川端康成のレビュー一覧

  • 伊豆の踊子

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     川端康成の代表作のひとつです(表紙絵がすごいことになっていますが)。孤独に悩む青年の淡い恋心と人というものの温かさを描いた、傑作だと私は思います。この物語は、15歳で孤児になってしまった作者の実体験を元にしているそうですが、主人公と旅芸人の身分(階級格差)を超えた人間同士の交流を通して、人の温かさを感じるという描写には、暗い感じがあまりせず、むしろ孤児根性から抜け出せる希望が感じられます。

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    2009年11月12日
  • 伊豆の踊子

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    荒木飛呂彦がカバー画を描いていたので買ってしまいました。
    ま、完全にやりすぎでしたが。

    孤独な生涯を送ってきた20歳の主人公が旅先で出会う14歳の旅芸人の踊り子に恋をしてしまう、題名作「伊豆の踊子」。

    若さゆえの淡い恋心に揺れる主人公の行動がいじらしい。
    が、時代が違いすぎて感情移入できなかったため、★ひとつ減。

    それよりも注目すべきは収録されている他4篇の短編。
    川端康成の表現力に圧倒される。

    川端が15歳のときに書いた日記を、のちに自身で注釈を付けくわえた「16歳の日記」。
    そのスタイルだけでも新鮮だが、死の間際にいる祖父との会話を【この世の声ではない】と表現するな

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    2009年10月07日
  • 伊豆の踊子

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    「道がつづら折りになって」という出だし、最強だと思います。
    内容は変態チックなものが多いけど、物にも心にも機微を反映した描写で、素直に感心してしまう。

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    2009年10月07日
  • 虹いくたび(新潮文庫)

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    2006. たぶん11月頃 
    これはなかなか設定が面白いです。是非今の時代に流行らせたいです。てか誰かこれでギャルゲーを作って欲しいです。それで麻子萌えか百子萌えか若子萌えか議論を白熱させたいです。おそらく裏ルートで竹宮少年も攻略可能。そんな話を誰かとしたいです。

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    2009年10月04日
  • 伊豆の踊子

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    言わずと知れた川端康成の名作。今更はじめて手にしたことがちょっと恥ずかしい。
    主人公の青年は学生で、一人旅をしている。その道中で偶然であった幼さの残る踊子に抱いた、淡い淡ーい恋のお話。
    新鋭の作家さんを好んで読んでいたんだけど、これは凄く面白かった。ストーリー自体のせつなさ、甘酸っぱさはもちろん、文体も余韻の残る終わり方もあたし好み。きゅんとしちゃいました。

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    2009年10月04日
  • みずうみ(新潮文庫)

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    『みずうみ』は、筋や人物の行動を近代的な論理で追おうとすると、むしろ読めなくなる小説だと感じた。銀平と女たちの不可解さ、断片的な展開は、私たちが当然視する「わかりやすさ」や「合理性」を崩してくる。その意味で、文学でありながら文化人類学や社会学のように、近代的科学的思考そのものを相対化する作品なのかもなと思った

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    2026年03月06日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    古本屋で50円均一で売られていて、思わず買ったのがおそらく2年前。そこから長らく積読になっていたが、ついに読んだ。

    普段現代小説やエッセイばかり読んでいる身には少し難しくて、なかなか場面描写ができなかった…。難しい…。

    まだ伊豆の踊り子は読みやすかった。
    きっと作者の思考とか経験とか諸々、ものすごく反映されてるんだろうけど。
    それをすくい取れる読解力をつけたい…。

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    2026年02月18日
  • 雪国(新潮文庫)

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    冒頭の文章は秀逸。
    情景の書き振りや心情の描写が繊細で綺麗だと感じた。ただ、時代の違いで理解し難い部分や雰囲気が伝わらない箇所はある。それにしても、文章による表現の豊かさが感じられる名文学だと思った。たまにこういうものを読むことでまた本の面白さを感じられる。

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    2026年02月18日
  • 雪国(新潮文庫)

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    ネタバレ

    東京出身の冷淡男・島村
    島村に愛情をぶつける芸者・駒子
    島村が惹かれている儚い美女・葉子

    島村と駒子の恋愛における温度差
    全てを“景色の一部”としか捉えられない島村
    葉子という「幻影」、駒子という「現実」

    ラストは繭倉の火災→幻が崩壊し、現実が悲鳴をあげ、島村は独りで「天の河」の美しさに恍惚とする

    虚無感、美しき残酷、カタルシス

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    2026年02月18日
  • 伊豆の踊子・温泉宿 他4篇

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    人物同士の関係や時代的背景を読み取るのが難しかった。また、全体を通して主人公の考えを読み取るのが難しかった。とくに青い海黒い海、

    それでいうと伊豆の踊子は易しくて、純愛というか新鮮さの溢れる作品で面白がった。

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    2026年02月12日
  • 雪国

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    確かに情景描写は凄いかもしれないけど、正直この文章に日を感じる感性が自分にはないのかもしれない…

    なぜ島村は既婚子持ちの無職おじさんなのに、駒子から行為を寄せられてたんだろう…

    あと島村と葉子の関係性もよくわからない…

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    2026年02月02日
  • 雪国(新潮文庫)

