川端康成のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2年前から、#雪国リトリート というプロジェクトをお手伝いさせていただいております。関わり始めて以来、何度となく、”国境の長いトンネル”を抜けて雪国に行っております。
湯沢あたりでは、そこかしこで「川端康成」の面影を感じており、いつか読んでみようと思っていた、こちらの名作。
私自身、純文学というものにあまり馴染みがなく、どういう気持ちで読んだら良いのか、まだ掴めないでおります。ただそれでも、登場人物それぞれの人間らしい弱さは、すぐそこに感じるようなリアルさがあり、胸を締め付けるものがありました。
そして、どこか醸し出される情景や心情の雪国らしさ。南国のような突き抜けた優しさではなく、どこ -
Posted by ブクログ
場面展開が特に難解で、わかりづらかった。
いつの間にか場所や時間が変わったり、別れたと思ってた人がまだいたりする。映画やドラマの「カット」のように見ればまあ面白いのかなという気もした。
最後についている「解説」を読んで、「島村」、「駒子」、「葉子」の象徴的役割がようやくわかったので、二回目以降に読むのなら面白く読めるかなと思った。初読はそんなに惹かれなかったが、二回目からいろいろ知った上で読み直すと化ける本なのかもしれない。
川端康成は初めて読んだと思うが、状況把握をするのが難しい作家だなと思った。次は『山の音』を大学の後期の授業で読む予定なので、そっちに賭けたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ美しい少女の後を追ってしまうという性癖を持つ主人公銀平。
トルコ風呂(今は使われない言葉となったが)のシーンから始まる。そ、そんな赤裸々な〜と焦りながらもぐいぐい読まされた。
そして銀平は、犯罪スレスレで今なら完全アウトの言動の数々。
ヤバい。教職も解かれ、無敵の人になりつつある。
自らの醜い足に対するコンプレックスや不幸な生い立ちが彼をそうさせているのか。
生きづらそうだ。
故郷のみずうみや過去の女性達の思い出が時々蘇る。現実と幻が交錯し、最後の蛍狩りの夜ではわからなくなってしまう。狂っていきそうで正気に戻りそうで銀平がどうなっていくのか…。不思議な小説。読後、ずっとモヤモヤ感をかみしめてい -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初の方、愛の言葉があられもなさすぎて目の玉が飛び出た。
当時の寄宿舎ってこんなに乱れてたの? 明治大正って今より男色文化が色濃く残っていたのかな。
恋文を三十余枚書いて、前半は作文として提出、後半は本人に送り、老いてから全集に収録するとか。
今とは常識が違いすぎてちょっと雰囲気が掴めない。
大本教祖三代目への描写がめちゃくちゃ辛辣で、美しい人しか愛せない人なんだな。催しに呼ばれた時にもまず自分の容姿を気にしているし。
これって人物名などにフェイクは入ってるのだろうか。色々と差し障りがありそうな描写が多いんだけど…。
孤児であることが原因で屈折したというのもあるんだろうな。
良かったの -
Posted by ブクログ
川端康成作品初読で読みました。
作品自体に直接的な表現が少なく、いわゆる「行間を読む」タイプの作品で自分の中の解釈を持ちながら物語を補完して読み進めていく物語かなと。
直接的な表現が少ない関係で面白い、つまらないというのは人によってかなり分かれそう。(一つ一つを詳細に説明していないので話が理解できない人がいそう)
個人的には登場人物のセリフも多く、話の流れや人物の輪郭をイメージしやすい点や風景や場面の説明も鮮明に背景が見えてくるような美しい日本語で描かれている点が非常に読みやすく、これが国内外問わず評価されている作品なんだなと思いました。
しかし一度きりではこの美しさを享受しきれていな -
Posted by ブクログ
コ゚コ゚コ゚コ゚コ゚!
うっ、美しい
心臓がトクンっと跳ねた
しかも、なんて妖艶なんだ
身体中の血液が、ところ狭しと右往左往する
芸術家が創り出す作品は、脳ではなく
心が揺く
勿論、全ての芸術家に当て嵌まるものではない
どう自身と呼応し共鳴出来るかだ
そして、その共鳴が小さな波紋を呼び起こす
もう一度、そっと覗き見る
小さな波紋が、ドプラー効果によって波紋疾走を発生させ、電流が身体を駆け巡るゥッッ!
舞っているのは、早咲き桜の“伊豆の踊り子”なのか
踊り子から、放たれる指先は幽波紋のそれか
指先の芸術性は、尋常ではない
そして、この奇妙な“立ち姿勢”!
通 -
Posted by ブクログ
〇感想
・部分的な日記や手紙の書き写しなので、全体的に靄がかかってる感があり、イメージしにくい。再読する必要がありそう。
・若い頃の川端の言語感覚や情景描写に触れられて興味深い
・若い川端、若い少年や少女を見ると興奮していた模様。その自分のいやらしさに悩んでいたようだ。
・高い銀時計を買ったが、時計の針が狂っていて時計屋に文句を言おうと向かったがなかなか店の者が出てこずイライラしていたシーンが面白かった。
川端は借金しまくっていたそうだが、若い頃から浪費癖(いちばん高いものを買ってしまう、欲しいと思うと欲しくてたまらなくなる)は存分に発揮されていたようだ。