【感想・ネタバレ】女であることのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年05月05日

日本語ってこんなにも美しいんだと感動した作品。

恋心、嫉妬、貞淑、妖艶。
儚い中にも強かさが見え隠れ。
まさに女性そのものの感情、言葉、行動。

男性には理解できないと思ってた、、、のに。
なぜ川端康成は書けてしまうんだろう?
怖い、、、笑



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Posted by ブクログ 2023年02月17日

分厚くてとても読む気にならなかったけれど、落ち着いてやっと読めました。
妙子と有田の、愛を考えるシーンがとても印象的で、家族愛や夫婦愛を自身の体験に重ねて読むことができてとても感銘を受けました。愛は誰しもが与えられて育っているのにそれに気づかなく、生きてしまうもの、愛は無償に誰しもが与える事が出来る...続きを読むんだと気づくことが出来て、とても満たされました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年10月11日

こんなに面白い小説があったのか!というくらい久々に一気に読んだ。
文体は易しく、会話文が多くてテンポがいい。会話文では言い争ったりする中で少しの流れの変化で気持ちが揺れるのがよく伝わった。
三人の女性が対照的に描かれているようで三人ともが似ているように思えてくる部分がある。
特に市子とさかえは一部重...続きを読むなるように描かれていて、そういう部分が見える度にさかえは市子を理想化したり見損なったりを繰り返しているようだった。

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Posted by ブクログ 2016年11月09日

何度も読んでいます。
男性である著者がなぜこんなにも女性を深く掘り下げられるのか。
妙子の飲んだ薬がなんなのか気になります。

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Posted by ブクログ 2012年07月17日

川端康成は女性の性質をあぶりだす天才なのか、女性が思うより男性には「女」が溢れ出でて見えるのか…

いろんなタイプの女性が出てくるけれど、どの女性の心の機微も的確に美しく描いてあって、読んでいて頷ける描写が散りばめられていた。

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Posted by ブクログ 2011年03月14日

著者らしい、綺麗な描写、文章。

男性が書いたとは思えないくらい、非常によく女性の内面が描かれている。
市子、さかえ、妙子、音子、山井、千代子、有田の下宿先の女主人…
くるくる変わる女性の心の内、空気、見た目も。
時にふと沸きおこる、「清純」「完璧」らしいものへの嫌悪感、嫉妬、不信感。
どうしようも...続きを読むないくらい相手を傷つけたい衝動にかられたり、かと思えば突如襲ってくる空虚感、この上なく優しい気持ち。
そんな、自分でも説明をつけ難い、なんだかわからない女というものを、
描写している。

綺麗だったり、可愛かったり、子供だったり、強かったり、頑固だったり、弱かったり。
女性って、色んな顔がある。飽きない。

決して軽くはないけど、読み終わってくらい気持ちになることもない。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

書いてる人は男なのに、なぜにここまで書けるのかと思うくらいスゴイ本。何人か女の人が出てきますが、心の変化が繊細すぎるぐらいにきれいに描かれていて素晴らしい。そして切ない。

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Posted by ブクログ 2015年11月22日

若い女性が二人、かたや水底に澱んだような不穏と悲しみ、かたや火花のような混乱と衝動が印象的。若い感性ゆえの危うさとイタさなんだろうけど、それを美の極地に昇華させているのが川端一流の筆力。彼の日本語がそうさせている。
そもそも川端にかかれば初夏で風が蒸し暑くなってきたってだけのことが、あるいは戸口に郵...続きを読む便屋さんが来たってだけのことが、こんなにも美しくなるのだから恐ろしい。

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Posted by ブクログ 2011年01月14日

女、というものに冷静に向かいあって書いた小説。女というと谷崎などもよくテーマにするし、またさかえなどは氏の小説に出てきそうなキャラクターだが、読後受ける印象は反対と言っていいに等しい。ただなまなましさや哀しさが残った。文章はとても美しく、難なく読めるが、読み終わると読んでいる最中とは打って変わって暗...続きを読むい気持ちに襲われる不思議な小説である。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

吐き気がするくらい、女という性について生々しく描いた小説。
自分が嫌ってる女性像の裏に自分にもある汚い女性が垣間見えて、とっても気分が悪くなる話。うーわー。

いや、悪いエンディングではないんだけどね。
川端さんはすごいなー。
なんでこんなにわかるんだろう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年03月22日

