川端康成のレビュー一覧

  • 少年(新潮文庫)

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    神奈川近代文学館「没後50年 川端康成展 虹をつむぐ人」に足を運び、この方の人となりに強く興味を持った。
    悲しいけれど今までまともに読んだことがなかったのが、
    先入観なく、かえって良かったのかもしれない。
    この作品も小説というよりも随想のような感じなのが好ましく、彼に抱いた印象がますます色濃くなったように思う。
    今年は川端康成を沢山読みたい。

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    2023年01月27日
  • 古都(新潮文庫)

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    たゆやかで美しき日本語。
    後半「幻」にこだわるシーンがあったのは
    川端康成が当時ゆめうつつであったからだろうか。

    近くにいる。
    されど、交わることはない2人。

    それもまた美しいのである。

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    2022年11月29日
  • 小公子(新潮文庫)

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    名前は知っていたが読んだことのなかった「小公子」児童向けの小説と思っていた。少年セドリックの優しさや清らかな心、意地悪な伯爵に心からぶつかっていく姿。シンプルなストーリーだけど、読みやすいのでぐいぐい読めました。人に親切にすれば自分も幸せになる。読んでるとなんか心が洗われます。

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    2022年10月18日
  • 少年(新潮文庫)

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    小説というより随筆だった。川端康成が生まれ育ちから人とは異なる自分を後ろめたく思っていた頃に、寄宿舎でであった少年がその自分を受け入れてくれたことから自分を認められるようになった原点の話。心の中では性的な思いも抱えていたらしい描写もあったが、少年とのふれあいは純粋なもので、ただ乾いた紙に湿った手で触れるような、そういう微妙な湿度があった。書簡のやりとりが本文の大半を占めていて、少年の頃のあどけない言葉が微笑ましくて、そして少し羞恥を煽られた。あんな、世界が君だけみたいな時代、たしかに自分にもあったなぁという。

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    2022年09月28日
  • 現代語訳 竹取物語

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    ネタバレ

    ノーベル賞作家の川端康成による現代語訳の本編と、川端本人による解説からなる一冊。
    子供の頃に『かぐや姫』の絵本は読んだけど、『竹取物語』の全編を読むのは初めてです。

    結婚をしたくないため、かぐや姫は5人の貴公子それぞれにある品を持ってくるように言い渡しますが、これがこの世に存在しない(と思われる)代物。貴公子たちはお題の品物を探しますが、インチキしたり、騙されて偽物を掴まされたり、或いは品物を求めるにあたって怪我をしてしまったり…。
    結局、この5人はかぐや姫の婿にはなれず。
    かぐや姫の勝ちです。

    かぐや姫が帝と相対したときに消えて影のようになってしまうのにはびっくりしました。人間ではない存在だと分かっていても消えてしまうとは。SFですね。
    あと、天の羽衣を着せ掛けられると人の心を失うという設定も初めて知りました。

    富士山のいわれなど、所々出てくる言葉遊び?も面白い。

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    2022年08月29日
  • 掌の小説(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ここへ来る汽車の窓に、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)が一ぱい咲いていたわ。
    あら曼珠沙華をごぞんじないの?あすこのあの花よ。
    葉が枯れてから、花茎が生えるのよ。
    別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。
    花は毎年必ず咲きます。

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    2022年08月09日
  • 伊豆の旅

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    4月のGuruGuruBooks読書会で使用
    伊豆の踊子を課題図書にしたので、伊豆の踊子を読むからにはセットで読みたいこの本の中からも、いろいろと紹介をして読書会を進めた。
    担当より

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    2022年08月07日
  • 少年(新潮文庫)

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    恥ずかしながら、源氏物語を愛読されていた事をこの本を読んで知りました。
    かな文学のような、やわらかな美しさがあると感じていたので納得。
    文章が静かでとてもきれい。
    やはり思春期には生い立ちや孤独、人への希求があったんだなぁ。

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    2022年07月21日
  • 小公子(新潮文庫)

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    最初から、最後まで、素晴らしい翻訳でした。

    少年セドリックは、イギリス人の父とアメリカ人の母、家族三人慎ましくも愛情溢れる生活を送っていた。美しく、愛らしく、賢いヒューマニティの宝石箱の様な少年は、周囲の人たちにも愛されていく。
    父親の死後、突然、父の祖父から伯爵家の後継としてイギリスに迎えられる。
    小公子となったセドリックは、慈愛溢れる言動で、頑なな祖父伯爵の心を、領民の信頼を得ていく。
    川端康成の名訳(共訳で後に改修もあるらしいけど)の小公子セドリックに、すっかり癒されます。

