川端康成のレビュー一覧

  • 女であること

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    主人公の市子と同じ家に暮らす二人の若い女性の(男性をめぐる)行動と心理描写に重点が置かれた小説.
    ここに書かれた女性の心の動きが,女性にとって,どれだけリアルなものなのか,あるいは男性の視線からみたものに過ぎないのか,実際のところはわからないけれど,私には少々表面的・類型的に思われてしまった.そのことで通俗小説にかなり傾いている感じがする.また物語の終わり方も含めて古くささも感じてしまう小説だった.そしてちょっと長い.

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    2013年03月15日
  • 女であること

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    さすが文章は、端麗。ただ、鋭く女性の本質をつきすぎて、夢見がちな私にはちょっと気持ち悪かった。そうなんだけど、もう少し夢をみせて欲しい。。私は、谷崎派。どうせ語るならマドンナ論歓迎。

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    2013年03月08日
  • 虹いくたび(新潮文庫)

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    母親の違う3人姉妹の物語が情緒たっぷりの京都の四季を背景に描かれている.「古都」にも通じるような設定だが,こちらはもっと通俗的で,少し前の宮本輝の小説のような感じ.朝鮮戦争のころに発表された作品だがあまり古びたところがなく時代を感じさせない.

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    2013年01月04日
  • 伊豆の踊子

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    「伊豆の踊り子」が読みたくて購入。川端作品を読んだのは初めてで、私にはあまり理解できなかった話もいくつか…。「伊豆の踊り子」は読みやすく、自分もこんな人たちと出会ってみたいと思った。

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    2012年11月28日
  • 伊豆の踊子

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    日本的でありながら、古臭くなく、カバーをかけずにそのまま持ち運びたい装丁に魅かれ購入。
    純文学?音痴の私でも題名を知っているくらい有名な「伊豆の踊子」が、たった34ページに収まる超短編というのに驚いたけれど、それ以外の作品も電車の移動中に読めてしまう程の短さしかない。
    だからか、くどくど背景などを説明せず、いきなり核心から始まることが多いように思う。
    そうして話が進んでいく中で、登場人物の台詞や心情、ふとした描写に「こういうことなのかな?」と思わせる要素が散りばめられていて、かなり読み手の想像力は必要となるものの、その表現の仕方はあまり今の小説には見ないものだな、と。
    ただ、終わり方があまりに

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    2012年08月20日
  • 伊豆の踊子

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    ストーリーは面白くない。書かれた時代であれば、それなりのインパクトがあったのかもしれない。その時代の風俗がわかる点はよい。表現は豊かに感じた。

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    2012年03月11日
  • 伊豆の踊子

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    響き合うように美しく物思いに耽る文章。

    20歳の男性が語る1人の踊り子との出会いと別れを清々しく描いた作品。
    少年とも青年とも言いがたい、危うい年齢時期に繊細な心境を併せ持つ主人公が経験したもの。

    旅先の途中で出会った純真無垢な踊り子に心を傾け変わる主人公の心とその動きを清らかに描いている。

    この旅を得た主人公は、心の成長と大人になる心構え的なものを知った感じを受けた。
    踊り子との色香がほのかに立ち込める美しく清廉な別れ、
    踊り子自身もまたその短く儚い美しさを経験して、この世の無常と向き合い大人へと成長する。

    どう足掻いても手に入れられないものがある。
    また、手に入れてはならないものが

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    2012年01月23日
  • 伊豆の踊子

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    ネタバレ

    昔の人はなんてピュアなんでしょ。
    いいね、こういう、見てるこっちが
    恥ずかしくなってきちゃうような恋。

    でも、実は表題作の「伊豆の踊子」よりも、
    収録作品の一つである「二十歳」の方が好きだ。
    いや本当は悲しくなっちゃうから好きじゃない。
    けれどなぜかそういうお話の方が、ずっと心に
    残る。

    求めても中々手に入らないものがあって
    与えられることはないと知るとますます欲しくなって
    やけになって何か他のもので満たそうとするのだけど
    心は渇いていくばかり。かさ、かさ、かさ、

