川端康成のレビュー一覧
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本書は1968年に、川端康成が日本人初の受賞者となったノーベル文学賞のスピーチ「美しい日本の私」(サイデンステッカーによる英題は「Japan, the Beautiful, and Myself」)を含む、随筆集である。3日間の徹夜のもとで、スピーチ直前に書き上げられた「美しい日本の私」は、やはり川端康成の文学世界を理解する上では一級のドキュメントであろう。
このスピーチでは、道元や西行などの和歌を引用しつつ、古来から日本では自然描写に内在される美しさを尊ぶ文化があることが示される。そして、芥川龍之介の自殺の遺書である「末期の眼」を引用しながら、そうした美しさが顕著に感じられるのは、生活力・ -
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ネタバレ『伊豆の踊子』
旅先で出会った踊り子に心惹かれ、ふれあいの中で心が洗われていくお話。主人公が伊豆を訪れた理由について、「二十歳の私は自分の性質が孤児根性で歪んでいると厳しい反省を重ね、その息苦しい憂鬱に堪え切れないで伊豆の旅に出て来ているのだった。」と述べている。川端自身の出生が作品に大いに影響していることは、言うまでもないだろう。
有名な作品だけど、こんなに短かったとは。サックリ読めた。
『青い海黒い海』
なんと奔放な作品か。全てが漠然としたイメージで成り立っている。それぞれが何の比喩なのかまったく理解できないけれど、作者の死生観、そして触れたことのない母を求めているんだろうなあと。 -
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角川ソフィアの「先人に学ぶ」シリーズに、随分お世話になっているなあと思う。
何をどのように編むか、というのはその人の主観もあって、でも普遍性も必要で、難しい作業ではないだろうか。
今回は「美と日本文化」をテーマとした作品を再編集したとのことだ。
私が読みたかった「美しい日本の私」。
解説には最初「美しい日本と私」であり、英語でも「Japan the Beautiful and Myself」であるのだが、川端の手によって「と」が「の」に変えられたという。
これだけでも、もう充分に面白い。
こうして同じテーマを追いながら編んでいくことで、似通ったもの、根底に流れている思いが浮かぶ。
「す -
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川端康成自身が短編を選び、解説を加えたもの。
以下の感想以外の短編も目を通しましたが、
言い回しや、歴史背景などがよくわからず、挫折しました・・・。
☆伊豆の踊子
自分が孤独根性で歪んでいると、反省を重ね、
その憂鬱に堪えかねず旅をしたが、
旅で出会った踊子がとても純粋で可憐であり、
恋愛ともまた違う好意が芽生え、
主人公を心身ともに清らかな気持ちにさせてくれた。
読んでいて、きれいなきもちにさせてくれると思いました。
今のロリコンとかと通じるものがあるのかなぁ。
いや、そんなことは無いはず!
描写がとても美しかった。。
☆春景色
絵かきとその恋人が田舎で生活をする様子を、景観の描写を豊 -
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荒木飛呂彦がカバー画を描いていたので買ってしまいました。
ま、完全にやりすぎでしたが。
孤独な生涯を送ってきた20歳の主人公が旅先で出会う14歳の旅芸人の踊り子に恋をしてしまう、題名作「伊豆の踊子」。
若さゆえの淡い恋心に揺れる主人公の行動がいじらしい。
が、時代が違いすぎて感情移入できなかったため、★ひとつ減。
それよりも注目すべきは収録されている他4篇の短編。
川端康成の表現力に圧倒される。
川端が15歳のときに書いた日記を、のちに自身で注釈を付けくわえた「16歳の日記」。
そのスタイルだけでも新鮮だが、死の間際にいる祖父との会話を【この世の声ではない】と表現するな