川端康成のレビュー一覧

  • 伊豆の踊子

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    ちょっとまだ僕には早かったかもしれない。。というのが率直な感想でした。
    タイトル名でもある「伊豆の踊り子」は確かに面白かったのですが、ふーんなるほど。。としか思えなかったのがまだ浅くしか読めていないのかな?と考えたり
    そのほかも十分に読めるんですが、途中から目が滑っていく感じ。。
    もう少し他の本も読んでみてから、あるいはもう少し歳を取ってから読んでみるとまた他の感想が思い浮かぶのかもしれないので、またトライします。

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    2023年05月19日
  • 古都(新潮文庫)

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    美しくもままならない姉妹愛、親子愛。双子のくだりが出てきたところからページを捲る手が止まらなかった。

    親子愛、姉妹愛の爽やかな美しさを描いている。身分の違いのままならなさを、身分が高い側の千重子の側から描いているのも面白い。京言葉が新鮮だけど、印象深くて頭の中でつい同じ言葉を使ってしまう。

    背景となる京の四季がメインテーマのようにも思えるくらい色んな姿が描かれている。杉山は3回描かれるが、どれも違った姿で、情景が浮かび上がってくるようで素晴らしい。

    太吉郎の盆栽と日本論は面白かった。

    身分違いとなってしまった双子の行く末がなんとなくわかってしまうんだけど、それでも先が気になって読むのがとても楽しみだった。

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    2023年05月13日
  • 美しい日本の私

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    川端を斜めから楽しむ勢だが、けっこう正面から読んで、いいなと感じた。
    そして誠に月並みなことに、よく聞く(引用される)ものほどいいな、と。

    @

    川端のノーベル賞受賞記念講演を軸に、日本文化について述べた随筆を厳選!
    ノーベル賞授賞式に羽織袴で登場した川端康成は、古典文学や芸術を紹介しながら日本の死生観を述べ、聴衆の深い感銘を誘った。その表題作を中心に、今、日本をとらえなおすための傑作随筆を厳選収録。

    【目次】
    ●美へのまなざし
    花は眠らない 1950★
    美について 1950
    美しい日本の私 1968★
    秋の野に 1968
    女人なれども 1969
    夕日野 1969
    ほろびぬ美 1969
    美の発見と存在 1969×2★朝のガラスのコツプの光り
    日本文学の美 1969★
    日本美の展開 1969
    鳶の舞う西空 1970

    ●戦争を経て
    同人雑記 1937
    平和を守るために 1949
    私の考え 1951
    東西文化の架橋 1957

    ●日本文化を想う
    末期の眼 1933★竹久夢二ディス
    純粋の声 1935
    紫外線雑言 1936
    日本の母 1942
    「日本の母」を訪ねて 1942
    哀愁 1947
    思い出すともなく 1969
    水晶の数珠など 1970
    春 1955

    付録
    Japan the Beautiful and Myself(美しい日本の私) エドワード・G・サイデンステッカー訳

    解説 大久保喬樹

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    2023年04月03日
  • 伊豆の踊子

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    ネタバレ

    割と初期の作品集。
    というのもこの角川文庫、1951年の刊行なのだ(が、年譜は死まで更新されている……)。
    川端自身による「『伊豆の踊子』について」が嬉しい。
    今回は「驢馬に乗る妻」「二十歳」「むすめごころ」「父母」を読んだ。

    ■「伊豆の踊子」
    既読。

    ■「青い海黒い海」
    既読。

    ■「驢馬に乗る妻」1925以前
    彼。
    妻の綾子。
    その姉の豊子。
    綾子は知らないが、実は彼は先に豊子と通じ、豊子の自己犠牲で妹に譲った、という過去がある。
    やはり女をふたり並べて、どちらからも愛されている(年上から年下へ移行)というドリーム小説。