    私は「少年少女世界の文学・アメリカ編」で、小公女・小公子をはじめ読みましたので、川端訳だったようです。
    そして、贅沢に川端康成から子供達へ「小公子」の本を読む前にという言葉が掲載されています。(なぜか、最後に)セドリック愛に溢れた文章です。
    そして、優しい先生のような文章です。
    ほんと、児童文学の名作です。

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    2022年07月04日
  • 少年(新潮文庫)

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    帯には「旧制中学。寄宿舎。美しい後輩との<少年愛>」とあり、巻末にエッセイを寄せている宇能鴻一郎さんもその面を強調していますが、その美しい後輩の清野が入信していた大本教の影が非常に濃く、単なる少年愛小説ではなく、当時の新興宗教に一家で没入している後輩との恋愛を振り返った作品であると感じました。大本教の教義を信じきっている清野はそれ故に純粋で無垢であり、それが川端の彼に対する欲望と幻想を呼び起こしているように読めます。川端の作り出した清野の虚像と、実際の清野の内面とのすれ違いの連続が物悲しいです。

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    2026年04月12日
  • 少年(新潮文庫)

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    日本語が美しくてうっとりした。

    下級生への一途な純愛かと思いきや、他の美少年(複数)に見惚れたり少女にも興味があったりと、川端先生は自分の欲望に素直すぎます。

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    2022年05月29日
  • 雪国

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    高橋一生と奈緒のドラマ『雪国』を見て読んでみようと。

    情景描写が美しい。日本語、言葉が美しい。うつくしいなあ、だけでも読んでいられる。

    雪国という別世界で、徒労感や無力感やある種のあこがれを持って(つまり優しいような、でも、どこかシラーっとしたような目で)、情熱や必死さ哀しさを、ただみてる。

    乾いて言ってしまうと、情熱や主体性を取り戻したいと思ってる男の話?

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    2022年05月07日
  • 美しい日本の私

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    川端康成のノーベル賞記念講演を中心にまとめた1冊。
    古典、四季、芸術など様々な視点から日本人が持つ美意識を振り返っている。
    こういった心の豊かさが筆を走らせている源となっているのかと感じた。
    読み返したくなる1冊。

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    2022年03月19日
  • 山の音

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    老人と、その息子の嫁が、プラトニックな恋をする
    といったような話
    老人は、かつて好きだった女(義理の姉)の面影を嫁に重ねており
    嫁は嫁で、ファザコンの気を老人に向けているらしい

    子供たちは、それぞれ夫婦生活に問題を抱えている
    兄の修一は外に女を作っており
    また妹の房子は夫と別居して
    二人の孫と共に実家に帰ってきている
    老いたりとはいえ、まだ現役で働いている老人は
    どうしても房子夫婦の問題に手が回せず
    修一夫婦のことばかりに気をとられてしまうのだが
    それはあるいは要するに
    実の娘より嫁の菊子が可愛いから依怙贔屓してるだけ
    なのかもしれない
    そんな自分に老醜を感じて、嫌な気持になることはあっても
    老人がその姿勢を変えることはなかった

    そうこうするうち
    房子の夫である相原が、よその女と心中事件をおこして
    新聞に載ってしまう
    さらには、修一の不倫相手が妊娠したとの情報を知らされて
    老人は重苦しい不安にとらわれる
    一家の大黒柱として
    なにもかも独りで抱え込もうとしすぎるようでもある
    しかし、友人に頼まれて高額の能面を引き取ったりするぐらいには
    経済的余裕もあるのだ
    それなのに、追い込まれる感じになってしまうのはなぜだろうか
    せっかく戦争の時代を切り抜けたというのに
    生き延びた罪悪感から
    退廃と不幸の道へと突き進んでいく若者たちのありさまが
    恐ろしいのかもしれない
    だが裏を返せば
    それは民主主義的に自立していく個人の群れの姿でもあった

    だからとばかりも言い切れないが
    問題に一区切りがついたころ
    老人は、ファミリーロマンスからの脱却として
    菊子にも自立を促していくのだった
    つまり親と息子夫婦で世帯を分けようというわけだ
    それは、プライバシー筒抜けの日本家屋から
    若い夫婦を解放したい(されたい)という思いであると同時に
    「山の音」を聞いてしまった老人にとっては
    ひとつの死に支度でもあった
    縁起でもない

