川端康成のレビュー一覧

  • 舞姫(新潮文庫)

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    とりあえずめちゃくちゃな家庭。
    妻は昔のからの恋を引きずっていて、それに気付いている旦那はしっかりと金を握り最終的に妻の財産の家も自分名義にしているという。娘も倅も母の恋に気付いていて黙認すらしているし、今でいうw不倫。
    最後娘も恋に生きそうな怪しげな感じを残しつつ小説は終わる。
    見た目は良いが中ドロドロ。

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    2025年01月04日
  • 雪国

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    ネタバレ

    序盤の、汽車の場面の描写がとても良かったです。寒さで曇った窓ガラスを手で拭くと、向かい側の席に座る女性の顔が反射して浮かび上がり、窓の外の風景と重なり合う。その顔に野山の灯火が映し出されたところが美しかったです。
    中盤〜後半も随所にある風景描写は好きでしたが、全体的に時代設定や雪国の文化に馴染みがなく想像しづらい部分があり、難解に感じました。
    川端康成の他の作品も読んでみようと思います。

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    2025年01月03日
  • 少年(新潮文庫)

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    川端康成が好きではなくなる。文豪はやはりどこか変わっているのだなと思う。自身の青年期の性癖を赤裸々に語っている。男しかいない寮であるから、美しい男性を好きになるのはあり得る話ではあるが、清野の他にも駅で会った美少年で良からぬ妄想をしていることから、それが生い立ちによるものにせよ曲がった性癖をお持ちかと(自身でもそう語っているが)
    古日記や古手紙を焼却するために、回顧しながら出した本としても良く出したなと。川端康成の中では"清潔な"思い出なのかもしれないが、見てはいけないもの知ってはいけない事を知ってしまったように複雑な心境になる。
    川端康成が送った手紙と清野から送られてきた

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    2024年12月31日
  • 雪国(新潮文庫)

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    ネタバレ

    なかなかやはり時代、言葉遣いが違うのもあって意味がわからなかった、入り込めなかった部分があって悔しかった。当時の時代背景が分かっていたらもっと読みやすかったのかな。とはいえ自然背景や、細かい描写がとても分かりやすく、美しかった。曖昧な島村とくるくると感情が変わる情緒不安定な駒子。ラストの展開には驚いた。もう島村が雪国を訪れることは無いのだろうな。

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    2024年12月05日
  • 雪国(新潮文庫)

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    美しい風景描写に、直接踏み込まない人物描写が艶めかしい。駒子のいじらしさに悶える。(ただ自分が地方の観光地出身なので、地方に生きる者を安全圏から都市部の富裕層が消費してるようで、語り手は実際にいたらグーで殴りたい主人公ではある。)

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    2024年11月03日
  • 伊豆の踊子

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    全体的に酷評が多いだろけど、伊豆の踊り子は川端康成の人生においては間違いなく特別な作品。

    知っている人ならわかる川端康成の壮絶悲惨な人生、その孤独感が作品によく表れているのがまさしく『伊豆の踊り子』
    たぶん一番川端を感じられるのがこれなんじゃないかと言える。ただ内容はもちろん面白くない。これはやはり文学なので心理描写によく読んで感じられることをお勧めします。
    他作でいいなと思うのが『父母』に出てくる「青春の刑罰」という言葉、年相応に楽しむことがないことを指したものですが秀逸でした(内容は期待しないで)。個人的に好きなのは『むすめごころ』『驢馬に乗る妻』これらなんかは比較的わかりやすく男女の恋

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    2024年10月17日
  • 雪国(新潮文庫)

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    中々展開が遅く途中何回か読むことを辞めかけた。
    が、最後まで読んで駒子の苦しさ、良い子だよと言われた時や普段からの取り乱す理由が分かったら気がする。
    島村は本当の意味での罪な男だ。直接断るのではなく期待を何度も持たせるなんて。

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    2024年10月17日
  • 眠れる美女(新潮文庫)

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    川端康成の作品本当に数十年ぶりに
    読んだ
    3編のうち 眠れる美女は不思議に
    すっと入り込めた
    片腕はついていけない
    散リぬるをは何だか理解しにくかった

    川端文学は美しい日本の文化 人情
    所作 感情など随所に感じられる
    と言うが
    この年になってやっと
    分かると言う感じ
    これから少し読んてみようという気になった

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    2024年10月04日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    久しぶりに読破。大人になってから読むと、コンプライアンス面における時代の差に違和感を覚えてしまい、純粋に楽しめない。