    ■「禽獣」
    既読。

    ■「慰霊歌」1932
    既読。とはいえ記憶が薄いので、今後ちくま文庫「文豪怪談傑作選 川端康成集 片腕」で読み直す予定で今回は保留。

    ■「二十歳」1933
    祖父。父の兵禄。が結婚したのは、母お霜。夫婦の長男の銀作。が主人公。
    母の父は雲の五六。父の後妻の梅子。その妹の竹子。
    銀作は浅草の掏摸稼業へ。
    登場人物全員が不良。
    ……文体も内容も川端っぽくない(織田作之助っぽい?)ので代作かしらんと邪推してしまうが、戦後復刊期にわざわざ総題にしているくらいだしな、と思い直す。

    ■「むすめごころ」1936★
    (私の遠縁の娘、静子が時田武と結婚した。この手紙は静子の友人である咲子が書いたもので、預かった。という前書き。)
    私は武さんと、結婚するかもしれない関係だったけれど、静子さんが好きだから、ふたりを引き合わせた。
    武さんから言い寄られても、断った。
    あなたたちが結婚して、幸せよ。
    ……うまく整理できないが、いい読後感。素晴らしき百合。
    でも不吉で(だから語り手が、この手紙は静子のもとにないほうがいいと判断した)、50年後にはこじれにこじれて、例えば吉田知子や大濱普美子の怪奇小説の題材になりそうな。

    ■「父母」1936★
    ・手紙の遣り取り。
    ・軽井沢のテニス。スカート。ラケット。コートは野外舞踏場。お嬢さん。
    ・西洋人の避暑地。
    ・あなたの慶子さん18歳。あなたの棄てた子供。
    ・ゆき子さん。
    ・僕は文学者。
    ・慶子さんはいまはいく子さんと呼ばれている。
    ・青春が呼び戻される。
    ・小説家の僕の虚構。
    ……誰が誰に対してどんな手紙を書いているのか、把握しきれず。
    でも堀辰雄っぽい雰囲気や、後半に現れるメタ視点とか、好きになれそうだな。

    ◆解説 進藤純孝

    ◆作品解説 古谷綱武

    ◆『伊豆の踊子』について 川端康成★

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    2023年03月27日
  • 伊豆の踊子・温泉宿 他4篇

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    ネタバレ

    「十六歳の日記」。
    冒頭の祖父尿瓶(しし)のシーンも凄い。
    が、数え16歳=満14歳が、100枚の原稿用紙を大きなテエブルに据えて、自分ー祖父ー手伝いのおみよ、で話しているシーンが壮絶。
    祖父は半ば痴呆が進んでいるのか、果たせなかった野望を、大隈重信に頼めばなんとかなると言い張る。
    おみよは馬鹿にして笑う、が、ある瞬間ふっと黙ってしまう。凄絶な記録文学だ。
    語り手は淡々と「見ている」……盲目の人を見るという視線の非対称性は、今後、鑑賞用の女を探し求める川端の人生のテーマにつながっていくのだ。
    愛惜と観察。
    時間の区別なくししと食事の要求と。苛立ち。
    スケッチとは、単に思ったことを書くのではない、意思によって「それ以外」を捨象する。
    という点で14歳時点から書き手だったわけだ。
    あとは、川端自身のあとがきも興味深い。

    岩波文庫入りしたのは1952年で、もちろん代表作「伊豆の踊子」も「雪国」も刊行され、さらには全16巻の全集(1948-1954)を刊行中。
    権力獲得期間で、着々と大家への道を作っている段階だ。
    14歳で書く → 単行本収録時、27歳で( )に書き加える → 50歳を超えて文庫化でまた目を通す。
    この繰り返しのしつこさもまた、川端。

    ■「十六歳の日記」
    初読。
    ■「招魂祭一景」
    既読。
    ■「伊豆の踊子」
    既読。
    ■「青い海黒い海」
    既読。
    ■「春景色」
    既読。
    ■「温泉宿」
    既読。
    ◆川端康成自身の「あとがき」
    初読。