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    2021年07月27日
  • 美しい日本の私

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    ネタバレ

    (2021-04-07 3h)

    実は未だ川端康成さんの本は読んだことがありません。ただ、タイトルに惹かれて、この本を手に取りました。
    『花は眠らない』。「花は眠らないと気がついて、私はおどろいた。」この一節からぐぐいと惹き付けられました。最高です。
    『源氏物語』『枕草子』への思い入れも強く書かれています。

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    2021年04月07日
  • 小公子(新潮文庫)

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    十二国記の泰麒のキャラクターに影響を与えたという小公子セドリック。表紙は十二国記の山田章博さん。
    バーネットといえば秘密の花園と小公女。小公子のお話は読んだような知らないような忘れたような…という感じだったのでちゃんと読んでみました。
    無邪気で愛らしく優しく見た目も天使のような美しさで誰からも愛されるセドリックが、ワガママで嫌われ者の伯爵の祖父の心を溶かし、周りの人たちをも幸せにする読後も優しい気持ちになれる有名なストーリーですが、川端康成訳の日本語もとても美しいです。確かに、十二国記の泰麒と似ているところが多いと思います。

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    2021年01月02日
  • 小公子(新潮文庫)

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    『小公子』(1886)は、『小公女』(1905)と並び、フランシス・ホジソン・バーネット(1849-1924)の代表作です(もう1つ、よく知られている作品に『秘密の花園』もありますが)。
    金髪の巻き毛で人懐こいかわいい男の子、セドリック。父を亡くし、母と一緒にニューヨークで暮らしています。質素な暮らしですが、素直なセドリックは、優しく美しい母、多くの親しい人々に囲まれ、幸せな日々を送っています。
    ある時、イギリスから驚くような知らせが届きます。セドリックはドリンコート伯爵である祖父の跡継ぎとなり、イギリスのお城に迎え入れられるというのです。セドリックの父は伯爵の三男でした。若くしてアメリカに渡った父は、祖父の知らぬ間に母と結婚していました。アメリカ嫌いだった祖父は激怒し、親子の縁を切ってしまいました。しかし、長男・次男が不慮の事故で亡くなった今、伯爵家を継ぐのはセドリックしかいないというのでした。セドリックは伯爵家の次期当主、フォントルロイ小公子となるのです。
    セドリックと母は戸惑いながらもイギリスへと渡ります。しかし、いまだに母のことを認めていない祖父は、セドリックのみを家に迎え入れ、母は近くの別の家に住まわせます。セドリックは大好きな母と離れて淋しくてなりませんでしたが、持ち前の素直さと明るさで、頑固で自分勝手な祖父の心を徐々に溶かしていきます。
    どんな人にも分け隔てなく接するセドリックは、貧しい人たちにも親切にして彼らを助け、領地の人々もそんなセドリックを愛するようになります。ケチで尊大だった伯爵もセドリックのやさしさに触れ、困っている人たちを援助するようになっていきます。
    ところがそんなある時、伯爵の長男の嫁とその息子と称する親子が現れ、こちらが正統のフォントルロイ小公子だと主張します。もしそうであれば、セドリックは伯爵にはなれないことになります。さぁどうなるのでしょうか。

    古くから親しまれている「小公子」の物語、こうして読み返してみると、起伏のあるおもしろいストーリー展開です。
    伯爵は頑固で癇癪持ちです。3人の息子のうち、長男・次男は今一つ出来が悪く、三男を愛していたのにちょっとしたすれ違いで縁を切ったまま死に別れてしまいます。初めて会う孫は本当に愛らしく素直で、頑なな老伯爵の心もほぐれていくのです。このままめでたしめでたしとなるのかと思うと、もう一山、というのもおもしろいところです。
    紆余曲折がありながらもハッピーエンドに落ち着く全体の構成も安心感があり、ああよかったねと誰もが胸をなでおろすことでしょう。

