川端康成のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
川端康成作品初読で読みました。
作品自体に直接的な表現が少なく、いわゆる「行間を読む」タイプの作品で自分の中の解釈を持ちながら物語を補完して読み進めていく物語かなと。
直接的な表現が少ない関係で面白い、つまらないというのは人によってかなり分かれそう。(一つ一つを詳細に説明していないので話が理解できない人がいそう)
個人的には登場人物のセリフも多く、話の流れや人物の輪郭をイメージしやすい点や風景や場面の説明も鮮明に背景が見えてくるような美しい日本語で描かれている点が非常に読みやすく、これが国内外問わず評価されている作品なんだなと思いました。
しかし一度きりではこの美しさを享受しきれていな -
Posted by ブクログ
コ゚コ゚コ゚コ゚コ゚!
うっ、美しい
心臓がトクンっと跳ねた
しかも、なんて妖艶なんだ
身体中の血液が、ところ狭しと右往左往する
芸術家が創り出す作品は、脳ではなく
心が揺く
勿論、全ての芸術家に当て嵌まるものではない
どう自身と呼応し共鳴出来るかだ
そして、その共鳴が小さな波紋を呼び起こす
もう一度、そっと覗き見る
小さな波紋が、ドプラー効果によって波紋疾走を発生させ、電流が身体を駆け巡るゥッッ!
舞っているのは、早咲き桜の“伊豆の踊り子”なのか
踊り子から、放たれる指先は幽波紋のそれか
指先の芸術性は、尋常ではない
そして、この奇妙な“立ち姿勢”!
通 -
Posted by ブクログ
〇感想
・部分的な日記や手紙の書き写しなので、全体的に靄がかかってる感があり、イメージしにくい。再読する必要がありそう。
・若い頃の川端の言語感覚や情景描写に触れられて興味深い
・若い川端、若い少年や少女を見ると興奮していた模様。その自分のいやらしさに悩んでいたようだ。
・高い銀時計を買ったが、時計の針が狂っていて時計屋に文句を言おうと向かったがなかなか店の者が出てこずイライラしていたシーンが面白かった。
川端は借金しまくっていたそうだが、若い頃から浪費癖(いちばん高いものを買ってしまう、欲しいと思うと欲しくてたまらなくなる)は存分に発揮されていたようだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「伊豆の踊り子」「禽獣」「青い海黒い海」他の短編集。
川端の描く女性はみんな古き良き美しき日本女性、という感じだが、それゆえにこそ、なんだか川端の女性への執着みたいなものを感じでちょっと怖い。耽美派じゃないけど耽美派っぽいものを感じた。「伊豆の踊り子」も、二十歳の私と十四歳の踊り子薫との爽やかな出会いと別れといえば聞こえはいいけれど、処女性への執着がちょっとキモイな。恋でもなく性愛でもないその中間地点みたいな。人と別れてきたのです、といって涙を流す最後のシーンは綺麗といえば綺麗だけど。天城峠や修善寺・湯ヶ島温泉あたりを舞台にしていて、文学散歩できそう。 -
Posted by ブクログ
川端康成が好きではなくなる。文豪はやはりどこか変わっているのだなと思う。自身の青年期の性癖を赤裸々に語っている。男しかいない寮であるから、美しい男性を好きになるのはあり得る話ではあるが、清野の他にも駅で会った美少年で良からぬ妄想をしていることから、それが生い立ちによるものにせよ曲がった性癖をお持ちかと(自身でもそう語っているが)
古日記や古手紙を焼却するために、回顧しながら出した本としても良く出したなと。川端康成の中では"清潔な"思い出なのかもしれないが、見てはいけないもの知ってはいけない事を知ってしまったように複雑な心境になる。
川端康成が送った手紙と清野から送られてきた -
Posted by ブクログ
全体的に酷評が多いだろけど、伊豆の踊り子は川端康成の人生においては間違いなく特別な作品。
知っている人ならわかる川端康成の壮絶悲惨な人生、その孤独感が作品によく表れているのがまさしく『伊豆の踊り子』
たぶん一番川端を感じられるのがこれなんじゃないかと言える。ただ内容はもちろん面白くない。これはやはり文学なので心理描写によく読んで感じられることをお勧めします。
他作でいいなと思うのが『父母』に出てくる「青春の刑罰」という言葉、年相応に楽しむことがないことを指したものですが秀逸でした(内容は期待しないで)。個人的に好きなのは『むすめごころ』『驢馬に乗る妻』これらなんかは比較的わかりやすく男女の恋