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    2024年08月12日
  • 雪国

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    島村と駒子の愛が切なく語られる。終始2人の心情と行き来のやり取りが語られるが、最後のドラマチックな場面と天の川の美しさが交互に描かれる部分が壮大だった。

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    2024年07月20日
  • 古都(新潮文庫)

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    なかなか時代的な感覚として難しかったけど、綿谷女史の解説が分かりやすかったおかげですとんと落ちた。
    登場人物たちの心の動きと四季折々の京の様子、現代の京都と重なるところと違うところのギャップも味わえて、面白い作品だと思う。

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    2024年07月12日
  • みずうみ(新潮文庫)

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    川端康成55歳の作品。
    少女少女少女。見目麗しい少女や娘に異常に執着し、つけ回す。安定の川端康成だと思っていたら、赤ん坊が出てくるあたりで怪しくなりました。土手の中を這い回る赤ん坊は明らかに人外のもの。これまでの物語りもすべて銀平の幻想だったかも知れません。もう一回吟味しながら読む必要がありそうです。

    以下、思ったことを徒然に。

    冒頭は硬質のクライム小説を思わせる書き出しでおやっと思いましたが、湯女を相手に語りだすと直ぐにキモいオッサンに変わりました。銀平の女慣れしていないキョドった態度と口調、流石です。

    つけられる女のほうにも快感が生じると言う考えは観念としては妖しく魅惑的だけれど、現

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    2024年07月01日
  • 少年(新潮文庫)

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    川端康成の言葉は重みがありすぎる。
    彼であるからこそ語られる言葉であるが、読み手が快く受け取るものかと問われれば、難しいものがある。

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    2024年06月19日
  • 少年(新潮文庫)

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    初川端康成。
    宮本と仮名し青年時代の清野との日々を綴ったもの。
    長らく日記を続けた同士であり清野には川端が唯一信頼できる相手だった様子。
    本書を書いた後、川端は日記を処分したそう。
    友のような恋人のような名をつけられない関係性だなとおもった。

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    2024年06月10日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    恥ずかしながら初めて川端康成さんの作品をまともに読みました。ノーベル賞作家であり日本の近現代を代表する文豪であるのは良く存じていますが、実際に作品を読んでみた感想は、と言うとなかなか表現するのが難しいです。
    純文学とはこういうものなのでしょうか…
    あまり好みの作風ではなく難解でした。しばらく期間をおいて何度か読み直してみようと思います。

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    2024年05月12日
  • 少年(新潮文庫)

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    日記や手紙を記録的に書き連ねたもの。

    川端の不純のなさ、エロスを書いても下品にならない上級さはやっぱり良い、白や水色など清らかで涼しげな色を感じさせる。

    清野の手紙は重くて、暗くて、自意識過剰で、縛りを感じる。川端はその感情を文を書くことによって消化させているからそこまでのグロさは感じない。
    けどむしろわたしは、清野に共感してしまった。
    自分を受け入れてくれた1人を己の存在価値の裏付けに利用して、相手なら全てを受け止めてくれると信じ、その人の存在を自分を支える柱とする。けれどその柱は不安定で時には目に見えなくなってある種の幻覚ではなかったのかとすら思う。
    深い感情を覚えた相手に程、醜くて自

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    2024年05月10日
  • P+D BOOKS 遠い旅・川のある下町の話

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    川端康成にこういう青春群像劇的な作品のあることを知らず。
    「川のある下町の話」は3人の女から思いを寄せられる医学生・義三の話。彼らの人間模様を通じて、戦後動乱機の社会混乱も垣間見える。

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    2024年04月16日
  • 伊豆の踊子

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    川端文学は本当にわかりにくく、内容についていけないことが多い。名著という読破ノルマ感から、やっと読んだが何も心に刺さらず残らず。

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    2024年03月31日
  • みずうみ(新潮文庫)

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    川端康成の文庫本としては、「山の音」「眠れる美女」に続いて3冊目になる。主人公の桃井銀平、回想の中で回想をしていることが多いので、ものすごく不思議な感じだった。少女の黒目がみずうみに見える、その黒い瞳のみずうみのなかで泳ぎたい、という描写がものすごく印象に残っている。

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    2024年02月14日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    川端康成作品は初めて
    表現が独特で大事な展開もさらっと全体の一部になっているという印象
    裏返せば抑揚がないように見えたが自分の理解力不足、精読能力のなさから感じるものかもしれない

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    2023年12月23日