    三人兄弟、思わぬ幸運と何だかおとぎ話のような趣もあります。
    セドリックがちょっとよい子過ぎて、いささか現実味がないようにも思うのですが、ここは素直にほほえましい彼の魅力を受け入れるべきなのでしょう。
    何せ、フォントルロイ小公子は読者の心も射抜き、挿絵に描かれた黒のベルベット製で白いレースの襟のついた服は、フォントルロイ・スーツとして大流行、母親たちはこぞって自らの幼い息子に着せたといいます。また、英語でFauntleroyというと、一般名詞として「(過度に)丁寧で身なりのよい子」を指すようで、その大ヒットぶりがしのばれます。

    バーネットはもともとイギリス生まれですが、10代でアメリカに渡ります。本作はアメリカで爆発的にヒットし、のち、イギリスでもよく売れたようです。
    セドリックのニューヨークの友人がイギリスの貴族についてやや偏見を持っていたり、伯爵がアメリカを見下していたり、といった描写もあるのですが、当時のアメリカとイギリスの距離感を想像させておもしろいところです。
    各国語に訳された本作、邦訳もさまざま出ていますが、新潮文庫版は川端康成訳を採用しています。川端名義ですが、実際のところ、共訳者とされている野上彰が大部分を手掛けたといってよいようです。
    「小公子」という絶妙の訳は川端・野上のオリジナルではなく、元々は、原作刊行のわずか4年後(明治23年)に邦訳の連載を始めた若松賤子(しずこ)によるものです。原題はLittle Lord Fauntleroyですが、これをすぱっと「小公子」としたセンスはすばらしいと思います。のちの「小公女」(Little Princess)と対になるところもよいですね。
    こうした時代背景や翻訳事情にも触れた巻末の鴻巣友季子の解説も読みごたえがあり、作品世界が広がります。


    *以下、蛇足ですが。
    おじいさんはドリンコート伯爵(Earl of Dorincourt)ですが、セドリックはドリンコート小公子ではなく、フォントルロイ小公子(卿)(Lord Fauntleroy)と呼ばれます。イギリスの爵位はいろいろ細かい決まりがあり、跡継ぎになる人には儀礼上の爵位が与えられるもののようです(英王室のウィリアム王子もケンブリッジ公爵の称号も持ちますし)。これは当主の副次的な爵位名を使うもののようで、そのため呼び名が異なるのかと思います。
    本作の場合、ドリンコートは苗字というより地名であるのかもしれません。お城の名前もドリンコート城ですし、ofが入っていてドリンコート「の」伯爵となっていますし(紅茶の名前の元になっているグレイ伯爵(アール・グレイ)はEarl of Greyではなく、Earl Greyです。これは姓なのかな・・・?)。
    バーネットの記述がどこまで正しいのかよくわからないのですが。
    いずれにしてもドリンコートもフォントルロイも何となく高貴そうな感じはしますね。

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    2020年07月27日
  • 小公子(新潮文庫)

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    有名な児童文学だけど
    子どもの頃読んでなかったか
    読んだけど忘れてしまったのか
    こんな話だったんだと
    気持ち良く楽しめた

    こんなふうに顔も綺麗で心も美しく
    無邪気で勇気もある完璧な子どもなんていないよ
    と言ってしまえばそれまでだけど
    いつも笑顔で人に親切にすれば
    周りも自分も幸せになれる
    とは思うよね

    小野不由美さんの
    小さい麒麟がこの物語の影響を受けていると聞いて
    なるほど〜と思った

    川端康成の翻訳は
    多少古くさい日本語のところもあったけど(笑)

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    2020年07月24日
  • 伊豆の旅

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    著者の伊豆にまつわる随想や掌編小説を集めたもの。大正から昭和初期にかけた伊豆の様子が偲ばれる。図らずも、伊豆の踊子を再読。また、「湯にもいろんな肌のあることは、女と同じである」は蓋し至言か。

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    2019年05月07日
  • 山の音

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    思慮深い老齢の信吾が抱える家族の問題を描く。このストーリーなら嫁の保子が主人公となりそうなところだが、円熟した男性像に好感が持てる。老いとその年齢が直面する苦悩だけなら読み苦しい話だが、息子の嫁である菊子との淡い恋絡みが救いです。
    とてもリアルな描写はまるで観察しながら書いたよう。信吾の深層心理を夢で描いているところは印象的。女性にだらしのない息子修一と子供二人を抱えて出戻りしつつも遠慮のない娘房子、不出来な子供達にいらいらしながらも多かれ少なかれこのような悩みを抱えるのが人の世かとしみじみ思う。

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    2018年12月01日