    手を伸ばせば掴めるしあわせが、そこらじゅうに
    転がっているのに
    見落としていることにも気付かない。
    そして気付いた時にはもう

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    2011年09月11日
  • 伊豆の踊子

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    20歳になる旧制高校生の私は、孤独な心を抱いて、1人、伊豆の旅へと出かける。そこで、旅芸人の一行に出会い、14歳の薫という踊子の少女に心惹かれた。卵形の凛々しい顔立ち、しかしどこか幼さの残る薫。その若々しく清らかな様子に、私の心はいつしか温かく解きほぐされていく・・・・・・。青春の感傷と慕情が溶け合い、美しい抒情が漂う、川端康成20代の代表作「伊豆の踊子」他、7編を収録。

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    2011年07月17日
  • 伊豆の踊子

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    あまり理解できないというか、わからないというか。
    川端さんの作品を手にとったことがなかったのでこの度初めて読んでみましたが…。うーん、難しい。

    個人的に読みやすかったのは「驢馬に乗る妻」と「むすめごころ」です。

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    2011年07月11日
  • 女であること

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    主人公を女におき、その視点で女の心理を穿った作品です。
    女性像が川端作品らしく、様々に個性がある女性達を描いている作品です。
    昼ドラのような展開ですので、著書の作品の綺麗さよりも、心理的葛藤にテーマをおいているのではないでしょうか。

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    2011年06月25日
  • 伊豆の踊子

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    夏目漱石のついでに買いました。

    が、このカバー踊り子のイメージではないですよね(笑)

    踊り子はなかなかいい感じでしたが、個人的に他の短編は好きではないですね、十六歳日記、招魂祭は特筆するべきところはなく、死体紹介人、温泉宿に至っては…。

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    2010年06月18日
  • 伊豆の踊子

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    この本は伊豆の踊り子と他に短編が4つあります。

    それぞれの作品は作品で素晴らしいと感じましたが、如何せん自分の読解力の無さに凹みました。

    もう1回読まないといけないかもしれませんね。

    最後の解説で伊豆の踊り子がどんな位置付けで出されたかある程度は分かったし、川端康成がどんな人かについてもある程度分かりました。

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    2012年02月05日
  • 伊豆の踊子・温泉宿 他4篇

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    伊豆の踊り子、意外によかった。淡い恋の切ない感じは時代を越える。温泉宿は、川端康成のフェチっぷりが随所に。

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    2009年11月25日
  • 虹いくたび(新潮文庫)

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    元凶は父親。
    翻弄される娘たち。
    主人公が途中で変わってしまったかのように思えた。
    複数の女性が主人公といえばそれまでだが。

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    2009年10月28日
  • 伊豆の踊子

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    カバー買い。
    初恋を描いているわけですが女性に対する男の視点の表現がえろい。やらしい。笑
    男の女に対する目線っていまもかわらないんですかね?

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    2009年10月04日
  • 伊豆の踊子

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    川端康成の代表作の一つです。
    ちょっとわからないことが多かった。
    これが古き良き時代の日本だとするならば、日本はロリコンの国ですか。笑

    この話には、いたるところに男尊女卑を思わせる表現や、さげすまれた存在であった遊芸人に対する軽蔑の表現も多く出てきます。

    旅の中で主人公は芸人の中の一人である踊子、薫に好意を持つ。
    少しのあいだ彼女らと行動を共にすることによって、主人公は彼女らから何か重要なものを得て成長する、というような内容です。
    それをなんだかさわやかな感じで書かれています。
    だけど、僕には主人公のその気持ちは、同情とか、一種の憧れだったんじゃないのって思ってしまいました。

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    2009年10月04日
  • 女であること

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    文豪の作品を!とふいに思ったので。

    さかえちゃん
    妙子さん
    市子さん
    町子ちゃん

    裏表紙のあらすじには「同性愛のような」って書いてあったので、すごく耽美な描写を期待していたのですが、そういうことはありませんでした。
    もっと百合っぽいのかと思った。

    さかえちゃんの美しさに嫉妬。
    市子さんが、最初は理想の女性のように思えたけども、少しのことで嫉妬したり、やっぱり女は女っすね。

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    2009年10月04日
  • 女であること

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    淡々としているのに、不意にハッとさせられるような表現があったり、吐く息の白さや女たちの肌の白さが垣間見えるように感じたり、とにかくやっぱり川端康成は人というものをよく見ていた人なのだな、と思った。

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    2009年10月04日
  • 愛する人達

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    ひと昔前の、特に田舎では、結婚とは「恋」とかそういう生易しいものではないのだと思った。

    女の人の清楚さも、哀しさも強さも、いろんな女性像がある。
    綺麗な文体♪

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    2009年10月04日