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    2023年03月22日
  • 女であること

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    ネタバレ

    「朝日新聞」への連載開始は1956年で、1巻をその年に、2巻を翌年に刊行。
    とはいえ佐藤碧子による代作の疑いあり。
    どおりで川端にしては長い。
    ただしきちっとした構成がなくダラダラと続いていくのは川端っぽいといえばいえる。
    また、美しい令夫人の市子、気の強い割には気弱なところもあるエキセントリックなさかえ、暗い影を背負った妙子、という女性の三角形と、
    彼女達に振り回される佐山、光一、有田という男性の三角形が組み合わさる関係性で話が持続していく作りは、結構川端っぽい。
    マンネリの極致なのだ。
    で、小母様が好きだとか小父様が好きだとか中年男性の夢のような展開をさせておいて、結局はさかえの奔放が結果的に夫婦を(性的に)盛り上がらせたという、夢の夢みたいな展開にしていくという、悪しき中年男性作家のドリームばかり。
    正直結構辛かった……。
    ネットで感想を漁ると、結構真正面から感動したという人がいてびっくり。
    まあ1956年という「第二の十年」の初期にあたるピースを把握しておくためには、読んでよかったが。
    代作問題については、「真似しやすい文体」であったこともまた要因のひとつなのかなと、思ったりした。

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    2023年03月22日
  • 虹いくたび(新潮文庫)

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    舞台が、ちょうど私がよく知っている景色から始まっている。なんだか自分自身も旅をしているような不思議な気分のまま読み終えた。湖国の虹は一度見たら一生忘れられない。そして、百子は自ら虹の橋を渡って行った者たちの呪縛から解き放たれる日が果たして来るのだろうか?

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    2023年01月16日
  • 山の音

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    古き悪き日本。

    恐らくそのせいで、
    次の世代は欧米志向で自由に憧れたのでしょう。
    そして続く現代の親世代は、その反動で冷静に。

    主人公はおじいちゃん。
    共感するには早過ぎかと思ったが、
    女性は男性より早く盛りの過ぎたのを実感するものである。
    30も過ぎればちやほやされなくなるし、
    体力もあっという間に落ちる。

    老年とはこんなものか、と
    想像するには意外と難くなかった。

    生々しく赤裸々に書かれた主人公の感情や執着が、期限切れの酸っぱさのまとわりつくほろ苦さ。
    少し癖になる。
    美味ではないが、晩酌のアテには向いている。

    菊子だけが花だ。
    丁寧に描写されているのに、
    私の中に具体的な顔立ちが見えていないのが不思議だ。

    ただ爽やかでまだ可愛らしさの残る、
    好ましい女性像はしっかりと浮かんでいる。
    読者がそれぞれに、
    自分好みの美人顔を当てられる描き方になっていたのだろうか?面白い。

    目の前の出来事に老年の記憶の断片や、
    いつまでも忘れられない紅葉や義姉を散りばめた彼なりの思いを見せながら、
    日常は過ぎ季節が巡る。

    筆で色を重ねていくうちに、
    引いていた輪郭もぼやけて陰影ができ、
    色味は暗くなっていく反面、
    味わいは深まる油絵のような作品だと感じた。

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    2022年12月10日
  • 少年(新潮文庫)

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    両親を早くに亡くし、
    寂しさの中思春期を過ごしてきた著者の、温かな学生の頃の触れ合い。
    気持ち悪さは感じない。

    心の拠り所だったのかな。
    手紙を最後は燃やしてしまうのだろうけど。
    宗教の話も出てきます。
    人間の心の居場所を考えられます。

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    2022年10月10日
  • 少年(新潮文庫)

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    川端康成の作品に「湯ヶ島の思い出」という長編があったらしい
    そこから一部を抜粋し
    「伊豆の踊子」というタイトルで発表して
    残りは封印してしまったという
    なぜそんなことをする必要があったのか
    それは「湯ヶ島の思い出」が
    同性愛のタブーに触れていたということもあろうが
    それ以前に、やはり小説としての冗長さを嫌ったのだと思う
    大本教の家に生まれ育った少年の
    世間と相容れない純粋さが
    若き川端康成の「孤児根性」に共鳴したという話は
    まあそれだけのもので
    そこから広がりを見せていくことはない
    しかしともかく、伊豆で旅芸人の娘から受けた優しさが
    川端の僻んだ心を癒やす物語には
    そのような出発点があった