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    名著として紹介されることも多い川端康成の雪国。越後湯沢が舞台であることも有名。
    初めて手に取って実際に読んでみたが、ストーリーがあまりないように感じ、面白みを感じなかった。おそらく、ストーリーを追うのではなく、一文一文を味わうような純文学の読み方が必要。
    今の自分では魅力に気づけないのだろう。少し間を空けて、読み返してみたい。

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    2026年01月24日
  • 雪国

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    美しい情景描写。雪はすべてを覆い隠して真っ白にするのに、雪景色ってこんなに多彩に表現できるのか。外の寒々しさと対照的な温泉宿の温かさ、そこで聴こえてくる音、視覚だけでなく温度感や聴覚も文章だけで伝わる。もし、これだけの語彙力と表現力を多くの人が持っていたら、ビデオカメラは発明されなかったかも。

    それはそうと、この島村という男のどこにそんな魅力があるのかが疑問だった。島村目線でしか語られないから、駒子がどうしてそんなに惚れ込んでいるのかが分からない。超絶顔が良いとか?
    それでも私が駒子の友だちなら「そいつはやめとけ」と言いたくなるタイプ。彼女に見送られて電車に乗り込んで、物理的な距離ができた途

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    2026年01月17日
  • 眠れる美女(新潮文庫)

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    クソジ…いや江口老人への嫌悪感が凄まじくて集中できない。素直に女の子たちを愛でればいいじゃないか。自分は違う、他を老人どもと蔑む…何なんだこいつは。
    女の子たちの描写がそりゃあもうすごくてドキドキする。

    片腕、びっくりした。いきなり何!?となる。官能的〜。
    散りぬるを、ちょっと何言ってるのか分からない。

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    2026年01月16日
  • 雪国(新潮文庫)

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    未読の私でも諳んじられるほど、冒頭の一文が世間一般に浸透している本作だが、文章は予想どおりひたすらに美しかった
    一方で物語はというと想像の斜め上すぎて、序盤で「え、この女(男も)すっご…」と面食らい、終盤の展開や結末には思考を破壊され唖然としてしまった

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    2026年01月09日
  • 雪国

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    ネタバレ

    情景が目に浮かぶ、艶かしい作品だった。
    自分用メモ:東京のお金持ちのおじさんが、湯沢温泉まで旅行に行って駒子という19歳くらいの芸者を特別気にいる。あまりに清潔で美しいから性的なことはしないでいたが、女の子の方が惚れ込んでしまう。だからもう来るのやめよ、って思って終わり
    蜻蛉トンボ

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    2026年01月09日
  • みずうみ(新潮文庫)

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    ページをめくるほど幻想と現実が複雑になっていく
    そして最後ははっきりとした現実に戻る
    自分がそこにいるような感覚で読み進められた

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    2025年12月25日
  • 眠れる美女(新潮文庫)

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    小説なので何を書いても良いとはいえ、3篇のどれもなかなかに背徳的で反社会的な要素に満ちている。
    「眠れる美女」は情景を想像すると絵面の気持ち悪さが先に立ち、細かな描写が入ってこない。「片腕」にも共通するが、あまり抑揚のない話であり、どこで終わっても良さそうなのに結末だけが突出しているようにみえてしまう。
    「散りぬるを」は事件に題材を借りたフィクションなのだが、被害者が実在する以上、今だと何かと物議を醸すことになりそうだ。「狂気による犯罪のほうが正気の犯罪よりも悪である」等の認識は通常の法理を突き抜けているが、今もこうした理由のよくわからない事件は度々起り、真実や動機も結局は裁判の作文の中で片付

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    2025年12月21日
  • 雪国(新潮文庫)

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    以前山の音を読み、その日本的感性美に惹かれて雪国を読み始めた。はいいものの、正直にいうと令和を生きる私にはなかなかそもそもの情景把握が難しく、寝落ち本となってしまい…サクッと読める分量のはずなのに、珍しく1週間ぐらいかかった。

    心理描写が少なくて情景描写が多いことは分かっていたけど、注釈を読んでも背景知識の不足により全体像は分からないまま読み終わっちゃった印象。だしむしろ注釈が邪魔してしまったかも

    最後の解説で和歌的だという言葉が一番納得したしもはや印象的になってしまったまである。なんか当たり前だけど当時の時代を生きていた人が知っている花も作家も古典も知らないわけで、それが哀しい。もっと色

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    2025年12月19日
  • 雪国(新潮文庫)

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    この作品は全編主人公の一人称視点で展開されながらも、当の主人公の想念や哲学については余り書かれず、人格の主張が極力抑えられている。これにより、主人公は、雪国に住む2人の女性の性状を映す視点を読者に提供する装置としての役割を果たす。この視座に立つと、冒頭のあの印象的な場面、雪国行の汽車の中で、主人公が窓の反射越しに女を眺めるあの構造は、これから展開する、読者が主人公という鏡の反射通して女性達を見るという構造に合致する。又、窓の反射越しの女性と、窓の向こう側の灯火が重なるというのも印象的に描かれる訳だが、火というのは殊雪国故に生活に必要不可欠で、されども雪国故に気温や湿度によってより不安定なのであ

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    2025年11月20日