川端康成のレビュー一覧

  • 雪国(新潮文庫)

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    日本語とそれにより紡がれる情景がとにかく美しくて、話自体は結局何を伝えたいのかよくわからなかったけど、心の豊かさを得た気がする。

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    2026年01月24日
  • 雪国

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    さすがノーベル文学賞を受賞した川端先生。文章が美しく、ページを捲る手が止まらなかったし、気付けば読み終えていました。
    個人的にはもっと話の展開の落胆がある方が好きなので、読み終えた時に「あっこれで終わりなんだ」と思いましたが小説の世界に潜り込めて本当に楽しかったです!

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    2026年01月19日
  • 雪国(新潮文庫)

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    雪国の情景が浮かぶような、素敵な日本語で埋め尽くされています。
    当時の若い芸者が過ごしている日常なども鮮明で、そこを背景に男女の複雑な心境や境遇が書かれています。
    島村の無為徒食な人生とは違って、芸者の苦労などが垣間見え、大人の恋愛というよりは悲哀の小説でした。

    特に葉子が切ない。
    島村が気の向くままに突然「墓参りをしよう」などと言い出す自由奔放な性格が、女を翻弄する男の心情を明確にしていると思いました。

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    2026年01月18日
  • 愛する人達

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    わたしは川端康成が描く女性を「とても綺麗だけど儚い」と評していたけれども、解説にある「悲しいまでに美しい」の方が合ってるなと思った。

    時代や男(意図的に嫌なやつにしてるんだろう)が余計に美しさを際立たせている。

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    2026年01月13日
  • 雪国

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    美しい話だなーと感じました。
    正直、漢字が苦手で辞書を引きながらの読書で時間がかかりましたが、日本語の美しさみたいなものに惹かれました。
    登場する女性たちの言葉が綺麗(現代に生きる女性の話し言葉とのギャップ?的な)だったり、仕草の温かさだったり、想像する作中の情景が雪国で…日本家屋で…静かで…という東京育ちの私にはあまりにも現実離れしすぎた「THE・NIPPON」文化の設定で、憧れみたいなものを感じつつ読んでいました。
    また読みなおしたい!心の奥底の、目を閉じた先に微かに見える憧憬のワンシーンとして刻みたい!そんな小説でした。

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    2026年01月10日
  • 雪国(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」
    という冒頭はあまりにも有名である。


    導入の初めこそ、この指だけは女の触感で今も濡れていてなどと現代的には気持ち悪いことを言うものだと感じたが、
    つまり娘の眼と火とが重なった瞬間、彼女の眼は夕闇の波間に浮ぶ、妖しく美しい夜光虫であった。p11
    などなど、近くの座席で葉子を観察していただけの描写なのだが、とても魅力的な女性に思えてきた。
    読んでいるうちに、気づけば世界に入っていた。
    終わり方は知らなかったので意外だった。

    女がふっと顔を上げると、島村の掌に押しあてていた瞼から鼻の両側へかけて赤らんでいるのが、濃い白粉を透して見えた。それはこの雪

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    2026年01月07日
  • 雪国

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    ネタバレ

    幻想、ガラス、透明、白、炎、赤、死

     男と女(島村と駒子、島村と葉子)の関係性がメインに書かれているのに、なぜか女と女(駒子と葉子)の物語に思えて仕方がない……、なんなんだろう、この感覚。

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    2026年01月10日
  • 眠れる美女(新潮文庫)

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    眠れる美女、片腕、散りぬるをの三編を収録。
    眠れる美女は、感情を持たない異性、そしてコミュニケーションを断たれた関係という奇妙な設定によって、人間の奥底に眠る感情を強くノックされるような物語だった。
    片腕は、正直なところ、少し理解の及ばない世界だった。
    それでも不思議と読む手が止まることはなく、苦もなくページを捲ることができた。よほど自分は川端作品と相性が良いのだろう、と改めて思わされた一冊。

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    2025年12月20日
  • 伊豆の踊子(新潮文庫)

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    全く行ったことないけど、上下が浮かんでくるから不思議。娘と別れたあとの頭の中身が澄み切った水になって流れ出ていくようっていうたとえすごいな。

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    2025年12月17日
  • 山の音(新潮文庫)

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    日本的感性と評されるだけある…!
    主人公の教養の高さと節々の日本の情景が美しすぎて、日本の風景、そして美的感覚は良いなあと改めて思わされた。

    今じゃ到底あんな生活できないけれど、隠居したらこんな生活したいなと妄想してみたり。

    起承転結がないからこそ(連載作品ゆえらしい)、心の機微に注目してただ読むみたいな、脳死で疲れたときにも読みやすい。初めての川端作品だったけどサクッと読めたし、他の本も読んでみたい。

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    2025年12月06日
  • 小公子(新潮文庫)

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    とてもよかった
    セドリックの健気さとそれを育んだエロル夫人の誠実さでこんなにも人を優しくできるなんて
    伯爵が徐々に他人に関心を持っていく描写がよかった
    読み進めていてこれどんな展開になるんだと思ったらこう来たかと
    ハッピーエンドで良かった
    小公子がどんな領主になるか夢見ちゃうね