    「湯ヶ島」から「踊子」を差っ引いた残りの部分は
    戦後、大幅に手を加えられ
    「少年」のタイトルで発表された
    なぜそんなことをする必要があったのか
    ひょっとしたら、太宰治に読ませたい気持ちなんて
    あったのかもしれません
    太宰は「孤児」でなかったが故に苦しんでたようなもんだし
    ちなみに、三島由紀夫「仮面の告白」より5年早い

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    2022年09月18日
  • 山の音

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    日本の家族という柵を良くも悪くも描いている。四季の移ろいや日常的にみられる生活風景や職場の何気ない描写も秀逸。日本の美を追い求める川端文学の真骨頂か。初老の儚い恋心も主テーマであるが、老いていく肉体については淡々と綴っていき焦りとか未練とかは嘆かない。海外の作品とはここが違う。やはり日本の美か!
    AVのテーマの原点はここか、と思うところもあるが、よりエロティックで官能的と感じさせる描写はさすが。

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    2022年09月03日
  • 少年(新潮文庫)

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    50歳時点の著者が17歳前後の同性愛的体験などを振り返るという体の小説。
    当時の日記や手紙の引用が多く、小説というより随筆っぽかったが、こういう「生」感のある構成は嫌いではない。同性愛描写よりむしろ某新興宗教に関する内容が興味深かった
    。正直、主題とされている同性愛経験の内容には物足りなさがあった。日記の引用が主とはいえ本当の心のうちはあまり明かされていないように感じたし、本書の描写だけだと愛というより単に弄んでいるだけのようにも思えた。
    流石ノーベル文学賞受賞者だけあって、端正な文章で眼福になった。

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    2022年08月18日
  • 少年(新潮文庫)

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    川端康成が中学時代同室で過ごしていた美少年・清野の記憶を追想する。
    清野一筋かと思えば、所々で別の美少年にも情を抱いているのがかえって生々しい。少年を愛する心は、彼の中に当たり前に存在していたんだなと思った。

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    2022年07月14日
  • 少年(新潮文庫)

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    1972年川端康成亡くなって50年となり、全巻35巻の第10巻のなかで全集のみでしか読めなかった部分を文庫化した作品。
    その全集は川端康成50歳を記念して刊行されたもの。その編纂にあたり、本人も自身の全作品を振り返っている。その時に、幼少期からの作文や学生時代の日記を取り上げながら、50歳の気持ちを書き加えていくといったいった形式。
    出版社はこの文庫の発表にあたり、「川端のBL」と扇状的すぎるかなあと思う。確かに寮生活での日記が主で、その中でも清野少年に対する恋慕的行為表現は多い。他にも美しい少年を見かけるとそちらも気にしてしまう。と、多少そういう傾向ではありますが。
    日記書簡からの回想なので、小説でもエッセイでもないかなあ。やや欲求不満読書。
    川端作品を数冊しか読んでないので、深読み的な面白さは難しいかな。書簡の希少性や「伊豆の踊り子」秘話、学生時代の文章など川端文学の起源でしょうか。

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    2022年07月12日
  • 伊豆の踊子

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    「伊豆の踊子」は十数年ぶりに再読。旅情と青春を感じさせて、案外良い。初めて読んだ時もそう感じたはず。

    他には、新潮文庫版には未収録の「死体紹介人」が薄気味悪くて良い。

    川端康成は、基本的にあっさり薄味だが、晩年の「眠れる美女」や「片腕」のように、たまに薄気味悪い小説を書く、という印象。


    以下は「死体紹介人」のあらすじ。

    会ったことのない女の死体を解剖用に大学に売り払うが、その女の妹が骨を受け取りに来たので他人の骨を渡す。その妹と同棲するようになるが、姉と同じく肺炎で亡くなる。その死体の前で、火葬場で知り合った女と抱き合う。

