川端康成のレビュー一覧

  • 伊豆の踊子

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    昔の人の思想とかがわかる一冊。
    「物乞い旅芸人入るべからず」とかの文に昔ってこうだったんだ・・・と思うことが度々。

    そして何り主人公が邪な考えを持っていても読者にサラリと読ませてしまう文の造りも流石としか言いようがない。

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    2012年01月28日
  • 伊豆の踊子

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    ネタバレ

    伊豆に行った際に、この作品の足跡をたどろうとしました。
    いくつかは、名所として分かりましたが、時間がなかったので、車で回っただけのところもあります。
    ご当地小説としては、雪国とともに、その場所に行ってみたくなるような、現地の描写が上手いと思います。

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    2011年12月23日
  • 伊豆の踊子

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    いやらしい話なのに、透明感が保たれているってすごいですね。
    世間的な川端康成のイメージってどんなんなんでしょう、私は雪国を読むまでは小難しい話を書くんだろうなぁなんて思っていましたけど、どっこいソフトにエロ本ですよね。
    谷崎潤一郎みたいな装丁にしたら良いのに…。

    11.09.05

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    2011年09月07日
  • 女であること

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    著者らしい、綺麗な描写、文章。

    男性が書いたとは思えないくらい、非常によく女性の内面が描かれている。
    市子、さかえ、妙子、音子、山井、千代子、有田の下宿先の女主人…
    くるくる変わる女性の心の内、空気、見た目も。
    時にふと沸きおこる、「清純」「完璧」らしいものへの嫌悪感、嫉妬、不信感。
    どうしようもないくらい相手を傷つけたい衝動にかられたり、かと思えば突如襲ってくる空虚感、この上なく優しい気持ち。
    そんな、自分でも説明をつけ難い、なんだかわからない女というものを、
    描写している。

    綺麗だったり、可愛かったり、子供だったり、強かったり、頑固だったり、弱かったり。
    女性って、色んな顔がある。飽き

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    2011年03月14日
  • 伊豆の踊子・温泉宿 他4篇

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    伊豆に旅行に行ったので、ベタなチョイスをしました。「伊豆の踊子」は、今まで読んだ川端作品の中では喉の通りが一番良く、快い作品だと思う。ひたひたした暗闇も含んでいるが、そこに染まりきっていない。はじめは伊豆の雨に主人公は洗われ、踊り子一行との交流と別れを経て、自らの涙で洗われる。人と人との関わりと言うのは、どうしても時を経るごとに垢が付いてしまうと思う。そこもひっくるめてが人間だろうが、この作品では踊り子やその家族のような一行と触れ合うほどにその生き方が切なくて、ほのぼのと暖かく、ああ良い人達だという想いが強まる。そばにいるほど心が洗われていく。珠のように美しい作品だ。あとは「十六歳の日記」「招

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    2011年07月28日
  • 伊豆の踊子

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    始めて川端康成の作品を読みました。伊豆の踊子はとても有名ですが今まで一度も読んだことがなかったので挑戦してみました。難しいかなと思っていたのですが、思ったよりすらすら読めました。でもやっぱりところどころ理解しきれなかったところもありました。でもそれは私の読解力の不足だと思います。
    ブラックな内容の作品もありましたが面白かったです。

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    2009年10月08日
  • 伊豆の踊子・温泉宿 他4篇

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    不朽の名作。初恋、旅路、限りある二人の時間など、郷愁を誘うキーワードがちりばめられています。ただただ純粋な恋というものは、経験を積むごとに、するのが困難になっていく。だからこそ大人になればなるほど、私はこの作品をますます愛しあこがれるのかもしれません。

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    2009年10月04日
  • 女であること

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    書いてる人は男なのに、なぜにここまで書けるのかと思うくらいスゴイ本。何人か女の人が出てきますが、心の変化が繊細すぎるぐらいにきれいに描かれていて素晴らしい。そして切ない。

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    2009年10月04日
  • 伊豆の踊子・温泉宿 他4篇

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     川端をばかにしていた。ノーベル賞作家はどうも印象が良くない。今まで川端というと「なんか静かで、きれいっぽいこと書いてるだけでしょ?」と勝手に思っていた。でも、全然ちがった。
     確かに川端の世界はきれいだ。でも、そのきれいさは「よくある美しさ」とはちょっとちがう。 たとえば「伊豆の踊子」に何気なくはさまれた「通風の爺さん」のエピソードがある。本編とはまったく関係ない。関係ないがゆえに、あのシーンだけが妙に頭にこびりついて離れない。
     なぜあの「爺さん」が頭にこびりつくのか? ポイントの一つに心理描写が少ない、ということがあげられる。心理描写がないゆえに「え、これはどういう意味なの?」という謎の

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    2009年10月04日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    某マンガの考察で挙がったのがきっかけで読んでみたが、清涼感のある短編だった。
    と言いつつ、踊子(薫)から「私」に対する好意はかなり明確なんだけど、最初は「私」から踊子にむけた感情が好意に見えた一方で後半はなんだかよくわからないなと思っていたので解説を読んだりして腑に落ちた(残念でもあった気がする)。

    10年以上前に天城峠(旧道)を通ったことがあったけど、何となくその頃を想起させる感覚もあって郷愁とも寂寥とも言えない感覚が残った。

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    2026年08月23日
  • 雪国(新潮文庫)

