川端裕人のレビュー一覧

  • 川の名前

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    ネタバレ

    とんでもないことをしでかす小学5年生がいたもんだ。
    あまりに危険で、あまりに常識はずれだが、羨ましさを感じるところもある。一つの川の近くに暮らす人々、それを取り巻く人々。あるものは、ペンギンを保護しようとする。あるものは、ペンギンをお茶の間の話題のタネにショービジネスのネタにする。また、あるものは保護するでもネタにするでもなく、真剣に向き合い、自分の生まれや未来について、世界について思いを馳せる。
    川は同じなようで刻一刻と変わり続けている。そして、自然の中に生きる人間もそうである。ペンギンという小さな存在が、人生を大きく変えていく。
    世界に出ようとするということは、自分の足元を固めることでもあ

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    2023年10月15日
  • ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って

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    ドラえもんによって日本人には特に馴染みが深いかもしれない絶滅種の代表格ドードーが日本に来ていた?というところから始まる著者の旅。
    学術調査に近い紀行のような本なので、読み手は選ぶと思う。ドードーという言葉に特別な感慨を覚えるなら読んでみたら面白いと思う。

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    2023年10月02日
  • 銀河のワールドカップ

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    小学生がプロに勝つ・・・? ありえない設定だけど、そんなことはどうでもいい。スポーツの醍醐味は、何と言っても土壇場での大逆転・・・。 欧米人に比べ体格の小さな日本人には、弱者が強者を倒す「柔よく剛を制す」というのが心に染み込むな〜。

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    2023年04月29日
  • 声のお仕事

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    声優のお仕事ってこんな感じなのかーと面白く読みました。このお話をドラマ化したら、どんな配役になるのでしょうね。

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    2022年10月15日
  • 空よりも遠く、のびやかに

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    理科の中では地学が好きだったし、趣味として時々登山もするので、内容的には楽しかった。青春小説としてよくできている作品。後半コロナの部分は付け足した感があるかな。もっとはらはらドキドキ感を求めてしまうのは酷かな。

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    2022年05月29日
  • ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って

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    正保4年(1647年)約375年前に絶滅した鳥(ドード)を
    めぐって、世界のあちらこちらに堂々めぐりしたお話。

    地理的にはインド洋のモーリシャス島の固有種でありながら、ヨーロッパ、インド、日本が関わる世界規模のスケールで移動した鳥、ドードー話が面白い。

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    2022年05月15日
  • 空よりも遠く、のびやかに

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    坂上瞬、万葉高校1年生。
    ある事情から、部活動には入らず帰宅部を決め込んでいたが、気になる同級生の岩月花音が入部した「地学部」に入部することに。
    高校時代を”平熱(ノーマルヒート)”で過ごそうとしていた瞬だったが、地学だけではなく”クライミング”にもハマり、平熱ではいられないほどの青春を感じることになる。
    地学には、オリンピック種目のクライミングと同様「国際地学オリンピック」があり、知と地のアスリートでもある。
    一方、クライミングは地学に近いスポーツで、地学性の塊である。
    青春小説の定番である恋、友情、仲間に加え、クライミング×地学のコラボ-レーションを思いっきり楽しめる、知的スポーツ小説。

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    2022年01月27日
  • 風のダンデライオン 銀河のワールドカップ ガールズ

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    半日でさくっと読みやすい本でした。
    背景は違っても同じ目標に向かって
    ベクトルを合わせて戦う姿は
    読んでいて清々しい気持ちになりました。
    なにかを待っているという感覚は
    親近感がありました。
    いいチーム、いい仲間の違いに気づかされました。

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    2022年01月04日
  • 我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち

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    ああ、そうか。
    本は明言を避けたというか、根拠ない事を断定はできないのだが、ヒントめいたものは書いている。我々はなぜ我々だけなのか。ホモサピエンスにかつての原人の血が混ざっていたとしても、我々は世界の至る所まで、ホモサピエンスのみだ。これは、別の人類を戦争で淘汰したか否か事実は分からないが、本著が書いたように、移動する能力により、混ざったのだ。閉鎖エリアで多様化した種は、戦争かウイルスや病気、あるいは気候変動か、はたまた平和的な交合か、いずれにせよ、移動する種により、混ざったのだろう。人間以外は、制限されたエリアほど、珍しい種が生存している。

    有史以前に何が起きたかは、分からない。分からない

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    2021年12月27日
  • PTA再活用論 悩ましき現実を超えて

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    PTAの不快感解説 現状のPTAは、学び合いや家庭教育に生かすことが出来ないものになってる。
    教師にとっては、校務分掌の一環。

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    2025年12月02日
  • 我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち

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    久しぶりのノンフィクション

    「ミッシングリンク」といわれる、ホモ・サピエンス登場の謎を「説く」

    人類の進化は、猿人から現代人まで左から右へ歩いて進化している絵のような順番では無いんですね。
    「進化」とはある意味で「淘汰」と「混血」なんだなと、感じた本でした。

