとかと通じるものがあるのかなぁ。
いや、そんなことは無いはず!
描写がとても美しかった。。
☆春景色
絵かきとその恋人が田舎で生活をする様子を、景観の描写を豊 -
Posted by ブクログ
荒木飛呂彦がカバー画を描いていたので買ってしまいました。
ま、完全にやりすぎでしたが。
孤独な生涯を送ってきた20歳の主人公が旅先で出会う14歳の旅芸人の踊り子に恋をしてしまう、題名作「伊豆の踊子」。
若さゆえの淡い恋心に揺れる主人公の行動がいじらしい。
が、時代が違いすぎて感情移入できなかったため、★ひとつ減。
それよりも注目すべきは収録されている他4篇の短編。
川端康成の表現力に圧倒される。
川端が15歳のときに書いた日記を、のちに自身で注釈を付けくわえた「16歳の日記」。
そのスタイルだけでも新鮮だが、死の間際にいる祖父との会話を【この世の声ではない】と表現するな