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    2025年11月14日
  • 雪国

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    水のようにスッと入り、音楽を奏でるような文章。やっぱり、私は川端康成の文章が好きだ。

    ただ、内容はあらためて読むと、なんだこのおやじ、という感はある。

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    2025年11月12日
  • 雪国(新潮文庫)

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    冒頭の雪国までの車窓の描写が美しすぎた。
    川端康成は、日本の自然の細部に宿る美しさを描写するために、人物を配置しストーリーを紡いでいるのかなと思った。
    色事などの直接的な描写をせず、全体的に行間を読ませる作風のため、好みは分かれるかもしれない。
    (おそらく私が学生の頃に雪国を読んでも、主人公と駒子の関係を理解できず、読後の後味も悪かっただろう)

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    2025年10月24日
  • 雪国

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    久しぶりに純文学を読んで、ああ読みにくいなと思った。面白くないということではなくて、一文一文を咀嚼するのに時間がかかるという意味で。むしろ味はしっかりとある。日頃食べやすく切られたSNSや動画ばっかり消費していたんだなと気づかされた。難しいなと思ったのはセリフ回し。駒子や島村ら登場人物たちの発言には目的語や詳しい説明が語られないことが多く、いかにも日本語らしい。解釈の余地も大きい。翻訳者は苦労するだろうなと思った。

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    2025年10月13日
  • 雪国

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    30歳を手前に古典文学を改めて読みたいと思い拝読。

    日本語の美しさを感じる文章で、感性を刺激された。ただ最近の作品を多く読む自分には、文脈や言葉がスッと入ってこない部分もあり、やや苦戦しつつ読破。個人的には縮の表現が美しく、実際に見てみたいと感じた。

    また歳を重ねてから雪国で読み直してみたい。

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    2025年09月03日
  • 伊豆の踊子

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    表題作だけ読んでの感想です.....旅という非日常の中で特に心も浮き立ってる時は恋に落ちやすくなっていると思います。

    前半は旅もまだ折り返しではなく出会って恋に落ちたばかりの相手との今後に胸踊らせときめいてるのが伝わりました。

    後半は踊り子が男性という事を知ったのと同じ頃合にに旅も終わりが見えました。旅ではなく日常で出会ってても恋に落ちたのだろうか気になりました。

    ごく短編ですが恋の始まりと終わりの情景が伝わってきました。

    踊り子の性別についてですが声変わり云々の台詞後の場面転換は「暗転」だと思いました。また最後主人公が船で男性のマントの中で穏やかになっている描写が有るので踊り子は男性

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    2025年08月16日
  • 古都(新潮文庫)

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    登場人物の心情や考えの描写の奥行きが深く、リアルで、実在の人物とも思えてくる。睡眠薬の乱用による複雑な意識の中書かれたものとは思えない。それなのに、解説にもあったが、さらさらとした読み心地があるのもすごい。
    はじめての川端康成だったが、解説で「題材そのものが異常」とされていた眠れる美女や、片腕も読んでみたい。

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    2025年08月09日
  • 雪国(新潮文庫)

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    冒頭に代表される、情景描写の美しさに圧倒される。「美」の描写の極限に触れることができた。個人的に最も好きな一文は「夜の底が白くなった。」である。

    反面、ストーリーは抽象的で理解し難い面があった。都会の教養人と温泉街の芸者の逢瀬を中心として物語が進むが、葉子に関する描写が乏しいため、その点は解釈で補う必要がある。

    島村の駒子に対する想いと、駒子の島村に対する好意とでは、度合いではなく、次元が異なる。2人は別離するのであろう。

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    2025年07月11日
  • 雪国(新潮文庫)

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    最初に有名なフレーズから始まる。
    頭の中にハッキリと映像が思い浮かぶ。
    さすがと、感動。

    場面描写は、丁寧に全てを説明する事はなく
    言葉を噛み砕いて想像する必要がある。

    純文学に不慣れな女性は、小説の主人公が気持ち悪く感じるかも。思わず家の人や年上の方に、この感性はどうなのかと聞いてしまった。結果、既婚者の悟りに触れてしまった気がする。時代の違いもあるし、変わらない根本的なところもあるのかと。感性の違いにばかり注目してしまった。

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    2025年06月29日
  • 雪国(新潮文庫)

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    初めての川端康成。

    一頁目から列車を降りるまでの描写は、物語が始まる前の前振り的なものかと思いきや、すでに風景や人物や、それが列車の窓を通して重なり合う繊細な描写がレベチで、初っ端からから本気の本気の文学で、文豪ってこういうことか…と驚き。

    だってさ、その初めの列車の中から、

    「結局この指だけが、これから会いに行く女をなまなましく覚えている、はっきり思い出そうとあせればあせるほど、つかみどころなくぼやけてゆく記憶の頼りなさのうちに、この指だけは女の感触で今も濡れていて、自分を遠くの女へ引き寄せるかのようだと、不思議に思いながら、鼻につけて匂いを嗅いでみたりしていたが、ふとそのとき指で窓ガ

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    2025年06月23日