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    2022年07月04日
  • 少年(新潮文庫)

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    BL作品にはあまり興味がないんだけど
    BLじゃない作品に
    BL的要素を感じる人の気持ちは
    わからんでもない
    美しさを求めてんのかな?とオモウ

    話題になってるようだったので
    気になって買ってみた

    少年少女の頃って
    実際はすごく匂いがあるし
    己の幼少期は泥んこだったし
    家畜の糞尿もすぐそばだったし
    汚れ放題だったのに
    なぜ回想すると
    美しく変換されるのか
    ハナタレも汗臭さもどこいったん…

    ということが
    誰にでもおこると信じているので
    川端康成にもあったはず!
    回想してるから
    こんなに匂いがなく感じるんだと
    信じている!!!!

    清野の手紙がちょっと切ない
    書いた清野の気持ちを考えると
    ギューッとなるけど
    おっさんになった川端が
    回想終わって燃やす気持ちもわかる
    その過去と現在の温度差が
    おもしろかったかなぁ

    いやでも盛り上がらない回想録だし
    そうでもないか?
    星は2つほど低くないけど
    3つも多いかな?の3つ

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    2022年06月03日
  • 伊豆の踊子・温泉宿 他4篇

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    若い頃に書かれた短編集。
    伊豆の踊り子」は、雪国の若者バージョン?、「雪国」と比べてフレッシュな感じ。「雪国」に比べて愛情に対する反応も素直。瑞々しい、というべき?
    映像が目に浮かぶ。

    「十六歳の日記」は、死にゆく祖父を写生した日記。

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    2024年06月20日
  • 少年(新潮文庫)

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    川端康成の作品を初めて読んだのでいまいち作者の人となりがわからないのだが、この本は自身の少年〜青年期を振り返ったものということで良いのだろうか。
    自身の書いた手紙をみつけるがまま順に書き連ねていったという感じで、時系列がばらばらで把握しにくいのだが、文章自体は読みやすかった。

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    2022年04月30日
  • 小公子(新潮文庫)

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    「老人の凍った心をも溶かす幼児の真心」というのは児童文学として良い。礼儀正しさ、思いやり、高貴なる義務は誰しも子どもに教えたいものだから。

    しかし、そもそも貧しい人々を生み出す構造の問題に踏み込んだ展開にならないのは書かれた時代の、上流階級の出身である作者の限界か。

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    2022年01月02日
  • 小公子(新潮文庫)

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    アメリカに生まれた少年・セドリックは、大好きな母や周囲の人々の細やかな愛情に包まれ幸せに暮らしていたが、名も知らぬ貴族の祖父の跡継ぎになるためイギリスへ渡ることとなった。祖父は意地悪で傲慢で、アメリカという国を嫌っていたが、セドリックの純真さに心動かされ、次第に変化していく。だがそこへ真の跡取りを名乗る者が現れて──。川端康成の名訳でよみがえる児童文学の傑作。

    子供の頃に読んだ名作。小公女は結構序盤がお先真っ暗なイメージでしたが、こちらは比較的前向きに進んでいくので、穏やかな気持ちで読み進められました。セドリックが泰麒のキャラクターに影響を与えていたなんて!確かにそういう目線で見るととても似ている・・・!!そして何よりびっくりしたのが、翻訳が川端康成!?どうやらもう一人、実質翻訳した方がいたとあとがきで知ったけれど、それにしてもすごいな。自分で名作を書くだけでなく英語力もあったのか。硬い文章を書いている印象だったので、ここまで読みやすくて現代文学と変わらない言葉遣いや自然な言い回しに驚いた。彼がバーネットの作品を子供たちに紹介したいと思うくらい気に入ったんだなと思うと、何だか微笑ましく思える。

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    2021年12月31日