    突然ですが『星を継ぐ者』を思い出しました。

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    2021年07月18日
  • 「研究室」に行ってみた。

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    生物、機械、物理など、6人の「研究を極めてる人」を訪ねてその専門分野についての熱い想いを集めている。基礎研究的なものが多く、実を結ぶまでに数十年、あるいは実を結ばないかもしれない研究であっても、夢中になって邁進する研究者達の姿が興味深い。

    短い頁の中でも、かなり各分野の細かい説明がされている。基礎知識がないと理解はできないが、筆者の話の進め方がうまく、なんだか凄いことを突き詰めている雰囲気はよく伝わって来る。

    ここまで凄い人達のようにはなれなくても、何がひとつでも「金にならなくても」夢中になれるものが欲しいものだ。

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    2021年06月12日
  • 我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち

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    特に「なぜ我々だけなのか」については書いてなかった。こんなにたくさんの種類の原人旧人がアジアにいましたよーってのを専門家から聞き取って本にしたやつ。そんなに面白くなかった。タイトルが超ミスリード。

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    2020年06月17日
  • 我々はなぜ我々だけなのか アジアから消えた多様な「人類」たち

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    ⭐️4つに近い3つ。

    大変な知的興奮や価値観の転換を迫るような何かがあるわけではないけれど、よくまとまっていて分かりやすい。人類学に興味のある人の入門書に最適だと思う。

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    2020年05月22日
  • 銀河のワールドカップ

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    面白かったです。
    アニメの原作なんですね。
    アニメの方も見たくなりました。
    銀河のワールドカップガールズも読みたいですね。

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    2020年04月25日
  • 声のお仕事

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    川端裕人氏が2016年に発表した作品の文庫版。声優事務所預かり所属の若手とは言えない年齢に差し掛かった結城勇樹がやっと掴んだレギュラー作品で周りの人達との交流を通して覚悟を決めていくまでを描いた作品。いわゆるお仕事小説です。基本的に嫌な人が出てこないので、かなりあっさりした内容です。ちょっと難のある人がいたほうが印象に強く残った気がします。普段、アニメとか声優に興味のない人には不思議の国なんじゃないでしょうか。あとがきの池澤春菜さん(声優)の文章がとても良かった。

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    2019年12月08日
  • 青い海の宇宙港 秋冬篇

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    後編。
    熱い展開だし、面白くない訳ではないのだけれども…といった感じ。登場人物が多いから視点が分散されるのが合わなかったのかも。
    実際問題小学生だけで、深宇宙まで到達するものやロケットを作れるとは思わないけど… 思い付きから実行までがなんだかえらい駆け足で、だったら小学生ロケットを前半でやる必要あったのかな~と思ったり。北海道の子が居ないから延期になって計画を変えて最後ドンと打ち上げた方が盛り上がったんじゃないかなぁ?そうすると3ヶ月という括りが出来なくなるのか。

    後は大人も子供も人間関係がちょっと面倒くさかったかも。ウジウジしている広報担当もだし、島を出たい女の子も大概だし(出たいのは良い

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    2019年10月07日
  • 青い海の宇宙港 春夏篇

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    川端さんは小学生を書くのが上手だなぁと思う。
    実際に居るかどうかは置いておいて。
    種子島がモデルなんだろうけど、確かにワクワクするだろうな~

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    2019年10月01日
  • バカ親、バカ教師にもほどがある 子ども化する大人たち

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    ネタバレ

    教師と親では見えているものが違う。
    全体的には常に頭を使うことの重要性を説いていると思いました。
    特に、素晴らしい先生の理論は常々感じていたりすることなので大いに納得できる話でした。

    適応指導教室。そのようなものがあるのも初めて知りました。

    自分の気持ち至上主義に陥った人は「公共心」を忘れてしまう。も納得。

    曖昧領域の言葉をなくそう→これも頭を使うことを放棄しかねないからだと思う。以前はビミョーとか、キモイ、渡河だったものが今は全てヤバい、カワイイ。に置き換わってると思う。あるいはエモいもそうかもしれないと思う。

    何を見ても聞いてもヤバいとか、カワイイとしか言えない人の何が嫌かと考えた

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    2019年08月12日
  • 声のお仕事

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    声優ファンな頃があったのもあって、お仕事内容に関してはあぁいろんな声優がラジオやインタビューで言っていたなぁとあるあるな感じでした。そんな非常にリアルなお仕事事情にプラスして大人気声優が実は幼馴染だったなどのフィクション要素との合わさり方が面白かった。また、大人気声優が本当に声優一本でお仕事しているというのが個人的に評価が高い。もちろん、アーティスト活動している人も好きなので、現状に文句はありませんがね。

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    2019年06月15日