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    有名な書き出しなので読み始めからテンション上がりっぱなしだった。
    雪景色を「燃えるように輝く」と言ったり、車窓に反射する葉子の姿と風景を「自然」だと表現したり、一見矛盾したように感じる文章でもその光景や島村の心情を理解させるに足る表現で流石としかいいようがなかった。
    真夏に読んだので気持ちもすっきり冴え渡って心地よい読後感だったし、ラストの展開も個人的に納得のいくものだった。
    難しいものだと思っていたけど、案外理解できたなと思っていたが解説を読んで思い上がりだと思わされた。解説含め完成された一冊だと思う。

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    2026年08月22日
  • 美しい日本の私

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    川端康成がノーベル文学賞を受賞した際の記念講演
    「美しい日本の私、その序説」。
    俳句や和歌を引用しながら美に対する考えを述べている。外国人は言うまでもなく、日本人であってもその古典的な作品の美しさに惹かれる機会というのは少ない。

    自分もそこまで関心があったわけではないので、本書を読むことで、歌とその論評に触れる良い経験になったと思っている。

    日本で認識されている「美」の存在、その「美」に真剣に向き合っていた川端の想いを読むことで、また自分が感じる「美」についても考えさせられた。

    人生において、無限に存在する「美」に、どれだけ遭遇し、救われるのかわからないけど、よりその偶然な「美」に出会お

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    2026年08月18日
  • 舞姫(新潮文庫)

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    『舞姫』を読み終えて、最初に心に残ったのは、豊太郎よりもむしろエリスの人生だった。

    最初は原文を読んでもほとんど理解できず、現代語訳や解説を聞きながら内容を追っていった。けれど、物語がわかってくるにつれて、「豊太郎はなぜエリスを置いて日本へ帰ったのだろう」と考えるようになった。

    私は、豊太郎はエリスを愛していたと思う。

    一緒に暮らし、読書をし、エリスを自分のそばに置いた。エリスも豊太郎を心から愛し、この人はずっと自分のそばにいてくれると信じていた。

    だからこそ、豊太郎がエリスに十分な相談もないまま、日本へ帰ることを決めたことが、とても残酷に感じられた。

    しかもエリスは妊娠していた。

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    2026年08月10日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    むずかったぁ、ほんまに昔の文学を読むのはむずかしいです、表現も一文に込められた思いもちゃんと汲み取ることの出来ない自分が嫌になっちゃいます、そんな自分でも抒情歌は比較的読みやすくて響くものがありました、またいつか再チャレンジしたい

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    2026年08月09日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    「伊豆の踊子」「温泉宿」「抒情歌」「禽獣」の4話収録。

    「伊豆の踊子」は若いころに読んだ記憶はあるのだが、内容をほとんど忘れていた。伊豆旅行の前に読み返したら、特にラストシーンがすごく良くて新鮮な感動だった。年齢を重ねてから読み返すのもいいものだなあ。

    「抒情歌」も好き。最初は難しい死生観について語っているようでとっつきにくく感じたけど、じきに語り手の事情が分かってきて、その美しい感性に引き込まれた。

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    2026年08月04日
  • 雪国(新潮文庫)

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    このクソ暑い夏に読むとすうっと涼しくなりそうなくらいの雪の描写のすばらしさ。冬に行ける。正直つめたくてしんとした雪の描写だけで満足できる。
    駒子と葉子、最初はふたりともに清潔な美しさがあったのに、駒子はだんだんとそうではなくなっていったような気がした。ダル絡みがうざくて面倒くさくて、それをいじらしいと思うかどうかは人によるんだろうけれど、島村は嫌いじゃなさそうだったね。

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    2026年08月05日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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     表題作から綺麗な文章と、それによって紡がれる純愛。素敵でした。他の話しについては好きなのも好きでないのも、読みづらいのもありましたが、古典にしては読みやすかったです。味わいのある作品でした。

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    2026年07月21日
  • 雪国(新潮文庫)

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    ネタバレ

    情景が鮮明に浮かんできて読んでいると涙が出てきそうなくらい美しい本。
    駒子がとにかく可愛い。
    川端康成ならではの繊細な言葉選びがより一層引き立てられている。
    火事のシーンでは、駒子の気持ちがより汲み取ることができ、苦しく美しく、悲しい気持ちになった。

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    2026年07月20日
  • 眠れる美女(新潮文庫)

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    3.5以上4未満

    純文学と言われる枠に 最近たちかえるようになってひしひしと感じるのは、
    この時代の純文学小説家は 現代よりもずっと 同じ言語を使える者同士でしか通じ合えなかっただろうな ということ。

    日本はなまじ識字率が高い為に「自分は日本語を理解している」と思っている層が大半だと感じているけど、
    一方で 本質的な事も含めて言語を理解している層は少ないように思う。
    敬語が通じにくい人に敬語を使っても
    その心配りが意味をなしにくいのと同様、
    日本語に本質的に向き合う人でなければ
    本書の深さは伝わらないんだろうなと
    なんとなく感じる。

    わたし自身がこの書の深さを感じとれている側、と言いたい

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    2026年07月09日
  • 眠れる美女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    表題作「眠れる美女」について。
    老いた男の欲望、若い女の眠る身体、死の気配、美文、処女性幻想、女の沈黙、時代的な無理解などが複雑に絡まった見事に醜悪な作品である。

    老いた江口は、眠らされた若い女たちと一夜を過ごせる秘密の館へ通う。女たちの傍らで、彼は老い、欲望、過去の女たち、死を思い返し、自らの醜さと惨めさに沈んでいく。

    江口は、自分の行為が醜いこと、惨めなことを何度も認識している。
    眠れる美女の隣で眠ることを「醜悪な老人の行い」と認識しながらも、想像上の「すでに男でない老人」と自分を比べ、自分はまだ違う、まだできる、と信じている。しかし実際にはできない。禁を破ることを想像しても、覚悟はな

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    2026年06月21日