川端康成のレビュー一覧

  • 雪国

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    美しい情景描写。雪はすべてを覆い隠して真っ白にするのに、雪景色ってこんなに多彩に表現できるのか。外の寒々しさと対照的な温泉宿の温かさ、そこで聴こえてくる音、視覚だけでなく温度感や聴覚も文章だけで伝わる。もし、これだけの語彙力と表現力を多くの人が持っていたら、ビデオカメラは発明されなかったかも。

    それはそうと、この島村という男のどこにそんな魅力があるのかが疑問だった。島村目線でしか語られないから、駒子がどうしてそんなに惚れ込んでいるのかが分からない。超絶顔が良いとか?
    それでも私が駒子の友だちなら「そいつはやめとけ」と言いたくなるタイプ。彼女に見送られて電車に乗り込んで、物理的な距離ができた途

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    2026年01月17日
  • 眠れる美女(新潮文庫)

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    クソジ…いや江口老人への嫌悪感が凄まじくて集中できない。素直に女の子たちを愛でればいいじゃないか。自分は違う、他を老人どもと蔑む…何なんだこいつは。
    女の子たちの描写がそりゃあもうすごくてドキドキする。

    片腕、びっくりした。いきなり何!?となる。官能的〜。
    散りぬるを、ちょっと何言ってるのか分からない。

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    2026年01月16日
  • 雪国(新潮文庫)

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    未読の私でも諳んじられるほど、冒頭の一文が世間一般に浸透している本作だが、文章は予想どおりひたすらに美しかった
    一方で物語はというと想像の斜め上すぎて、序盤で「え、この女(男も)すっご…」と面食らい、終盤の展開や結末には思考を破壊され唖然としてしまった

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    2026年01月09日
  • 雪国

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    ネタバレ

    情景が目に浮かぶ、艶かしい作品だった。
    自分用メモ:東京のお金持ちのおじさんが、湯沢温泉まで旅行に行って駒子という19歳くらいの芸者を特別気にいる。あまりに清潔で美しいから性的なことはしないでいたが、女の子の方が惚れ込んでしまう。だからもう来るのやめよ、って思って終わり
    蜻蛉トンボ

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    2026年01月09日
  • みずうみ(新潮文庫)

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    ページをめくるほど幻想と現実が複雑になっていく
    そして最後ははっきりとした現実に戻る
    自分がそこにいるような感覚で読み進められた

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    2025年12月25日
  • 眠れる美女(新潮文庫)

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    小説なので何を書いても良いとはいえ、3篇のどれもなかなかに背徳的で反社会的な要素に満ちている。
    「眠れる美女」は情景を想像すると絵面の気持ち悪さが先に立ち、細かな描写が入ってこない。「片腕」にも共通するが、あまり抑揚のない話であり、どこで終わっても良さそうなのに結末だけが突出しているようにみえてしまう。
    「散りぬるを」は事件に題材を借りたフィクションなのだが、被害者が実在する以上、今だと何かと物議を醸すことになりそうだ。「狂気による犯罪のほうが正気の犯罪よりも悪である」等の認識は通常の法理を突き抜けているが、今もこうした理由のよくわからない事件は度々起り、真実や動機も結局は裁判の作文の中で片付

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    2025年12月21日
  • 雪国(新潮文庫)

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    以前山の音を読み、その日本的感性美に惹かれて雪国を読み始めた。はいいものの、正直にいうと令和を生きる私にはなかなかそもそもの情景把握が難しく、寝落ち本となってしまい…サクッと読める分量のはずなのに、珍しく1週間ぐらいかかった。

    心理描写が少なくて情景描写が多いことは分かっていたけど、注釈を読んでも背景知識の不足により全体像は分からないまま読み終わっちゃった印象。だしむしろ注釈が邪魔してしまったかも

    最後の解説で和歌的だという言葉が一番納得したしもはや印象的になってしまったまである。なんか当たり前だけど当時の時代を生きていた人が知っている花も作家も古典も知らないわけで、それが哀しい。もっと色

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    2025年12月19日
  • 雪国(新潮文庫)

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    この作品は全編主人公の一人称視点で展開されながらも、当の主人公の想念や哲学については余り書かれず、人格の主張が極力抑えられている。これにより、主人公は、雪国に住む2人の女性の性状を映す視点を読者に提供する装置としての役割を果たす。この視座に立つと、冒頭のあの印象的な場面、雪国行の汽車の中で、主人公が窓の反射越しに女を眺めるあの構造は、これから展開する、読者が主人公という鏡の反射通して女性達を見るという構造に合致する。又、窓の反射越しの女性と、窓の向こう側の灯火が重なるというのも印象的に描かれる訳だが、火というのは殊雪国故に生活に必要不可欠で、されども雪国故に気温や湿度によってより不安定なのであ

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    2025年11月20日
  • 雪国

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    2年前から、#雪国リトリート というプロジェクトをお手伝いさせていただいております。関わり始めて以来、何度となく、”国境の長いトンネル”を抜けて雪国に行っております。

    湯沢あたりでは、そこかしこで「川端康成」の面影を感じており、いつか読んでみようと思っていた、こちらの名作。

    私自身、純文学というものにあまり馴染みがなく、どういう気持ちで読んだら良いのか、まだ掴めないでおります。ただそれでも、登場人物それぞれの人間らしい弱さは、すぐそこに感じるようなリアルさがあり、胸を締め付けるものがありました。