「朝日新聞」への連載開始は1956年で、1巻をその年に、2巻を翌年に刊行。
とはいえ佐藤碧子による代作の疑いあり。
どおりで川端にしては長い。
ただしきちっとした構成がなくダラダラと続いていくのは川端っぽいといえばいえる。
また、美しい令夫人の市子、気の強い割には気弱なところもあるエキセントリックな...続きを読むさかえ、暗い影を背負った妙子、という女性の三角形と、
彼女達に振り回される佐山、光一、有田という男性の三角形が組み合わさる関係性で話が持続していく作りは、結構川端っぽい。
マンネリの極致なのだ。
で、小母様が好きだとか小父様が好きだとか中年男性の夢のような展開をさせておいて、結局はさかえの奔放が結果的に夫婦を(性的に)盛り上がらせたという、夢の夢みたいな展開にしていくという、悪しき中年男性作家のドリームばかり。
正直結構辛かった……。
ネットで感想を漁ると、結構真正面から感動したという人がいてびっくり。
まあ1956年という「第二の十年」の初期にあたるピースを把握しておくためには、読んでよかったが。
代作問題については、「真似しやすい文体」であったこともまた要因のひとつなのかなと、思ったりした。

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Posted by ブクログ 2021年01月15日

川端康成の現代物。
昭和30年代の東京を舞台に、子供のいない弁護士夫妻、身を寄せる被告人の娘、大阪から出奔してきた友人の娘が織りなす出来事。

小説として深いものはないが、戦後間もない、豊かになりゆく昭和の世相が面白い。有楽町のキネラマ、キャバレー、デパートなど。映画化されてたら観たい。

また、女...続きを読む性の描き方もど昭和で、男女交際の進み方とか「純潔を奪われる」みたいな表現、21歳くらいなのにすぐ結婚相手にどうかとか周りがソワソワしたりとかが面白い。女性の生き方は本当に限られていて、成人して結婚するまでの数年しか自由はなかったんだなと感じる。

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Posted by ブクログ 2014年08月25日

文章がきれいだからすらすら読める。
男性が書いているとは思えないくらい、女性の内にある嫉妬や愛憎、気持ちの高まりがよく書かれている。
怖いくらい。
市子みたいな女性になりたいですね

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Posted by ブクログ 2013年03月15日

主人公の市子と同じ家に暮らす二人の若い女性の(男性をめぐる)行動と心理描写に重点が置かれた小説.
ここに書かれた女性の心の動きが,女性にとって,どれだけリアルなものなのか,あるいは男性の視線からみたものに過ぎないのか,実際のところはわからないけれど,私には少々表面的・類型的に思われてしまった.そのこ...続きを読むとで通俗小説にかなり傾いている感じがする.また物語の終わり方も含めて古くささも感じてしまう小説だった.そしてちょっと長い.

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Posted by ブクログ 2013年03月08日

さすが文章は、端麗。ただ、鋭く女性の本質をつきすぎて、夢見がちな私にはちょっと気持ち悪かった。そうなんだけど、もう少し夢をみせて欲しい。。私は、谷崎派。どうせ語るならマドンナ論歓迎。

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Posted by ブクログ 2011年06月25日

主人公を女におき、その視点で女の心理を穿った作品です。
女性像が川端作品らしく、様々に個性がある女性達を描いている作品です。
昼ドラのような展開ですので、著書の作品の綺麗さよりも、心理的葛藤にテーマをおいているのではないでしょうか。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日


文豪の作品を!とふいに思ったので。

さかえちゃん
妙子さん
市子さん
町子ちゃん

裏表紙のあらすじには「同性愛のような」って書いてあったので、すごく耽美な描写を期待していたのですが、そういうことはありませんでした。
もっと百合っぽいのかと思った。

さかえちゃんの美しさに嫉妬。
市子さんが、最...続きを読む初は理想の女性のように思えたけども、少しのことで嫉妬したり、やっぱり女は女っすね。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

淡々としているのに、不意にハッとさせられるような表現があったり、吐く息の白さや女たちの肌の白さが垣間見えるように感じたり、とにかくやっぱり川端康成は人というものをよく見ていた人なのだな、と思った。

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