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Posted by ブクログ 2017年02月15日
美しい女を見つけると後を追ってしまう・・・
現代でいうところのストーカー行為が癖な主人公。
おまけに元教師で、生徒と良からぬ関係になりクビになっている。
追われる女性たちも、それがきっかけで関係を持ってしまう女子高生、自分の価値にちょっと自信を持つ金持ち老人のお妾さんなど、自分が選ばれているという...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月09日
川端康成の美しい日本語で、みずうみや蛍の情景・山火事などの温度を感じる。美しい日本画を眺めているかのよう。登場する人々は排他的で甲斐荘楠音の絵を見ているようで怪しく対比的な印象を受けた。
緻密な人物背景と関係図であるが、夢(主人公・桃井の心情?)と現実が入り乱れるので、ストーリーは追いづらく、そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月04日
川端康成は変態である。これは間違いない。もちろん作品の内容と著者の人格は別である。でも、はたして「変態」ではない人間に、このような小説が書けるだろうか? 本作の主人公・桃井銀平は、ストーカー行為で教師をクビになった過去を持つ「変態」である。しかし、その相手である玉木久子もまた、「変態」であるように見...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月15日
ストーカーの話。
今でこそ、ストーカーという単語まで存在し、一般的な概念だが、これがいつ創作されたかを考えるとやっぱり川端康成はすごいと思った。
そして、雪国に続き川端作品は2冊目だが、隠喩が多く、一回読んでも理解できた気にならず、続けて再読した。
読み終わった後でも、気になるのが、みずうみが何を象...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月18日
ストーカー、あとをつけるスリル、つけられるスリル。気味の悪い物語である。時間軸もひとつではないし、どの箇所が現実で幻想なのかも釈然としない。もしかしたら、これは全部幻想なのかもしれないし、すべて現実なのかもしれない。
男と女、追う追われる関係。最後には、追うはずの男が女に追われている。逆さまの世界...続きを読む
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