    そして、どこか醸し出される情景や心情の雪国らしさ。南国のような突き抜けた優しさではなく、どこ

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    2025年11月20日
  • 雪国(新潮文庫)

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    オーディブルで聴いてしまって、ちょっとよくわからないまま聴き終えた。
    理解が浅いのは、私の気が違うからかな

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    2025年11月11日
  • 雪国

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    主人公の何をしているかわからない日常と、その割に奥さんをほおって温泉宿で浮気をしている生活にどうにも感情移入ができないと思って、人に話したら、それが「高等遊民」というもんだと説明された。この時代のあるインテリ男子の憧れの生活スタイルだったようだ。それが学べる小説とも言える。

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    2025年09月16日
  • 山の音(新潮文庫)

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    ある時代の一つの家族の日常が家長の目線で描かれたストーリー。その舅と嫁の相互の愛情が描かれている。舅は嫁を見守り、嫁は舅を慕っている光景が浮かぶ。また、舅の妻、息子そして娘の性質や関係性などが何となくわかる。
    いずれにしても、1つの家族の日常が描かれている。この先どうなって行くのかを示唆するような終わり方でもないし、このストーリーが何を訴えたいかはわからなかった。

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    2025年08月29日
  • 雪国(新潮文庫)

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    場面展開が特に難解で、わかりづらかった。
    いつの間にか場所や時間が変わったり、別れたと思ってた人がまだいたりする。映画やドラマの「カット」のように見ればまあ面白いのかなという気もした。
    最後についている「解説」を読んで、「島村」、「駒子」、「葉子」の象徴的役割がようやくわかったので、二回目以降に読むのなら面白く読めるかなと思った。初読はそんなに惹かれなかったが、二回目からいろいろ知った上で読み直すと化ける本なのかもしれない。

    川端康成は初めて読んだと思うが、状況把握をするのが難しい作家だなと思った。次は『山の音』を大学の後期の授業で読む予定なので、そっちに賭けたい。

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    2025年08月22日
  • 古都(新潮文庫)

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    京都を舞台にしたゆったりしているが、厳しい現実を知って生きてきた双子の姉妹。お互いの存在を知ってからの相手に対する愛情が伝わってきた。その後、どういう人生を歩んで行くのだろうか?助け合って幸せに生きて行くだろう。

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    2025年08月18日
  • 雪国(新潮文庫)

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    直接表現少なく婉曲表現のため想像と解釈が難しく感じました。情景描写、色の使い方がとても美しいことはわかりました。

    〜〜〜

    国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。

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    2025年08月04日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    伊豆の踊り子って、こんなに短編なんだ。文庫本で50ページ弱。恥ずかしながら知らなかった。20歳の旅人と踊り子の純な恋。その後、どうなるんだろう。

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    2025年07月30日
  • 雪国(新潮文庫)

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    これが雪国か、、、
    評価を付けるのが難しい。
    設定からして受け付けない方もいると思う。

    表現の美しさに反して、作中の行き止まり間が苦しかった。

    個人的に駒子は島村を溺愛している訳ではなく、自分の身が落ち着かない苦しさや焦燥感から言葉を発している気がする。芸妓という立場もあると思うけど。

    島村の地に足ついてない感じ、なんか見覚えあると思ったら村上春樹作品の主人公だった。

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    2025年07月29日
  • みずうみ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    美しい少女の後を追ってしまうという性癖を持つ主人公銀平。
    トルコ風呂(今は使われない言葉となったが)のシーンから始まる。そ、そんな赤裸々な〜と焦りながらもぐいぐい読まされた。
    そして銀平は、犯罪スレスレで今なら完全アウトの言動の数々。
    ヤバい。教職も解かれ、無敵の人になりつつある。
    自らの醜い足に対するコンプレックスや不幸な生い立ちが彼をそうさせているのか。
    生きづらそうだ。
    故郷のみずうみや過去の女性達の思い出が時々蘇る。現実と幻が交錯し、最後の蛍狩りの夜ではわからなくなってしまう。狂っていきそうで正気に戻りそうで銀平がどうなっていくのか…。不思議な小説。読後、ずっとモヤモヤ感をかみしめてい

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    2025年07月27日
  • みずうみ(新潮文庫)

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    酒を飲んで寝た日の、あんまり嬉しくない夢みたいな一冊。
    銀平は足にコンプレックスを抱えたストーカー。しかもロリコン。川端康成の文章が美しく読みやすいからこそ、活字の中で存在することを許された男である。

    「夢幻の少女を求めるためにこの現実の女と飲んでいるような気もした」
    アイドルのご尊顔を拝むために労働に勤しむ私みたい。一緒にしたくないけど。

    谷崎潤一郎も川端康成も、足が好きなのね。

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    2025年07月26日
  • 少年(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最初の方、愛の言葉があられもなさすぎて目の玉が飛び出た。
    当時の寄宿舎ってこんなに乱れてたの? 明治大正って今より男色文化が色濃く残っていたのかな。

    恋文を三十余枚書いて、前半は作文として提出、後半は本人に送り、老いてから全集に収録するとか。
    今とは常識が違いすぎてちょっと雰囲気が掴めない。

    大本教祖三代目への描写がめちゃくちゃ辛辣で、美しい人しか愛せない人なんだな。催しに呼ばれた時にもまず自分の容姿を気にしているし。

    これって人物名などにフェイクは入ってるのだろうか。色々と差し障りがありそうな描写が多いんだけど…。
    孤児であることが原因で屈折したというのもあるんだろうな。

    良かったの

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    2025年07月20日