【感想・ネタバレ】女であることのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

こんなに面白い小説があったのか!というくらい久々に一気に読んだ。
文体は易しく、会話文が多くてテンポがいい。会話文では言い争ったりする中で少しの流れの変化で気持ちが揺れるのがよく伝わった。
三人の女性が対照的に描かれているようで三人ともが似ているように思えてくる部分がある。
特に市子とさかえは一部重なるように描かれていて、そういう部分が見える度にさかえは市子を理想化したり見損なったりを繰り返しているようだった。

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2021年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「朝日新聞」への連載開始は1956年で、1巻をその年に、2巻を翌年に刊行。
とはいえ佐藤碧子による代作の疑いあり。
どおりで川端にしては長い。
ただしきちっとした構成がなくダラダラと続いていくのは川端っぽいといえばいえる。
また、美しい令夫人の市子、気の強い割には気弱なところもあるエキセントリックなさかえ、暗い影を背負った妙子、という女性の三角形と、
彼女達に振り回される佐山、光一、有田という男性の三角形が組み合わさる関係性で話が持続していく作りは、結構川端っぽい。
マンネリの極致なのだ。
で、小母様が好きだとか小父様が好きだとか中年男性の夢のような展開をさせておいて、結局はさかえの奔放が結果的に夫婦を(性的に)盛り上がらせたという、夢の夢みたいな展開にしていくという、悪しき中年男性作家のドリームばかり。
正直結構辛かった……。
ネットで感想を漁ると、結構真正面から感動したという人がいてびっくり。
まあ1956年という「第二の十年」の初期にあたるピースを把握しておくためには、読んでよかったが。
代作問題については、「真似しやすい文体」であったこともまた要因のひとつなのかなと、思ったりした。

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2023年03月22日

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